どのように原作とかけ離れさせるかが難しかったです。
そして、出来た物がこちらとなります。
さて、今回は話題にしたい事が二つあります。
一つ目、トニカクカワイイの声優が発表されましたね。
新巻の帯にあったんですが、司さんを担当される方を見て驚いたのは今でも記憶にありますね。
そして二つ目ですが───
また新作投稿します。
この後投稿する予定なので温かい目で見守ってください。
それでは、本編スタート!!
⇒カエデside
『………。』
───絶句。
周りの皆の今の心境を一言で表すなら、それが一番適切だろう。
普段驚いた表情を見せないカルマ君や烏間先生、殺せんせーの額から、おそらく冷や汗であろうと思われる水滴が流れていた。
私は前にハヤテ君と習得するための特訓をしているのを見て知っていたけど驚いていないのは怪しまれると思い、驚いた演技をしているけど…皆にとっては初めて見るものだったから渚にあんな動きが出来るとは思わず驚いたのだろう。
「───すっ…すげぇ…。」
「…なんなんだ…今の…!?」
やっと絞り出せた、というかのような木村君の感想を皮切りに皆が一斉にざわめきだした。
「鷹岡先生の攻撃を避けた渚君のあの動き…おそらくアイソレーションを応用した物でしょう。」
「アイソレーション?」
さっきの渚の動きの正体について殺せんせーが自分の見解を語り、私は納得した。
前に仕事でその名前は聞いた事があったけど…あえて知らないふりをしてそれは何なのかというような顔を殺せんせーに向ける。
「ストリートダンスとかのトレーニングで使われる技術の事ね。
確か…体の一部分だけを単独で動かす事だったはず。」
「その通りです速水さん。
人間は通常通りの動作で動いても別のどこかが動いてしまいますが…それを意識してそれぞれの動きを分離する…これがアイソレーションです。
それによって生じる空間上の固定部分を空間固定点と言い、それを応用する事でその場に目に見えない壁や扉を作り出す事が出来ます。
そのため…アイソレーションは基本的に、ダンスやパントマイムのトレーニングのために用いられています。」
私の疑問に反応した速水さんがアイソレーションについて解説を、殺せんせーがその補足説明をしてくれた。
二人の説明に『へぇー』と周りから感心する声が聞こえてきた。
たぶん…カルマ君は気づいていると思う。
戦闘関係のものではない技術を自然に戦闘技術として扱う事が、相手の油断を狙い仕留める事が出来る事実へと繋がる事。
そして───
───それは暗殺者としての才能が他人よりも秀でているという事を…。
この暗殺教室が始まって以来ずっと感じている渚への脅威をより強く感じつつ鷹岡先生へと歩みを進める彼へと視線を向ける。
⇒渚side
ロヴロさんから教えてもらったあの必殺技…。
使うためには僕自身の心を落ち着けなくてはならない。
だから…出来る限り最高の笑顔で鷹岡先生の下へと歩いていく。
「───おっとっと…。」
その途中、とある考え鷹岡先生の攻撃の射程距離でわざと足が縺れた演技をして隙を見せる。
「ク…ソがぁ!!」
案の定鷹岡先生はそれに乗り、勢いよく左ストレートを繰り出した。
その攻撃を上体を大きく後ろに反らした僕は屈みながら体勢を戻しつつ、鷹岡先生のズボンのポケットを叩き素早く鷹岡先生の背後へと飛び退いた。
そして、ナイフを持っていない左手を軽く握りしめる。
「テメェ…今のは本気で来なかっただろう?」
流石にバレたらしく、鷹岡先生の怒りを隠そうともしない震えた声が聞こえてくる。
「…。」
「言ったはずだ…本気で来なかったら残りの治療薬も破壊するってな。
どうやら、お友達の命は大切じゃあ…ん?」
僕の無言を肯定と捉えた鷹岡先生は嬉々として治療薬の入っているポケットへと手を伸ばし…そこでやっと、自分が治療薬を持っていない事に気がついた。
「お探しの物はこれですか?」
「…ッ、なにっ!?」
僕は、ここまで閉じていた左手を手のひらが見えるようにして鷹岡先生に見せる。
すると、鷹岡先生は信じられない物を見た表情で固まった。
その手のひらの中には…さっきまで鷹岡先生が持っていた治療薬があったのだった。
「カルマ君!!」
「おっと…!!」
僕は治療薬を下のカルマ君に投げ渡す。
それはカルマ君がしっかりとキャッチした。
「テメェ…最初から治療薬が目当てだったな…!?」
「違います。
確かに治療薬が欲しかったのは事実ですが…それは勝って手にいれるつもりでした。
でも、鷹岡先生の事ですから…さっきの僕の攻撃を認めようとしないと思ったんです。
その場合、治療薬を破壊するだろうから…だったらいっそのことこの段階で奪ってしまおうと考えたんです。」
もしも、今回の僕の優勢もマグレだと考えた鷹岡先生が気に入らないからと治療薬を破壊したらどうしよう。
そう考えたから、とどめへと入る前に治療薬を鷹岡先生から奪う事にしようと考えた。
「このガキが…!!」
「安心してください。
治療薬が無い今、わざと手を抜く理由が無いので…ここからは僕の本気で相手をさせていただきます。」
そう言って再び、鷹岡先生の下へと一歩ずつ歩み寄っていく。
⇒鷹岡(という名の産業廃棄物)side
(なんなんだ、このガキは…。
前に会ってからまだ1ヶ月くらいしか経ってないはずだろ…!!
