7つの歌姫と音楽の仮面ライダー “ビート” 作:よなみん/こなみん
ようやく終盤に差し掛かるかな・・・。
どうも、小南 桐絵です。
7つの歌、更新します。
お気に入り追加ありがとうございます!
これからも、楽しめてもらえるような作品を書いていきますので応援よろしくお願いします!
それではお読みください!
あー・・・終わったか・・・
演奏を終えると、重度のプレッシャーから解放されたかのように緊張が解けていく
・・・俺は歓声、拍手を浴びつつ、ステージ上から下りていく
「お疲れ様。」
「お疲れ様です。気持ちよかったですよ。」
「・・・そうか。」
それだけ言うと、俺は講堂から退出し、バイクへと向かう。
「・・・久しぶりだったな・・・」
演奏するのは去年の玲奈の家で演奏した時以来だ・・・
・・・ん?玲奈・・・?
「鈴夢ーっ!」
「っ!?」
気づいた時には、俺の幼馴染である紫藤 玲奈が近くまで来ていて俺に強烈な蹴りを喰らわせる
「ぐはっ!?」
「遅いわよっ!生きてたら返事しなさいっ!」
・・・少し涙ぐんだ声は、俺の耳にハッキリと聞こえた。
それだけ心配してたのか・・・申し訳ないな。
「・・・ごめんな?連絡せずに。」
「ふん。どうせどのタイミングで行こうか迷ってたんでしょ?」
「その通りで。」
俺はそう言うと玲奈をどけ、身体を起こす。
服についた砂をはらい、改めてバイクへと乗り、声をかける
「玲奈ん家まで。」
「〈了解〉」
「送ってくれるんでしょうね?」
「早退にしとけよ?」
「準備なら出来てるわよ」
そう言うと俺は玲奈にヘルメットを渡し、バイクにエンジンをかける
「行こう」
「レッツゴー!」
楽しそうな声を乗せ、俺たちは帰り道へと走り出した。
◇
「お嬢様・・・鈴夢様ですか?」
「そうよ。だから通しなさい?」
「・・・お久しぶりです鈴夢様。」
軽いやりとりを終え、俺は玲奈の部屋へと通される。
メイドさんや、玲奈の家族に挨拶をし、玲奈に着いていく
「あら〜鈴夢くんなの?お久しぶりね〜」
「おや、霧夜じゃないか。そろそろ玲奈を嫁にはしないのか?」
「久しぶりだな!兄弟!久しぶりにサバイバルに行こうぜ!もちろん親には内緒だ!」
・・・そんな家族の言葉が、何故か一緒に聞こえる。
「さぁ、ここよ?」
「おっ、部屋の位置変わったのか」
「当たり前でしょ?入るわよ。」
「お邪魔しまーす。」
玲奈が部屋を開け、俺は招かれるように入る。・・・そこには・・・
「うわぁ・・・メルヘーン?」
「どこがメルヘンよ。どっからどう見ても!360°どっから見ても!女の子の部屋でしょうが!」
・・・玲奈の部屋は前、最後に来た時とは違い、ぬいぐるみ・・・や、さらには脱ぎっぱなしの下着とか・・・とりあえずいろいろと目に悪い状態と化していた。
「・・・女の子の部屋・・・ねぇ。」
至る所に下着やら、ぬいぐるみが放置してある時点で女の子の部屋なのか、と錯覚してしまう
「なによ。文句あるの?」
「とりあえず部屋を片付けようぜ?」
「・・・それ、爺やにも言われたわ」
言われたのかよ・・・てか、爺さんもせめて何とか片付けさせてくれよ・・・
「・・・ところで戦いはまだ続けるの?」
・・・不意に、玲奈からそんな言葉が発せられる
「・・・どうして?」
「最近ノイズの出現が多いでしょ?だから・・・心配で」
・・・確かに最近はノイズの出現速度が過去と比べて上昇している。それに、姉さんを向こう側から引き離したのを起点にさらにノイズが頻繁に出るようになっている。
「・・・確かに・・・戦いは終わらない・・・でも、だからと言ってむざむざと降伏するやつもいないからさ。俺は戦う。最後の一人になったとしても、ノイズを殲滅させるまで、俺は死なない。」
「・・・鈴夢・・・」
そう言うと俺は部屋を出ようとする
「もう行くの?」
「あぁ、俺はそう言う役目を背負ってるからな。」
「そう・・・帰ってきてね。」
「・・・約束する。」
俺は言葉の約束を交わすと、部屋を出て、舘からも出る。
「お世話になりました。」
俺はバイクへ乗り、道路を駆け抜ける
「・・・ん?あれは・・・」
俺は帰り道に・・・ある一人の人影を見つける・・・あいつは・・・
俺が近づくのがわかったのか、向こうも反応してくる
「鈴夢っ!?鈴夢なのか!」
