ガルパン日和   作:アセルヤバイジャン

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そろそろ…主人公に本気を出させてみようかと思う、肉体面で(´・ω・`)


そのろく

 

 

 

 

 

 

 

 

白熱し始める試合、先手を取ったのは大洗学園。

 

サンダースはまだ通信傍受を続けているらしく、みほちゃんの偽の指示に釣られてフラッグ車以外の全車両で丘に向かって居る。

 

当然そこにみほちゃん達は居ない。

 

相手フラッグ車を探すみほちゃん達、偵察に出たアヒルさんチームだが、林の中で鉢合わせしてしまった。

 

八九式中戦車ではシャーマンを正面から撃破出来ない、故に車長の磯辺さんは瞬時に撤退を判断。

 

流石の判断力、下手に交戦を選んだら危なかった。

 

フラッグ車はアヒルさんチームを追いかけ始める、上手い具合に釣れたな…。

 

「後はみほちゃん達が合流すれば…」

 

カバさんチームかあんこうチームの前に引き摺り出せれば撃破出来る。

 

磯辺さんが発煙筒を使って煙幕を上手く使い、攻撃の命中性を下げているが、根性あるなぁ…そういや何時も根性言ってるなあの子。

 

森から出た所で正面からカバさんチームを主軸にうさぎさんチームとカメさんチーム。

 

横からはあんこうチーム。

 

それに気付いたフラッグ車は全力で停止し、逃げ始める。

 

戦車道大会でも珍しい、フラッグ車対全車両による盛大な鬼ごっこが始まった。

 

「追われている車両…アリサさんだろうが、生きた心地がしないだろうなぁ」

 

自分たちがやられたら即負けなのだ、通信傍受を逆手に取られて嵌められた事も合わさって相当焦っているだろう。

 

暫く追いかけっこが続いていたが、段々とサンダースの本体が迫ってきている。

 

その車両の中にはシャーマン・ファイアフライ…。

 

あの車両の砲撃を受ければ大洗の戦車は一溜りも無い。

 

合流される前に仕留めたかったが、逃げ切られたか…!

 

だが妙だな、本体が4両だけ…?残りは……別の場所で待機してる?

 

「うーむ……あれか、ケイさんのフェアプレー精神が出たか」

 

それしか考えられないな。

 

ケイさんらしいが、ファイアフライが居る以上はこちらが不利だ。

 

あぁもう、試合中回数制限で監督から指示が可能!ッていうルールならなぁ、昔はOKだったらしいけど。

 

フラッグ車を追いかけながらサンダースに挟まれる形になった大洗。

 

フラッグ車のカメさんチームを守りながら、あんこうチームとカバさんチームでフラッグ車を狙う。

 

だが、アヒルさんチームが被弾、戦闘不能に一撃で追い込まれる。

 

あれはファイアフライの砲撃か…!本当に洒落にならない威力と射程だな…。

 

そのファイアフライが次に狙うのは…うさぎさんチームか!

 

「砲手はナオミさんか…前にケイさんが自慢してたな」

 

サンダース1の砲撃の腕前を誇るナオミさん相手じゃ仕方がないか…。

 

カバさんチームがカメさんチームのガードに入り、何とか逃げ続けるがこのままでは時間の問題か…。

 

『当てさえすれば勝てるんです、諦めたら…負けなんです!』

 

みほちゃんの鼓舞する言葉が通信機から聞こえる、その言葉は、自分自身に言い聞かせている様に思えた。

 

あぁ歯痒い、何も言ってあげられない自分の立場が、ただ見守るしか出来ない立場が、歯痒い。

 

みほちゃんの言葉に奮起したあんこうチーム、稜線射撃でフラッグ車を狙うつもりか…。

 

姿を晒す事になるから相手から丸見え、ファイヤフライの餌食になる可能性が高いが…砲手勝負になるな。

 

丘の上へ移動を始めるあんこうチーム。

 

「いかん、ファイアフライの方が早い…!」

 

先に砲撃態勢に入ったのはファイアフライ、あんこうチームは無防備な背中を晒している。

 

