原作でのこの話のタイトルはいろいろアウトだと思ったので変えてみました。
それと、原作での4ページ分くらい端折ります。ご了承下さい。
それでは、本編スタート
6/25 このままではダメだと思い、後半部分に修正を入れました。
ついでに、後書きにオマケシーンを入れました。
⇒渚side
今日から5月だ。
この日はまたいつもと違うことがあった。
「…今日から来た外国語の臨時講師を紹介する。」
そう、教師が一人増えたのだ。
その教師というのが───
「イリーナ・イェラビッチと申します!皆さんよろしく!!」
ものすごい美人なのだ。
それはいいとして、なんで殺せんせーにベタベタにくっついているのだろう。
今だってヅラなのをばらしたのに構わないと言っている。
「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だそうだ。英語の半分は彼女の受け持ちになるが、それで文句は無いな?」
「…仕方ありませんねぇ。」
教師2人の会話が聞こえてきた。
学力底辺の僕たちに本格的な外国語かぁ。
「…なんか、すごい先生来たね。しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし。」
「…うん。」
恨めしそうに「胸…」と言う茅野にそう返すしか無い僕だった。
でも──
「…でもこれは暗殺のヒントになるかもね。明らかに人じゃない外見の殺せんせーが人間の女にベタベタされても戸惑うだけだ。いつも独特の顔色を見せる殺せんせーが戸惑う時はどんな顔か?」
結果は───
デレー
普通にデレデレだった。人間もありなんだ。
「あぁ…見れば見るほど素敵ですわぁ…その正露丸のようなつぶらな瞳、曖昧な関節、私…とりこになってしまいそう。」
「騙されないで殺せんせー!!そこがツボな女なんていないから!!」
…僕たちはそこまで鈍くない。
この時期にこのクラスにやってくる先生、けっこうな確率で…ただ者じゃない。
───と、そこに…
「お…おはよー、ございます。」
ガララとドアが開き、弱々しい綾崎君の声が聞こえてきた。
何があったのかとそちらを向くと───
「…遅刻ですねぇ、綾崎君。何があったんで……きゃーーーー」
血塗れの綾崎君が、そこにいた。
いや、本当に何があったの!?
「ど、どうしたんですか!!いったい何が!?」
戸惑う顔が普通に見れた。なんてのんきなこと言っている場合じゃない!!
「…あぁ…これですか。ちょっと…来る途中でロングホーントレインをくらって来た…だけです。」
……?どういう意味だ。
「…言葉の意味が分からないのですが…」
「では…分かりやすく…」
⇒ハヤテside
「んー、爽やかな朝だなぁ。」
少し早めに家を出た。
なので遅刻はしないはずだった。
だけど───
前方から居眠り運転の大型トラックが走ってきた。
それはしっかり見ていたので難なく回避することは出来ましたが…
回避した先が、線路で…しかも、今まさに来ているところだったのだ。
プアーン
ドーン
ガラガラガシャー
▷渚side
「…そして…今ここにいると…そんな感じ…です。」
「学校来ないで休むこと考えろよ。」
「つーか、電車に跳ねられてはよくそんなケガで済んだな。」
どれだけ頑丈なんだろう?
というか、何であんな分かりづらい言い方をしたんだろう?
