ヤンデレ地雷女神に惚れられた結果超人になったがそれ以上にやばいことになった件 作:ZENOS
さて、家に帰ってきたわけだが俺の今目の前にあるこのVRゲーム機。いったいどうするのが正解なのだろうか。
いっそ壊してしまうか?けどFWQめっちゃやりたいんだよなぁ。でもなぁあいつの言うことを信じるならこれを使うたびに自分の首を絞めることになるんだよなぁ。
……決めた。このゲーム機は封印する。流石に人間やめてまでゲームはしたくない。山吹には頑張ったけどなれなかったと伝えよう。
朝、太陽の光で目が覚める。さわやかな風、美しい鳥のさえずり。そしてまがまがしい何かしらのオーラを感じるゲーム機。
最後ので台無しだよ。明らかに昨日はなかった禍々しいオーラを感じる。
いったい何なんだ?薄気味悪いな。どこかでお祓いしたほうがいいんだろうか。
パソコンでお祓いを頼めそうな場所を探していると、一階から朝ごはんができたと呼ぶ声が聞こえる。
俺は応急処置として取り敢えずゲームを厳重に保管する。
処置をに思ったより時間がかかったのか部屋をノックされる。
「おにぃどうしたの?」
俺が返事をする前に部屋に三歳下の妹が入ってくる。
「いや、なんでもないさ。それより早く下へ行こうか。」
そう笑顔で告げると妹はうん!と元気よく返事をすると、腕に絡みついてくる。
「まったく。いつになっても小雪は甘えんぼだな。」
「だっておにぃのこと好きなんだもん。」
その妹の言葉に全身が稲妻を受けたような衝撃が走る。
ふふふ。そうか。小雪はお兄ちゃんのことが大大大好きか……まぁこんな素敵な兄がいたらわからなくないか……やれやれ俺は別にどうでもいいけど小雪がくっつきたいのなら仕方がないな。
そのままくっついたまま一階にあるリビングに行く。
「あら京谷君と小雪ちゃんすっごい仲がいいわね。」
母である雪江が話しかけてくる。でもすこしのほほんとしているというか天然というか愛嬌のある性格で見た目も小柄でとても見ていて癒される。一度町で同級生と会った時には妹と間違えられたことがある。
これで経産婦とか人類の神秘だと思う。ちなみに父親は海外に出張で今はいない。エロゲかよ。
席に座り皆で朝食を食べる。今日はフレンチトーストか甘党の俺には嬉しいぜ。
「あっそういえば京谷君。入試の結果はわかったの?」
そう母が聞いて来る。入試の合否は出てるしもう知っているはずなので点数の方だろう。
「あぁ聞いてきたよ。なんとか1位で入学できたみたいで、新入生の代表挨拶に選ばれたよ。運がよかったのかな。」
「そんなことないわよ。これは京谷君が実力で勝ち取ったものよ。」
「そうだよ。おにぃはすごいんだから。」
勿論だ。運がよかったなどとはひとかけらも思っていない。俺は1位になる確信があったし、これからも落ちるつもりはない。それに、たとえ運がよかったのだとしても運も実力のうちだ。俺が1番ということに変わりはない。
見てわかる通り俺は家族にもこの内心を隠している。窮屈だと思ったことはない。ただ、ゲームをやる時間が減るのは問題だが。
「じゃあ母さん俺は部屋に戻るよ。今日は出かけなくちゃいけないし。」
「そうなの?気を付けてね。」
「おにぃ行ってらっしゃぁーい。」
俺は二人の言葉を聞きながら封印してあるゲーム機を持ち昨日の山吹のいる山守神社から少し離れた桜川神社へ行く。
明らかにどんどんあふれ出る瘴気が増していっている。はやくお祓いしてもらわねば。そして成功した暁には何の問題もないFWQをプレイするのだ。
神社につくと事前に電話で話しておいたからかこの神社の男の人が来てゲーム機を持っていく。部屋に案内されたあと少し待っていなさいと言われ、何もすることもなくただぼーっとしていると部屋の障子が空き、巫女服に体を包み、腰の近くまで伸びた少し紫がかった髪を持つ美少女が現れた。
向こうもこちらに気が付いたのか目が合うと聞いて来る。
「あなたが今回の依頼者?」
はて、依頼?もしかしてお祓いのことかな?
「お祓いのことなら依頼を出したのは僕ですけど?」
「そう。あなただったのね。」
そう言うと疲れた顔で俺の正面側に座る。
な……何かあったのか?
「どうかされたんですか?」
呆れた顔で教えてくれる。
「あのゲーム機のことなんだけど完全なお祓いは無理ね。せめて少し力を弱めるくらいかしら。あんな禍々しい呪い見たことないわ。あんたどんだけ恨まれてたのよ。」
素人目に見てもそうだったがやはりあれは禍々しい呪いだったようだ。仮にも神が使った力を呪いと認識されるとかどんだけ山吹はやばいんだよ。
「呪い?神の祝福的なのでもなくて?」
「何を言ってるのよ。あれが祝福に見えるなら目の手術をお勧めするレベルよ。」
すみません。でもあれ本当は神の祝福なんです。
「とにかくあれは私たちの手に負えないからもっと有名な力の強い人に頼んで解呪してもらうわ。いいわよね?」
勿論だ。あのままなんて怖くて持っていられない。
「そう。じゃあ送ってもらうわね。」
そういうと彼女は障子を開け外で車と共に待機しているさっきの男に人に合図する。
すると男の人は頷き、車を出す。
「それじゃあ今日はもう帰っていいわよ。」
彼女がそう言って微笑む。
「ありがとうございます。」
俺も微笑む。
なぜかさっき車と共に去っていったはずのゲームを持ちながら。
……え?ゲーム?
ギギギと自分の手元を再確認する。
ええええええうそおおおぉぉぉー!!!さっき持ってってもらったよね?何でここに?
「ん?急にどうしたのかしら?」
そういいうと彼女も俺の手元を見て顔を引きつらせる。
「あなた。落ち着いて聞いてね?」
いやだ聞きたくない聞きたくない聞きたくない。
「そのゲーム機既にあなたに取り付いていて呪い的な効果であなたから一定距離離れると自動的に空間を飛び越えて戻ってくるわ。」
あ……ああ……
「なんとかできませんか?」
俺の必死の願いを聞いた巫女さんが額に手を当て答える。
「ゴメンナサイ。こんなに強い呪いを持ったものなんて見たことどころか聞いたこともないわよ。
少なくともいや、もしかしたら一生離れないかも。」
こんちくしょうがぁぁぁぁぁ!!!