ガルパン日和   作:アセルヤバイジャン

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キャラ崩壊はっじまっるよー(´・ω・`)



主人公のテーマソングを選んでいたらこんな話になったわ(´・ω・`)



魔王時代「JINGO JUNGLE」(´・ω・`)

大洗戦車道復活編「ニブンノイチ」(´・ω・`)

大会優勝後「wimp ft. Lil' Fang 」(´・ω・`)

仮面ライダーパンツァー主題歌「stone cold」(´・ω・`)




はい、ガルパンMAD見て選びました、テーマソングとか考えながら書くと捗るの、らんらん(´・ω・`)


くろもりみね おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、連盟本部の頭の硬さも困ったものね…」

 

夜の島田邸、その書斎で頭を悩ませているのは、この家の主である島田千代。

 

本日あった連盟会合での議題について、散々話し合ったのだが却下された事で連盟本部に呆れている模様。

 

「2年後の世界大会、そしてプロリーグ発足…今が大事な時だと言うのに…」

 

忌々しげに呟く千代、彼女は大学戦車道連盟の理事、今後発足されるプロリーグにも、世界大会にも関係が深い。

 

何せプロリーグが発足されれば、現在大学生の選手達がその道に進む事になる。

 

そして世界大会へ出場する事を目標とする。

 

だからこそ、今が大切な時期だと言うのに。

 

連盟本部は、彼女の言葉に耳を貸さない。

 

その事が、普段から冷静沈着で淑女然とした彼女を苛立たせていた。

 

彼女の愛娘が見たら、驚くであろう姿。

 

「しほさんは戦車道プロリーグ設置委員会の委員長を打診されて調子に乗ってるし…何とかしないと島田流の名が泣くわ…」

 

彼女がライバル視している西住流、その家元襲名が決定した西住しほが、文科省から設立予定のプロリーグ、その設置委員会の委員長になってほしいと熱望されている。

 

何故島田流の自分ではなく西住流のしほなのかと、当然ライバル視している千代は憤慨している。

 

これは文科省が、国際強化選手に選ばれているまほ、大洗を優勝に導いたみほ、その母親であり西住流の家元になったしほ、それらを総合的に判断して依頼した事だ。

 

あと千代が大学戦車道理事長と大学選抜強化チームの役員も務めていて、大変だろうという配慮もあっての選出だったりする。

 

だが自分を差し置いてしほが選ばれたのが悔しい千代は、今回の会合でもしほに自分の提案を却下されて怒りを燃やしていた。

 

「何故誰も理解してくれないの……この、長野くん主演仮面ライダースピンオフ作品、仮面ライダーパンツァー~エピソード・ゼロ、鋼鉄の戦士爆誕~に盛り込むアイディアを!」

 

ガッデェェェムとばかりに机を叩く、その衝撃で飛び上がるのは彼女が興奮しつつ書いた企画書。

 

先ず名前が不明だったパンツァーの変身者である青年の名前を「島田叢夜」とする。

 

戦車道の名家である島田家の生まれで、優しくて美人で魅力的な母と可愛くて愛らしくてお兄ちゃん子な妹との3人暮らし。

 

パンツァーになった事で力の重圧と責任に潰されそうになる主人公、それを母の愛が救い、戦士として成長する。

 

そんな設定を織り込んだシナリオにして、主題歌は勿論長野叢真に歌ってもらう。

 

しかもOPとEDと劇中歌の3曲。

 

撮影は群馬で行い、島田流が全面バックアップ。

 

最初の敵はズミニシ流という外道集団。

 

その他色々な要素と設定を盛り込んだ、欲望200%の企画書。

 

これを会合で大々的に発表した。

 

連盟本部理事長の、SAN値直葬な表情と、真顔で固まるしほさんの表情。

 

沈痛な他の参加者達。

 

誰もが思った。

 

 

 

『駄目だこのちよきち、早くなんとかしないと…』

 

 

 

普段の彼女は仕事が出来る淑女である。

 

だが乙女のような気持ちも忘れてはいないのである、こらそこ、うわキッツとか言わない。

 

「おかしいわ、私の案は却下されたのに各学校が提案した強化フォーム案は通るなんて!」

 

とってもガッデェェェム!と机を叩く、机先輩頑張って下さい。

 

自分の(欲望まみれの)提案は主にしほと理事長に却下されたのに、各学校…強豪校である聖グロリアーナ・サンダース・プラウダの提案というか要望書が通った。

 

会合に参加した番組スタッフ、監督と脚本家が優勝した大洗との縁も強いし、実に子供受けする内容だからという理由で。

 

なお、強豪校ではないのにアンツィオの要望も通った、他の提案書と一緒に届いた事と大洗と仲が良いという理由からの完全なごっつぁん通過である。

 

それなら自分の提案も採用してくれても…!と粘るちよきちだったが、その都度しほさんが正論で却下していった。

 

