暗殺者のごとく   作:aros

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最近、なぜか寺坂のセリフをオリジナルで書こうとしたら雰囲気が某プロテインの貴公子っぽくなる事案が発生しています。
本当…どうしてでしょう?



この作品ではテストが返ってきた次の日に終業式がある(1学期の)ことにしています。



それでは、本編スタート!!


第59話 終業の時間・1学期

▷ハヤテside

 

期末テストが返ってきた次の日───

 

 

 

今日はテスト返却ともう一つ、1学期最後の行事…終業式がある。

 

 

 

そのため、僕達は皆本校舎にある体育館まで来ていた。

 

 

 

だが、まだやるべき事が残っていた僕達は体育館に入らず、これから来るであろう人物を待っていた。

 

 

 

そして───

 

 

 

待っていた人物…浅野君がやってきた。

「おお~…やっと来たぜ、生徒会長サマがよ。」

それを見た寺坂君が不適に笑いながらそう言った。

「何か用かな?

式の準備があるからな…悪いが、君達E組に構う暇なんて無いんだ。」

だが浅野君は、それを気にもとめないかのように素通りしようとする。

 

 

 

だが───

 

 

 

「おーう待て待て…何か忘れてんじゃねーのか?」

寺坂君がそう言いながら浅野君の肩を掴んでその動きを止めた。

「浅野。

賭けてたよな…より多く5教科トップを取ったクラスが負けたクラスにどんな事でも一つ要求出来るってな。

俺達からの要求はさっきメールで送信したけど…あれで構わないな?」

それを見計らったかのように磯貝君が一歩前に出て浅野君にそう言った。

「5教科での賭けを持ち出してきたのはテメェらだ…まさか負けたからって“あれは冗談でした”なんて言わねぇよなぁ…?

何ならよ…5教科の中に家庭科とか入れてもいいんだぜ。

ま、それでも勝つけどな。」

主要5教科以外の科目は受験に使われないため出題される問題は教科担任の好みに合わせられる事が多い。

そのため…ある意味では僕達E組にとって主要5教科よりも学年一位になるのは難しい。

なので…その家庭科でも負けている、と暗に言っている寺坂君に浅野君はさっきまでより悔しそうな表情をすると───

「…構わない。

君達の好きなようにすればいいさ。」

そう言って今度こそ僕達のもとから去っていった。

 

 

 

~~~~

 

「珍しいなカルマ。

お前が全校集会に来るなんてさ。」

僕の前から磯貝君がカルマ君にそう話しかける声が聞こえてきた。

「だってさ、今フケると…逃げてるみたいでなんか嫌だし…。」

それに答えるようにカルマ君はそう言った。

ちなみに…僕は今、クラス列の前の方にいる。

5月の全校集会では列の最後尾にいた僕だったが、6月の全校集会の時に吉田君や矢田さんに““綾崎”、なんだから最後尾にいるのはおかしい”、言われ(他の人達もそれに同意)この位置に移動となった。

 

 

 

そして、終業式が始まった。

だが───

 

 

 

{『えー…夏休みだからと言っても怠けて…E組のようにならないように…。』}

校長先生がいつものようにE組いじりをする。

いつもならここで本校舎の生徒達が大笑いするところだが…今回ばかりは誰一人笑いもせず、ただ静まり返るだけだった。

悪い見本のはずのE組がいい見本のはずのA組とトップ争いをして勝ったのだから当然だろう。

ヒナギクさんがE組にいることも理由の一つかもしれないが…。

 

 

 

だから、殺せんせーの力がなくても…僕達は前を向いてこの終業式に参列することが出来た。

 

 

 

~~~~

 

「…何これ。」

終業式も終わり、教室へと戻ってた僕達に殺せんせーが渡してきた物を見てヒナギクさんがそう呟いた。

「ヒナギクさんは知りませんでしたね。

これはE組恒例…“過剰しおり”です。」

「普通しおりってコピー用紙数枚程度じゃないの…?」

「まぁ、殺せんせー過保護ですから…。」

「それでも限度って言うものがあるでしょ…。」

ヒナギクさんの言いたいことは分からなくもない。

こんなアコーディオンみたいな厚さの冊子をしおりと呼んでいいはずがないだろう。

だが…それで実際に危機を乗り越えたことがあったのだから何とも言えないわけで…。

 

 

 

「さて、これより夏休みに入るわけですが…皆さんにはメインイベントがありますねぇ。」

しおりを配り終えたところで、教卓に手(触手?)を置いた殺せんせーが僕達に向かってそう言った。

殺せんせーが言ったメインイベントとは、A組との賭けで手に入れた沖縄の離島リゾートでの2泊3日の夏期講習…と、いう名の国内旅行のことだろう。

これは、本来ならば成績優秀クラス…つまりA組に与えられるはずだった特典だが…今回の期末テストのトップ50のほとんどがA組とE組が独占している。

なので、僕達がもらっても何もおかしくはないだろう。

 

 

 

「君達の要望だと…先生の触手を破壊する権利をこの教室で使わず…離島にいる間に行使する、という事でしたね。

触手9本の大ハンデでも満足せず…四方を水で囲まれたこの島も使い、万全に貪欲に先生の命を狙う…。

正直に認めましょう…君達は侮れない生徒になった。」

そう言いながら、殺せんせーは懐から紙の束を取り出した。

「親御さんに見せる通知表は先ほど渡しました。

なのでこれは…ターゲットである先生から暗殺者である君達への通知表です。」

そう言って手(触手?)に持った紙を教室全体に降りそそぐように投げた。

そこに書かれていたのは…殺せんせーの顔と、大きな二重丸だった。

ターゲットからのこれはとても嬉しい評価だった。

 

 

 

「ヌルフフフ。

一学期で培った基礎を存分に活かし、夏休みも沢山遊び、沢山学び…そして沢山殺しましょう。

暗殺教室の基礎の一学期…これにて終業!!」




次回もお楽しみに!!
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