暗殺者のごとく   作:aros

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皆さん、お待たせしてすみませんでした!!(土下座)
去年の終わりくらいに頂いた感想への返信の通り、スランプに陥って全然ストーリーが思い付かなくなっていました。



ここから徐々に復活させていこうと思っています。



今回から8巻の話です。



※報告
機種変したので、それにあわせて色々変えていこうと思ってます。
それと、この後のストーリー展開のために以前の話の一部を変えることにしました。
それをご了承下さい。
試しに、4話と64話を編集しました。
そっちも改めて見てやってください



それでは、本編スタート!!


第68話 プロの時間・二時間目

⇒三人称side

 

 

 

ハヤテ達E組の生徒がバカンスを満喫しつつ、暗殺の準備をしていた頃、本州では………

 

 

 

「そういやお前のねーちゃん達って今南の島にいるんだよな?」

「いいよなぁねーちゃん達だけさぁ…。」

「つか、期末のテスト頑張ったご褒美みたいなもんって話なんだろ?」

「だからなのかねぇ…うちの親もねーちゃんが行くのに全然反対しなかったしさぁ…。」

「確か、名門中学の落第クラスってやつなんだろ?

それでけっこういい点取ったから何も言わねーんじゃねーか?」

都内にあるレンタルビデオ店“レンタルビデオタチバナ”のレジカウンターにて、橘ワタルと西沢一樹の二人がそんな話をしていた。

 

 

 

「そう言えばさぁ…先を駆ける少年のDVDってまだ返ってきてないの?」

「あーそうだな。

それ以外にも返ってきてねぇDVDが13本もあるんだよな…。

こいついつまで借りるつもりなんだよ…。」

延滞料たっぷり せしめてやる…。とワタルがぼやいていると……

 

 

 

「申し訳ない事に、そのDVD達は紛失してしまったそうだよ。」

そう言って、一人の男性(彼らは知らないが、椚ヶ丘の理事長である)が 話に入ってきた。

「なんだよアンタ!!つか、紛失って…それが一番困るんだよ!!」

「心配しなくていい。

私の方で新品を用意させてもらった。

そして、延滞料の方も私に立て替えさせてもらいたい。

…何か問題はあるかな?」

紛失したという情報に怒鳴るワタルを前に理事長は冷静にそう言いながらDVD13本とジュラルミンケースに入った大金を差し出した。

 

 

 

「な、何もねぇよ…。」

「そうか。

では失礼するよ。」

ワタルのその反応にいい気になったのか、理事長は踵を返すと、店から出ていった。

 

 

 

「なんだったんだ、今の…。」

残された店内で、その言葉が空気の中に消えていった。

 

 

 

彼らは知らない…。

このあと一樹の姉達が南の島で大変な事に巻き込まれようとは───

 

 

 

⇒理事長side

 

 

 

走る車の中で、私は一人の生徒の事を考えていた。

 

 

 

綾崎ハヤテ───

私の学校のE組にいる生徒の一人だ

E組ということで、本来なら気にかけることは無いのだが…彼には、親に裏切られた過去がある。

その報復のために彼の両親を探していたのだが、その途中で、綾崎君名義でレンタルビデオ店の物と思われるDVDがネットオークションに出品されているのを見かけ、両親による金儲け目当てのものと考えた私は回収に向かった。

 

 

 

だが…そのうちの一枚を競り落とした人物の下を訪れるも、商品は届いていないとの事だった。

半年以上前に競り落とした物が届いていないのは本来なら疑うところだが…あの二人の事なので、単純に騙されたものと考えた。

 

 

 

両親も放ってはおけないが、このままでは彼の負担が増える一方だと考えた私は、新品のDVDを取り寄せさらに、延滞料がいくらでもいいように大量の紙幣をジュラルミンケースに入れてあのレンタルビデオ店に向かったのだった。

 

 

 

───さて…彼の両親はどこにいるのだろうか。

 

 

 

⇒ひなたside

 

 

 

バッ!!

 

パシッ!!

 

シュン!!

 

 

 

私は今、潜入組の皆と一緒にホテルの裏にある崖を登っている。

登る速度だと、私は3番目…なのかな?それほどの速さで登っている。

 

 

 

「岡野ってやっぱ身軽だよな。」

「さすが元体操部ってとこか。

体の動かし方が分かってるって感じだよな。」

下から私を誉めるような言葉が聞こえてきた。

今まで培ってきた事がまさかこんなところで役に立つとは思ってもいなかった。

これも殺せんせーがいたからなのかな?

上を見ると、ゴールまで後少しだった。

 

 

 

そう思いながら、目の前の枝を掴んだ時だった。

 

 

 

ベキッ!!

 

 

 

掴んだ場所が枝の先端に近かったからなのか、その部分から折れ、私は体勢を崩した。

 

 

 

近くに掴めそうな物はないし、ダメかな…そう思い目を閉じていると、何かに抱えられているような感覚がした。

なんで!?と、思い恐る恐る目を開けると───

 

 

 

「大丈夫ですか、岡野さん?」

そう私の顔を見ながら笑いかける綾崎がいた。

というかこれって…私が綾崎にお姫さまだっこされてるってこと!?