お蔭で主人公にマザコンのシスコンで職業アイドルで島田で戦車道の跡取りで群馬在住という設定が追加されるのを防ぐ結果となった。

 

しほさんGJである、理事長もこの人呼んで良かったと安堵した。

 

芸能関係に全く興味がないしほさんが、仮面ライダーパンツァーの映像作品制作会合に来てくれるとは思わなかった理事長だが。

 

ナイス判断理事長。

 

「おのれしぽりんめぇぇぇ…!しかも携帯の待ち受け、叢真くんとのツーショットだったのが1番許せないぃぃぃぃ!!」

 

ダムダムダムと机先輩を叩くちよきち。

 

休憩時間にしほの携帯にまほから電話があったのだが、その時に盗み見た待ち受けが、悟りを開いたような顔の叢真と、酔ってご機嫌なしほのツーショット写真。

 

これにはちよきちも激おこである。

 

「私だってツーショット写真なんて持ってないのにぃぃぃぃ!」

 

ムキー!とハンカチを咥えて悔しがるちよきち、娘にはとても見せられない姿である。

 

「結局監督さんと脚本家は、しぽりんの案を採用しちゃうし…覚えてなさいよ西住流、この借りは絶対に返させてやるんだから…!」

 

人、それを逆恨みと言う。

 

いい歳して娘と近い年齢の青年にハマっている人妻の狂乱は、怒りが収まるまで続くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんの場合(みほぉ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、急に時間を作って欲しいなんてお願いして…」

 

「気にするな、私も叢真との時間が欲しいと思っていたしな」

 

夜の黒森峰学園艦の街を歩きながら謝罪すると、男前な返事が帰ってくる。

 

こうしていると格好いい出来る女なのになぁ。

 

「ふふ、惚れ直したか?」

 

「いえ、別に」

 

「(´・ω・`)」

 

中身ぽんこつ過ぎませんかね。

 

打ち上げも終了し、負けた白組選手が片付けを行う講堂を後にした。

 

なんか選手の1人が「履帯に比べれば軽い軽い軽いあはははは!」と笑ってテーブルとか担いでいたけど、元気だなぁ。

 

雰囲気酔いして熟睡している1年生達は準レギュラー組が家まで運んでくれると言っていたし、安心だろう。

 

「戦車倉庫はまだ明るいんですね…」

 

通学路から見える校庭を挟んだ先にある戦車倉庫は、まだ明かりが煌々と輝いている。

 

「明日の授業でも使うし、なによりお前が原因なんだぞ叢真」

 

「俺が?」

 

「森林地帯で逃げ回る、採掘場で暴れまわる、山岳地帯で崖を下る…白組も紅組も車両の足回りのダメージが甚大なんだが」

 

まほさんのジト目に、思わず視線を逸らす。

 

「特にお前のラングと赤星のパンター、そして私のティーガーⅠは損傷が激しすぎてオーバーホールだ」

 

「あれま…でもそれ位なら今晩中には終わりますよね」

 

「は?」

 

「え?」

 

「……叢真、その台詞を整備科の前で言うなよ、押し倒されて整備科の慰み者コースだぞ」

 

ヒェッ!?なにそれこわい。

 

「えぇ…でも大洗なら一晩で…」

 

「ポルシェティーガーを移動しながら直すなんて規格外と一緒にするな、整備科の生徒が泣くぞ」

 

そうか…言われてみればそうだよな。

 

ウチの自動車部がおかしいんだよな、普通ならオーバーホールになれば大騒ぎだもんな…。

 

いかんいかん、大洗の異常っぷりに慣れてしまって常識を失いかけていた。

 

「全く、お前とみほが居るだけでも異常なのに、各戦車の操縦手や砲手も異常者揃い…どうして大洗なんて無名の学校で埋もれていたのか…」

 

黒森峰に来てくれれば1軍間違いなしだと嘆息するまほさん。

 

それは俺も同意だ、大洗は埋もれた才能が多すぎる。

 

特に練度の鬼であるバレー部とチート過ぎる自動車部、異能者の集まりとか言われてるあんこうチーム。

 

重戦車2両を喰った大洗の首刈りウサギ、雪中の大乱闘のカメさんチーム。

 

そして戦車以上に他の能力が高すぎるカバさんチーム…。

 

目立たないけどカバさんチーム、地味に超人の集まりなんだよな…。

 

短時間でⅢ突を雪にたった3人で埋めるわ、色々な忍術使うわ。

 

特に左衛門佐とおりょう、弓道が得意だったり剣術に精通してたりするし。

 

エルヴィンも拳銃での射撃が得意だったりするし、1番対人戦闘力が高いんじゃないかあのチーム。

 

残りのチームは目立たないが、初めて数ヶ月で戦車を動かして大会に参加してる時点で異常なのである。

 

普通は戦車を動かすだけでも半年はかかる、紅組の1年生だって中等部から戦車道を学んでいるエリートなのだ。

 

