暗殺者のごとく   作:aros

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ムーンフォースさん、誤字報告(複数)ありがとうございました。
前回の話で不和の名前を出そうとしていたら、変換の一番最初に不破と出たのでどこかで間違えたのかと思ったんですが…もう少し慎重に頑張ります!!



さて、今回の話ですが…今まで出すか検討していた武器を出して登場人物の一人を強化したいと思います。



それともうひとつ…この話投稿後に第25話の固定砲台sideの最後を加筆しようと思います。



それでは、本編スタート!!


第75話 武器の時間

⇒三人称side

 

 

 

「あら?」

「…?

何かあったの、伊澄ちゃん?」

渚達がホテル7階に向かっているのと同時刻、東京にある大きな和風の屋敷にて、一人の少女がとある異変に気づいていた。

「あれを見てください、お母さま。

我が家の家宝、正宗がなくなっています。」

「あら、 本当ね。

たぶん別の場所に移しただけだと思うからそのうち戻ってくるはずよ。」

「それでいいのでしょうか…。

なんだか、いやな予感がするのですが…。」

 

 

 

はたして、正宗はどこに行ったのか…。

真相を確かめるため、カメラをホテルに返します。

 

 

 

⇒カエデside

 

 

 

「次の階への階段は目と鼻の先だが、その前に見張りか。

これは少々厄介だな…。」

渚の着替えが終わり、いざ7階へとなったところで烏間先生が私達にそう言い出した。

どういうことだろうと思っていると───

{このホテルのVIPルームでは宿泊客が自ら雇った見張りを配置する事が出来るんです。

場合によっては無関係の可能性もあるんです。}

その疑問に答えるように律がそう言った。

なるほど…場合によっては他の宿泊客に迷惑がかかるかもしれないということか…。

 

 

 

なら、どうしたものか───

 

 

 

{ですが…8階へ続く階段の前にいる二人は最上階の敵が配置した見張りらしいのでおもいっきりやっちゃってください。}

どうしたものかと考えていると、律が清々しい笑顔でそう言った。

「なんで律がそれ知ってるの…?」

{先ほど“ブラック”が教えてくれました。}

「あいつだって雇われてる身のはずだろ…なんでそんな情報を俺達に教えるんだよ…?」

{ハヤテさんの事が気に入ったから、だそうですよ。

それと…そもそもハヤテさんと戦いたかったからってだけであまりあの男の思惑に乗るつもりは無かったし、皆さんならその暴走を止める事が出来るかもしれないから、とも言ってましたね}

なるほど…単純に依頼主に不満しかなかったところに私達…というかハヤテ君が来て離反する理由が出来た、というわけか…。

 

 

 

まあ、そんな事は置いといて───

 

 

 

「よーするに関係あるかどうかで遠慮する必要無くなったって事か。

ならさっさとぶっ倒しちまおうぜ。」

寺坂君の言うとおり、迷う手間が省けて助かったのは事実だけど…倒すのに時間がかかったら連絡されるだろうからどうしたものか…と思っていると───

 

 

 

「じゃあ私が行ってくるわね。」

いきなりヒナがそんな事を言い出した。

「ちょっとヒナ、それ本気で…ってその手に持ってる木刀何?」

「さあ?

気がついたら持ってたのよね。

まあ、これさえあれば問題ないと思うし…それにここまで足手まといだった分仕事しないとね。」

片岡さんの言葉にヒナは笑顔でそう返して見張りの男達の元へと向かっていった。

 

 

 

⇒ヒナギクside

 

 

 

「…?

