(FE紋章の謎の世界に転生したので)海賊王に俺はなる!   作:大目玉

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「デビルマウンテン」2

 レナは、そうなることを予想し、覚悟もしていたのだろう。おとなしかった。シーダよりもおっぱいはでかかったな。とにかく、俺はレナの体をしっかり楽しんだ。

 とはいえ、当然というか処女だったのと、俺の肩の傷が開いちまったので一戦だけでやめておいたが。シーツが血まみれよ! 主に俺の血で!

 

「これからお前は俺の女だ。俺たちと来い」

 

 あまり上等じゃないベッドの上で、俺はレナに言った。レナは、はいともいいえとも言わず、黙っている。かまわず俺は続けた。

 

「お前の心は神への信仰にある。そうだな?」

 

 レナはうなずいた。

 

「それでいい。今は体だけをよこせ。具体的には俺への奉仕。それから、お前は魔法の杖を使えるんだろう? しっかり修行したシスターが使えるっていうあれだ。俺たちのために使え」

 

 レナは何も言わなかったが、その目にははっきりと拒絶の意志がある。

 面白えじゃねえか。

 

「お前は、目の前に怪我人がいたとして、そいつが悪人なら放っておくのか?」

 

「それは……」

 

 思った通り、レナはためらった。デビルマウンテンに来るような度胸のあるシスターが、そんなはずはねえよな。俺は笑った。

 

「何が気に入らねえんだ? 最後まで聞いてやるから最後まで言え」

 

 レナは迷った様子だったが、俺を見つめてはっきり言った。

 

「あなたたちは、どうして奪うのですか? 罪もない人々を襲い、苦しめるのですか」

 

「つくるよりも、奪う方が楽だからな」

 

「それは間違っています。人の正しい生き方ではありません。そんなことをしていれば、あなたもいずれ誰かに奪われます」

 

「近ごろじゃ、正しい生き方とやらをしてない奴の方が多いんじゃねえか。正直者が馬鹿を見てばかりだろう」

 

「それは否定しません。ですが、だから自分もと考えては、ただ荒廃しか残りません。助け合い、支え合い、与えあい、守りあう。それが人が本来進むべき道です。100年前、人々が勇者アンリのもとにまとまり、メディウスを打ち倒したように」

 

 いま処女を奪われたばかりだってのにこの強さ。全然折れてねえ。

 ミシェイルはこいつにふられてよかったんじゃねえかな。結婚しても長く続かねえよ。

 ジュリアンが惹かれたのも、この気丈さというか、まっすぐさなんだろうな。神がよりどころとはいえ、自分の中にルールができている。

 こいつのこの気性は嫌いじゃねえ。

 

「お前、どこをどう旅してきた?」

 

 俺の質問はかなり唐突なものだったろうが、レナは少し考えてぽつぽつと答えた。

 

「……マケドニアから船でワーレンへ。それからアカネイアを北上して……」

 

「で、お前の理想通りとまではいかなくても、それに近いことをやっている軍隊はあったか」

 

 レナは悲しそうに黙りこみ、首を横に振った。つまり、マケドニア、ワーレン、アカネイアはそうじゃなかったと。オレルアンはどうなんだろうな。

 

「それでも希望は捨てたくねえと?」

 

 俺がさらに問いかけると、レナは俺を見つめてしっかりうなずいた。俺は笑った。

 

「ここだけの話だがな、俺はこの状況を何とかしようと思っている。具体的にはドルーアとグルニアとマケドニアをぶっ潰して、アカネイアの名のもとに平和を取り戻す」

 

 レナは唖然とした顔で俺を見た。まあ当然の反応だ。海賊がいきなり平和とかぬかしたんだから。俺だったら寝言はくたばってからにしろとでも言って手斧を投げつけてる。

 

「だから、俺に協力しろ。それがお前の理想への最短距離だ。信じられねえならそれでもいい。とにかく生きてればいつか希望が見えるとでも思っておけ。衣食住の保証はしてやるからよ」

 

 レナは俺の言葉を信じたわけじゃないにしても、観念したようにうなずいた。

 まあ、あまり手荒なことをするつもりはねえ。こいつに逃げられると困るんだ。

 シスターとして何かと役に立つってだけじゃない。こいつは第二部でメディウスへの生け贄にされる。その芽を今のうちに潰しておきたい。

 たしか「穢れなき高貴な女性の生命力」で竜の目覚めが早まるんだったか? この穢れってのが、俺が犯したことで無効になればいいんだが、ガーネフが何か手を打つかもしれない。あいつ、闇のオーブ持ってるからなあ。

 ガーネフを完全に滅ぼすまで、レナはそばに置いておく。

 俺はレナを抱き寄せてキスをした。唇を割って舌を突っこみ、レナの舌に絡ませる。とりあえず満足した。

 

 

