暗殺者のごとく   作:aros

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皆さんどうも、arosです。



今回は前の話で言った通り、毒の時間でいこうと思います。


この話から原作の話が続くと思っています。




では、本編スタート


第6話 毒の時間

⇒渚side

 

 

 

綾崎君が加わって初の暗殺、それはその日の最後の授業が終わった後行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

「お菓子から着色料を取り出す実験はこれで終了!!

余ったお菓子は先生が回収しておきます。」

………理科の授業でお菓子を持って来いと言われていたから持ってきていたが、どうやら本当の目的はこっちだったようだ。

 

 

 

「殺せんせー、給料日前だからって授業でおやつを調達してやがるよ…。」

「地球を滅ぼす奴がなんで給料で暮らしてんのよ…」

周りからもそんな声が聞こえてきた。

 

 

「お前はいいよな。

今日から入ってきたから授業内容知らなくてお菓子持ってきてなかったんだからな。」

「出来ればこんな所で貴重な運を使いたくなかったですね。」

後ろからそんな会話が聞こえてきた。

そう、綾崎君は今日から入ってきたので何がいるのかを知らなかったのだ。

普通なら運がないの一言で終わるのだが、お菓子が回収されるのなら持ってきていないのが幸運だったと言えるだろう。

 

 

 

 

「あ…あのっ、先生………」

そんな時、殺せんせーのところに向かっていった生徒が一人、あれは奥田さんだ!

どうしたんだろう?奥田さんは理科が得意分野だから殺せんせーに質問というわけじゃないはずだし……

 

 

 

「毒です!!飲んで下さい!!」

ガクッ

思わずこけてしまった。

ス、ストレート過ぎる……

 

 

 

 

「……奥田さん、これはまた正直な暗殺ですねぇ。」

ほら!!殺せんせーもなんとも言えない雰囲気出してるよ!?

「あっ…あのあの……わ、私、皆みたいに不意打ちとか上手くできなくて…でもっ、科学なら得意なんで真心こめて作ったんです!!」

毒に真心って………

というか、そんな真正面から渡して飲むようなバカなんてさすがに…

 

 

 

 

 

 

 

「それはそれは…ではいただきます。」

飲んじゃったよ!?

「ッ!!こ…これは…!!」

殺せんせーが震えている。まさか、殺せんせーの自爆で暗殺成功!?

 

 

 

 

にゅ

え…ツノが生えただけ?

「この味は水酸化ナトリウムですねぇ…。

人間が飲めば有害な毒ですが、先生には効きません。」

味で毒の種類が分かるんだ…

「あと2本もいただくことにしましょう。

…それでは。」

残りも飲む気なんだ…

「うっ…うぐぁっ…ぐぐぐ…」

苦しんでる!!今度こそ!?

 

 

 

バサッ

今度は羽が生えた。

なんか…無駄に豪華な顔になってきたような感じがするなぁ…。

「酢酸タリウムの味ですね。」

やっぱり分かるんだ。

「では最後の一本。」

もうここまできたら、毒が効かないと理解したよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

(どうなる!?)

 

 

 

 

 

 

 

(最後はどうなるんだ!?)

 

 

 

 

 

 

 

もはや、毒が効くか否かではなく、殺せんせーの顔がどう変化するのかの方に興味が向いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後は────

 

 

 

 

 

 

(真顔になった…)

(変化の法則性が読めねーよ!!)

「王水ですねぇ。どれも先生の表情を変える程度です。」

ツノが生えたり羽が生えたりするのは表情なのか?

「てか先生真顔薄っ!!」

「顔文字みてーだな!!」

殺せんせーの真顔に対して教室中からツッコミが入った。

「それと…奥田さん、生徒一人で毒を作るのは安全管理上見過ごせませんよ。」

「…はい。すみませんでした…」

殺せんせーは、そのツッコミを無視して奥田さんにそう語りかけた。

「放課後時間があるのなら、一緒に先生を殺す毒薬を研究しましょう。」

「…は、はい!!」

 

 

 

殺せんせーのその一言に、奥田さんはものすごい笑顔で頷いたが───

 

 

 

 

 

「暗殺対象と一緒に作る毒薬ねぇ。」

茅野のその言葉通りだろう…。

 

 

 

 

 

「あぁそれと、綾崎君も残っていてくださいね。同時進行で君の学力を確かめるための小テストをします。」

「はい、分かりました。」

その二つを同時進行で出来るのだからこの先生はすごい。

 

 

 

 

 

 

綾崎君が放課後に残るため一緒に帰れないと知り落胆する女子が数名いたことは別の話だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

▷愛美side

 

 

 

「では、それをエタノールに投入しましょう。気体を吸わぬよう気をつけて。」

「はいっ」

理科の時間での約束通り、私は殺せんせーと一緒に毒薬を作っています。

 

 

 

「…君は理科の成績は素晴らしいんですけどねぇ…。」

そんな中殺せんせーが不意にそう言ってきました。

その答えはすでに決まっていて───

「…はい。

でも、それ以外がさっぱりで…E組に落とされても仕方ないと思います…。

特に…国語が、言葉の良し悪しとか人間の複雑な感情表情とか何が正解かわからなくて…」

そう、私には正解の決まっていない人間の感情とかがよくわからない。だから、国語の成績が低い。

「…でも、それで構いません。数学や化学式は絶対に正解が決まってるから。私には、気の利いた言葉遊びも細かい心情を考える作業も必要ないんです。」

だって私には、科学の力があるのだから。

「なるほど…分かりました。

では、先生から宿題をあげましょう。」

そう言って殺せんせーが一つのメモを渡してきました。

 