だが、あんこうチームは見事なタイミングで停車、ファイアフライの砲撃を避けてみせた。

 

心臓に悪いな…。

 

丘の上に陣取ったあんこうチーム、後は砲手の五十鈴さんの腕にかかっている。

 

背後にはファイアフライ、先に撃つのは…どっちだ。

 

先に砲弾が放たれたのは…あんこうチーム!狙いそのままに逃げるフラッグ車の背中に見事に命中。

 

その直後、ファイアフライの一撃があんこうチームを襲った。

 

本当に僅差の勝負だったな…五十鈴さん、肝が座ってるなぁ…。

 

『大洗学園の、勝利!』

 

アナウンスが流れ、みほちゃん達の勝利が決まる。

 

綱渡りだったが、勝てたか…。

 

勝利し、あんこうチームの元に集まってくる大洗のメンバー達。

 

最後まで諦めなかったみほちゃん達の粘り勝ちだな…。

 

「さて…俺も行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダーリン!負けちゃったわ!」

 

「負けたのに嬉しそうですね、ケイさん」

 

そう、負けたのにケイさんは何だか嬉しそうだ。

 

「だって、こんなエキサイティングな勝負が出来るとは思わなかったんだもの!で、どうだった?」

 

「ナイスフェアプレイ。全車両で来られてたら負けてましたね…」

 

「でも勝ったのはあの子達よ。んー、流石ダーリンが教えてる子達ね」

 

「俺は何もしてないですよ…」

 

事前情報から作戦指針を立ててアドバイスをするだけ…俺自身、まだまだやれる事がある筈だ。

 

「2回戦も頑張ってね!あ、今度サンダースに来てよね、何時でもウェルカムだから!」

 

そう言ってケイさん達は去っていった。

 

アリサさんはお説教が確定しているのか、死んだ顔しているが。

 

片付けを終え、撤収していくサンダースを見送り、帰り支度をする俺達。

 

「ん?鳴ってるよ、麻子」

 

「……知らない番号だ。はい…」

 

冷泉さんの携帯が知らない番号から着信、何事かと見守る俺達。

 

電話を切ると、明らかに冷泉さんの顔色が悪い、携帯も落としてしまう。

 

「おばぁが…倒れたって…」

 

なん…だと…?

 

冷泉さんのお婆さん、確か大洗の街に住んでるとか言っていたな、今から大洗に…学園艦じゃ無理だ、時間が掛かり過ぎる。

 

「泳いで行く…!」

 

「無茶だよ麻子!長野さんが居るんだから脱いじゃ駄目だってば!」

 

泳いで行こうとする冷泉さんを武部さん達が必死に止める。

 

大会運営の飛行機を借りるか?蝶野さんが居れば使わせて貰える筈…!

 

「私達のヘリを使うと良い」

 

「お姉ちゃん…?」

 

そこには、逸見さんを伴ったまほさんの姿が。

 

「隊長っ、こんな子達にヘリを貸すなんて…!」

 

「これも戦車道よ。さ、早く」

 

「お姉ちゃん…」

 

黒森峰の所有するヘリへと案内してくれるまほさん、逸見さんがパイロットとして搭乗し、離陸準備を整える。

 

まほさんの言われて冷泉さんが乗り込み、武部さんが付き添いとして乗り込んでいく。

 

「お姉ちゃん……ありがとう」

 

歩き去るまほさんに小さくお礼を口にするみほちゃん。

 

離陸するヘリを見送る俺達。

 

本当に…無力な自分が嫌になるな…。

 

「……ん?まほさん?」

 

歩き去ったと思ったまほさんが戻ってきて、何やら手招きしている。

 

何だろうかと駆け寄ったら、腕を掴まれた。

 

何事?

 

「すまない、帰りの足がなくなってしまった。今夜泊めて貰えないだろうか?」

 

「ほぅわぁ!?」

 

「お姉ちゃん!?」

 

何言い出すのこの人!?

 

突然の事に変な声が出たよ!

