(FE紋章の謎の世界に転生したので)海賊王に俺はなる!   作:大目玉

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たくさんのお気に入りと感想、ありがとうございます!
何が起こったというかびっくりしたというか、滅茶苦茶励みになります! 本当にありがとうございます!

と言っておいて何ですが、すいません、ちょっとリアルが忙しくなりそうで、次の更新はたぶん週末になります…… <(_ _)>
申し訳ないですが、お待ちください……。

感想へのお返事ですが、一気にはちょっと難しいので、少しずつ返させていただきます。


「プリンセス・ミネルバ」5

 全員が食事をすませると、俺はシーダにお茶と、大陸全体の地図を用意させた。そう、ワーレンにはお茶があったのだ。俺の知っているものよりはっきりいって渋いが、そんなに味にこだわる方じゃない。ビバ、グリーンティー。

 ちなみに他の連中は葡萄酒とかそういうのを飲んでる。お茶を飲んでるのは俺以外にレナだけだ。

 

「さっきのニーナの説明だが、お前らはどう思う? かまわねえから思ったことを言え」

 

 俺はシーダとレナを見た。シーダは困ったように言いよどむ。

 

「その、申しあげにくいことですが……」

 

「非現実的な話に聞こえます」

 

 レナは相変わらず歯に衣着せねえな。いいことだ。俺はうんうんとうなずいて、ミネルバとマリアを見る。

 

「お前らは?」

 

「それでは発言させてもらう。諸国を平定することの意義はわかる。だが、戦い続ければ負けることもある。勝利を得ても、犠牲を出さずにすむことは避けられない。さきほどの案では、我々は疲弊し、消耗しきったところでドルーア連合と戦うことになるのではないか」

 

 あれ、こいつ思ってたほど脳筋じゃねえな。戦場では一斉突撃が大好きだけど、その前の組み立てはきっちりやるタイプか。

 マリアは黙っているが、それはそれでいい。

 勝ち続けることが前提になっているのは否定しねえ。だって負けたら終わるんだもんよ。

 ここで大事なのは、いかにそれらしく語ってやるかだ。

 

「ドルーア連合というが、そいつを支えてるのはグルニアとマケドニアだ。この二国には、他の国を支配するために兵を置いておく余裕がある。援軍を出す余裕がある。そこまではいいな?」

 

 ミネルバは頷いた。

 

「で、グルニアまたはマケドニアの本国を攻めるとなると、やつらもさすがに各地に駐屯させている兵を呼び戻すだろう。そうなったら、ただでさえ数で劣るこっちが余計不利になる。だがな」

 

 俺は地図で指を叩きながら説明を続ける。

 

「やつらの支配地域を攻める分には、多少の援軍を送ってくるだけだ。このディールでの戦いのようにな。そりゃそうだ。支配地域のために本国を空にできるわけがねえ」

 

 にやりと笑って、俺はミネルバたちを見回した。

 

「大陸全体で見ると、この状況は各個撃破の好機なんだよ」

 

 おおっ、自分で言っておきながらそれっぽいぞ。ミネルバだけでなく、シーダやニーナまでショックを受けたように固まっている。

 各個撃破、パワーワードだ。銀河英○伝説でもそうだったしな。

 

「負けることもある。お前の言う通りだ。だから、なるべく負けないように、負けても損害をおさえられるように、弱いやつから叩く。最初にグラを狙うのも、その次にカダインに行くのもそのためだ」

 

「グルニアもマケドニアも、その地に援軍を出さなかったら?」

 

「楽に勝てるな。ドルーアに勝ったという事実を積み重ね、やつらの支配地域を削り、ドルーア連合の実力はたいしたことがないと、多くの人間に思わせることができる。士気を高め、兵をかき集めることができる。善悪関係なく勝ちそうな方につく人間は多い。そうだろう?」

 

「だが、我々もグラやカダイン、アリティアに守備兵を置くのだろう。同じ方法で反撃されるのではないか?」

 