逸見さんではないが、戦車道を復活させて直ぐに全国大会に出場とか、そりゃ舐められてるか能天気かと思われても仕方ない。

 

「最初は無名で復活させたばかりの大洗に負けたとあって、マスコミやOGから叩かれたものだ。だが次第に黒森峰や負けていったプラウダ、アンツィオ、サンダースが弱かったのではなく、大洗が異常だったと知れ渡ってからは手の平を返してきた」

 

苦笑するまほさん、連盟が発行している月刊戦車道などは兎も角、スポーツ紙や週刊誌は大洗の電撃的勝利よりも負けた王者黒森峰や他の学校を叩く事に熱を入れていた。

 

だが、調べれば調べる程に大洗の異常っぷりが顕になり、そして負けた学校が他の学校よりも数段優れている事も判明。

 

更にはネットで監督があの非道の魔王長野叢真、隊長は西住流の次女、履修生は異常者揃い。

 

そういった情報が広がり、マスコミは逆に大洗の能力をまともに理解していない無能と叩かれ、連盟からも抗議される始末。

 

特に一部のマスコミが発行した、大洗学園勝利の真実~少年少女達の努力と苦悩~と題された雑誌記事が出たことで完全に、敗北した学校叩きをするマスコミが悪という流れになった。

 

廃校という現実から抗う為に戦車道を復活させ、一致団結して素人集団が強豪校に挑む。

 

そして戦った相手と堅い友情で結ばれる少女達、戦った少女達は負けても大洗の応援に駆け付け、その優勝までの道を見守った。

 

王者黒森峰でもそれは同じで、戦った後はお互いを認め合って握手をした。

 

正に努力・友情・勝利の王道ストーリー。

 

大衆には的外れな批判と叩きをするマスコミよりも、美しい物語の主役の方が受け入れられた。

 

正に戦車道の、武道としての立派な姿として。

 

ネットでも同じであり、一部の捻くれた性格破綻者以外は大洗と、戦った学校を称賛。

 

結果みほちゃんの軍神化が進行し、あんこうチームや自動車部の異常っぷりが伝説として語られる事に。

 

更には、お昼のワイドショーでネタなのかウケ狙いなのか、若手1発屋芸人が「まぐれで優勝できるくらい簡単な競技なんすねwww」と発言、お茶の間と司会者、そして出演していた黒のカリスマと呼ばれる人の怒りを買い、胸ぐらを掴まれる騒動に発展。

 

黒のカリスマの「お前、戦車動かせんのか?動かして戦えんのか?出来もしない癖に偉そうに馬鹿にすんじゃねぇぞ」と一喝。

 

芸人の司会者も「流石に擁護できんぞ、勉強し直してこい」と呆れ顔。

 

他の出演者も駄目だこりゃと誰も擁護せず、若手芸人は番組が終わるまで黒のカリスマに怯えて震えるという姿をお茶の間に晒す事に。

 

以後、その芸人の姿をテレビで見る事は無くなった。

 

まぁ元々ギリギリなネタで下品な笑いを取って出てきた芸人だけに、ネットじゃ嫌われていたのもあるが。

 

因みに黒のカリスマの行動は称賛された、流石俺達のカリスマだとネットでは大絶賛である。

 

そんな騒動も合わさって、黒森峰叩きは手の平を返した対応になったそうな。

 

「ある意味大洗に救われたな、王者黒森峰が2年連続準優勝で、OGもうるさかったんだ」

 

「どこも口だけのOGが害悪なのは変わらないんですねぇ」

 

聖グロとか聖グロとか聖グロとか。

 

アンツィオのOGを見習えと言いたい、義援金を送ったり試合の応援に来たり、食材を差し入れしたりと理想的なOGだぞ。

 

まぁ、練習を見に来る度に1年生をナンパしたり俺を口説きにきたりと別の意味で大変だが。

 

アンツィオの生徒って、1年生はノリと勢いが良いだけなのに学年が上がっていくとどんどんナンパが上手くなっていくんだよな…しかも同性に対しての。

 

大学戦車道で異性にモテない原因の1つが、アンツィオ卒業生による同性ナンパだとか言われてるし…。

 

下手な男子よりイケメンだからな、アンツィオのOGは…。

 

「ここが私の寮だ」

 

「自分でお願いしておいてアレなんですけど、男子が立ち入って良いんですか…?」

 

黒森峰の学生寮に辿り着いた俺達、まほさんは気にせず建物に入っていくが、俺はちょっと戸惑う。

 

こんな遅い時間に、女性の部屋に入るのはちょっと…いやかなり勇気が要る。

 

「別に男子を連れ込んではいけないという校則はないぞ」

 

「いやそりゃそうですけど」

 

女子校だしね、中高一貫の。

 

「そうやって遠慮している方が騒ぎになる、ほら早く入れ。大丈夫だ、何もしない」

 

