暗殺者のごとく   作:aros

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さて… 前回の前書きに書くのを忘れていたのですが───



トニカクカワイイのアニメ化が決定しましたね!!
現段階では2020年10月放送予定という情報しか分かりませんが…とても楽しみです。
今年の10月といえば…五等分の花嫁の二期の放送開始も10月らしいですね。
作画が鬼がかってるらしいのでそちらも楽しみです。



さて、あと一つだけ話してから本編に行きましょうか。
この間ウィキペディアで暗殺教室のキャラの中の人を調べていたら、文化祭編で出そうと思っていたキャラと同じ声優さんが担当してるキャラがいましたね。
これで確認した分では二つの作品に出演した声優さんは三人ですね。
まあいいでしょう…複数の作品が合わされば、一人二役は必ずどこかにありますからね…それもクロスオーバーの醍醐味の一つでしょう。



それでは、本編スタート!!


第77話 黒幕の時間

⇒ハヤテside

 

 

 

「さて、さっさとお前の仲間に合流しようぜ。」

律さんに頼まれた録音が終わってすぐにそう決断した僕とブラックは次の階へと続く階段に向かってラウンジへと向かおうとした。

と、その前に───

 

 

 

「あの…ブラックさん。」

「“ブラック”って呼び捨てにしていいぜ。

これはコードネームだから雑に呼んでくれてかまわねーよ。」

「そういう事でしたらそうさせていただきます。

では…ブラックはこの騒動の黒幕に雇われたんでしたよね?」

「まーな。

つっても、オレは私情を優先したけどな。」

例えそうだとしても…僕が聞きたい事を知っているのは確実だ。

 

 

 

「特徴だけでも構いません…。

黒幕に関する情報を教えてくれませんか?」

僕のその問いにブラックは一瞬考えるようなしぐさを見せると───

「今のオレはお前らの味方だからな…いいぜ。」

そこで一旦区切ると、ブラックはまっすぐに僕の目を見て、話し始めた。

「ヤツについてだがな…お前らも会った事のあるやつだ。

てかお前らのうちの一部に逆恨みしてるだけだな。」

僕たちと会った事のある人物…いったい誰が…?

「お前の仲間をあんな目にあわせた張本人…それは───」

 

 

 

───ッ!!

その名を聞いた瞬間、急がなくてはと思った僕は階段へと走り出そうとした。

 

 

 

だが───

「ッ!?」

思うように足が動かず、その場に倒れこんでしまった。

「ハヤテ!?」

近くにいるはずの“ブラック”の声が遠く聞こえてくる。

視界が歪み、体が熱い…!!

いったいなんで…そう考えた所で思い出した。

 

 

 

~~~

 

 

 

「あ、これ美味しい!!」

「ホントですね 。

甘くて美味しいです。」

 

 

 

~~~

 

 

 

ウェルカムドリンク…僕も飲んで…いた。

それを思い出すとともに、僕の視界は再び意識を手放した。

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

9階へとやって来て早々、僕たちは戦慄する事になった。

…と、いうのも───

 

 

 

「ふぅ…ある程度だが体の自由が利くようになってきたみたいだな…。」

階段に背を向けていた見張りの男を烏間先生が一瞬で締め上げたからだ。

本人曰くこれでまだ半分くらいしか出せてないらしいけど…半分でこれならもう十分だと思う。

僕たちが油断してなかったら、今頃烏間先生とハヤテ君だけで最上階まで余裕で着いていたんじゃないかと思う。

───っと、頼りすぎるのはダメだってのに…。

そう考えていると、律が最上階の部屋のパソコンカメラに入る事が出来たと報告してきた。

それにより、敵の様子を確認出来るようになったらしいので、皆が携帯の画面を一斉に見た。

“ブラック”からもらった情報で敵が一人だけだとは分かっていたが、どんな状態で待っているのか分からなかったためだ。

 

 

 

───そこにいたのは…こちらに背を向け、反対側に設置された卓上のテレビを凝視するかなり体格のいい男の姿があった。

そして…そのテレビに映っているのは…───

「テレビにあっちに残ったヤツらが映ってやがる…まさかカメラを用意してやがったとはな…。」

吉田君が悔しそうに呟いた。

そう…黒幕の男はあろうことか、ウイルスで苦しんでいる皆をニヤニヤと眺めていたのだ。

仲間があんな目に遭った事で怒っていた皆だったが、その光景を見ていっそう怒りの表情を見せていた。

その中でも、桂さんと寺坂君の二人は特に怒っていたように見えた。

 

