ガルパン日和   作:アセルヤバイジャン

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粗塩でTKG…らんらん醤油派なんだけどなぁ…もぐもぐんほぉぉぉぉぉぉ!(´・ω・`)即落ち一行











今回グロ描写があります、ご注意下さい(´・ω・`)やんやん


くろもりみねdrei

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄のような沈黙が続く叢真の寝室の中。

 

誰もが言葉を失う、それ程の衝撃が沙織の持つ本にはあった。

 

「よ、予想外ぜよ…」

 

「変な性癖よりよっぽどインパクトあるぴよ…」

 

比較的そっち方面に耐性のあるおりょうとぴよたんが何とか口を開く。

 

だが一切耐性のないあけびとあゆみは完全に固まっている。

 

「な、なによこれ……なんなのよこれぇ!?」

 

「ながのくん…さすがにこれはだめよながのくん…」

 

再起動する沙織と、壊れたように呟く柚子。

 

「よりにもよって老婆!?熟女通り越して老婆なの!?お婆ちゃん大勝利!?麻子のおばぁの1人勝ちなの!?ピチピチの女の子じゃダメなのぉ!?」

 

「もちつく、じゃない落ち着くぜよ武部殿!」

 

大混乱する沙織の肩を掴んでなんとか抑え込むおりょう。

 

無理もない、異性として意識して非常に気になっている存在である叢真が、まさかの趣味なのだから。

 

「ぎゃくにかんがえるのよ…ちゃんといせいにきょうみをもってるんだから…」

 

「異性ってレベルじゃないぴよ、確りするぴよ副会長!」

 

まだ壊れたままの柚子、ぴよたんが肩を揺するが中々直らない。

 

「…………せんぱい、こどもにはきょうみないのかな…」

 

「だから胸とか押し当てても喜ばないんだ…」

 

暗黒面に落ちそうな位に落ち込むあゆみと、自分の胸を触りながら呟くあけび。

 

天然かと思ったら狙ってやっていたらしい、あけびちゃん怖い。

 

「こんなにいっぱい老婆本持ってるなんて許せないぃぃ!こんなに……え」

 

紙袋から他の本を取り出す沙織、だがそのタイトルを見て再び固まる。

 

その声に視線が集中する、そのタイトルは――

 

 

 

 

『つるぺたロリロリぱらだいす~合法ロリって最高だな!~』

 

 

 

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

再び地獄のような沈黙が部屋を支配した。

 

家の前を通る車の音だけが虚しく部屋に響く。

 

時刻はそろそろ夕方である。

 

「な…なぁ…なによこれぇぇぇぇ!?」

 

「ろうばのつぎはようじょ……ながのくん、おねえちゃんさすがにこれはだめだとおもうな…」

 

「ストライクゾーン広いってレベルじゃないぜよ…!」

 

「合法ってついてる辺り、逆にリアルぴよ…」

 

叫ぶ沙織にまだ壊れている柚子、戦慄するおりょうとぴよたん。

 

「…………先輩が桂利奈とかに甘いのってまさか…!」

 

「キャプテンには妙に気軽な態度だと思ってたけどそんな…!」

 

心当たりがあるのかショックを受ける1年生コンビ。

 

あけびからすると典子はロリ枠な模様、大変失礼である。

 

「そ、そう言えば麻子のお世話を嫌がりもせずにしてるし…そんな、麻子ぉぉぉ!?」

 

「会長にちょっと甘いと思ってたけど…そうだったの長野くん…!?」

 

「そう言えばプラウダの隊長にも凄い甘いと聞いたぜよ…」

 

「ガチだったぴよ、長野くん…」

 

毎日朝一緒に登校してくる幼馴染を思い出して叫ぶ沙織に、直ったけど誤解を深める柚子。

 

カチューシャの事を思い出して戦慄するおりょうに、両肩を抱きしめて震えるぴよたん。

 

信じたくはない、だが明確な証拠が出てきてしまった。

 

身近に対象になりそうな人が多く、実際に仲も良いだけに現実味が増すロリコン疑惑。

 

ババコンでロリコン、ある意味最強生物である。

 

「これ…どっちが本命ぜよ…?」

 

おりょうの疑問、ババコンなら自分達ではどうする事も出来ない、ロリコンなら仲間の数名が勝ち組である。

 

「ほ、他の、他のを見れば分かるわきっと…!」

 

ガサガサと袋を漁る沙織、もう見ないという選択肢はない。

 

ここまで来たら確り確認しないとならない、恋する乙女の意地である。

 

「さぁどっち!?」

 

取り出された物が蛍光灯の光の下で輝く。

 

 

 

 

『劇場版ガチムチパンツレスリング~俺とお前のホイホイチャーハン~』

 

 

