暗殺者のごとく   作:aros

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この作品では、イトナの転入(?)してきた日を6月15日としています。
原作での烏間先生へのメールの文面からそうさせていただきました。




それでは、本編スタート!!


第32話 転校生の時間・二時間目

▷ハヤテside

 

ハワイまで映画を見に行った次の日…E組の校舎に入ってすぐ向かったのは───

 

 

 

「殺せんせー…映画の感想文、書いて来ましたので見ていただいてよろしいでしょうか?」

教員室だった。

「もう書いて来ましたか…どれどれ。」

感想文を受け取った殺せんせーは一文ずつ確認するように読んでいた。(首が横にゆっくり動いていたのでそう思っている)

「素晴らしい!!

スペルミスが若干ありますが…それでも“面白かった”や“感動した”といった直接的な感想を使わずに内容を評価している…。

さすがは綾崎君です。」

「いえ…思ったことをそのまま書いただけなので…。

ダメでしたら書き直しますよ?」

「書き直さなくて結構です。

この感想文は受け取っておきます…が、一つだけ聞かせてください。」

「…どうしました?」

殺せんせーが何かに気づいたような雰囲気で言ってきた。

「その…

 

 

 

 

 

カバンの中から微かに香る甘い匂いの正体は…?」

「超人的な嗅覚だからこそ気づいたんですね…。

匂いの正体ですが…今日は6月15日じゃないですか。」

「そういうことですか…。

修学旅行の最終日に教えてもらっていましたねぇ…。

律儀ですねぇ~。」

「日頃からお世話になっているので…ではそろそろ教室に行きますね。」

「ええ、では後ほどホームルームで…。」

その言葉を最後に…僕は教員室をあとにした。

 

 

 

~~~~

 

教室の扉を開けると、殺せんせーとの話が長かったこともあってか生徒もほぼ全員来ていた。

さて、お目当ての人は…と探すまでも無く見つけた。

「あ…おはよう、綾崎君。」

その人の近くに行くと、それに気づいたのか彼女が僕に挨拶をしてきた。

 

 

その人の名は───

 

 

 

「おはようございます、片岡さん。」

───片岡メグ だ。

「どうしたの?

何か勉強で分からないところでもあった?」

「いえ、今日は違うんです…。

片岡さんにこれを渡そうかと思いまして…。」

そう言って僕はカバンから小さな包みを取り出して片岡さんの手の上に置いた。

「なにこれ…?

というか…なんで?」

「なんでって…今日は片岡さんの誕生日じゃないですか…。」

「あ…ありがとう。

覚えててくれたんだ…。」

「片岡さんの好みを知りませんでしたし、お金の問題もあるので…安い材料でも作れるクッキーにしてみました。

砂糖を控えめにしてありますのでカロリーを気にしなくていいはずです。」

「そこまで考えてるんだ…。

大事に食べさせてもらうね。」

 

 

 

「誕生日覚えてたり、細かいところに気を使ってたり…ホントあいつはモテる要素の塊だよな。」

「普通ああいうの見ると悔しがったりするんだろうけど…

なんでかな…全然そういうのがねぇや。

あいつの人徳のせいかね。」

 

 

 

~~~~

 

「おはようございます。

さて皆さん…烏間先生から転校生が来ると聞かされてますね?」

ホームルームになり、教室に入って来た殺せんせーは開口一番そう言った。

転校生…まあ、殺し屋であろうことは容易に考えられますね。

 

 

 

「そーいや、綾崎君と律は同じ転校生暗殺者として何か聞いてないの?」

転校生のことが気になった原さんは話題人と同じく転校してきてこのクラスの仲間になった僕と律さんに聞いてきた。

 

 

「すみません…僕は成り行きでここに来たようなもので殺し屋では無いので…。」

「そうだったね…ごめん。

じゃあ…律は?」

{はい、少しだけですが知ってますよ。

初期命令の時点では…私と“彼”の同時投入の予定でした。}

…“彼”?

転校生は男なのでしょうか?

{ですが…

予定よりも彼の調整に時間がかかったこと…

それと…、

私の方が…

 

 

 

 

彼よりも暗殺者として圧倒的に劣っていたこと…

 

それらの理由により、重要度の低い私が先に送り込まれたと聞いています。}

 

 

───ッ!!

そんな…律さんは初めて来た日、殺せんせーの指を弾き飛ばしたほどの実力がある…。

その律さんがそんな扱いだと…これから来る転校生は、いったい…どんなバケモノなんだ!?

 

 

───と、思っていると…扉が勢いよく開き、入って来たのは───

 

 

 

白装束に身を包んだ人だった。

その人は、全員の視線がそちらにあることを確認すると右腕を伸ばし───

 

 

一羽の鳩を出した。

…って、えっ…!?手品?

 

 

…殺せんせーは?

と、前を向くと…

 

 

 

 

液状化を使い、教室の隅に逃げた殺せんせーがいた。

 

「って、なに一番ビビってるんですか殺せんせー!?」

「だって…律さんがおっかない話をするもので…。」

 

 

「驚かせたようだね…ごめんごめん。

でも、私は転校生じゃないよ。

私は保護者のようなものでね…白いし、シロとでも呼んでくれ。

転校生に関しては…性格とかが色々と特殊な子だからね…。

私が代わりに紹介させてもらうよ。」

そういうと、シロさんはクラス全体を見回す…いや、あれは知っている人が居たがその確証が無く、誤魔化すためにやる行為だ。

 

 

 

「席はあそこでいいのですよね、殺せんせー?」

「ええ、そうですが。」

指定されたのは僕の隣の席。

僕がいることにより、男子の列が全部埋まっているため、転校生の席は必然的に女子の列となる。

「では紹介します。

おーいイトナ!!入っておいで!!」

その言葉に皆さんの視線が教室の前の扉に行く。

そんなとき───

 

 

 

僕の後ろから殺気を感じたので振り向くと───

 

 

 

壁が破壊され…破片が僕に飛んできた。

 

 

 

薄れゆく意識の中、聞こえたのは───

 

 

 

「間違えた…こっちか。」

形だけでも…謝って下さい…。




原作の後半を色々カットします。



次回の冒頭に使う…かも?
(使わないかもしれません。)



次回もお楽しみに!!
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