 

 

 

「ちょ…迷惑じゃないの?

それに、私…重かったりしない…///?」

あまりの恥ずかしさに、降ろしてもらおうとしたけど───

 

 

 

「迷惑だなんてことはありませんし、それに…岡野さんは普通の女の子と同じく羽のように軽いですよ。」

 

 

 

(ッ~~~~/// )

そう言われて何も言えなくなった。

 

 

 

前は歩っちのことがあるからあり得ないって思ってたけど、あの後も綾崎のことが好きになった女子もいるし…私も狙っていいよね?

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

僕たちは何を見せられてるんだろう…。

 

 

 

上でのハヤテ君と岡野さんのイチャイチャを見ながら、僕はそう心の中で 思った。

僕の少し手前に千葉君と一緒にいる速水さんは無自覚そうだけど不機嫌になっているし、他の女子は「いいなぁ…」と言いそうな表情で岡野さんを見ている。

というか、片岡さんが口に出して言ったの聞こえちゃったよ…。

 

 

 

「つかよ渚…。」

「どうしたの、菅谷君。」

そんな カオスな状況で、菅谷君が僕に話しかけてきた。

話題はおそらく───

 

 

 

「ハヤテのことなんだけどよ…。

あいつさ、この崖をだいたい2往復したけどよ…どっからんな体力が出てくんだろーな…。」

あぁ…やっぱり。

実は、ハヤテ君…この崖の頂上に既に2回到達している。

1回目は高所恐怖症の桂さんを抱え、2回目は仲間外れは嫌だからつれていけと言ったくせに烏間先生の足手まといになっていたビッチ先生を抱えて登って行った。

今回はそこまで遠くないとはいえ、また降りてきて岡野さんを抱えて行く(しかも全部足だけで登ってた!!)なんて…そんな体力どこにあるんだろう?

 

 

 

~~~

 

 

 

結局…ハヤテ君だからということで決着が着き、止まっている時間はないからと先に進む事にしてやっと全員が登頂に成功したのだった。

 

 

 

{このホテルではエレベーターを使うのに専用のICカードを使うしかなく、そのICカードもフロントで管理されています。

なので私達は階段を使うしかないのですが…各フロア毎に配置が違うので、最上階までは長い道のりを歩くしかありません。}

律が内部の説明をしてくれる。

そう簡単にはいかない、ということか。

「なるほど、テレビ局みたいなものって訳か。」

律の内部解説に千葉君が そう呟いた。

…なんでテレビ局?

「テロリストに簡単に占拠されないよう、色々な場所に階段を配置したりして内部を複雑に造ってあるんでしたよね?」

「ま、そんなところだな。

というか、お前ホント詳しいな。」

「以前建造系のバイトをしたことがありましたから。

ヒルズにあるモニュメントを設置したこともありました。」

「マジか。」

おなじみハヤテ君の過去語りがあったが、時間が無いということで、皆ホテルの中に入っていった。

 

 

 

⇒ハヤテside

 

 

 

ホテル内に入り、烏間先生の指示通りあまり足音を立てないように進んでいく。

 

 

 

───だが…入ったばかりの僕たちの足は止まらざるをえなかった。

1階の階段は全てロビーにしかない。

そのロビーにいる警備の数が多く、見つからずに進めるかどうかが怪しい、ということだ。

僕がここで大暴れして気を引いてる間に行ってもらうのもいいかもしれないが…その騒ぎが上の黒幕に伝わる可能性も高く、一歩踏み出せないでいると───

 

 

 

「何よ皆ピリピリしちゃって。

こんなもの普通に通るだけでいいじゃない。」

───イリーナ先生がグラス片手に軽い口調でそう言った。

…それに対し、どうやって普通に進むのかと聞かれるイリーナ先生だが、ロビーをチラッと見ると───

 

 

 

「だから…普通によ。」

そう言って一人ロビーを歩いて行く。

次の瞬間だった。

 

 

 

~♪

~~~♪

~~♪

 

 

 

圧巻、その一言しか出てこなかった。

その音色を使い、イリーナ先生はどんどん警備員を引き付けていく。

 

 

 

「しかしスゲぇよなビッチ先生。

ピアノ出てるなんて知らなかったぜ。」

「へッ足手まといにしかならねぇと思ってたぜ。」

警備員がイリーナ先生に気をとられている隙に、全員非常階段にたどり着く事が出来たところで、木村君と寺坂君がそう言った。

「優れた殺し屋ほど万に通じると言うからな。

彼女も、潜入に必要な技術を全て身に付けている。

普段の姿だけで彼女を見てると痛い目を見ると考えておけ。」

その言葉に反応したように、烏間先生が僕たちにそう言ってきた。

 

 

 

改めてプロの技術のスゴさを実感していたが、高い技術を持つ人間はこちら側だけではないと考えた僕は、よりいっそう気を引き締めた。




arosのサンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた。



Q.「ここまでならOK」という「おひとりさまライン」を教えてください!



A.一人カラオケ
自分のペースで歌えるので好きです。



次回もお楽しみに!!
(いつになるか分からないけど)
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