 

 

DVDだった。パッケージの男性の筋肉が素晴らしい。

 

「「「「「「………………」」」」」」

 

地獄のような沈黙の部屋3度目。

 

セガールでもこれにはお手上げである。

 

「お、おとこ…おとこまで守備範囲なの長野さん…!?」

 

「しかもDVD…本だけじゃ我慢出来なくてDVDなの…?」

 

ガタガタと震える沙織と、レイプ目になる柚子。

 

「しゅ、衆道が上流階級の嗜みだった時代はあったけど…これは…さ、左衛門佐の専門ぜよ」

 

「リアルホモ…実在したぴよ…?」

 

顔を真赤にして勝手に左衛門佐の領域だと決めつけるおりょう、確かに戦国時代の嗜みだがもんざが怒ると思われる。

 

ある意味リアルファンタジーなジャンルに唖然とするぴよたん。

 

ネットゲームを趣味にしているだけに、その手のジャンルに触れる機会は多いが、まさか身近に存在していたとは思わない。

 

「こ、これ、BLって奴かな…」

 

「ホモとBLは別ジャンルだよ、これはホモだよぉ!」

 

頬を引きつらせるあゆみに、何故か力説するあけび。

 

意外と詳しい模様。

 

「どうなってるの、なんでこんなジャンルがバラバラなの!?無節操なの長野さん!?」

 

「ほ、他のも確認しましょう…!」

 

袋から一気に中身を取り出す沙織と柚子。

 

並べられたタイトルに、目を見開く一同。

 

 

『けだものフレンズ~ケモナーパークへようこそ~』本

 

『鉄尻の掘るフェンズ~オルガダイナミック~』BD

 

『中学生以上はババァなんだよ!俺の幼女道!』本

 

『老婆戦記~くっ、殺すがいい!盲た老いぼれじゃ!~』本

 

『信じて送り出した妻が田舎のクソレズに手篭めにされてトロ顔ダブルピースを決めるなんて』DVD

 

『ゆきゆきて戦車道ディレクターズカット版』本+DVD

 

『温和なオークの村に黒ギャル姫騎士が!絶対ギャル騎士になんて負けない!』本

 

『ボーイズラブノススメ~覚悟完了~』本

 

『ちっぱいバスケ~弾まない乳ドリブル~』DVD

 

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

地獄のような沈黙<お、出番?

 

沈黙先輩が頑張って部屋を支配する中、肩を震わせて笑い出す沙織。

 

「ふ、ふふふ…あははははははは!なによこのラインナップ!?無節操ってレベルじゃないわよこれぇ!?」

 

「どうして…どうしてこんなに雑多ジャンルなのにお姉ちゃん本や先輩本がないの…?」

 

「と言うか、こんなニッチなジャンルの本やDVDが出てる事が驚きぜよ…日本って怖いぜよ…」

 

「とらの〇でもヒットしないぴよ、この商品群…」

 

「なんで…なんでバスケなんですかコーチ!?バレーじゃないなんて酷いですぅ!!」

 

「そっち!?問題なのそっちなの!?」

 

発狂する沙織に、ピンポイントでメジャージャンルの筈の自分の属性が無い事に落ち込む柚子。

 

自分が生まれた国とはいえ、納得の変態国家っぷりに戦慄するおりょう。

 

携帯で検索してみるがヒットしない商品に、こちらも戦慄するぴよたん。

 

バスケ物がある事に憤慨するあけび、流石バレーラブ。

 

思わずあゆみが素に戻ってツッコむ。

 

「まだ入ってるぜよ…これは…同人誌ぜよ…?」

 

「あはははははは!もう何が出てきても驚かないわよぉ!」

 

まだ紙袋に入っている事に気付いたおりょうが袋を逆さまにして中身を出す。

 

壊れた沙織が笑いながらその薄い本を見る。

 

 

 

 

『ボコ姦~ボコをボコォボコォにしてやんよぉ(意味深』

 

 

 

 

「oh……」

 

思わず英語になっちゃう沙織。

 

予想の斜めトリプルアクセルからのトリプルルッツ下だった。

 

「ボコってみぽりんが好きなぬいぐるみ!?ぬいぐるみとしちゃうの!?人間ですらないの!?もう悪趣味ってレベルじゃないよ長野さん!!?」

 

「ぬいぐるみにすら…ぬいぐるみにすら負けてるの私…」

 

「副会長確りするぴよ!まだ致命傷だぴよ!課金すれば復活できるから!」

 

頭を抱えて激しくヘッドバンギングする沙織と、遂には崩れ落ちる柚子。

 

ぴよたんが慌てて抱えるが、彼女も混乱している模様。

 

「こんな本を作る作者が居ることが先ず異常ぜよ…」

 