「それ男が言う台詞…。それじゃ…お邪魔します」

 

まほさんに先導されて寮の中へ。

 

寮と言っても、普通のマンションでも通用する作りだ。

 

入った部屋は、寮としては広い方だ。

 

一人部屋らしく、小さなキッチンとバス・トイレ、そして部屋には備え付けのベッド。

 

勉強机の横には本棚があり、戦術指南書や戦車の本、教材などが詰められている。

 

ベッドの上には、ボコのぬいぐるみ…たぶんみほちゃんのプレゼントだな。

 

「適当に座っていてくれ、着替えてくる」

 

着替えを持って、風呂場の方へ行くまほさんを見送る。

 

何度か女の子の部屋には入った事があるが………凄い、さっぱりしている。

 

女の子らしい点が、ボコしかない…布団も清潔感優先って感じだし、小物も…戦車とかそういうのばかり。

 

まほさん…ちょっと男らし過ぎませんかね…。

 

武部さんの部屋とか見た後だととても女の子の部屋とは思えないんですけど…。

 

ペパロニの家なんてあちこち花とか飾ってあるし、可愛い小物とかお洒落な雑貨とか置いてあるんですよ。

 

自称女らしくないと豪語するペパロニに負けてるって、ちょっと…ヤバくない?

 

「待たせたな、アイスティーで良いか?」

 

「あ、はい……ぶっほ!?」

 

「ぶっほ?」

 

「い、いえ、なんでもないです…」

 

アイスティー両手に入ってきたまほさん、その胸に輝く『今夜もパンツァー・フォー』の文字。

 

なにそのTシャツ…なにその…なに?

 

え、部屋着?それ部屋着…?

 

俺あんまりお洒落とか分からないけど……ダサくね?

 

それダサくないですかまほさん?

 

「ん?このシャツか?これは母が送ってくれた物なんだが…」

 

まさかのしほさんの趣味。

 

やだ、あの人親馬鹿な上に趣味悪いの…?西住流のイメージがガッツリ崩れていったんですけど。

 

「洋服とか何を買えばいいか分からなくてな…親が買った服を着ててすまん…」

 

「い、いやいや、俺も母親が買った服とか着てますから…」

 

ここまでダサくないけどな!

 

でも年頃の女子としてかなり致命的じゃないかなそれ!

 

普通高校生って休日には友達と一緒に服買いに行って何時間もきゃっきゃするもんじゃないの?大洗ではそうなんだけど。

 

あんこうチームやウサギさんチームに連れて行かれるから俺は詳しいんだ。

 

「以前はみほや、家に居た時はお手伝いの菊代さんが選んでくれたんだ」

 

家を出て菊代さんが選べなくなり、頼みの綱だったみほちゃんも黒森峰を去った…。

 

残されたのは、母親が送ってくるクソダサTシャツだけと…。

 

「あの、まほさん、まさかその格好で出歩いたりしてませんよね…?」

 

「あぁ、これは部屋着だ。外出する時は菊代さんが選んでくれた服かみほが買ってくれた服を着ている」

 

GJ菊代さんとみほちゃん!でもそれしか着ないってのもそれはそれで問題じゃないかな!

 

「下着はエリカが選んでくれる」

 

逸見さん…苦労してるんだね…。

 

でもまほさん大好きな逸見さんだから逆にご褒美か?

 

カチューシャの服とか下着選んでるノンナさんなんて直視出来ない位の輝く笑顔してるし。

 

「お腹空いてないか?直ぐに用意出来るぞ」

 

「いや、今から料理していたら時間が…」

 

「何、3分で出来る」

 

ちょ、おま。

 

まほさんが冷蔵庫…ではなく、その隣の棚から取り出したのは、日本が誇る最強の保存食、カップヌードル。

 

しかもシーフード。

 

まほさん違う、それ料理言わない。

 

「カレー味が良いか?醤油味は切らしてしまっていてな、また買い溜めないと…」

 

悲報、まほさんカップヌードルを常食疑惑。

 

「ま、まほさん、あの、料理…しますよね?冷蔵庫あるし…」

 

「?何を当たり前の事を。ちゃんと自炊しているぞ、ほら」

 

自信満々なまほさん、そうだよね、今はたまたま簡単に食べられるカップヌードルを勧めただけで、ちゃんと料理出来るよね。

 

何せ良い所のお嬢様なんだし。

 

学園艦生活も長い訳だし。

 

「見てみろ、全国から選りすぐったカレーだ」

 

うわああああああああああああああ!?

 

レトルトカレーだああああああああ!?

 

しかもご当地物だああああああああ!!

 

「ほら、たらばカニカレーとか会津地鶏カレー、ツェッペリンカレーによこすか海軍カレー、これも外せないな、もつカレーに松坂牛カレー。かきカレーと土佐くじらカレーもイケるぞ、博多明太子カレーと地元のばってんこだわりカレーもあるぞ」

 

箱に入ったレトルトカレーを勧めてくるまほさん。

 

そう言えばみほちゃんが、まほさんの好物はカレーとか言ってたけどこういう事か!こういう事なのか!?