それなのに───
───なんで…なんでここまで成長してやがるんだ…!?
冗談じゃねぇ…こんなバケモノに勝てるわけねぇだろうが…!!
いざとなったらやつの動きを止めるために持ってた予備の治療薬も奪われちまった以上…俺に勝てる可能性なんて無いに等しいだろう。
だったら…どうせ負けるにしてもただじゃ負けてやらねぇ…。
やつがナイフを突き出したところで…残った俺の力を全て使ってその腕をへし折ってやる。
ククク…勝利と同時にもう普通の生活が出来ないようにしてやるぜ…。)
そう考えながら俺に近づいてくるチビを待ち構える。
そして、チビの体がナイフの攻撃範囲内に入ってきた。
(さぁ来い、そこがテメェの日常の終着点だ…。)
笑いを隠しながらチビを見下ろしていると…そいつは徐に手にしていたナイフを手放した。
(は…?)
俺の視線はそのままナイフに行き───
───パァン!!
そんな音がしたと思った瞬間…俺の視界は真っ白に染まる。
そして───
───バジィ!!
かろうじて分かったのは…そんな音と共に脇腹に感じる電撃と、それによって膝をついていく事だけだった。
⇒渚side
鷹岡先生が両の膝をつく。
「ふぅ~…。」
新必殺技が上手くいった安心感からか、スタンガンを振り抜いた姿勢のまま息を長く吐き出した。
この技は所謂“猫だまし”だけど…殺気立っている相手からしたらいきなり爆竹を耳元で思い切り鳴らしたようなそんな衝撃が襲ってくるようなものだ。
───でも…まだ終わってない。
鷹岡先生は膝をついただけで倒れていない…つまり、まだ意識があるという事だ。
ちゃんととどめをささないとこの人は何をするか分からない…だから首にスタンガンを突きつけた。
でも…こんな人でも、これからの人生で大切な物について教えてくれたんだから、授業の最後には礼を言わないとね。
もちろん───
「鷹岡先生、ありがとうございました。」
───とびきりの笑顔で…。
バジィ!!という音がスタンガンの先から響き、鷹岡先生の巨体がうつ伏せに倒れていく。
やっと終わったんだ…そう感じたのは下からの歓声が聞こえて来てからだった。
~~~
「よく頑張りました渚君。
少し見てない内にまさかあそこまで成長していたとは…夏休みは個々の成長の時間だ、そう先ほどは言いましたが…ここまで成長するのは予想外でした。」
鷹岡先生に落とされた梯子が戻され、皆の所に戻った僕を待っていたのは、殺せんせーからのそんな言葉だった。
「ありがとうございます、殺せんせー。
でも…それより早く治療薬を持って帰らないと。」
「はい、足りない分は奥田さんに頑張っていただきましょう。
誰か綾崎君を迎えに行ってください。」
ビッチ先生には烏間先生から連絡を入れる事になっているためあえて言わない。
「じゃあ私行ってくる。
律、綾崎の現在地教えて!!」
速水さんがホテル内へと行くためにそっちへ向く。
───と、その時…。
「ふん、お前らちょっと待ちな。」
その入り口を塞ぐように4つの影が立ちはだかった。
「んな必要無ぇモン持ってどこ行こうってんだ?」
その影は、ここまで来る間に僕達が出会った殺し屋達だった。
『───ッ!?』
そして、確か“ブラック”というはずの殺し屋に背負われている人を見て僕達は皆驚愕した。
なぜならそれは───
『綾崎/ハヤテ(君)!?』
今僕達が呼びに行こうとしていたハヤテ君だったからだ。
arosのサンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた。
Q.今まで行ったなかで一番遠いところはどこですか?
A.北海道…かな。
それか沖縄。
どっちも修学旅行でって理由だけど…。
次回もお楽しみに!!