「優也っ!久しぶりだなっ!」
そこには俺の最高の友人、南雲 優也がチャラーい私服で歩いていた
「あれ?変わった?」
「変わるわけねーだろっ!?俺のまんまだよ!」
「このウザさ本物だわ」
「ふぁっ!?」
・・・全く・・・懐かしいなおい。
◇
「全く・・・なんか、困ったな。」
「あぁ・・・ノイズとかさ・・・最近になって活動したって感じだよな・・・」
「お前は平気だったのか?」
「あぁ、ノイズは生では見たことないな」
「そうか・・・」
俺は優也からそう聞くと、難しい顔をする
「俺は悪運強いからなっ!」
「自慢にもならねぇよ。全く・・・元気なことで」
「元気があればなんでも出来るからなっ!」
そんな俺達がいるのは、近くのビル。中にはいろんな人達が歩いている
「相変わらず人混みは嫌いだな」
「そうか?俺はナンパ出来ていいけどな!」
「浮気性もほどほどにしとけよ。」
俺がそう言うと「綺麗な嫁さん欲しいからな!特に美人っ!」と、優也特有の答えが返ってくる。こういうところはやっぱり優也だと思う。
「さてー・・・いい嫁さんは・・・」
「ん?あの人の集まりは・・・」
俺たちは一つの人混みを見つける・・・そこには
「ちょっと!離しなさいっ!」
「ちょっとぐらいいいだろー?俺たちと遊ぼうぜ?」
一人の女性と、多くの男達が揉めあっていた。
見ているところ・・・ナンパのようにも見えるが・・・。あの挙動と、反応からして恐らく連れていかれるパターンなのだろう。
「・・・最悪だな。」
「珍しく同じだ。やるか?」
「優也は女の人を、俺が切り込む。」
「らじゃ。」
そう言うと俺は、男達の群れへと入っていく
「はいはいはいはい。そこまでにしましょうか。」
「あ゙あ゙?なんだてめぇは。」
「さて、誰でしょうね?」
俺の後ろでは優也が女性を連れて行っている・・・さて、あとは俺かな?
「邪魔をしたんだ・・・遊んでもらうぜっ!?」
男が言葉を言い終える前に、俺は蹴りを喰らわせる。
男は後ろに大きく吹き飛び、周りの奴らは動揺する
「かかってこい。死にたいやつからな」
「てめぇっ!」
早速、勘違いしたやつAがかかってくるが、俺は拳を受け止め、回し蹴りを喰らわせる
「てめぇ・・・調子に乗るなよっ!」
「しねぇっ!」
ナイフを持った奴が同時に俺に向かってくるが・・・
「道具に頼って喧嘩するぐらいなら、喧嘩やめた方がいいよ。その方が生き残れるから」
その言葉を最後に、俺は片方を足の裏で吹き飛ばし、もう片方を鳩尾を殴った後で、首を腕で思いっきり殴る
「ぐへっ・・・」
「・・・ピクピク・・・」
連中は一気にダウン状態まで持っていかれ、口から泡を吹く・・・白目になったり・・・と、気絶している・・・
俺は手をはらうと、そのままその場を去り、優也と合流する。
「さて、大丈夫ですか?」
「あっ・・・えぇ。」
「気をつけて下さいね?あぁ言うのは出くわさないのが一番ですが、出会ったら迷わず助けを呼んでくださいね?」
「わ、わかったわ・・・」
「お姉さん、お名前は?」
と、突然優也がナンパを始める。おい、さっき説明しただろうが。
「おい・・・」
「やっぱ、綺麗だしさ。名前聞いても損は無いかなって」
「・・・そうかよ。」
俺は頭をかき、優也はニコニコと女性の返事を待っている・・・そして
「マリア・ガデンツァヴナ・イヴ。それが私の名前よ」
「・・・南雲 優也だ!で、こいつが・・・」
「霧夜 鈴夢。覚えなくてもいい。」
「あらら、こりゃマイナスだな。」
「どうせ忘れるんだ。名前なんか覚えなくてもいいだろ。」
マリアさん・・・だっけ?すこし、悩んだ後・・・
「また、覚えていたらお礼をするわ。」
そう言って、走り去って行った
「あら、振られちゃいましたか」
「・・・あっそ。」
俺達も、家へ帰るべく、道を戻り始めた・・・
◇
・・・遊び終えた後でも、俺たちの気持ちは熱くなっていた
「楽しかったなぁーっ、なっ!?そうだろ!?」
「そうだな。またお前に会えなくなると寂しいよ」
「はっはっはっ!心配すんなよ!また会えるさ。」
俺たちはそう言いながら、帰り道を歩く・・・その時
あぁ・・・これが
ええ、これを国まで運ぶのが仕事です。
・・・微量だが、人の声を聞き取った。
・・・なんだ?剣・・・?国・・・?一体なんなんだ?
