本当にありがとうございます!!
これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
それとkazuさん、ご指摘ありがとうございました。
早速修正させていただきました。
それでは、本編スタート!!
▷ハヤテside
今更だが…E組は学校からの差別対象であるため、冷房なんて便利なものは存在しない。
つまり、何が言いたいかというと───
「暑ッぢ~…。
今時クーラーの無い教室とか…。」
今、三村君が言った通り…夏の暑さの影響を受けやすいということだ…。
「だらしない…。
夏が暑いのは当然のことです!!
温暖湿潤気候の国で暮らしているのですから諦めなさい。」
殺せんせー…言ってることはかっこいいんですが…。
「ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げる予定です。」
『ずりぃ!!』
暑さにやられて教卓に突っ伏した状態で言っても説得力無いですよ…。
「でもさ…今日プール開きだよね。
早く体育にならないかなぁ~。」
「いや…E組にとっちゃそのプールも地獄になるんだよ…。」
倉橋さんと木村君の会話が聞こえてくる。
プールが地獄になるって…どういうことだろう…。
「ハヤテは知らねぇだろうがよ…プールが本校舎にしか無ぇからよ…この暑い中、そこまで降りなきゃならないんだ…。
その様子が…“E組 死のプール行軍”とか言われてんだよ…。
終わった後もこの校舎まで歩いて登って来なきゃならないしな…。
プールで疲れてるから…途中で力尽きてカラスの餌になりかねないしな…。」
「いつものやつですね…ですが、それは確かに地獄ですね…。」
菅谷君の説明で納得した。
「殺せんせー…本校舎まで運んでくれよ…。」
前原君が殺せんせーにプールまでの運んでもらえるよう頼む。
「先生のスピードを当てにするんじゃありません!!
いくらマッハ20でも出来ないことはあるんです!!」
確かに…殺せんせーにも不可能なことはあるかもしれない。
でも…それ以前に殺せんせー、国家機密じゃないですか…。
「…ですが、その気持ちは分かります。
全員、水着に着替えてついて来なさい。
裏山に小さな沢があるのをご存じでしょう?
そこまで涼みに行きましょう。」
~~~~
「裏山に沢なんてあったんだ…。」
「そんなものがあったなんて僕も今知りましたよ…。」
そんな会話を速水さんと行っていると、それを聞いていたのか、千葉君が入ってきた。
「あるのは確かだが…それでも足首まであるかどうかくらいの深さだぜ…。」
「それは…涼みに行く意味あるんですかね…?」
まあ、水があるから幾分かはマシだろう…。
「ところでさぁ…この前の渚君の暗殺もすごかったらしいけどさぁ…ハヤテ君もすごかったらしいじゃん。
大の大人が中学生にボコボコにされるとこ…見てみたかったなぁ…。」
少し離れたところで渚君と話してたカルマ君がこっちにきてそう言ってくる。
「ハヤテ君が年上ボコってるところ…俺、毎回見逃してんだよね…。
ねぇハヤテ君、今度の放課後一緒に帰らない?
路地裏で不良をリンチしようよ。」
「目的が不穏なのでお断りさせていただきます…。」
鷹岡の一件は身内の暴走が発端だから、とお咎め無しになったのに、そんなものを了承したら間違いなく烏間先生のお説教をうけるのは目に見えているので…。
不意に、殺せんせーが立ち止まる。
「さて、皆さん!
先生は教室で言いましたね…。
マッハ20でも…出来ないことはある、と。」
そして、こちらを向きながら話し始める。
「その一つが…君達をプールに連れて行くことです。
残念ながら…それを完遂するには1日かかります。」
1日…?
一度に運べる人数に限りがあって、帰りのことも言っているとしても、そんなにかからないのではないのだろうか…。
「1日って…大げさに言いすぎじゃ…本校舎のプールまでなんて歩いてほんの20分しか…。」
同じことを思ったのか磯貝君が殺せんせーの言葉を笑い飛ばす。
「おや…?
誰が、“本校舎のプール”に連れて行く、と言いました?」
まさか…!?
そう思い、殺せんせーの背後の茂みをかき分ける…そこにあったのは、天然のプールだった…。
「小さな沢をせき止めたので…水が溜まるまで20時間もかかりました。
25mコースの幅もしっかりと確保しています。」
まさか…プールを作るとは…。
生徒のためとはいえ、やり過ぎでは…と思う。
「制作に1日、移動に一分…あとは一秒あれば飛び込めますよ。」
『い…いやっほぉう!!』
その一言を聞いた瞬間、皆さん一斉に上着を脱ぎ…叫び声をあげながら、プールに飛び込んだ。
まあ、皆さんが満足ならそれでいいか…。
そう思いながら、僕もプールに飛び込んだ。
~~~~
「あれ…?
茅野さん、泳がないんですか…?」
しばらくの間、殺せんせーの作ったE組専用の特設プールで泳いでいると、浮き輪に乗った茅野さんの付近に来ていた。
せっかくのプールなのに泳がないのかな…と思ったので聞いてみる。
「うん…泳ぐの得意じゃないんだ…。
だから…ちょっと憂鬱なんだ…。
それに…水着だと体のラインがはっきり出るし…。」
落ち込んでいるような声音で茅野さんが答える。
「問題ねぇよ茅野。
お前の好きな奴は…体型で差別しねぇだろう?
だったら…そのままでゴハァ!!」
「そんなこと大声で言わないで!!」
会話に突然入ってきた岡島君がよけいなことを言ったのか、茅野さんが持っていたボールを側頭部に投げつけられた。
「まあ、岡島君はほっといて…泳ぎが苦手というのでしたら…泳げるようになるまで…僕が手を握っていますよ。」
そう言った瞬間…茅野さんの顔が一気に明るくなった。
「いいの!?」
「ええ、もちろん。
あ、でも…好きな人がいるんでしたら迷惑でしたかね…?」
「ううん。
問題ないよ!!」
「そうですか…。
でしたら…お手をどうぞ、茅野さん。」
「水の中でも相変わらずか…」
~~~~
───ピピピピッ
茅野さんと泳ぎの練習をしていると、突然笛が鳴った。
「木村君!!
プールサイドを走っちゃいけません!!」
「あ…す、すんません…。」
確かに…プールサイドを走るのは良くない。
しかもここのそれは岩なので、足を滑らして転んだりなんかしたらなおのこと危険だ。
ピーッ!!
「原さんに中村さん!!
潜水遊びはほどほどにしてください!!
長く潜っていると、溺れたのかと心配しますので…!!」
「は…はーい…。」
ピーッ
「綾崎君と茅野さん!!
プールでラブコメをするのなら人が居ないときにお願いします!!」
ラブコメ…?
そんな感じしますかね…?
というより…殺せんせー…小うるさいです…。
「カタいこと言わないでよ殺せんせー…!!」
ついにしびれを切らしたのか、倉橋さんが殺せんせーに水をかける。
「きゃんっ!!」
え…?
今の悲鳴…殺せんせーの…?
今の悲鳴を聞いたカルマ君が、殺せんせーの座っている監視台の脚を揺らす。
「きゃあっ!!
揺らさないで…水に落ちる!!」
いつになく殺せんせーが焦ってる…。
よく見たら…さっき水が当たった部分がふやけている…。
まさか殺せんせー…。
水に弱いんじゃ…!?
次回もお楽しみに!!