 

「何言ってるの!?」

 

「帰りの足が無いんだ、今夜泊まる必要がある」

 

「それでなんで長野さんのお家なの!?ホテルとか、わ、私の部屋とかあるでしょ!?」

 

「叢真とは婚約者なんだ、お泊り位おかしい事じゃないだろう?」

 

おかしいから!そもそも婚約者って俺の同意無いんですけど!

 

もしかして母か!?母がまた勝手にやったのか!?

 

「だ、ダメだよ、長野さんの迷惑だよっ」

 

「そうなのか、叢真?」

 

「ぐ…そんな捨てられた子犬の目しないで下さいよ…!さ、流石に俺の家に泊めるのは問題なので、みほちゃんの家にですね…」

 

「心配しなくても、母の了承は得ている」

 

何してくれてんのしほさん!?

 

あぁもう、本当に恋愛方面はポンコツと言うか斜め上に行く人だな!

 

あーだこーだ揉めたが、結局黒森峰から迎えのヘリを呼んで帰る事になったまほさん…。

 

何で最初からそうしなかったんだ…。

 

考えつかなかったのか、それとも狙ってなのか…。

 

前者ならポンコツに加速がかかるし、後者なら肉食過ぎるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、大洗の病院を訪れた俺達。

 

冷泉さんのお婆さんが入院している病院だ。

 

健康な今の身体では縁がないが、前世では慣れ親しんだ空気に懐かしさが込み上げる。

 

結局、一度も病室から出ることは叶わなかったな…。

 

「どうしたんですか、長野殿?」

 

「いや、ちょっとな…」

 

「長野殿、時々何処か遠くを見ていますよね、ここじゃない何処かを」

 

やだ秋山さん鋭い。

 

まさか前世の情景を思い出してましたなんて言えないので、笑って誤魔化すのだが。

 

「ここですね」

 

冷泉と書かれた病室にたどり着き、ノックしようとすると中から元気な怒号が響いてきた。

 

あまりの剣幕に気圧されるみほちゃん達。

 

帰る事も考えたが、肝が座っている五十鈴さんを先頭に入室する事に。

 

中には冷泉さんと武部さんも居て、ベッドには冷泉さんのお婆さんが座っていた。

 

「なんだいアンタ達」

 

「戦車道一緒にやってる友達」

 

「戦車道…?アンタがかい?」

 

「ん」

 

当然の見知らぬ来訪者に怪訝そうな顔のお婆さん。

 

冷泉さんの説明にも顔を顰めたままだ。

 

「西住みほです」

 

「五十鈴華です」

 

「秋山優花里ですっ」

 

「長野叢真と申します」

 

それぞれ挨拶をすると、俺の時に何やら睨まれた気がする。

 

あれか、一人だけ男が居るから警戒されたか。

 

冷泉さんに付く悪い虫的な意味で。

 

その冷泉さんを心配して来てくれたんだと怒るお婆さん、冷泉さんにお礼を言わせるが言い方がお気に召さない様子。

 

あれじゃ血圧上がるぞ…。

 

なのに明日には退院すると息巻くお婆さん、何とも元気でアグレッシブだ。

 

良かった、前世で見送ってきた人達特有の空気が無い、この分なら心配要らないだろう。

 

「じゃあおばぁ、また来るよ」

 

「これ、良ければ食べて下さい」

 

お土産に持ってきたフルーツをテーブルに置いて、俺も退室しようとする。

 

「アンタ、あの子とはどういう関係なんだい?」

 

「戦車道の友人…ですが」

 

「の割にはあの子が懐いてるからね、まさか恋人じゃないだろうねっ?」

 

「違います違います!」

 

確かに登校時に背負って行く程度には親しい仲だが。

 

「まぁいいよ…あんな愛想のない子だけど、よろしく頼むよ」

 

「……はい」

 

何だかんだ言って、冷泉さんが可愛くて心配で仕方がないのだろう。

 

愛されているな、冷泉さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りの電車の中、冷泉さんは武部さんの膝枕で眠ってしまった。

 