冷や汗を流しながら薄い本を手にするおりょう、その手にあるのは『らぶらぶるるいえ~夜のいあいあくとぅるぅ~』『くじらックス~ザトウクジラとの熱い夜~』『らめぇもう砲弾入らないのぉ!ひぎぃ!砲身レイプ!野獣と化した装填手!イラスト集』などなど。

 

既に狂気の産物である、SAN値ピンチ。うーにゃー。

 

日本終わってんな。

 

「私、もう先輩にどんな顔して甘えればいいか分からないよ…」

 

「バレーの良さを…バレーの良さを教えないと…おっぱいとバレー…これで!」

 

ダークサイドに落ちろ、落ちたな。なあゆみと、それ以上はいけない!レベルで開眼するあけび。

 

叢真の寝室は家主が居ないのに阿鼻叫喚である。

 

「もぉぉぉぉぉぉぉ!!長野さんは老婆趣味なの!?ロリコンなの!?それともホモなのぉ!?はっきりしてよぉぉぉ!!」

 

叢真のベッドにダイブしてじたばたと暴れる沙織、スカートが捲れるが知ったことではない。

 

「そうよ、そうだわ…ここに変わりにお姉ちゃん本とか先輩本を入れれば…全部巨乳の…」

 

「戻ってくるぴよ副会長、それは犯罪だっちゃ!」

 

危ないことを呟き始めた柚子の肩を掴んでガックンガックン揺するぴよたん。

 

なお体力がないので直ぐに疲れて肩で息をする模様。

 

「他人の趣味をとやかく言う気はないが…これはいくらなんでも雑食過ぎるぜよ…特にホモはダメぜよ…」

 

左衛門佐なら兎も角、と友人を勝手に衆道容認派に入れるおりょう、何気に酷い。

 

「先輩、胸がない方がいいのかな…桂利奈とかあやの方がいいのかな…ぐす…」

 

自分の胸を持ち上げながら涙するあゆみ、大好きな先輩の知りたくなかった一面を知ってしまってダークサイドに染まっている。

 

「バレーとおっぱいの良さを教えるんです…バレーとおっぱいが合わされば無敵なんです…炎になるんです!」

 

謎の決意を燃やすあけび、バレーとおっぱいで炎、そうはならんやろ。

 

「………それよ!あけびちゃん!」

 

「はい?」

 

「長野さんに、一般的な、同い年の、胸が大きくて料理が上手で可愛くて時々眼鏡で結婚も考えてる女の子が良いって教えればいいのよ!」

 

「武部殿、それピンポイントで自分の属性言ってるぜよ」

 

「老婆にも幼女にも男にも動物にもましてやぬいぐるみにも負けてない魅力があるって事を、長野さんに教えればいいのよ!そして長野さんを真っ当な道に戻すの!!それしかないわ!!」

 

ザバーンと無駄に波打ち際の背景を背負って宣言する沙織、パンツ見えてますよ。

 

「なるほど…長野くんに年上で胸が大きくておっとりしていて優しい先輩でお姉さん属性が良いって教えるのね…!」

 

「背は小さいけど胸は大きくて幕末が好きで眼鏡が良いと教えるぜよ…」

 

「胸が大きくて語尾が可愛くてネトゲ好きな属性ぴよ…」

 

「胸が大きくて後輩でボーイッシュで気さくだけど甘えてくる感じを…」

 

「おっぱい大きくてバレー好きで…」

 

沙織の言葉にぶつぶつと呟いて笑う乙女達。

 

全員レイプ目である、ハイライトさん仕事放棄中。

 

「とりあえず最初は長野さんを巨乳好きにする事から始めましょう…私達にある圧倒的アドバンテージなんだし!」

 

沙織の宣言に深く頷く面々。

 

因みにここには居ないが桃ちゃんや妙子に華、そしてみほちゃんも結構なモノをお持ちである。

 

そして他の学園艦の叢真を狙う乙女達も、大半が巨乳である。

 

自分達でライバルにも有利になる属性を植え付けようとしているが、今の彼女達にそんな事を考える余裕はない。

 

少なくとも、床に置かれた書籍やDVDの属性に比べたらマシなのだから。

 

「長野さんが帰ってきたら、アタック開始だよ!がんばろー!!」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

ここに、大洗戦車道巨乳連合が発足された。

 

彼女達の奮闘により、叢真は巨乳好きになるのか。

 

それは誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ン黒森峰ゥ…の場合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

採掘場大乱闘から態勢を立て直したまほ達。

 

森の中での襲撃を警戒して、車両を3:3に分けて森を挟んで2列で走行する。

 

先頭を固定砲身の車両、二番目にまほのフラッグ車とエリカの車両。

 

そして最後尾をパンターが進む。

 