 

棚にギッチリ詰められたレトルトカレーの数々、棚の上にはエゾ鹿カレーとかアザラシカレーとかトドカレーとかの珍妙な物まで。

 

「カレーも直ぐに出来るぞ、ご飯もあるからな」

 

サ〇ウのご飯だあああああああああああああ!?

 

玄関開けたら2分でご飯だああああああああ!!

 

保存食として優れていてキャンプでも使える!!

 

災害時にも大活躍なサト〇のご飯だああああ!!

 

「ま、まほさん…あの、もしかしてご飯はいつもそれ…?自分で炊かない…?」

 

「炊く…?」

 

わああああああ凄い無垢な瞳いいいいいいい!!

 

よく見たら炊飯器自体が無いいいいいいいい!?

 

「まさか……!うわあああああああ!?」

 

「叢真!?どうしたんだ叢真っ!?」

 

冷蔵庫を開けたら、ノンアルコールビールの缶がギッチリ詰められてる。

 

うわあああああ牛乳すら無いいいいいいいい!!

 

なのにカレーのトッピング用と思われる温泉卵とチーズと福神漬だけはある。

 

「おおおおおおおぉぉぉぉ……」

 

「叢真!?泣いているのか叢真!?何が悲しいんだ!?」

 

思わず両手で顔を覆って座り込んでしまう。

 

ポンコツだとか、戦車道に人生捧げてるとか思ってたけど…。

 

ここまで…ここまで女子力が死んでるとは思わなかった…!

 

黒森峰の生徒の女子力の低さに驚愕していたら、その代表のこの死にっぷりだよ!

 

そりゃみほちゃんが普通の女子高生らしい生活とか日常に憧れる筈だよ!

 

武部さんが女子力高いんじゃない、黒森峰が全体で低いんだこれ!

 

い、いや、まだだ、まだ逸見さんとか赤星さんとか、女子力高そうな子が残ってる。

 

まだ希望はあるぞ、確りしろ俺…!

 

「レトルトカレーは嫌か?だが手作りのカレーはエリカが居ないと用意して貰えないんだ、今からお願いすると時間がかかってしまう…そうだ、寮の前にあるお弁当屋はどうだ?私がいつも使っているお店なんだが、ご飯と揚げ物が美味しいんだ、ノンアルコールビールによく合うぞ」

 

やめてぇぇぇぇ俺の中のまほさんの像を壊さないでぇぇぇぇ!?

 

ポンコツな上に女子力崩壊とかもうやめたげてよおおおお!!

 

そして逸見さんの女子力が保証された、良かった信じてたよ逸見さん…!

 

「寮生の殆どが愛用しているお店だからな、味は保証するぞ。何弁当が良い?私のオススメは唐揚げとカツがトッピングされた勝利カレーなんだが」

 

カツとカレーで勝利ってか、やかましいわ!

 

「他のオススメは…焼き肉弁当と生姜焼き弁当、あとソーセージ弁当なんだが」

 

女子力崩壊からのおっさん化があああああ!

 

選択肢が漢らし過ぎるぅぅぅ!

 

「あとエリカがハンバーグ弁当を一押ししていたな」

 

\デェェェェェェェン/

 ハンバァァァァグッ!

 

いや叫んでる場合じゃない、何故か叫びたくなったけどそんな場合じゃない。

 

「夜食はいいです、それよりちょっと真面目な話をしましょう…」

 

まほさんの肩を押して部屋の方へ。

 

「そうか?叢真がそう言うなら…」

 

残念そうなまほさん、彼女なりの気遣いだとは思うが、俺の精神力と俺の中の頼れる指揮官というまほさんの像が削れる。

 

既にぽんこつという砲弾を受けた上に、女子力崩壊という履帯で粉々にされてるけどな!

 

みほちゃんが見事な女子力を見せていたから勘違いしていた、まほさんは武道の家元のお嬢様。

 

お手伝いさんが居るような家で、母親のしほさんは家の仕事で忙しい立場。

 

そしてその後を継ぐ為に英才教育をされてきたまほさん。

 

女子力が低くても仕方ない…のかも…しれない…。

 

下手するとしほさんの女子力も…いや、今更か、あの酒豪でおっさん臭い絡み方とか考えれば…。

 

西住流の女子力死んでる問題、戦車道って淑女の嗜みで礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育てる武道の筈。

 

あれか、凛々しいの部分が突出してしまって女子力を駆逐してしまっているのか?