「作者が他作品ネタのタグを付けたはいいけど、肝心の他作品ネタが一回しか出てきてないからだって。」
「…地の文読まないでよ不破さん」
「治療しますのでじっとしていて下さいね。」
そして、綾崎君の治療が終わり、僕たちは授業の準備に取りかかった。
⇒惟臣side
生徒達は今、奴考案の暗殺サッカーをやっている。
「いろいろと接近の手段は用意してたけど…まさか、色仕掛けが通じるとは思わなかったわ。」
「…あぁ。俺も予想外だ。」
残された俺達2人はそんなやりとりをしていた。
ともかく…それならこいつの本領だろう。
イリーナ・イェラビッチ
職業、殺し屋
美貌に加え、十カ国語を操る対話能力を持ち、いかなる国のガードの固い暗殺対象でも、本人や部下を魅了して容易に近づき、至近距離からたやすく殺す、潜入と接近を高度にこなす暗殺者と聞く。
「…だが、ただの殺し屋を学校で雇うのは流石に問題だ。表向きのために教師の仕事もやってもらうぞ。」
そう、表向きは教師なのだ。
念のため、そう注意を促す。
「…あぁ、別にいいけど、私はプロよ。授業なんてやる間も無く仕事は終わるわ。」
しかし、自信満々にそう言われるだけだった。
⇒渚side
「殺せんせー!」
僕たちが暗殺サッカーをしていた時、イリーナ先生が手を振りながら近づいて来た。
「烏間先生から聞きましたわ。すっごく足がお速いんですって?」
「いやぁ、それほどでもないですねぇ。」
マッハ20のどこがそれほどでもないのだろう。
「お願いがあるの。一度本場のベトナムコーヒーが飲んでみたくて…私が英語を教えている間に買ってきてくださらない?」
「お安いご用です。ベトナムにいい店を知ってますから。」ドシュッ
殺せんせーにお使いを頼んじゃったよ…
キーンコーンカーンコーン
「…で、えーと…イリーナ…先生?授業始まりますし、教室戻ります?」
磯貝君がイリーナ先生にそう促すも…
「授業?…あぁ、各自適当に自習でもしてなさい。」
返ってきたのはこれだった。
「それと、気安くファーストネームで呼ぶのやめてくれる?あのタコの前以外では先生を演じるつもりも無いし…“イェラビッチお姉様”と呼びなさい。」
ついに本性を表したか。
周りが静まり返る。
「…で、どーすんの?ビッチねぇさん。」
「略すな!!」
…こういう時真っ先に人を煽れるからカルマ君はすごいや。
「あんた、殺し屋なんでしょ?クラス総掛かりで殺せないモンスター、ビッチねぇさん一人で殺れんの」
「…ガキが、大人にはね、大人の殺り方があるのよ。潮田渚ってあんたよね。」
カルマ君の問いに余裕綽々の表情を浮かべながら、僕の名前を出しながら綾崎君の方に歩み寄って行った。
そして───
『なっ…!!?』
いきなり、ディープなキスをした。
暫くして、
「後で教員室にいらっしゃい。あんたが調べた「それ、渚君じゃ無くて綾崎君なんだけど?」奴の…って、え…?」
どうやら、カルマ君が指摘するまで気づいていなかったようだ。
「ああもう!!紛らわしい!!」
「「綾崎君!!」」
漸く解放され、倒れた綾崎君の下に僕と西沢さんが走っていった。
「とにかく潮田渚!!あんたは後で教員室にいらっしゃい!!奴の情報聞かせてもらうわよ!!」
僕に拒否権はなさそうだ。
「その他にも!!有力な情報持ってる子は話しに来なさい!いいことしてあげるわよ。女子には男だって貸してあげるし、技術も人脈も全てあるのがプロの仕事よ。ガキは大人しく外野で拝んでなさい。あと、少しでも私の暗殺の邪魔をしたら、殺すわよ。」
気絶するほど上手いキス、従えてきた強そうな男達、“殺す”と言う言葉の重み、あの先生が本物の殺し屋なのだと実感した。
しかし、同時にクラスの大半が感じた事は一つ。
この先生は…嫌いだ。
終わりました。
次回もお楽しみに
ちなみに、イリーナはハヤテのハーレムには入れません。
☆★オマケ★☆
~ホームルームの後~
「綾崎君ってマンガについて詳しいの?」
「ええ、まあ。」
「じゃあ、語ろうか。」
「ええ、語りましょう。」
語り合いはその時間だけで終わらなかったため、後日改めて語り合いの場が設けられた。
ハヤテと話しているうちに不破は次第にハヤテに心を許していき、それが恋心に発展する日はそう遠くなかった。