「こちら隊長車、そちらはどうだ?」

 

『こちらエリカ、敵影は見えません』

 

「用心しろ、相手はアンブッシュを得意としている。見つけても迂闊に攻撃するな」

 

深い森の中で叢真が姿を現した時は、何か仕掛けてくる時だ。

 

生徒達の練度と技術の差がある以上、正面からの戦いは避けるだろう。

 

そう考えて強襲や待ち伏せに最大限に警戒するまほ。

 

『前方に3両!フラッグ車を先頭に1列で進んでいます!』

 

「了解した、こちらが合流するまで無闇な攻撃は避けろ」

 

森の中を進む叢真達を発見したエリカ側の先頭車両からの報告に、合流を急ぐまほ。

 

彼女の肉眼では、森の中を進むエリカ達の車両が木々の隙間から辛うじて見える程度。

 

「この先の道で合流出来るな…挟み込むか」

 

地図と記憶を頼りに作戦を立てるまほ。

 

その頃エリカ側の先頭車両は最後尾のⅢ号戦車を射程に収めているのだが、道が狭い為に撃てないでいた。

 

「あぁもう邪魔よ…!」

 

下手に最後尾を撃つとその車両が邪魔になり追撃が出来なくなる。

 

フラッグ車を倒さないと勝ちにならないルールなので、迂闊に倒す事が出来ない。

 

『全速力で追い立てて、相手を隊長達の居る方へ誘導するわよ!』

 

「了解、最後尾のⅢ号を突いて煽ってやりなさい!」

 

エリカからの指示に速度を上げる先頭車。

 

徐々に最後尾に迫り、砲身で相手の戦車を突こうとした時、突然右側から砲撃が飛んでくる。

 

「ちょ、3時方向から砲撃!」

 

『パンター2両とⅢ号…小梅達ね!反撃急いで!先頭車はそのまま追い立てなさい!』

 

エリカと最後尾のパンターが停止し、森の中から砲撃してくる赤星達のパンターへ反撃を開始する。

 

砲塔が固定であり、道が狭いので旋回が出来ない先頭車両はそのまま叢真達の車列を追う。

 

「広い場所に出たら速攻で撃破してやる…!」

 

中々攻撃出来ずにやきもきする車長、最後尾のⅢ号は煽る様に蛇行するわ撃ってくるわキューポラから手を振るわとやりたい放題。

 

先頭車の全員が頭に青筋を浮かべている。

 

やがて森が薄くなり、少し拓けた場所に出る。

 

「あ!また森の中に!?」

 

さぁ攻撃!と思った所で車列は右の森の中へ急カーブして入って行ってしまう。

 

この場所で挟み撃ちにする予定だったが、相手の行動の方が早かった。

 

「待てぇぇ1年坊主があああ!」

 

『よせ!深追いするな!』

 

逃してなるものかと森の中へ入る、その様子を左側から来たまほが目撃して叫ぶ。

 

「え…真横!?」

 

だが遅かった、森に入った途端、その脇にちょこんと鎮座したラングの姿。

 

後続のⅢ号戦車を壁にして見えないように木の陰にバックで突っ込んだラングが、迂闊にも森に踏み込んできた車両の側面に砲身を合わせる。

 

「こんにちは、撃て!」

 

キューポラから身体を出している叢真の声に反応して放たれる砲弾。

 

側面を至近距離で撃たれた車両は当然行動不能に。

 

「ちょっと通りますよっと」

 

「ごめんあっさっせー!」

 

「元に戻ってよぉぉぉ…」

 

撃破された車両を押し退けて森の奥へと消えていくラング。

 

操縦者が完全に壊れており、装填手ちゃんの悲痛な叫びが森に消えていった。

 

「エリカ、今どこだ」

 

『小梅達のパンターと交戦中…あ、逃げる…!』

 

「追うな、叢真の思う壺だ。心理戦までしかけてくるか…これが魔王か…」

 

撃ちたいのに撃てない状態を強いて、咄嗟の判断を狂わせる。

 

これが普段ならまほの指示が届いただろう、だが目の前に獲物が居るのに攻撃出来ず、しかも1年生に煽られる状態。

 

みほも言っていた、頭に血が上りやすい戦車乗りの精神を手玉に取った方法。

 

マジノ女学院の防御陣を1枚1枚剥がしていった時に使った、心理戦の応用だった。

 

「この先は……迂回して進むぞ、段差と沼地に注意しろ!エリカ合流しろ」

 

『はい!』

 

叢真達が逃げた道は撃破された車両が塞いでいる、通れなくはないが通るのに時間がかかる。

 

地図を見て迂回し、相手の鼻を抑える事を決めたまほの指示に、別の森の道を進む白組。

 