 

 

2人共、これから先を肩を並べて歩んで行けるだろうと思っていた仲間が外部の者の手によって命の危機にさらされてるからだろう。

寺坂なんて怒りで体を震わせていた…と、いってもこの震え方は異常な気がする…まさか───

 

 

 

「皆さんの気持ちは分かります…ですが、一度冷静になりましょう。

先生の話を聞いてください。」

と、そこに殺せんせーの声が聞こえてきた。

視線が自分に集まった事を確認すると、殺せんせーは話を始めた。

 

 

 

「このホテルに入ってからの一連の流れからあの男について分かった事があります。

それは…彼が殺し屋では無いという事です。」

殺せんせーがそう考えた理由…それはこのホテルで現れた殺し屋が本来の使い方とは違うからだという事らしい。

「殺し屋とは、読んで字のごとく標的を殺す事…。

ですが…あの4人が充てられたのは下の階の見張り…それは殺し屋の仕事では無く、それ故に本来の自分の力を出しきれる状況じゃなかった。」

言われてみれば…ここまでで相手をしてきた殺し屋は“ブラック”を除くが全員相手の油断した隙をうかがって倒せたような物だ。

3階で出会った“スモッグ”殺し屋だって使っていたのは所謂“麻酔ガス”…つまり、殺すつもりはなかったという事だろう。

もしあそこで使っていたのが致死性の猛毒だったら僕たちは後がなかっただろう。

それ以外でも、5階で出会った男も見通しの良い展望回廊で無く、6階のラウンジか7階の廊下にいたら背後から奇襲されて終わり、コンサートホールで相手した男も最初はやる気が無さそうにしていた上に、殺せんせーの作戦があったから無力化に成功しただけ…最初から本気で相手されていたら終わっていた。

 

 

 

───確かに…全員持てる力の全てを発揮していたわけじゃない。

…“ブラック”はただハヤテ君と戦いたかっただけのようだから分からないけど…。

 

 

 

「殺し屋では無い…か。

その可能性を念頭に置いて行くぞ!!

ここまでの間にあった戦闘で時間を使い、タイムリミットまで後僅かだ。

それを過ぎれば相手も警戒を強めるはずだ。」

いったい誰が…そう思っていると、烏間先生が指示を出してきた。

最上階での役割を烏間先生が伝える。

 

 

 

その最中でも、寺坂君はガクガクと震えていた。

それが気になった僕は気づかれないようにしながら寺坂君のもとに向かった。

 

 

 

⇒竜馬side

 

 

 

クッソ…さっきから熱がヤバすぎてなんも考えられねぇ…!!

俺は今まっすぐ歩けてるのか…それさえも分からねぇ…!!

だがよ…ここまで来て脱落なんて出来るわけねぇだろ…!!

 

 

 

根性で耐える俺。

その時、首に冷たい物が当てられる感覚があった。

何事だ、とそっちを見ると───

 

 

 

「熱…!!

すごい熱だけど寺坂君、大丈夫!?」

「渚か…ビックリ、させんじゃ…ねーよ!!」

俺にしか聞こえないような声量で渚が話しかけてきた。

さっきのは渚の手だったのか…。

「もしかして…寺坂君もウィルスに「いいから…黙ってろ!!」…ッ!?」

島に着いてすぐのウェルカムドリンク…実は俺も飲んでいた。

だから…俺も感染していた。

だが…だからといって引き下がるわけにはいかなかったため、俺はとっさに渚の口を塞ぐ。

「力と体力だけなら、この中の…誰よりもあんだよ…。

だから…こんなもん、屁でもねぇよ。」

「でも、すごい苦しそうな顔してるよ。

さすがに無茶だよ。」

俺がそう言っても、渚は引き下がろうとしない。

まぁ…それは分かっていた。

こいつは意外と強情な所があるからな…。

そういう所とか…ハヤテと似てる部分が結構ある。

 

 

 

でも───

 

 

 

「ここに来てすぐに…俺が、調子に乗ったから…烏間の先公の…動きが制限…されたしよ…力仕事しか、取柄のねぇ俺に…出来るのは、皆を守る事…だろうがよ。

こちとら…あんな事やらかしかけた、負い目ってのが…あんだよ。」

あの時…ハヤテが道を示してくれなければ、俺は犯罪者になっていた。

E組の連中は、あいつにとって大切な存在だ。

だから…あいつがいない今、それを守るのはパワー担当の俺の役目だ。

だから…引き下がるつもりはねぇ…。

それが伝わったのか、渚はそれ以上俺に言って来なかった。

 

