ヤンデレ地雷女神に惚れられた結果超人になったがそれ以上にやばいことになった件   作:ZENOS

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ヤンデレ地雷女神との出会い

 小鳥遊京谷 15歳 高校入学を明後日に控えた俺は心の底からこう叫ぶ。

 

 「ああああああぁぁぁ!VRやってみてぇぇぇぇぇぇぇ。!」

 

 何を隠そう俺は生粋のゲーム好きなのだ。外では優等生を演じているがはっきり言ってそれは普段の俺とは真逆だ。

 

 顔もイケメンで運動神経抜群、成績優秀さらに人望もある。

 

 生徒会長になったことさえあるぐらいだ。

 

 故にゲーム好きだと知られてはならない。最近の奴らはゲームが好きなだけでオタク扱いだ。この俺があんな一年中フィギュアをなめているような奴ら(偏見)と一緒にされてたまるか。

 

 そして心待ちにしていた半年前ゲームの製作会社から発表された今までとは比べ物にならないVRゲームその名もファンタジーワールドクエスト略してFWQの購入権の抽選結果が。今日なのだ。

 

 気 分 が 荒 ぶ る。

 

 俺も勿論抽選券を持っているし近所の神社にお百度参りどころか五百度参りぐらいした。一日に何往復もして足がパンパンになった日もあった。

 

 あと30分!そこで俺の運命が決まる!

 

 パソコンの公式サイトにしがみつきずっとお祈りをしている。しかも緊張で過呼吸気味だ。はたから見たら男子高校生がパソコンにしがみつきハアハアしながら何やら怪しい言葉を呟いているようにしか見えないだろう。

 

 そんな醜態を晒しながら発表を待っていると、時間になりホームページが更新される。そして意を決して

画面を見る。

 

 「おおおおおおおおおぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 10分後俺はお参りに来ていた神社の境内にいた。理由はもちろん願い事がかなったお礼と報告……ではない。

 

 復讐だ。俺に多大な苦労と信仰を捧げられておきながら何一つ還元することが出来なかった神への正当な復讐だ。慈悲はない。

 

 とりあえずお賽銭に大量の花びらを詰めるところからか……

 

 そう思いとてもいい笑顔をしながらそこらの桜などの木の下ではなびらを拾い集めていると、謎の光が辺りを覆う。

 

 うわっ眩しっ!

 

 余りの明るさに閉じていた目を開くとそこには先程まで居なかった長い黒髪の綺麗な女性が立っていた。

 

 あまりにびっくりしたせいで声が出せなかったがその女性はそんなこと関係なしに話しかけてくる。

 

 「こんばんは。あなた様。」

 

 その言葉に俺の脳は活動を停止する。

 

 なんで俺の名前を知っているんだ?そしてこいつは何者だ?いや、そもそもどこから現れた?そしてにこやかに微笑むな惚れるだろうが!首をかしげるな可愛すぎだろ!

 

 

 その女性はそんな俺の疑問を理解したかのようにポンと手をたたくと要件を話す。

 

 「私はこの神社に祀られている神である山守姫です。あなた様いつも参拝と神社の掃除ありがとうございます。そして言いにくいことなんですがすみません。あなた様の望みを叶えるのに失敗してしまいました。」

 

 神?この綺麗な女性が?そこまで考えると俺はさっきまで死に物狂いで集めていた花びらたちを見る。

 

 ……これやばくね?復讐しようとしてたのがバレたら神罰的なのが下されるんじゃ……

 

 なんか冷や汗が出てきたやべぇ!何とか隠さないと!

 

 そこまで考えると山守姫も集められた花びらを見ていることに気が付く。

 

 あぁ終わった……最後に一度でもVRゲームがやりたかった……

 

 「あっありがとうございますっ!今日もお掃除してくれていたんですね!」

 

 ん?もしかしていい感じに勘違いされているか?

 

 「本当にいつもいつもありがとうございます。」

 

 ははーん読めたぞ。こいつかなり純真というかチョロいな。よっしゃ!ここはいっちょイケメンムーブをかまして乗り切ってやるぜ!

 

 「いや、これは俺がやりたくてやっていることだ。お礼が欲しくてやっていたわけじゃないさ。」

 

 嘘に決まってるだろうが!早く俺に何かしら還元しろ!

 

 「それに君みたいな綺麗な女性に喜んでもらえるのならやりがいもあるさ。」

 

 そんな言葉に女神はまぁと漏らしながら顔を赤くする。

 

 「やはり素敵な方ですね。どうか私のことは山吹とお呼びください。」

 

 堕ちたな。

 

 「山吹?山守姫じゃないのか?」

 

 「山守姫とは神としての私の名前です。私はもともとは人間だったんですが神としてあがめられた結果本当に信仰を受けて、神へと昇華したのです。昔は陰陽術やら現代より神秘にあふれていましたから。そして人間の時の名前が山吹だったのです。」

 

 なるほど。陰陽術とか本当にあるんだなぁ。知らなかった。

 

 しかしこれ以上此処に居てはぼろが出る危険性がある。そろそろ引き上げるか。

 

 「そうか。山吹。折角あえて嬉しいけどもう時間なんだ。名残惜しいがそろそろ帰らないと。」

 

 このまま自然とフェードアウトしてやるぜ!