やがて小高い丘と森で構成された場所に出るが、そこに叢真達の姿はない。

 

「森に潜んだままか…偵察車両を出そう、エリカ」

 

『はい、パンター1両偵察に出なさい、発見しても攻撃せずに様子を見るのよ、発見された場合は直ぐに撤退しなさい』

 

『了解!』

 

相手の出方を探る為に1両偵察に出す白組。

 

本当ならⅢ号戦車などの機動性が高い車両を出したいのだが、採石場大乱闘で撃破されてしまっている。

 

「これを見越して狙ったか…?」

 

叢真の事だ、あり得ると警戒するまほ。

 

今の内に進行の為に準備と部下達の休憩を言い渡す、既に試合開始から随分時間が経っている。

 

森の中を音を立てないように静かに進むパンター。

 

本当ならⅢ号戦車などが最適な役目なのだが、居ないので重戦車に匹敵するパンターで頑張るしかない。

 

「確かこの先に沼と広場があった筈…」

 

眼鏡を直しながら、地図を確認する車長。

 

周囲に十分に警戒しながら沼へ続く道を進むと、沼の向こうの広場にラングとパンター2両の姿が見える。

 

「ゆっくり静かに…!音を立てずにギリギリまで…!」

 

森の暗闇に紛れるようにして前進し、砲撃可能な位置まで進むパンター。

 

周りの木々や草が濃くて周りが良く見えないが、代わりに叢真達からもパンターが見えない。

 

「こちら偵察車、敵フラッグ車および護衛のパンター2両を発見……位置は…」

 

無線で隊長達に連絡する車長、双眼鏡にはラングの上に足を投げ出して叢真が座り、周りに操縦手や装填手、砲手達が座っているのが見える。

 

完全に休憩中だ。

 

パンターの方も乗員が外に出て背伸びや体操、中にはきゃっきゃうふふしているのも居る。

 

Ⅲ号戦車3両の姿は見えない、偵察に出ている可能性が高い。

 

「おんのれぇぇぇ…イチャイチャしてるぅぅぅ…!」

 

双眼鏡で覗き見る叢真は、装填手の子にお茶を入れてもらい、戦闘糧食のビスケットやチョコバーを齧っている。

 

そのビスケットを、隣に座る装填手の子に差し出すと、恥ずかしそうにキョロキョロしてからおずおずと口を開いてあーんして貰っている。

 

その様子を見て、ヒューヒューと捲し立てる周りの生徒達。

 

「イケメンのあ~んだとぉぉぉ…準レギュラーのくせにぃぃぃぃぃ…!」

 

「車長、落ち着いて…!」

 

ギリギリと歯軋りしてガンガンと座席を蹴る車長に、砲手が慌てて宥める。

 

「試合中に余裕くれちゃって…!隊長達が来たらぎったんぎったんに殲滅してやるぅぅ…!」

 

「折れちゃう、双眼鏡折れちゃうぅぅ!」

 

ミリミリと嫌な音がする双眼鏡を心配する砲手。

 

戦車道乙女は握力が強い。

 

「いつでも撃てる様にラングに狙いを合わせなさい、奇襲をかける時は私達が一番槍よ」

 

「はい」

 

それでも黒森峰レギュラー、頭を冷やして砲身の狙いをラングに合わせる。

 

「命令が下った時がそのイケメンスマイルの終わりよ…!」

 

そう呟いてもう一度双眼鏡を覗き込む車長、レンズの向こうの叢真がチョコバーを齧り…ギロリと視線をこちらに向けて嗤った。

 

「―――!?バレてる!?」

 

そんなまさかと思う車長だが、叢真はそのままこちらに手を向けて、ちょいちょいと手招きした。

 

完全にバレている、背筋を凍らせる車長だったが咄嗟に操縦手を蹴る。

 

「全速後退!」

 

車長の指示に車両を後退させる操縦手だったが、その時突然茂みの中からⅢ号戦車が飛び出してくる。

 

衝突するパンターとⅢ号戦車、重量差はパンターが勝るが、動き始めだった為に押し退ける事は出来ない。

 

「後ろ!?いつの間に…!」

 

驚愕するパンター車長、現れたⅢ号は枝や葉っぱなどを前面に装飾してカモフラージュしていた。

 

「こんにちは先輩♪」

 

枝を持ってニコニコ笑う1年生の車長。

 

そのⅢ号戦車の砲身はパンターの背後を完全に捉えている。

 

「ほ、砲塔旋回!え…えぇ!?」

 

慌てて砲塔を回そうとするが、ガサリと大きな音がして車両の横の木々が左右に分かれて、そこから1年生が顔を出す。

 

「こんにちは先輩!」

 

「こんにちはです先輩♪」

 