こんな所で何やってんだお嬢ちゃん?」

右手に持った木刀を隠しながら見張りの男達に近づくと、思った通り話しかけてきた。

私はそれを無視しつつ一方の眼前まで近づくと───

「やああ…ッ!?」

素早く出した木刀を首に思い切り当てようとして、いつもより振る勢いが強い事に気づき、やや威力を落として当てた。

「うお…!!」

「な…何なんだこいつは!?」

「ハァ!!」

その一撃を受けて倒れる男を踏み台にして、強襲を受けたからか驚いた表情のもう一人の男の脳天に木刀を叩きつけた。

 

 

 

「ふぅ…。」

片膝を立てた状態で着地した私は、男達が倒れた事を確認しそう息を吐いた。

と、その時───

「う…うぅ…。」

───男の一人が呻き声をあげながら起きようとしていた。

少し加減がすぎたらしい…。

もう一発、そう思っていると───

「そんだけやりゃ十分だ。

後は俺に任せとけ。」

いつの間にか近づいていた寺坂君がそう言って男の首元に黒い棒を突きつけた。

そして、バチィッ!!という音が聞こえたかと思ったら男が泡を吹いて今度こそ動かなくなった。

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

僕が、さっきの桂さんの攻撃が当たる直前に威力が弱まったように見えたと言った途端に飛び出して、男にスタンガンでの攻撃を与えた寺坂君の元に皆駆け寄っていく。

 

 

 

「寺坂君スタンガン持ってきてたんだ…。」

「まあな…タコの足止めに使えるか試そうと持ってきてたんだがよ…まさかこんな使い方をする事になるとはな。」

スタンガン(※このタイプのはスタンバトンと言う)を持っている事に驚いた僕がそう言うと、寺坂君はそれを肩に当てながらそう呟いた。

「持ってきたって…それどうやって手に入れたのよ?

買ったんだったらかなり高かったんじゃないの?」

入手経路について気になったのか、片岡さんが寺坂君にそう聞いた。

「通販で見た時は確かに一万くらいしてたな…。

だが買ってねぇのは確かだな…ハヤテが知り合いから借りたって言ってたからな。」

その答えが出た瞬間、僕の脳裏には下の階で会ったヤクザの人が浮かび上がっていた…まさかね。

 

 

 

「入手経路はアレですが…なかなかいい武器ですね。

桂さんはそれを私によく見せていただけませんでしょうか。」

「別にいいわよ。」

そう言って差し出された木刀を殺せんせーはまじまじと見つめ───

「形状の段階でもしやと思っていましたがやはり…。

それなら先ほど攻撃前に威力を落としていたのにも納得が行きます。」

そう言ってうんうんと頷き始めた。

「それで…この木刀は何なの、殺せんせー?」

「私が聞いた限りの情報で良ければ…。」

そう言って殺せんせーは比較的真剣な面持ちになった。

「この木刀は嘗て、天才刀鍛冶として名を馳せた名匠・正宗が作ったとされる“木刀・正宗”です。

手に取った者の潜在能力を最大限発揮出来るようにするという話を聞いた事があります。」

なるほど…いつも以上の力が出ていて下手したら殺しかねなかったから弱めたのか…。

というよりそれもはやただの木刀じゃないよね…。

「まあ、潜在能力を引き出す分感情が高ぶりやすくなる欠点がありますが意図的に威力を落とした所から見たらそこはコントロール出来ているみたいですね。」

なるほど…強い力には欠点があるようにその武器にもそういうのがちゃんとあるのか…。

「ちゃんと欠点とかつけておかないと強すぎて使用禁止はカードゲームの常だよね。」

いや、言いたい事は分かるけど不破さん…。

 

 

 

「ところで律、“ブラック”から貰った情報ってこの階の敵だけなのか?」

{いえ、ここより上の階に配置された見張りの情報と雇われてる殺し屋の情報もいただきました。}

二人を簀巻きにした後、磯貝君が律にそう聞くと彼女は笑顔でそう言った。

{いただいた情報によると、どちらも一人ずつしか残っていないみたいです。

見張りがいるのは9階の階段に入ってすぐの所らしいですね。

ただ…殺し屋の方はかなり厄介なようです。

軍人から殺し屋になったらしく、銃を使った戦法に長けているようです。}

と、言うことは接近戦は出来ないと考えた方がいいというわけか…。

「となれば、こちらも遠距離武器で対抗しましょう。

今倒した二人の胸ポケットを漁れば出てくるはずです。」

「あ?

