第3話です。
今話はハヤテと西沢さんがどうやって会ったのかを載せようと思います。
それでは、本編スタート
⇒歩side
それは、登校中にあった出来事だった。
私は自転車で、
「キャーーーーー!」
下り坂を爆走していた。
「ちょっ…!!何これ!!ブレーキが壊れてるんじゃないかな!?」
止まろうとブレーキをかけても“カスカス”という音しかせず、スピードは増すばかりだった。
「ま!!マズいよ!!こんなスピードじゃ……そこの角を……」
───曲がれない。
そう言おうとした瞬間、落ちていた石で前輪が跳ね上がった。
死んだ。
冗談抜きでそう思った。
ガシャンという音が響いた。
自転車がどこかにぶつかったのだろう。
しかし、いつまでたっても衝撃は来なかった。
不思議に思い目を開けると、真新しい椚ヶ丘中学校の制服を着た青い髪の少年が居た。
そして、彼はこう言った。
「自転車はちゃんと整備してないと危ないですよ。」
と、
⇒渚side
(((カッケェ!!)))
綾崎君と西沢さんの出会いを聞いていた皆の心の声だった。
「も~、だから自転車は常に状態を確認しておくようにっていったじゃん!!」
「ゴメンゴメン。それで自転車をパパッと修理してくれたんだ。」
西沢さんに対し、岡野さんのお叱りの声があがった。
と、いうか綾崎君自転車の修理出来るんだ。
「いぇ、困っている人をそのままに出来ませんでしたし、その後椚ヶ丘中学校までの道のりを教えてもらいましたし。」
助けた、助けられたってそういうことだったんだ。
「つーか西沢、お前結構話すじゃねーか。なんで普段黙ってんだ?」
僕も気になっていたことを近くに来て話を聞いていた岡島君が聞いた。
「あー…それは…その……」
何か言いにくいことなのかな?
「私の周り…おっかない人ばかりだから。」
あぁ納得。
西沢さんの席はちょうどカルマ君と寺坂君の隣だ。
他の狭間さんと村松君も怖い部類の人間だろう。
唯一怖くない千葉君も周りの目を気にするあまり、話しかけづらかったのだろう。
「心外だなぁ。俺のどこがおっかないっての。」
「お前それ本気で言ってんのか?」
カルマ君の発言に対し、千葉君のツッコミが入った。
それもそうだろう。こんなほっといたらなにしでかすか分からない悪魔のどこがおっかなくないのか教えてほしい。
「なんにせよ、これから会話量を増やしていけばいいんじゃない?」
「そうだな」
原さんの問いかけに菅谷君が答えた。
そして周囲からも肯定の声が聞こえた。
「まぁとりあえずよろしくね、綾崎君。」
「えぇ、よろしくお願いしますね、西沢さん。」
とりあえず握手をしようとする2人。
しかしそこに、
「何なに~。転校生君はいきなりかわいい娘引っ掛けたワケ?」
ゲスの魔の手が忍び寄った。
それにより今まさに触れ合おうとしていた2人の手が離れ、西沢さんは顔が赤くなった。
「ちょっ!!いきなり変なこと言わないでくださいよ!!だいたいかわいいとかどうとか言うんでしたらあなたも十分かわいいと思いますが!!」
………ハァ!?
「ちょっ!?あんたそれ、いきなりなにを……」
中村さんの顔が赤くなった。
不意打ちのカウンターだからだろう、西沢さんよりも真っ赤だ。
綾崎君は……何のことやらという表情だった。
もしかして自分が何を言ったか気づいてない?
「こいつ、鈍感か?」
「天然ジゴロも入ってると思うぜ。」
誰がいったのかは分からなかったが、その言葉を否定する者は居なかった。
次の更新まで一週間以上間が開くと思います。
お楽しみにしていてください。