幻想を捨てる吸血鬼   作:王者スライム

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正邪が過去に戻って霊夢と仲良くする話、幽々子様に憑依したけど普通に幽子々様が体の支配権も意識ももっていた話、とある仙人が仙人を千人に増やすまで頑張る話という数々の没作品の中から生き残った作品です。多分続きます。


男は転生する

空は青く、日光は真上にあるなか、僕はは友人に一つ質問をしてみた。

『なあ、君は自分の存在が周りから否定されたらどうなると思う?』

『……お前それ、弁当食べてる時に聞くことか?前から微妙に頭おかしいやつだとは思ってたがまさかそこまでとは……。』

『やめてくれ、ちょっと今聞いてみようと思っただけだよ。』

ちょっとした質問で変人に扱いなんて……僕の友人はなんてやつなのか。僕ははそこまで変人ではない……筈だ。確かに神とか妖怪とかそういうのは普通に信じているが……変人ではない筈である。

『今、思い付くだけで変人だろ……まあ、いいや。そりゃ、寂しく思うんじゃねぇの?自分が周りから見られてないってだけでつらいもんな。』

『じゃあ、自分も自分を否定してしまったらどうなると思う?』

恐らく、半分位適当に答えたであろう友人にまた質問してみる。

『……お前マジどうしたんだ?まあ、自分すら自分を否定したらねぇ……難しいな。そいつは存在しているのに存在されて無いようになるんだもんな。まあ、なんとか生きてはいけるんじゃねぇの?人間は明日を体験するために生きてるんだし。』

どんな事であっても最初は自分で考える。それが彼の好きな所だ……勿論like的な意味だ。

『……僕はそうは思わないよ。』 

『じゃあ、どう思うんだよ。』

『それは存在しなくなる。』

『はぁ?どういうことだよ。』 

どうやら言葉が理解できていないらしい。やれやれ、僕の友人は察しが悪い所は本当に察しが悪い。

『そのまんまだよ。いいかい?人間は自分すら意識して、他人に意識されて生きている。人間という存在を意識して見ているから生きてられるんだ。』

『悪い、何言ってんのかわかんねぇや。』

『……仕方ないな。例えばそこに一つの箱があったとする。周りの人たちはそれを箱として認識しているからそれは箱として存在出来るんだ。でも、周りの人たちがその箱を無視するようになったらどうなるだろうね。』

『……つまり実際にそこにあるかどうかは関係なく、誰にも認知されず誰にも使われなければそこに箱があるとは言えないって事か?』

……察しのいい所は本当にいい。僕の友人はそういう人間らしい。

『まあ、そんなものだよ。認識という物は大事なものだ。だって簡単に、認識したものの用途を変えてしまう。またさっきの話を使うと、それがただの箱だったとしても、周りの人たちが[お金を入れる物]と見ればそれは貯金箱になるだろうし、[猫の家]と見ればそれはペットの家になるだろう。つまり、周りの人たちが[そこには無いもの]と認識すればそこには無いものとなってもおかしくはない。』

『あるものを無いものとして認識するってものおかしいとは思うが。』

『そうかい?心とか目には見えない物も人は認識しているんだ。逆があってもおかしくはないと思うけど。て言うか、空なんて撮ってどうしたんだい?』

僕はいつの間にか空をスマホで覗いてる友人にそういう。友人に空を見ながらスマホを操作する癖は無いからカメラ機能でも使って居るのだろう。

『いや、あれ見てみろよ。昼だって言うのに流れ星が落ちてきてるだろ?動画投稿したら再生回数稼げるかなって。』

言われて、空を見上げると確かにそらには一つの流れ星があった。ただ、流れ星と言うにはなかなか消えないし……それに

『あの流れ星……こっちに向かって来てないか。』

『……本当だな。て言うか、下がやけに騒がしいと思ったけどそういうことか。そりゃ、すぐさま逃げ出すよなぁ……。』

友人は立ち、フェンスの上から下を見下ろす。僕もそこに行くと、大量の生徒と先生が校門から逃げ出そうとしていた。

『全く……なんのための避難訓練なんだかねぇ……。』

『……流石に隕石を想定した避難訓練なんてしないよ。それより、僕らはどうするんだい?今からじゃあ、逃げても間に合う気がしないけど。』

『確かトイレって柱多いだろ?あそこに鞄を置きまくって、それに埋もれたら助かるんじゃね?』

『いや、個室トイレは柱じゃなくてドアで遮られてる……けど教室よりは柱は多そうだね。外の生徒達も鞄を持って逃げようとはしてないみたいだ。』

全力ダッシュで逃げている人達に鞄を背負ってる様子はない。スマホを、持っている生徒は居るようだが、流石に鞄を持って逃げるのは無理と思ったんだろう。

『じゃあ、行動するぞ。動画も投稿したし。』

『……こんな状況に動画を投稿するのは君位じゃないか?』

『逆に俺はこんな状況じゃなかったら動画は投稿しないさ。さあ、急ぐぞ。』

僕たちは階段をすぐ降り、近くの教室に入る。そして、鞄をいくつか取り、トイレに行き個室に鞄を投げて、個室の鍵を閉めた。

『なあ、千野森(ちのもり) 理加助(りかすけ)。』

『なんだい?広月(ひろづき) 喰伊呂(くいろ)。』

『生き残ったらさ……二人で祭りでもしようぜ。』

『……それフラグだよ?まあ、いいか……分かったよ。』

そしてその後轟音が聞こえ、僕は意識を失った。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

何か目に光が入る……俺は助かったのだろうか。外からは何か雑音が聞こえる。鼓膜は破れてないらしい。俺はとりあえず目を開ける。そこには……

「₫₧₩₯₠₩₦¥₯₩₣₧₤₪₰‼」

「÷|∗∑∋∌∆€₰₲₰₱₱₳₷‼」

俺を抱き抱えて何かを喋っている二人組。片方は男で、もう片方は女だ。だが、そんなことに驚く俺ではない。だって自分が裸で赤ん坊サイズだからだ。どうやら人はパニクり過ぎると逆に落ち着けるらしい。まあ、この事から導き出せる答えはそう……どうやらこの俺、広月喰伊呂は転生したようだ。

「₣¥∗|₪|₩?」 

「₫₠₦÷÷∌€₥₠₩……」

「イリュージョン・スカーレット€₷∗₷。」

イリュージョン・スカーレットとは俺の名前だろうか……と言うか名前しか聞き出せなかったからここは日本じゃないんだろうな。それにしてもスカーレットか……波紋とか関係あんのか?俺は親であろう二人の会話を聞き流しながらそんなことを考えていた。




「₪₰|¥∆∆∋∋」⬅この所は暗号でも何でもないただ適当に打っただけです。深い意味はありません。主人公がここの言語を理解出来てないと表したかっただけです。
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