…って銃じゃねーか、しかも本物の!!」

───ッ!!

絶句した。

まさか本物の銃を使う事になるなんて…。

「とある世界ではビームソードで対抗していますが…銃の名手相手には銃で戦うのが相場です。

そして、今の我々の中でこの武器を持つべきなのは…千葉君と速水さん、君達二人です。」

殺せんせーの指示に僕達は驚きつつも納得した。

過去に使った経験があるであろう烏間先生がまだ満足に動けない以上、持たせるならその二人だろうから…。

「作者も好きな科学漫画でも扱い方を知ってるからって理由で持たされたキャラがいるくらいだからね。」

こんな時にそんな事言わなくていいよ不破さん…。

「ただし…相手が人間である以上、殺さないようにする事…それだけは忘れないように。

一学期中、定期的に綾崎君を交えて射撃訓練をして磨きあげられた君達の腕前なら心配無いとは思いますがね。」

殺せんせーのその言葉に後押しされる形で二人は銃を手に取った───が、その顔にはどこか陰りがあるように見えた。

 

 

 

⇒凛香side

 

 

 

私達が本物の銃を持たされるなんて…殺せんせーの暗殺でエアガンでの射撃に失敗したのに…こんなの使えるわけが無い。

そう思いながらコンサートホールに入ると───

{───ッ!!

9階側の階段を降りる人影を確認しました。

このコンサートホールに来ます!!}

「分かった…総員、バラバラに椅子の裏に隠れろ!!」

律から情報を受けた烏間先生の指示に従い、皆近くの椅子の裏に隠れた。

そして、舞台の下手側(※客席から見て右側を上手、左側を下手と言います。原作を見る限り下手側なのでそう 表現しました。)からコツコツと足音が聞こえ───

 

 

 

「呼吸音からして数は16くらいか…。

おまけにほとんどの呼吸も若い…一つ以外は十代半ばってとこか…。

てことは…ボスの取り引き相手か。

見回りに行った“ブラック”が戻って来ない事を考えると…動けるやつ全員で来たって事か。」

…ッ!!

人数が完全にバレるなんて…そう思っていると、男は咥えていた銃を抜き出すと…後ろに向かって発砲した。

そしてガシャン!!という音とともに男の背後の照明のライトが割れた。

なんて正確な射撃…もしかしてあの男が“ブラック”からの情報にあった殺し屋…?

でも、あの銃を使えないようにすれば───

そう考えた私は、男の持つ銃に狙いを定め引き金を引いた。

 

 

 

…でも───

 

 

 

ガシャン!!

狙いは大幅に外れ…男が割った物の隣の照明のライトが割れた。

そして───

「この仕事、完全にナメてたぜ…。

こんな美味ぇ仕事…全力でやらねぇなんてあり得ねぇよなぁ!!」

そう男が嬉しそうに言うと同時に手元にあった機械を操作すると───

 

 

 

私達が割った照明以外が一斉に輝き、ステージを眩しい光で包み込んだ。

 

 

 

⇒三人称side

 

 

 

コンサートホールでの戦闘開始と時を同じくして6階のテラスにて───

 

 

 

「待ってろよハヤテ…絶対にお前の仲間に追いついてやるからな…!!」

そう意気込み、上の階へと進んでいく“ブラック”に背負われたハヤテの腕が───

 

 

 

ピクッ!!

 

 

 

一瞬、動いた。




arosのサンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた



Q.今住んでいる所以外で、一度は住んでみたい所があれば教えてください。



A.東京
実は自分、去年の11月から無職で東京で働こうとしていたんですが…悉く落ちて諦めて岡山に帰った事があります。
とはいえ、東京で暮らす事を諦めていないので…いつかは住みたいと思っています。



次回、ついに彼女が…?
ということでいつも以上の本気で執筆頑張ります。



以下愚痴



…てか、落ちた理由のほとんどが岡山在住ですぐに来れないだろうから、と面接すらしてくれなかったからってなんなんでしょうね…!!
ほとんど差別でしょこれ…!!
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