 

西住流が原因なら、その西住流の門下と言える黒森峰で女子力が低下してるのも納得出来る。

 

西住流と全く関係ない学校の生徒は女子力高いし、サンダースとかアンツィオとか。

 

聖グロ?紅茶とルクリリは女子力高いね、でもダージリン、貴女は駄目だ。

 

まほさんを座布団がある方へ、俺はローテーブルを挟んで反対側、ベッドを背にして座る。

 

「座布団を…」

 

「大丈夫です、それよりですね…ここに来る前に、西住家本家に行ってきました」

 

「聞いている、お母様から連絡があった」

 

聞いているなら話は早い。

 

「その時に、俺とまほさんの婚約者問題について言質を取ってきました」

 

「……問題?私と叢真の間に問題なんてあったのか?」

 

わぁ一切心当たりがないって顔で首かしげてるぅ…。

 

「いや、婚約者ってのは双方の了解があって成立する物だと思うんですよね、でも俺は初耳だった訳で…」

 

「2年近く音信不通だったからな、寂しかったし心配したぞ。お前がみほと一緒に居た時は、みほが私の為に探し出して来てくれたと思ってみほに感謝していた」

 

嘘ん、あの時そんな事考えてたの、その割には貴女みほちゃんを突き放すような事言ってましたよね。

 

「そんな2年も音信不通だった相手と婚約者なんて嫌でしょう?お互いを詳しく知らない訳ですし…」

 

「何故嫌になるんだ?叢真が大変だった事は理解している、気持ちの整理をつける為にも必要な期間だったと思っているからな。それにお互いを詳しく知らない?何を言っている、もう十分お互いを知り合っているじゃないか」

 

やだ漢らしい。

 

いやその前に、お互いを知り合っている…?

 

え、そんなに親しくしてたっけ…?

 

俺とまほさんの接点て、お見合いの後は大会で会うだけだし、それも例の事件で俺が大会に参加しなくなったから無くなった訳だし。

 

「お見合いの時に、みほと一緒に遊んだじゃないか。あれで私は叢真の本当の姿を知った、これ以上ない位にお互いを知り合えただろう?」

 

「えぇ……」

 

うわ自信満々、ドヤ顔までしてる…。

 

たった半日の交友でそこまで俺の事信頼しちゃう…?

 

「それに叢真の事はもっと前から知っているからな。お前が戦車道卓上演習に出場し始めた時から」

 

そう言って懐かしそうに目を閉じるまほさん。

 

まぁ確かに、幼い頃からの対戦相手だけど…。

 

「最初は物珍しさから参加している男子だと思っていた、だが西住流の教えを受けている私やみほを簡単に破り、優勝した姿。鮮烈だった。その後の快進撃も、私は憧れの目で見ていた。知っているか?みほは昔からお前のファンで、ボコグッズの他にお前のグッズも大事にしてるんだぞ」

 

何それ初耳、みほちゃんまでファンとか超照れるんですけど。

 

「中学になり、お前の戦車実践指揮の時は流石に眉を顰めた、お前らしくない戦い方だったからな。母もお前の事を「破壊者」と呼んでいたよ」

 

 

 

 

――――おのれディケイド!――――

 

 

 

 

今真面目な話してるんで帰って下さい鳴滝さん。

 

「だが母はお前がプラウダを指揮して、西住流のように戦う姿に考えを改めた。お前を西住流に引き入れて、ちゃんとした道を学ばせる…そうすればお前は、破壊者から王者として生まれ変われると」

 

それでお見合いの話が来たのか…。

 

勝手な話だな…まぁ大人と言うか名門なんてそんなもんか。

 

他の流派に「お前の才能を役立ててやるんだから光栄に思え」と言われてその場で帰った事もあるし。

 

どこの流派だっけな…マイナー過ぎて覚えてない。

 

俺の意思を尊重してくれたのは…一応西住流と、あと島田流だけか。

 

あそこはお見合い相手の母親がやたら気合入ってたんだよなぁ…娘じゃなくて自分がお見合いする気かってレベルで。

 

10歳の女の子とのお見合いも、その母親とのお見合いも、どっちにしてもハードル高いけど。

 

流石に断ろうとしたら、せめて娘の遊び相手になって欲しいと懇願されて、受けちゃったんだよなぁ。

 

まほさんみほちゃんと同じで天才的な才能と教育を受けてきた子だから同年代に友達が居なくて、人見知り。

 

だからせめて俺に、同じ領域に立つ者として仲良くして欲しいと言われて。

 

元気にしてるかな…人見知り直ってると良いんだけど。

 

優しくて良い子だから、ちょっと頑張れば直ぐに友達が出来ると思うんだよな。

 

まぁそれは兎も角、俺を王者にねぇ…。

 

奇策搦め手騙し討、使える物は何でも使うな俺に西住流は似合わないと思うんだけどなぁ。

 

「お前を引き入れる為にお見合いをする事になった時は、本当に嬉しかった。憧れでありライバルであり、そして初恋の相手だ。柄にもなく舞い上がって、お見合いで着る服を選ぶのに夢中になった。何故かみほと菊代さんに必死に説得されて学校の制服になってしまったが…」

 

あ(察し

 

みほちゃん菊代さんGJ。

 

まぁまほさんがどんな服装を選んだのか興味はあるが。

 

「お見合いの席で、なんとかお前への気持ちを伝えたかったんだが…この通り口下手でな。緊張と嬉しい気持ちでろくに喋る事が出来なかった。だから…お前が私の手を取って、外へ連れ出してくれた時は本当に嬉しかった」

 

「まほさん…」

 

「1人寂しそうなみほも一緒に連れて行ってくれた時は感動した、お前はやはり破壊者などではない、みほが言う王子様なんだとな」

 

みほちゃん俺の事そんな風に思ってたの!?