 

 

⇒ヒナギクside

 

 

 

9階の見張りが持っていたカードキーを使い、最上階の部屋に侵入した私達は、事前に教わっていた“ナンバ”で近づいていく。

いつでも突撃出来るように、私を含めた数人は武器を構えながら…。

 

 

 

ナンバとは、歌舞伎でも使われる南蛮人の歩き方が起源とされる歩行法だ。

この歩き方だと体の軸が安定するため、一歩ごとの騒音を抑えて移動する事が出来る。

…と、いう内容の話をハヤテ君が教えてくれた。

私は、このクラスに来て日の浅いため出来るのかを心配されていたが…この歩行法は現代日本において、武術や一部のスポーツである程度応用する事が出来る。

そのため、知識として知っていた私は完全に習得するまでに時間はかからなかった。

 

 

 

そして、部屋の奥に向かうと…律から送られた映像に映っていた男が卓上テレビをニヤニヤと見つめていた。

ナンバによるものもあるのだろうが…相手に緊張感が無いように思われる。

そして…男の手元には治療薬の入ったスーツケースとそれにつけられた爆弾の起爆用と思われるリモコンがあった。

 

 

 

烏間先生が私達に目で合図を送ってくる。

作戦開始の合図だ。

 

 

 

作戦といっても、わりとシンプルだ

私がここから飛び出して男を取り押さえ、その後皆が飛び出してきて皆で拘束する。

大人の男を取り押さえるのは難しいかもしれないが…今の私は木刀・正宗で身体能力が上がっている。

そのため、それが容易に出来るのだ。

 

 

 

そして、いざ飛び出そうとしたその瞬間───

 

 

 

「かゆい。」

男がテレビを見たままそう言った。

「今でもあの時の事を思い出す。

そして思い出したら、かゆくなってくる。

そいつを掻きすぎて顔が傷だらけだからかな…感覚が鋭敏になってきている。」

まさか、バレていたなんて…。

唖然としていた私だったが…ふと周りを見てみると、皆は私とは違う事に驚いているように思えた。

そう、まるで…この声の主を知っているというように感じた。

「作戦は…“動けるやつらでここに潜入して俺を取り押さえて治療薬を手に入れる”といったところか?

詰めが甘かったな…俺はもともとマッハ20の化け物を殺す目的で来てるんだ。

リモコンの予備を大量に用意するくらい普通にやる…それこそ、俺が倒れこんだとしても押せるくらいの量をな。」

そう言いながら、男は背後に向かって大量の起爆用のリモコンを背後にばらまいた。

無理に取り押さえようものなら必ずどれかのリモコンのスイッチを押すだろう事は容易に考えられるため、迂闊に手が出せない…。

 

 

 

「やつがお前が殺し屋ではない、と言った事と…下の階の見張りを見てまさかとは思っていたが…やはりお前だったか…。」

そんな中、烏間先生が男に向かって話しかける。

「烏間先生はあの男の事を知っているんですか?

皆も知ってるみたいですけど…。」

「そうか、桂さんだけは知らないのか…俺の同僚の男だ。

ただ…あいつはロヴロの所の殺し屋と連絡がつかなくなったのとほぼ同時期に姿を消していた。

超生物の暗殺のための資金と共にな…。」

二人の関係性が気になった私が烏間先生に聞くと、そんな答えが返ってきた。

それって、横領なんじゃ…。

 

 

 

「これはいったいどういうつもりだ…鷹岡ァ!!」

 

 

 

烏間先生のその怒鳴り声に合わせて椅子を回転させ、男がこちらに顔を向ける。

その顔は不敵な笑みを浮かべており、顔中に引っ掻き傷が出来ていた。

 

 

 

「おっと…見た事無いやつがいるなぁ…。

まぁ、そんな事はどうでもいいか…。

だが…恩師に会いに裏口から来るのは見過ごせねぇな。

そんな悪い子達には…キツいお仕置きをしてやるとしよう。」

 

 

 

鷹岡と呼ばれた男は狂喜の笑みを見せた。

 

 

 

最終決戦の幕は…切って落とされた。




arosのサンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた



Q.四文字熟語で今の気持ちを表してください。



A.四面楚歌
面接何個落ちたっけ~?(精神崩壊)
この半年間、いくつもの会社の面接を受けたのにどこもとってすらくれないとか…。
アレの影響もヤバいしさぁ…失業者にはつらい世の中だよぅ…。



次回もお楽しみに!!
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