 俺の手持ちの兵力は、海賊が3ユニット。ハンターも同じく3ユニット。

 以上だ。はっきりいってしょぼい。

 シーダとレナもいるが、この二人を前線に立たせる気はない。全然抱きたりねえってことを横に置いても、死なせるわけにはいかねえからだ。シーダは替えの効かない人質で、レナは生命線だからな。

 俺のものだというのが分かっているので、手下たちも手を出そうとはしない。いや、一人だけちょっかい出したやつはいた。即処刑した。このへんはきっちり線引きしておかないと、グダグダになるからな。

 しかし、どこかで戦力の補充をしねえとなあ……。ナバールとの戦いが痛すぎた。

 頭を抱えながら、俺は山のふもとにある村へと向かった。

 

「ほっほー。お若いの、元気がいいのう。せっかくこんな山奥まで来てくれたのじゃから、土産にこの斧をやろう」

 

 妙な斧を持っているジジイはいないかと聞いてみたら、すぐに見つかった。よし、デビルアクスゲットだぜ! これで勝つる! ガザック無双がはっじまっるよー!

 ところがこのジジイ、続けてこんなことを言ってきた。

 

「もうひとつ、お前さんに面白いものをやろう」

 

 次の瞬間、俺の視界がぼやけたかと思うと、四角い透明なスクリーンが目の前に現れた。見覚えのあるそれは、キャラクターのステータス表示だ。ガザックという名前に、アニメっぽくデフォルメされた俺の顔。レベルは7。おお、上がってる。そして力、技、速さ、幸運……。

 俺は目を丸くした。

 幸運が1になっている。武器レベルは10。

 

「どういうことだ……?」

 

 思わず声に出していた。それぐらい俺は混乱していた。

 このゲームで、敵ユニットには幸運と武器レベルは設定されないはずだ。だからこそ、二部において敵ユニットはデビルソードやデビルアクスを使ってくる。俺もそのつもりだった。

 

「お前さんは、生きた人間だからのう」

 

 ジジイは楽しげに笑った。その姿が、ふっと消え去る。まるで、はじめからそこにいなかったかのように。

 俺はデビルアクスを握りしめたまま、ぼんやりと立ちつくしていた。

 

 

 村をあとにした俺は、デビルアクスをシーダに預けた。

 

「なんだか不気味な斧ですね……」

 

 シーダはそう言ったが、俺は不安と苛立ちで言葉を返すどころじゃなかった。

 デビルアクスは、21から幸運を引いた数字の%で、自分に攻撃が当たる武器だ。最大値の20まで幸運を上げても1%は残るわけだな。

 俺は1なので20%。五回に一回は俺に大ダメージ。

 くそが。よほど切羽詰まったときでなければ使えない武器になっちまった。

 それに、あのステータス表示も気になる。これはやっぱりゲームの世界なのか。だが、シーダやレナを見ているとゲームとは思えない。まあいい、考えても意味がないことだ。

 

 

 俺は手下どもを引き連れて西の砦へ向かいながら、サムシアンどもに使者を出した。内容はいたって簡単。降伏しろってことだ。ちなみに使者は、山の東側にいた盗賊たちだ。こいつらは無力といっていいので海賊でも捕まえるのはわけがなかった。

 

 ナバールが死に、東側の部隊が壊滅した以上、サムシアンは半壊状態だ。多少は言うことを聞くかもと思ったが、サムシアンの親玉であるハイマンからは一昨日来やがれ的な返事がきた。

 仕方がねえ。俺はシーダを呼んだ。いまのうちに試しておこう。

 

「お前、ちょっと北に行け」

 

 シーダが高い山を越えてサムシアンどもの北側へ回りこんだことで、連中は混乱した。一部の山賊はシーダを倒すために北へ行き、残りは俺たちと戦うために南下してきた。

 この状況で戦力をわけるという致命的なことをやらかしてくれたのである。これはゲームでも使った手だ。

 

 俺は、シーダには戦闘はしなくていいと強く言い含めた。なにしろシーダはレベル1。下手なことをすれば死ぬ。

 そうして、俺たちは砦を抜け、ハンターを蹴散らし、山賊を蹴散らしてハイマンに襲いかかった。こいつは手斧持ちだからきつかったが、ナバールほど苦戦はせず、シーダに釣られた山賊たちが戻ってくる前に叩き斬った。

 

「くそっ……覚えてやがれ」

 

 盗賊たちは逃げ、残った山賊たちは降伏して、俺はやつらを手下に組みこんだ。手に入れたリライブの杖もレナに渡す。軍資金もたっぷり手に入れた。

 海賊3、戦士3、ハンター3か……。ちょっと難易度高くねえか……。




ガザック軍編成
ガザック        シーダ       レナ
アイルトン(ハンター) カシム(ハンター) ハンター
海賊          海賊        海賊
ヴィクター(戦士)   戦士        戦士
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