「え…えぇ……な、なんで…!?」

 

左右に現れたのはやはり1年生の車長、手には葉っぱが生い茂る枝を持っている。

 

そしてエンジン音が左右からして、ガサリと茂み全体が揺れて動く。

 

「意外と気づかれないモノなんですねぇ、勉強になりました♪」

 

「先輩が前しか見てなかったから余計にですねぇ、ダメですよ偵察車が周囲の警戒を怠っちゃ!」

 

「隊長達のイチャイチャ見て悔しがる先輩可愛かったですよぉ~♪」

 

ニッコニコ笑いながら枝をフリフリする1年生車長達。

 

彼女達の口ぶりから考えると、最初から居たのだ、そこに。

 

エンジンまで切って完全に息を殺して。

 

よくよく見れば、Ⅲ号戦車の車体がチラチラ見える。

 

だがフラッグ車の姿に気を取られた上に薄暗い森の中、パンター車長は全く気付かなかった。

 

「そんな…それじゃあの姿は囮…!?」

 

「そういう事です、それじゃ先輩?」

 

「「「お疲れ様です♪撃て!!」」」

 

「ぎゃー!?」

 

3方向からの至近距離砲撃。

 

いくらパンターとはいえ流石に耐えられない。

 

白旗があがり、1年生に騙された事でガックリと倒れ伏すパンター車長。

 

「「「イェーイ!大成功~!」」」

 

戦車の上で飛び上がって喜ぶ1年生達。

 

その様子を無線で聞いていた叢真は、満足そうに頷いてチョコバーを齧る。

 

「あの、もし他の場所に偵察車両が来たらどうしたんですか…?」

 

「その時はまた別の方法で引っ掛けるだけさ。まほさんの性格と黒森峰の戦術、このエリアの地形から考えてあの場所に高確率で来るのは分かってたしね」

 

「えぇ……」

 

思わず質問した装填手の言葉に、何でも無いとばかりに答える叢真。

 

これには装填手ちゃんもドン引きである。

 

「隊長、黒森峰に来るの初めてですよね…?なんでこんな正確に地形把握出来るんですか?」

 

「地図を見て、実際に現場を見れば全部把握出来るでしょ?」

 

「えぇー………えぇ…」

 

当たり前だよなぁ?とばかりに答える叢真に、再びドン引きの装填手ちゃん。

 

叢真が何気なく行っている地形把握、祖父に教え込まれた技術である。

 

元々地図を見て地形を把握する能力にずば抜けて優れている叢真は、祖父の教えもあって地形把握能力が高い。

 

その為、どこを突けばどう崩れるかを見ただけで理解してしまう。

 

継続高校の選手達を戦慄させた叢真の地味だが恐ろしい能力の1つである。

 

地図さえあれば、叢真に地形でのアドバンテージは無効化されてしまうのだ。

 

「さぁこれでまほさんも取れる手段が限られて来たぞぉ、次は何をしようか」

 

「そんな、遊びみたいな……むぐっ!?」

 

「戦車道ってのは、全力を出して楽しんだ奴が1番の勝者なのさ。全員搭乗!1年生は合流だ!」

 

『はい!』

 

叢真の言葉にツッコむ装填手ちゃんだが、口にチョコバーを入れられてしまう。

 

目を白黒させる彼女に、叢真は楽しそうに笑いながら語り、無線で連絡を入れる。

 

「…………あ、間接キス…」

 

モゴモゴとチョコバーを咀嚼した装填手は、ふと気付いて唇を押さえ、頬を赤くするのだった。

 

魔王モード時の悪い癖である、普段なら恥ずかしがってやらない事もやってしまうのだ。

 

継続、アンツィオ、プラウダでも似たような事をやって同乗していた選手に年下趣味を植え付けた。

 

叢真達が動き出した時に、森の方から砲撃が飛んでくる。

 

位置を聞いたまほ達がやってきたのだ。

 

「撤収!ほら急げ急げ!」

 

「「あらほらさっさー!」」

 

「ねぇおかしいの私?私がおかしいのかな?」

 

叢真の言葉にノリノリに答える操縦手と砲手に、まだ顔が赤い装填手ちゃんが疑問を口にする。

 

大丈夫君が正しい。

 

順応してしまった方がおかしいのだ。

 

「隊長、どうしますか?」

 

「追撃する、叢真に奇策を用意する時間を与えてはならない」

 

沼向こうで撃破されているパンターを遠目に、時間を与えてはダメだと判断するまほ。

 

実に正しい、叢真に時間を与える事はそれだけ彼を有利にする。

 

叢真を倒すなら奇策や強襲を突き抜けて逆に強襲するのが効果的である。

 

みほ達あんこうチームが得意とする攻撃スタイルが1番効果的なのである。

 

