幻想を捨てる吸血鬼   作:王者スライム

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無言投稿


男と化け物

さて、このままだと彼女(化け物)がただ軍相手に無双しているように見えるので何故化け物(彼女)がここまで無双できているのかを説明しよう。

 

まず一つ目は化け物(彼女)の戦闘スタイルによるものだ。化け物の戦闘スタイルは相手を吹き飛ばすという物である。手に持っている戦斧を自由自在に操り相手に当て吹き飛ばしているだけなのだ。なので相手には鎧等にダメージはあっても本体にはダメージが少ない。そのため、相手は何度も吹き飛ばされている訳だ。

 

当然、鎧を身に付けている相手を一人ならともかく一度に何人も吹き飛ばせるのかという疑問もあるだろう。化け物が持っている戦斧は長さが五メートルから二メートルと自由自在に長さを変えられるものである。そのため二メートル程の戦斧を最初に振り、途中で五メートルもの長さにすることで、大きな遠心力を得てその力を利用して吹き飛ばしているという訳だ。

 

何?そもそもその戦斧の重さはどれくらいかって?答える義務は無い。

 

軍が化け物に一つも攻撃を当てられていないのもそのリーチの長さがあるからである。何故軍は弓のような遠距離攻撃を持っていないのか?勿論、軍はそれらの武器は普通に持っている。放つ前に吹き飛ばされているだけであって。

 

二つ目の理由は軍が吸血鬼対策しかしていないということだ。もっと分かりやすく言えば今の軍は、敵国の軍相手に戦う装備ではなく吸血鬼ぶっ殺す装備になっているということだ。

 

聖水、銀の剣、銀の弾を装着した銃、銀の矢じりの弓と矢。相手が吸血鬼なら苦戦間違い無しだが、化け物はただの人間。銀の武器では効果は薄いのだ……そもそも攻撃が当たって無いだろって?静かにしていろ。

 

三つ目の理由は軍の戦意喪失である。勿論、まだ戦っている軍人はいる。しかし、考えてくれ。国の精鋭を用意し、吸血鬼対策もバッチリ。死人は出ても負ける訳が無いだろう……そう思ってた時、ただの人間に自分達軍相手に無双されているる。これならば戦意喪失してしまうことも仕方無いだろう。軍人が吹き飛ばされている周りの軍人、百人程度は恐怖で動けなくなっている。

 

それでも二百人相手に無双している化け物は人間と言えるのかって?勿論化け物だ。 

 

この三つの理由が化け物が軍相手に無双できている理由である。これらを聞けば化け物の勝利は間違い無しだろう。だが、しかし化け物も人間である。そしてこの戦いは三時間にも及んでいる……そう、体力だ。化け物の体力が切れかかっているのだ。

 

何度も何度も相手を吹き飛ばす一匹の化け物、ただ吹き飛ばされ防衛に回るしかできなく、既に百人程度は戦意喪失している軍。体力の消費が激しいのはどちらだろうか……考えるまでもない、化け物である。そう、あと十分もすれば化け物の体力も完全に切れ、ぶっ倒れてしまうだろう。

 

そこを軍がついてしまえばこの長き戦いも終わる……それで軍の勝利で終わるはずだったのだ……さて、今から変わった未来を見よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吸血鬼の身体能力を利用して走る。走る。そもそも使用人さんがどこかに行ったなんて分からない。ただ、勘を信じてまっすぐ進むだけだ。て言うか、勝手に家出てアクター父さんに怒られはしないだろうか。

 

いや、今はそんな事を考えている暇ではない。確認だ。確認をしなければならない。使用人さんは大丈夫なのか、使用人さんはどこに行ったのかを……て言うか、もし使用人さんに会えなかったらどこでどうやって帰る判断をすれば良いんだろうか。

 

そんな事を悩んで居たときだった。見えたのだ……使用人さんが、大量の人を相手に無双しているところが……思わず足が止まる。さっきまでのすごく心配していたのに、なんだか無駄になった気分だ。

 

使用人さんは使用人さんだったということだろう……もう帰ってしまおうか。そんな事を考えた時だった。使用人さんが倒れた。

 

誰かに攻撃を当てられた訳でも、何かにつまずいたよにも見えない。だが、使用人さんは倒れたのだ。使用人さんが無双していた相手も使用人さんが倒れた時、様子を見ていたようだったが急に使用人さんを襲おうと剣を持って一気に近づいて行く……これやばくね?

 

空間よ、歪み全てを貫く槍となれ!」

 

亜空間魔法の攻撃魔法を使い、そいつの手を貫く。どうせ、俺はもう吸血鬼だ。むやみに殺したいとは思わないが自分の仲間が殺されかけているなら話は別だ。そいつらは俺の存在に気づいたらしく俺に矢を放ってくる。

 

空間を繋ぎ我を動かせ

 

俺はそれを気にする事なく、魔法による瞬間移動で使用人さんの元まで移動する。

 

空間を繋ぎ人を我が城へ

 

そして倒れた使用人さんを自分の館へと瞬間移動させる。これで、使用人さんも無事……さて、命懸けの戦いの始まりだ。

 

空間よ、捻れ無数の剣となれ

 

その瞬間、そいつらの体が次々と捻れて切り裂かれる。かと言って全員がやられている訳でもなく多分、五十人ぐらいしかやれてないだろう。そいつらが叫んだりしているが無視だ無視。

 

何人もが、俺に向かってくる。だが、無駄だ。俺の周りの空間は既に歪んでいる。そんな空間に入ったら死あるのみだ。逃げているやつもいるが、そいつらは遠くから空間を歪ませて槍を作り殺している。

 

まさか、鍛えた体を使わずにここまでできるとは思っていなかった。亜空間魔法の才能しかなかったが戦いならばその才能だけで十分なんだなと思える。数十分もすればそいつらは全員、死んでしまった。

 

一応、俺も元人間だ。ここまでの大量虐殺に思う事もある。今は脳にそういう成分が出ているのか特にメンタルが破壊されるほどではないが後になればキツいかもしれない……帰ろう。そう思って振り替えたった時だった。

 

後ろから何百人もの人が歩く音が聞こえる。まさか、増援かと思い振り替えると……言葉を失った。

 

なぜなら後ろには、さっきまでボコボコにしたそいつらが何もなかったかのように復活しており自分が歪ませた空間はなくなっていたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

じゃあ、変わった未来を見ようか。

 

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