 

道理でなんか俺への評価が高いと思ったよ!

 

「3人で戦車に乗り、駄菓子を買い、公園で遊んだ時は本当に楽しかった。お前が歌ってくれた歌は今でも記憶に残っている」

 

そりゃ名曲ですから。

 

でもあれ歌うと何故か聞いてた子が抱き着いてくるから迂闊に歌えない。

 

恋愛ソングを歌うと「せんぱいぃ、女の子をよろこばせすぎぃ…」と宇津木が腰砕けになってトロ顔になるんだよな…解せぬ。

 

「だからお見合いが終わった後に、お母様に婚約者という立場で構わないか聞かれた時は喜んで答えたよ、私が叢真を幸せにしてみせますとな」

 

やだ漢らしい…いや俺が養われる方なの!?

 

そりゃ西住流の後継者だからまほさんが働くのは分かるけど、俺一応働くつもりだよ?

 

「心配いらない、お前は私が養ってやる。仕事は私が、みほが家事を、そしてお前は私を満たしてくれればいいんだ」

 

わぁい、自宅警備員を勧められてるぞぉ、そしてナチュラルにみほちゃんをぶっ込んでくるよこのお姉ちゃん。

 

「あ、あの、しほさんからまほさんが少しでも嫌だと思っているなら婚約者を解消しても良いと…」

 

「……?何故嫌だと思わないといけないんだ?」

 

うわぁ全く分からないって顔してるよこの人。

 

えぇ…覚悟ガンギマリ過ぎない…?

 

俺そんな好かれる事したか?まほさん純粋過ぎない…?

 

戦車道か、西住流が悪いのか?まほさん無垢過ぎる問題の責任は誰に問えばいい!?教えてくれ五飛、ゼロは何も教えてくれない…。

 

「そうか…私のアピールが足りないんだな」

 

「なんでそうなるの」

 

俺、真顔の言葉である。

 

「2年近く離ればなれ、再会出来ても大会で忙しくて約束したデートも出来ていない…うむ、触れ合いが足りないな、だから叢真も不安になってしまったんだな」

 

やだ、なんか自己完結してる。

 

そして立ち上がるまほさん、胸の『今夜もパンツァー・フォー』がそういう意味に思えてしまう不具合。

 

「過去には戻れない、だが時間は取り戻す事が出来る。叢真…」

 

「ちょ、待って、落ち着いてまほさん!?話を、話をしよう!?」

 

あれは今から…違うその話じゃない!

 

ローテーブルを回り込んでくるまほさん、その目は…慈愛に満ちた優しい目をしている。

 

あれ、カルパッチョとかノンナさんみたいな目じゃない…?

 

もしかして大丈夫か?

 

そう思っていたら、勢いよく両手を開いて、そしてまるで熊が抱き締めてくるように勢いよく閉じてくる。

 

「ちょおぉぉぉぉぉ!?」

 

「む。何故止めるんだ叢真、抱き締めてやろうとしたのに」

 

「違うこれ!抱き締めるって勢いじゃない!」

 

鯖折りだよ、ベアハックだよって勢いだよ!

 

咄嗟に腕で手首を掴まなかったら今頃ジークブリーカー!死ねぇ!状態だよ。

 

「抵抗するな叢真、お姉ちゃんが抱き締めてやるから」

 

「無理だよ俺壊れちゃうよお姉ちゃん!」

 

「ん…叢真にお姉ちゃんと呼ばれるのも中々良いな…」

 

駄目だこのお姉ちゃん、早くなんとかしないと…。

 

こういう時頼りになる俺の身体能力、まほさんの手を押さえたまま立ち上がる。

 

「叢真…そうか、恋人らしく正面から抱き合いたかったんだな。ふふ、初で可愛いぞ」

 

「なんでそうなるの」

 

俺、真顔の言葉2回目。

 

立ち上がって力が入る態勢になったのに、さらに力を入れて腕を曲げて来るまほさん。

 

どうして戦車道乙女って力強いかな!?

 

あ、砲弾とか扱うし体力使うもんね、みほちゃんもあぁ見えて力強いもんね!