俺は声のする方へと歩き出す、優也も
「なんか声が聞こえるな。行ってみるか。」
俺たちは意見一致で、声のする方向へと向かうと・・・
「ぐわぁぁぁっ!」
突然、人の叫び声がする・・・場所は丁度俺たちの行く先・・・
「っ!行こうぜ鈴夢!」
「あぁっ!急ぐぞ!」
俺たちは叫び声が聞こえた方へと走り出す。しかし、走ると同時に「ヴーヴー」と言う警告音が聞こえる。これは・・・
「ノイズっ!?こんな時に!」
「場所がわからないっ!このまま走ろう!」
俺たちはそのまま駆け抜け、声のしたであろう場所へと、到達する・・・そこは
「・・・っ。ひでぇ・・・」
「・・・こんな・・・」
そこには黒服の・・・恐らく国の人なんだろう・・・国の人達であったものが、跡形もなく消えていた・・・。残ったのは濁ったような血の跡のみ・・・
そして、その場所にはノイズが湧き出ており、箱を回収していく・・・あれは
「あれが・・・剣か。」
「鈴夢っ!上だっ!」
優也の声が聞こえ、俺はすぐにその場を離れたあと・・・ノイズが急降下して来て、地面をえぐっていく
「トイっ!行くぜっ!」
『オッケーっ!レッツ!メロディーッ!』
俺はメモリホルダーからサンダーメモリを出し、機動させる
「発動!」
『サンダー』
「変身っ!」
『スタート、メロディーッ!サンダーァッ!』
俺を稲妻のビートが纏い、周辺にも僅かだが電流が流れる
『響き渡る雷鳴! 瞬間に轟く咆哮ッ!
LET’S GO!!!!
仮面ライダービート!サンダーァッ!』
俺は槍を持ち、ノイズへと向かっていく
槍で、ノイズを切り裂き、突き刺す、さらには槍からレーザーなるものを発射させ、直線上のノイズを一掃する
「鈴夢っ!?」
「優也っ!お前は逃げろっ!早くっ!」
「わかった!だけど死ぬなよっ!」
優也は俺の乗っていたバイクを動かすと、高速でその場から退避する
「さぁっ!その荷物を返してもらうぞっ!」
俺は、光速とも呼べる移動速度でノイズに接近し、持っている荷物を奪う。
「一掃するっ!」
俺は“サンダースピア”にサンダーメモリを差し込む
『ファイナルブレイク!サンダーッ!』
武器にさらに電流が加わり、ノイズを貫き倒す
「まだっ!これで終わらねぇっ!」
俺はさらに地面に槍を突き刺すと、俺の周辺には稲妻が走り、周りのノイズが一掃されていく
「うおぉぉぉっ!」
最後の一撃と言わんばかりに、俺は槍のエネルギーを放出する・・・その後には・・・
「・・・綺麗になったな」
辺りには・・・ノイズは残ってはいなかった
「・・・さて・・・箱の中身・・・は?」
俺が箱を空けると・・・俺たちは凍ったかのように、止まってしまう、中には・・・
「黄金の・・・剣・・・」
そこには黄金の剣・・・が、綺麗な形で納められていたしかも・・・
「これは聖遺物なのか?」
『肯定だ・・・これは通称“デュランダル”だ。』
「デュランダル・・・」
俺はこの黄金の剣を手に取ろうとするが・・・
『やめとけ。そいつは害悪だ。』
トイがそう言うのでやめておくことにする
「でも・・・どうしてこれが・・・」
『恐らく研究するために運んでたんだろうな・・・んで持って、回収って所かな?』
トイがそう言うと、背後に人の気配を感じる。
俺は槍を手に持ち・・・静かにその場で立つ・・・そして、静か・・・静か・・・横へ移動する。それにつられ、人の気配も動いているのがわかる
「・・・そこで何やってる?どうせろくな事じゃないだろうに。」
俺は後ろの人物へと、話しかけるが答えは帰っては来ない。それどころか、さらに警戒、敵対しているようにも感じれる