 

 

 

 

「………」

「綾崎君、手が止まっていますよ。

もうわからなくなりましたか?」

「あ、い、いいえ、まだまだです。」

その様子を訝しげに見る綾崎君に私は気づいていなかった。

 

 

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

-次の日-

 

 

 

「…で、その毒薬を作って来いって言われたんだ。」

「はい!!理論上はこれが一番効果あるって!!」

奥田さんに成果を聞こうと近づくと毒薬と思われる液体を見せながらそう言われた。

しかも毒物の正しい保管法まで漫画にしてある始末。

相変わらず手厚いなぁあの先生は、

「きっと私を応援してくれているんです。

国語なんてわからなくても私の長所を伸ばせばいいって。」

本当にそうなのかな?

さっきも言った通り殺せんせーは本当に手厚い。

 

 

 

長所だけを伸ばすようなこと…本当にやるのだろうか?

 

 

 

ガララ

「あ、来たよ。渡してくれば?」

「はい!!」

ホームルームの時間となり、殺せんせーが入ってきた。

「先生、これ……。」

今が渡すチャンスとばかりに奥田さんが毒薬を差し出した。

「さすがです。

では、早速いただきます。」

飲むの!?

自分を殺せる毒薬だよ!?

 

 

 

 

「ヌルフフフフフ、ありがとう奥田さん。」

殺せんせーは毒薬を飲み干した後、そう言った。

「君の薬のおかげで…先生は新たなステージへ進めそうです。」

「…えっ、それってどういう…」

な、なにが起こるんだ!?

「グ

    オ

       オ

          オ

             オ

                オ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ」

溶けた!!

 

 

 

「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです。」

 

 

 

シャッ スポッ

「液状ゆえに、どんな隙間にも入りこむことが可能に!!」

そう片岡さんの机の中に入りながら言った。

 

 

「しかもスピードはそのままに!!さぁ殺ってみなさい。」

 

 

 

出来るわけないよ!

隙間に潜り込まれちゃどうしようもないって!

「…これ、倒したら経験値どれだけ手にはいるんでしょうね。」

「綾崎君、のんきに言ってる場合じゃないよ!」

確かにはぐれメタルにそっくりだけど…。

 

 

 

「奥田さん…先生あの薬毒って言ったんだよね。」

「だっ…だましたんですか、殺せんせー!?」

奥田さんが殺せんせーに叫ぶ。

「そうとも限りませんよ。」

その言葉は別の方向から聞こえた。

 

 

「綾崎君…」

「綾崎君の言うとおりです。

奥田さん、暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ。」

「…えっ。」

「どんなに優れた毒を作れても…今回のようにバカ正直に渡したのでは暗殺対象に利用されて終わりです。」

「もし毒殺するのなら飲み物に混入させるとかして、特製だとか言って渡すとかですね。」

「そう、人を騙すには相手の気持ちを知る必要がある。言葉に工夫をする必要がある。上手な毒の盛り方それに必要なのが国語力です。君の理科の才能は将来皆の役に立てます。それを多くの人に分かりやすく伝えるために…毒を渡す国語力も鍛えて下さい。」

「は…はい。」

「あっはは…やっぱり暗殺以前の問題だね~。」

 

 

殺せんせーの力の前では…猛毒を持った生徒もただの暗殺者になってしまう。まだまだ…先生の命に迫れる生徒はでそうにないや。

 

「もしかして殺せんせーそれを伝えるために…?」

「えぇ。

もっとも、綾崎君は気づいていたみたいですけどね。」

「こういうのは先生のやる仕事だと思いましたから。」

「…もっと自分を出していいんですがねぇ。

あるんでしょう、奥田さんに言いたいことが。」

「バレてましたか…では、奥田さん、心情を考える作業も必要ないなんて言ったらダメです。機械じゃないんですから相手の心のことを考えましょう。分からないことがあったら僕も全力でサポートします。」

「はい!!では、これからよろしくお願いします!!」

そう言った時の奥田さんの顔は、若干赤かった。

 

 

 

 

 

 

そして放課後───

 

 

 

「ふぅ終わった。さて、帰「綾崎」…?」

綾崎君が帰り支度をしていると声がかけられた。

「あれ、確か千葉君と…速水さんでしたっけ?どうしたんですか?」

声の先にはE組きってのスナイパーの2人がいた。

「いや、迷惑じゃなかったら一緒に射撃訓練をしてくれないか?」

「え?別にいいですけど…何でですか?」

どうやら訓練のお誘いのようだ。

「お前の射撃には見習うべきところが多いからな。それに…」

そこで千葉君は速水さんの方を向いた。

「…何?」

「いや、やっぱり言わないでおく。速水も自覚してないみたいだしな、俺が言うのは野暮ってやつか。」

「…はぁ。じゃあ、行きますか。」

射撃場に向かう三人を見ながら思った。

綾崎君、君は何人女の子を落とすのさ。と

 




な、長かった。


とりあえず、やりたいところまではやりました。



次回もお楽しみに
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