昨日からあまり寝ていないのだろう、すっかり熟睡している。

 

電車から降りる際は、慣れている俺が背負い帰る事に。

 

帰りのバスの中、冷泉さんが両親を亡くしている事を武部さんの口から知る俺達。

 

そんな事情があったとはな…。

 

学園艦への連絡船に乗り込むと、移動の疲れで五十鈴さんと秋山さんも眠ってしまう。

 

両親か…前世の両親には心配と苦労ばかり掛けて、何一つ恩返しが出来なかった。

 

元気で過ごしてくれればいい、そう言った母の言葉も、叶える事が出来なかった。

 

だからこの世界では、俺を生んでくれた両親に精一杯親孝行をしようと決めていたのだが。

 

「何か言い訳はあるか、母さん…」

 

『だってだってだって、西住さん家と親戚になれるとか戦車道経験者なら喉から手が出るほどに名誉な事なのよ~!』

 

「だからって勝手に婚約者にする事はないだろう!おかげで俺、後輩から各学園艦に嫁が居る、なんて事言われてるんだぞ!?」

 

『強ち間違ってないかな~、結構お見合いした子、色々な学園艦に居るし~』

 

手当たり次第にお見合いさせた貴女のせいですけどね…!

 

「兎に角、今後はこういう事は控えてくれよ、うん、うん、それじゃ、また」

 

電話を切って甲板で項垂れる。

 

どうしてこう、戦車道やってる女性ってのはいい意味でも悪い意味でもアグレッシブなのか…。

 

困ったものだ。

 

次の日、偶々通学中にみほちゃんと出会ったので一緒に歩いていると、武部さんが冷泉さんを背負ってフラフラと歩いていた。

 

何とか起こしてここまで連れてきたらしい。

 

背負うのを交代して学園まで連れて行くと、案の定風紀委員に捕まる。

 

「そど子~」

 

「ちょ、何するのよ、離しなさいよっ」

 

ゾンビの如く風紀委員の園さんに襲いかかる冷泉さん。

 

ふと学校を見れば、デカデカと戦車道一回戦突破の文字。

 

おぉ、学園全体で応援する事にしたのか。

 

生徒会が勝手にやっているらしいが、知名度向上には良いことだ。

 

これで寄付金などが集まれば今ある戦車をアップグレード出来るしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼休み、なんだか朝から妙に視線を感じて居心地が悪い。

 

視線は女子ではなく、顔も知らない男子からだ。

 

なんだか嫌な感じなので、学食でパンを買ってどこか静かな場所で食べる事にした。

 

静かな場所はたくさんあるが…そうだな、戦車倉庫にでも行くか。

 

そう思って倉庫へ行くと、既に先客が。

 

みほちゃん達が既にやってきていた。

 

秋山さんは偶に戦車の上で食事をするのが好きらしく、今日もその予定だった模様。

 

そして姿が見えないみほちゃんを探して、学食でパンを買ってきた武部さんと五十鈴さんが合流。

 

更に戦車の中で授業をサボっていた冷泉さんも加わり、あんこうチームが集結する事になった。

 

「ほら、長野さんも食べよ食べよ」

 

「あぁ、お邪魔させて貰う」

 

昼食を食べながら、他愛もない会話を交わす面々。

 

やがて話題は、戦車道の話題へ。

 

勝たなきゃ意味がないと呟いたみほちゃんに、そんな事はない、楽しかったじゃないですかと笑顔で答える秋山さん。

 

武部さんも五十鈴さんも冷泉さんも、戦車道が楽しいと感じていると口にする。

 

そして、みほちゃん自身、大洗での戦車道を楽しいと感じていたと吐露する。

 

「私、あの試合テレビで見てました!」

 

みほちゃんが戦車道から逃げる切っ掛けとなった、前回全国大会の決勝戦。

 

天候が悪い中、プラウダに包囲されて前にも後ろにも進めなくなった黒森峰。

 

そんな時、フラッグ車護衛の戦車が砲撃の衝撃で崖から落ちて、下の川へと水没してしまうというアクシデントが起きたと言う。

 