「出来れば・・・戦いたくはないんだ。引いてはくれないか?」
そう言って、後ろを向くと、そこには僅かな砂煙を残し、人の姿はなかった・・・いや。
「上か。」
条件反射。俺が上を向くとそこには仮面ライダーノイズがアームドギアを起動させ、宙を舞っていた
「ちっ!気づかれたならしょうがない!覚悟っ!」
「何が楽しくて戦いをやるんだよっ!いい加減にしろよっ!」
俺は空中から降ってくるノイズに槍をぶつけると、そこに衝撃波が起こり、俺たちはそれぞれ別の方向へと飛ばされる
それでもと言わんばかりにノイズは加速し、一気に俺に接近してくる。アームドギアの出力を上げ、加速をつけた上で俺をぶん殴る
俺はそれを右手で受け止め、その手を弾くと左手でノイズを殴り飛ばす。
加速がついた俺の一撃は、ノイズに直撃し、後ろに吹き飛ぶ。
「ぐぁっ!・・・くそっ・・・負けるわけにはっ・・・」
「・・・どうして戦うんだ。あんたは。」
俺がそう言うとノイズはフラフラと立ち上がりながらもこう言う。
「勝って・・・手に入れるんだ・・・“7つの歌”・・・始まりの力を・・・」
「・・・始まり?」
「フィーネが世界を壊し・・・俺達が世界を作る・・・その後は争いも、苦しみも、何も無い・・・ただ、平穏な世界があるんだ・・・そのためなら・・・俺はっ・・・」
「・・・」
俺はその言葉に唖然する。
フィーネ・・・世界を作る・・・?7つの歌で?そんなことが・・・
もしそうだとすれば。俺たちの存在は“いらなかった”のでは?
あの時の選択はこの未来を知った上での選択だったのだろう・・・しかし、改めて現実を見てみろ・・・俺は言葉が出なかった。
俺たちは罪・・・なら、生きていること・・・存在することが罪なのでは?
そう考える中で、俺には一つの闇があった。
人なら誰しもが持つ心の闇・・・それから生み出される絶望・・・。そして、それを目のあたりにした時の無力さ・・・後悔・・・嫉妬・・・憎しみ・・・
俺の心は今まさに後悔の闇に覆われていた。
もし、あの時素直に死んでいれば・・・もし、俺が仮面ライダーにならなかったら・・・もし・・・
俺は自然と手の力が抜け、槍を落としてしまう。
「うぁぁっ!」
「っ!」
ノイズは俺に拳を当てる。一撃だけじゃない。二発・・・三発・・・
しかし、その間も俺の心は闇に覆われていた。
「どうしてこんなことに・・・」
「お前がっ・・・お前が邪魔をしなければ!」
「俺が・・・邪魔・・・」
ノイズは俺を殴り飛ばすと、メモリをスロットに差し込む
『ファイナルメロディー。ノイズ』
「はぁっ!」
低い機械音と共にノイズのギアに青黒い稲妻が走り、空へと飛び出す・・・
「はぁぁっ!」
ギアの出力も上げ、上空からの高速ライダーキックを俺に向け発射する。
俺はフラフラとその場を立ち上がり・・・急いで離れるが
「遅いっ!もらったぁ!」
「っ・・・」
ノイズの攻撃が当たる直前・・・俺には光が見えたような気がした・・・
お読みいただきありがとうございました!
楽しんで頂けたら嬉しいですね!
やっぱり、感想をもらうのが一番なんですが、それより、お気に入り追加されてる方、さらにはそれとは別で読んでくださっている方!ありがとうございます!
是非これからも“7つの歌”をよろしくお願いします!
また、この作品を見て、気にいってくれた方、気になる方はお気に入り追加よろしくお願いします!
それでは、アドバイス、感想よろしくお願いします!
次回更新まで楽しみにお待ちください!