 

 「あっあのっ!」

 「ん?なんだい?」

 

 山吹に服の裾を掴まれて止められる。そして、どこか寂しそうな瞳で見上げてくる。

 

 やっべめちゃくちゃ可愛いんですけど!

 

 「その……好きですっ!あなた様がここ半年ずっとこの神社に通い掃除してくれたりしていたのを見ていました。誰も見ていないし称賛されるわけでもないのにずっと。その無償で奉仕ができる優しいところが大好きです。どうか結婚してください。」

 

……っえ?なにこれ?なんだこの状況は?

 

まず最初に俺が無償で奉仕だ?やるわけがない!俺は掃除してたのだって神に媚を売っていただけだ。そして優しい?馬鹿言え俺は自慢じゃないが産まれてこのかた一度たりとも打算抜きで人と接したことなんてないぞ。

 

 確かに俺はこいつから無事に逃げれるようにいいところを演じたがなんでそれによって更に厄介な状況に陥っているんだ?

 

 絶対おかしいって。どんなに格好つけてたって初対面の奴に結婚申し込むか普通?

 

 どんだけ脳内スウィーツ(笑)なんだよ。

 

 はっきりわかった。こいつはとんでもない地雷だ。これ結婚受け入れても本性がバレて死ぬ。断ってもこのタイプは絶対何かやってくる。……詰んでね?

 

 そうだ!

 

 「確かに君のことは一目見た時から惹かれていた。だがすまない!俺は人間。そして君は神だ。一緒の時間を生きてはいけない!そして俺はそんなつらい思いを君にさせたくないんだ。」

 

 きっ決まったああああ!

 

 どうだ!このセリフ!あくまで君のことは好きということを伝えてそれ故の断り!自分の才能が怖いぞ!女神!お前は一人で精々悲劇のヒロインごっこでも楽しんでな!

 

 「あなた様っ!そんなことまで考えてくれていたのですね。」

 

 「あぁだから「ならいい考えがあります!。」

 

 ……は?今なんて言った?考えがあるだと……?

 

 「か……考え?」

 

 「そうです!私が神であなた様は人間。ならばあなた様も神になればいいのです!」

 

 な……何を言って

 

 「それにちょうどいいですしね。」

 

 丁度いい?

 

 「ハイ!実は今日あなた様の前に現れた理由は他でもありません!これをあなた様に差し上げるために来たのです。」

 

 それはっ!

 

 「今日発売のVRゲーム機です!たしかFWQといいましたっけ?」

 

 よっしゃあああーーーFWQ!持ってんなら最初から出せよーー!

 

 「それを俺にくれるのか?」

 

 「そうです。でもその前に少し待っていてください。」

 

 そう言うと山吹の身体が光りだし、明らかに物凄い力を持った様な光の玉がゲーム機に入り込む。

 

 「一体何をしたんだ?」

 

 絶対にやばい奴だけど!

 

 「このVRゲームに私の力で特別な機能を付けました。」

 

 特別な機能だと?いったい何しやがったこいつ!

 

 「神になるには長期間に及ぶ修業が必要です。そして、魔力もまともに扱えない者が多い現代においてもはや生きている間に神に至ることなど不可能です。したがってそのゲーム機に私の力でゲームの中で得た力や物お金を現実のあなた様も得られるようにしました。」

 

 「そんなことができるのか?」

 

 マズイマズイこのままだと本当にこいつと結婚する羽目になってしまう。

 

 でもここから断ることなんてできっこないぞ!

 

 「はい。私は神様ですよ?たしかに従来のゲームだと難しいですけどVRだとあなたの意識がゲームに実際に飛んでいるのでそのあなた様の意識を軸にゲーム世界と現実世界の境界をあやふやにしてゲームで手に入れたものを現実でも使えるようにするのです。」

 

 ……こうなったら仕方がない。

 

 取り敢えずここはもらって帰っておいて神になる前にこいつを何とかしなくては。

 

 「ありがとう。君と一緒になれる可能性ができて嬉しいよ。だが今日は驚きすぎてもう疲れた。帰るよ。」

 

 ほんとに疲れたいったん帰らせてほしい。

 

 「はい。また明日です。あなた様。」

 

 俺が帰ろうとすると山吹がアッと声を上げて付け足す。

 

 「これであなた様と私は夫婦同然。ほかの女に言い寄らないように。じゃないと私何するかわかりませんから。」

 

 怖いわ!!!

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