それを見ていたフラッグ車の車長であるみほちゃんは、咄嗟に飛び出して単身救助へ向かってしまった。

 

水没した戦車の乗員は、全員無事みほちゃんが救出したが、無防備になったフラッグ車が狙われ、黒森峰は敗退。

 

みほちゃんは、人として正しいことをしたが、その結果が10連覇を逃すと言う結果になった。

 

それを今も引きずっているのだろう。

 

「みほちゃん、指揮官として言わせて貰うが、あの時の判断は確かに軽率だった」

 

「ちょ、長野さん!?」

 

「命綱も無しに川に飛び込むとか、何を考えてるんだ」

 

「あ、そっち…」

 

俺の叱咤の言葉に武部さんが反応するが、みほちゃんの身を案じての言葉と分かり肩を落とす。

 

確かに西住流としたら失格の行動だろう、だが、みほちゃんの、みほちゃん自身の戦車道では何も間違っていない。

 

「私達の歩いた道が、私達の戦車道になるんだよ!」

 

「良いこと言うな、武部さん。その通り、みほちゃんはみほちゃんの戦車道をやればいい、俺を苦戦させたのは、いつだって奇抜な作戦で裏をかいてきたみほちゃんだって忘れたのか?」

 

「え、えへへ、ありがとう長野さん…」

 

礼を言われる事じゃない、冷泉さんに照れてるのかと突っ込まれるが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦車の練習を終え、倉庫に集結するメンバー達。

 

すると次々とみほちゃんに色々な人が集まって質問してくる。

 

対応に慌てるみほちゃんだが、秋山さんや五十鈴さん達が自分達が代わりにと手を挙げる。

 

作戦会議は俺の仕事だからな、少しでもみほちゃんに楽をさせてやらないと…。

 

生徒会室で作戦を練っていると、五十鈴さんが戦車の数が合わない事に気付いた。

 

つまり、まだ未発見の戦車が学園艦内に残っている可能性がある。

 

急遽、チームを編成して捜索に向かう事に。

 

俺も向かおうとしたが、みほちゃんに作戦を考えておいて下さいと言われてしまった。

 

暫くすると、秋山さんと歴女チームがルノーB1bisを発見、みほちゃん達も古い部室棟で戦車の砲身を見つけたらしい。

 

ただ、問題が発生して武部さんと1年生チームが戻ってこない。

 

冷泉さんの携帯には、遭難したと救助要請が。

 

「ほい、救助チームよろしくね」

 

「はいはい…みほちゃん、行こう」

 

「あ、はい!」

 

会長から地図を手渡され、武部さん達を探しに行くことに。

 

暗い船内を歩いていくが、物音に怯えるみほちゃんと秋山さん、冷泉さんはお化けは早起きよりダメらしく、すっかり俺の背中にしがみついて離れてくれない。

 

一方でずんずん進んでいく五十鈴さん、本当に肝が座っていらっしゃる…。

 

暫く進むと、歴女チームのカエサルから秋山さんが連絡を受けて、西を探せと指示される。

 

卦で調べたらしいが、それで戦車見つけてるのだから馬鹿にできないな…。

 

見つかった武部さんと1年生達、すっかり怯えていた1年生達は武部さんに縋り付いて泣き出してしまう。

 

「希望してたモテ方と違うようだがな」

 

「まぁ平和な人気だから良いじゃないか」

 

俺なんて誘拐寸前まで行ったからな!

 

「あ…長野さん、あれ!」

 

「ん?」

 

みほちゃんに言われ、指さされた方に懐中電灯を向けると、そこには巨大な砲身が。

 

こんな所にあったのか…何という幸運。

 

遭難者も無事救助し、戦車まで見つかるのだから幸先が良い。

 

しかし次の対戦相手はアンツィオか…アンツィオかぁ…あそこは色々と大変だったから手助けした学校なんだよなぁ…。

 

2回連続で例の6校に当たるとは…数奇な運命だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




肉食ぽんこつまほさん!いっぱいちゅき(´・ω・`)

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