「いや、置かねえよ?」

 

 俺は当然だろうという口調で言った。そんな余裕ねえし。ミネルバは驚いた顔になる。

 

「それでは、我々が勝利をおさめたあとに諸国が攻められたらどうするのだ? オレルアンやタリスが攻められる可能性もあるだろう」

 

 タリスという言葉に、シーダがぴくっと反応する。俺は笑った。

 

「ドルーアがタリスを攻めるとして、その狙いは何だ? タリス兵が離脱して本国に戻ることか? それで俺たちに与える打撃は小さいぞ。シーダはうちにゃ欠かせないが、タリスそれ自体が出している兵力は少ないからな」

 

 何せシーダとカシムだけだ。そのカシムも、シーダの私兵みたいなもんだしな。

 俺の手下たちもタリス兵といえるのかもしれないが、そんなこと言ったらシーダの親父が怒髪天待ったなしだからなあ。

 

「それ以外の目的だと、見せしめか? アカネイアに協力するとこうなるぞ、って。だがな、それも効果ねえんだ。なんたって、うちの軍の半分は海賊と山賊と傭兵だからな。食い詰め者とならず者の集まりなんだよ」

 

 うわ、ニーナがすげえ嫌な顔しやがった。事実だろうが。

 

「オレルアンだって兵を出してねえ。俺と二人の部下がオレルアン王とオレルアン貴族だが、名前だけのものだ」

 

 再び俺は地図でそれぞれの国の位置関係を示す。大陸全体から見ればグルニアは南西、マケドニアは南ってとこだ。マケドニアからタリスを攻めるには、ワーレンやらペラティやらを経由して海路を行くことになる。

 

「そもそも、マケドニアやグルニアからタリスは遠い。大軍をよこすのは無理だ。まして、今は俺たちをどうにかしなけりゃならない状況だ。パレスの守りを固めるのがまっとうな判断だろうよ。そして、パレスを取り戻せば、やつらは大陸の東側に簡単に攻め込めなくなる」

 

「見事な見識だな」

 

 ミネルバは驚きを隠さず褒めた。いや、この進軍ルートを考えたのは俺じゃなくて加賀○三と当時の任○堂スタッフだから。

 

「パレスはどうなんですか?」

 

 今度はニーナが聞いてきた。

 

「まだ奪還もしていないのに、このような話をするのも不思議ですが、パレスにも最低限の兵しか置かないつもりでしょうか」

 

「おう。兵に余裕がねえからな。お前もドルーアまで連れてくぞ」

 

「私のことはかまいませんが、大丈夫でしょうか……」

 

「その心配はいらねえ。何のためにお前を総大将にしたと思ってんだ」

 

 俺が言うと、ニーナは首をかしげた。「神輿でしょう」と目が語っている。ミネルバとマリアがいなけりゃ口に出してただろう。

 ああ、こいつはもうほんとに……。

 俺は身を乗りだすと、両手でニーナの巨乳をわしづかみにして揉みしだいた。

 

「ぎゃーっ!」

 

 女のあげる悲鳴じゃねえ。

 ミネルバとマリアは呆然としている。シーダとレナは慌てて立ちあがり、レナが俺を引き剥がして、シーダがニーナを支えた。慣れてきてやがるぞ、この二人。

 

 俺は腹が立ったので、レナを後ろから抱きしめるようにして俺の膝の上に座らせた。尻も太腿も実にやわらかい。俺は法衣の中に手を突っこんですべすべとした太腿を撫でてやる。レナはもじもじと身をくねらせ、顔を赤くして言った。

 

「あ、あの、当たっているのですが……」

 

「当ててんだよ」

 

 ジ○ンプの古い古いネタをパクってレナを黙らせると、俺はニーナに言った。

 

「お前な、自分がドルーアからどう思われてるか考えてみろ」

 

 胸を両手でおさえ、敵を警戒する小動物のような目で俺を見ながら、ニーナは懸命に考える。こいつには定期的に考えさせねえと駄目だ。

 