「森を抜けて山岳地帯に追い込むぞ、ここから蹴り出してやる…」

 

「了解、全車前進!」

 

叢真達の後を追って追撃を開始する白組。

 

まほの視線の先には、森を越えた山岳地帯が広がっていた。

 

なおこれらのエリアは全て学園艦の中にある、どれだけ学園艦が…いや、黒森峰が大きいかよく分かる。

 

『白組、砲撃しながら追撃してきます!』

 

「木を盾にしながら進め、森に潜ませないようにか…仕方ない、このまま抜けるぞ」

 

『隊長!あの、やってみたい事があるんですけど!』

 

『別行動、良いですか!?』

 

「お、良いぞ良いぞ、遠慮するなガンガンやれ。知恵を絞ってどんどん試せ、俺が許す」

 

『『ありがとうございます!』』

 

『宜しいんですか?こちらの戦力が低下しますが…』

 

森を抜ける指示をする叢真に、1年生の車長が2人、やりたい事があると進言してきた。

 

それに笑みを浮かべて許可する叢真、お礼を言った2人の車両が戦列から離れて森へ消えていく。

 

戦力が低下する事を危惧する赤星の言葉に、キューポラから身体を出す叢真。

 

「戦車道は度胸と愛嬌、なんでもやってみるものさ」

 

『はぁ…変わってますね、隊長って』

 

「よく言われる、今じゃ褒め言葉だ」

 

苦笑する赤星の言葉に、無駄にドヤ顔する叢真。

 

それを見上げていた装填手は、顔は最高なんだけどなぁ…と唇を触りながらため息をつくのだった。

 

『隊長、2両消えました、また奇襲作戦では…』

 

「捨て置け、森に入らなければ問題ない」

 

森に消えていったⅢ号戦車は気になるが、フラッグ車を狙う事を優先するまほ。

 

4両まで減ってしまったが、まだこちらにはヤークトパンターとティーガーⅡが居る。

 

最悪Ⅲ号戦車は無視出来る。

 

「もう奇策は使わせんぞ叢真…!」

 

森を抜けて、山岳地帯に入る両組。

 

緩やかな山岳地帯を進んでいく叢真達は、ラングとパンター、パンターとⅢ号戦車の2組に別れる。

 

ラング側は山の方へ、パンター側は山を下って下に広がる草原を目指している。

 

「パンター側は無視しろ、ラングだけ狙え」

 

フラッグ車狙いを厳命するまほ。

 

決勝戦で大洗の分断作戦に乗ってしまい、戦力を分散させられた為に今日まで訓練で厳命してきたことだ。

 

「まぁ対策はするよな…このまま山を回るぞ」

 

分裂せずに追ってくるまほ達を見ながら、山をぐるりと廻る様に逃げる叢真達。

 

「そろそろだ、準備は良いか」

 

『配置完了しました』

 

無線で赤星に伝えると、準備完了だと返ってくる。

 

「本当に行くんですか!?」

 

「馬でも出来た事だ、戦車だって出来る!」

 

「そんな無茶苦茶な!?」

 

装填手の言葉に、ニヤリと笑って答える叢真。

 

その言葉に半泣きの装填手ちゃん可愛い。

 

「楽しい鵯越、行くぞ!」

 

「んほぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「もうやだこのラングぅぅ!」

 

叢真の言葉に相変わらずぶっ壊れている操縦手が恍惚の表情で叫ぶ。

 

当然装填手ちゃんは泣く。

 

「崖を…ラングとパンターでなんて無茶をする…だがお前に出来て私に出来ないとは思わない事だ、叢真」

 

『隊長!危ない!』

 

なんと比較的緩やかとはいえ崖の斜面を下り始めるラングとパンター、それに一瞬躊躇するまほだが、直ぐに追うために斜面の方を向く。

 

その瞬間、晒された側面に砲撃が飛来するが、間一髪エリカのティーガーⅡが横に出て砲弾を弾く。

 

「分かれたパンターとⅢ号…待ち伏せか」

 

『隊長行って下さい、ここは私が引き受けました!』

 

「頼んだ、残りは私に続け!」

 

エリカのティーガーⅡが、途中で分かれて草原を突っ切り、反対側から登ってきたパンターとⅢ号戦車に相対する。

 

彼女のティーガーⅡは装甲も火力も高いのだが、足回りが悪いという欠点を抱えている、崖に近い斜面を降りたら足回りがどうなることか…それを考えての提案だった。

 

その場をエリカに任せて斜面を下り始めるまほ達。

 

パンター達が砲撃するが、ティーガーⅡの反撃に応戦する事になる。

 

「あれは小梅のパンターね…ここで叩くわよ!」

 

「勝負です、エリカさん…!」

 