 

「むんっ!」

 

「おわっ!?」

 

まほさんが気合を入れて前進、踏ん張ろうとしたが足が滑って後ろへ。

 

ボスンと良い匂いがするベッドに倒れ込む事に。

 

不味い、そう思った瞬間、迫る両手。

 

「ちょ、とぉ!?」

 

「良い反応だ。だが無意味だ」

 

咄嗟に手を出してガッチリ組み合う形になる、だがまほさんはそのまま体重をかけて迫ってくる。

 

下半身は完全に馬乗りになっている、抜け出せそうにない。

 

あれ俺アンツィオでもこんな事になってたぞ。

 

「さぁ…大人しくするんだ叢真…」

 

「ちょ、まほさ…力強いな…!?」

 

まほさん装填手じゃないのに何この腕力!?

 

腕相撲勝負した秋山さんとかカエサルより強くない!?

 

「何もしないと約束したな」

 

「そ、そうだよまほさ…!」

 

「あれは嘘だ」

 

うわあああああああ!?

 

迫るまほさんの顔、なんとかしようと視線を彷徨わせる。

 

ベッド上のボコ、その表情が「諦めな童貞野郎、ここでお前は人生の墓場行きさ」と笑っている気がした、うるせぇみほちゃんけしかけるぞ。

 

天井には蛍光灯、窓には赤星さん、迫るまほさん、もう逃げ場が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓に赤星さん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、まほさん!窓に!窓に! 」

 

「…窓?窓がなんだと言うんだ」

 

慌ててまほさんに窓を見てもらう。

 

「何も無いぞ?私の意識を逸らすならもっと上手い手を考えるんだな」

 

「いや、さっき本当に赤星さんが!」

 

「馬鹿を言うな、ここは3階だぞ。赤星が居るわけないだろう」

 

そ、それもそうか。

 

窓を見ても赤星さんは居ない。

 

幻覚か…うん、インパクトあったもんな赤星さん…。

 

「さぁ叢真…目を瞑れ」

 

「ちょ、まほさん、やめ、やめて…!」

 

再び迫るまほさん、その時赤星さんの笑顔が脳裏を過る。

 

『みほさんを不幸にしたら…とっちゃいますからね♪』

 

そしてあの言葉が再生される、とられて溜まるかぁ!?

 

みほちゃん、俺に力を貸して…あ、駄目だ間に合わない。

 

俺が全力を出す前にまほさんの顔が俺の顔へ到達し――

 

 

 

 

 

「ん…」

 

「………へ?」

 

 

 

 

温かく、そして湿った柔らかい感触。

 

それが、俺のおでこに。

 

チュ…と音を立てて離れる感触。

 

そして手からまほさんの手が離れて、右手を唇へ。

 

「ふふ、これで一層仲が深まったな…可愛かったぞ叢真」

 

「は……はいぃ…?」

 

「もっと仲が深まったら頬に、そして結婚式でお互いのファーストキスを交換しような、叢真」

 

そう言って微笑むまほさん…。

 

ぽ……ぽんこつバンザーイ!

 

いや、純情無垢な乙女思考のまほさんバンザーイ!

 

良かった、まほさんは肉食じゃなかったんだね!

 

純情ポンコツ乙女だったんだね!

 

勝訴!圧倒的勝訴!

 

流れ変わったな、風呂入ってくるわ。

 

「どうした叢真。何故私を拝むんだ?」

 

「いや、今時珍しい純粋っぷりなのでつい…」

 

ありがたやありがたや、おかげで助かった。

 

いや、まほさんの事は嫌いじゃない、あれだけ真っ直ぐに気持ちを伝えられたらそりゃ俺だって嬉しい。

 

ただその、やっぱりこういう事はお互いをよく知り合って、気持ちを確かめ合ってから、ちゃんとした手順で…

 

 

 

 

 

 

 

――――乙女かい君は――――

 

 

 

 

 

お黙りカンテレ使い。

 

 

 

 

 

 

――――おやおや…まぁ、君の初めてが無事で良かったよ、私のだからね――――

 

 

 

 

 

俺のだゾ!

 

いつからアンタの物になったんだ失礼な。

 

もう脳内から帰ってくれ、忙しいんだから。

 

「叢真、今妙な楽器の音がしなかったか?」

 

「妖怪カンテレ弾きです、放置しておけばイジケて帰りますから無視して下さい」

 

「う、うむ?」

 

「それより今夜泊まる場所を教えて欲しいんですけど」

 

「……?ここだが?」

 

「は?」

 

「ここだぞ」

 

pardon?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pardon?

 

 




ちよきちリターンズ、純情ぽんこつ乙女まほりん、黒森峰の女子力の謎に辿り着いてしまった主人公(´・ω・`)



ね、キャラ崩壊だったでしょ、らんらん嘘は言わないわ(´・ω・`)




レトルトカレー調べててお腹空いたの、らんらんもカレー食べたいわ(´・ω・`)







次回!大洗!(´・ω・`)

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