「……国を守れなかった無力な王女、ではないでしょうか」

 

「それはほんの少し前までだ。今のお前は、国を滅ぼされても決して諦めない不屈の王女ってとこだな。オレルアンを守り抜き、タリスを味方につけた。少数の兵でレフカンディを突破し、ワーレンを攻めた大軍を破った。そして、今度はディールからグルニア軍を追い払った」

 

「それだけ聞くと、自分のこととは思えないですね……」

 

「お前のことなんだよ。総大将はお前なんだからな。これでパレスを取り戻せば、ドルーアの目はお前に向けられる。パレスを奪い返す算段は当然たてるだろうが、お前を討ちとらないとまずいと思うようになる」

 

 つまり。俺は地図の上に指を走らせながら説明する。

 

「やつらがパレスを攻めようとしたら、本国を守る兵、パレスを攻める兵、俺たちと戦う兵の三つにわけなくちゃならなくなるわけだな。そんな非効率な真似はしねえだろうよ」

 

「優秀な指揮官に一軍を率いさせてパレスを攻め、次いで我々を襲うという手もあるが」

 

「長距離を行軍して疲れきった敵は格好の獲物だな」

 

 ミネルバの反論に、俺はすかさず言い返す。ミネルバは満足したというように頷いた。

 

「よく分かった。あなたの考えに従おう。私を好きに使ってくれ」

 

 よしよし、とりあえずは今夜、ベッドの上で好きに使わせてもらうからな。ぐへへへ。

 にたにた笑う俺を、シーダとニーナ、あとマリアが呆れた顔で見ていた。レナは俺の上に乗っているので分からないが、たぶん同じ反応だろう。

 

「しかし、ガザック殿。あなたはいったい何者だ?」

 

 ミネルバの発した質問に、皆の注目が再び俺に集まった。

 

「大陸全体を、アカネイアの七王国すべてを俯瞰して、戦略を立てる。そのようなことが一介の海賊にできるとは、とうてい思えないのだが。ドルーアをまったく恐れていないその姿勢も」

 

「言われてみれば、そうですね」

 

 ニーナが頷く。

 

「今まで当然のようにやってきたので、そのことに考えが至りませんでしたが……」

 

 シーダ達も同意見のようだ。ふふん、ようやくそのことに気がついたか。だが、俺はすでに考えを用意している。

 

「実は俺はバレンシア大陸生まれで……」

 

「マケドニアはバレンシア大陸と交流があってな、私も、あちらの人間に何度か会っている。彼らには独特の訛りがあってな。あなたのような流暢なアカネイアの発音にはならない」

 

 えっ、何それ。

 ミネルバの言葉に、俺は頭をかいた。さすがに予想してなかったぞ、そんな返し。

 また「ヴィン○ンドサ○」に頼って、ア○ェラッドあたりの設定を引っ張り出すか? いや、でも忘れそうだ。

 ていうか気にするなよ。経歴不明の海賊なんて珍しくねえだろ。コ○ラとかハー○ックとか。俺は宇宙に出ないけど。

 俺が困り果てて言いよどんでいると、ミネルバは小さく首を横に振った。

 

「失礼した。この軍に加わったばかりの身で、聞くべきではなかったな。だが、ただの好奇心などで聞いたのではない。私はあなたに興味がある。いつか、気が向いたら教えてくれると嬉しい」

 

「……おう」

 

 俺は、それしか返すことができなかった。

 シーダ達が無言で俺を見ている。こいつは早いうちに設定を固めないとまずいな。勇者アンリの子孫とかどうだ? いや、ないな。ファルシオン持てないし。あれが斧だったらなー。




ガザック軍編成
ガザック    シーダ    アイルトン
海賊      海賊     カシム
レナ      ヴィクター  戦士
戦士      マチス    ニーナ
リカード    ウェンデル  バヌトゥ
エイブラハム  エステベス  カーツ
マリア     ミネルバ   
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