山岳地帯で砲撃戦を始めるエリカと赤星達。

 

叢真達は斜面を下りながら次の手を考えている。

 

「あんまり鵯越じゃなかったな…緩い緩い」

 

「緩くありませーん!」

 

揺れる車体の中で呟く叢真の言葉に、砲弾を抱えながら叫ぶ装填手。

 

まほ達からの砲撃を浴びながらの走行だけに、揺れに揺れる。

 

やがて斜面から平面になり、来た道を戻るように走るラングと護衛のパンター。

 

その時パンターの履帯に砲弾が直撃し、動けなくなる。

 

『行って下さい隊長、ここは自分達が!』

 

「すまん!任せた!」

 

ラングを先に行かせ、砲塔を回転させながら強引に車体を旋回させるパンター。

 

追ってくるまほのティーガーⅠへ狙いを定めるが、放たれた砲撃は正面装甲に弾かれる。

 

『まだまだぁ!』

 

奮戦するパンター、だが3両に囲まれて撃破される。

 

「追え、逃がすな」

 

白旗が上がるパンターを冷徹に見つめ、追撃を指示するまほ。

 

パンターが先行し、まほのティーガーⅠ、そしてヤークトパンターが続く。

 

山岳地帯を大きく回るように逃げるラングと、追いかけるまほ達。

 

その頃山道ではエリカのティーガーⅡと赤星のパンター、1年生のⅢ号戦車が壮絶な砲撃戦を繰り広げていた。

 

2対1だが、ティーガーⅡはその圧倒的な火力と装甲で押している。

 

「このままじゃ撃ち負ける…!」

 

『赤星副隊長、私達が囮になります!』

 

「あ、ちょっと…!もう、無茶して…!」

 

岩陰から出て突撃をかける1年生達、それに続いて前に出る赤星。

 

『隊長が教えてくれた魔法の言葉!1年なめんなー!!』

 

「邪魔よ!」

 

だが相手はエリカ、叫びながらも冷静に砲塔を向けてくる。

 

『きゃああああ!?』

 

「ちっ、次で仕留めなさい!」

 

放たれた砲撃は履帯に直撃し、転輪ごと吹き飛ばされる。

 

だが撃破には至らない。

 

確実な撃破の為にもう一度狙うエリカだが、その横を赤星のパンターが通り過ぎていく。

 

「小梅!?そうはいかないわよ、パンターを狙いなさい!」

 

赤星の狙いが、ラングが一度傷つけた砲塔後部だと気付いて素早く狙いをパンターに変更するエリカ。

 

旋回と合わせて砲塔を回転させて、パンターを狙うエリカ。

 

当然赤星もそれを分かっている、車体を横滑りさせながら砲塔を向けてくる。

 

ほぼ同時に発砲、砲弾がお互いの砲塔の装甲で炸裂する。

 

「ティーガーⅡがその程度で沈むもんですか!」

 

「くっ…」

 

装甲で弾かれたティーガーⅡと違い、赤星のパンターは砲身がダメージを受けている。

 

『1年――なめんなぁぁぁぁ!!』

 

「なっ!?」

 

その時だった、動けないと思っていたⅢ号戦車が片側だけの履帯で無理矢理前進し、ティーガーⅡに衝突。

 

そして赤星が斜めに位置取りをした事でⅢ号側に後部を晒す事になったエリカ。

 

「謀ったわね小梅ぇぇぇぇ!?」

 

『撃てぇぇぇぇ!!』

 

叫ぶエリカと同時に1年生の渾身の叫びと砲撃が、ラングが抉った装甲を至近距離で直撃。

 

白旗がティーガーⅡから上がる。

 

「ギリギリでしたね…無事ですか?」

 

『ばい!やりまじだ赤星副隊長!』

 

「大金星です、大変良く出来ました」

 

無線で1年生に無事を確認すると、涙声で返事が返ってくる。

 

あのギリギリの状態でよくやったものである、まだ未熟な1年生なのに。

 

「でも、これで援護が出来なくなりましたね…長野さん…」

 

砲身がダメージを受けたので戦闘続行が出来ない赤星のパンターと、転輪が吹っ飛んだので履帯を修理しても動けないⅢ号。

 

赤星はキューポラから顔を出して叢真の無事を祈るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




小梅ちゃん大勝利(序章)(´・ω・`)




まだ彼女は変身を残している(´・ω・`)





エロ本とDVDのタイトル考えてる時が1番楽しかったコナミ(´・ω・`)



グロ?ボコをボコォプレイしちゃうんだよ?グロいでしょ?褒めていいのよ?(´・ω・`)



なおらんらんは純愛派です、ロリはいけない(戒め(´・ω・`)


ホモは許す、通れ(´・ω・`)

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