7つの歌姫と音楽の仮面ライダー “ビート” 作:よなみん/こなみん
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なんだあれは!
私たちは驚愕していた
この喫茶店でノイズの襲撃があったまではいいのだが・・・
「変身した・・・あの戦士に」
「・・・ガングニールでも天羽々斬でもない・・・なんなのだ・・・あれは。」
私たちはノイズと戦う戦士を見ながら言う
その戦士は黒い服に白い鎧を足した感じの戦士で、武器は持たず、素手でやり合っているのだ
しかし・・・気になるのは
~♪~♪
「この音楽・・・どっから流れてる?」
彼が変身した後から流れている音楽が気になって仕方なかった
「・・・だが優しい・・・まるで戦いには程遠い曲だ・・・」
「あいつ。戦う気ないんじゃ・・・」
その時、後ろが煙に包まれる
「ッ!緒川さん!」
「翼さん!奏さん!今のうちです!」
緒川さんはちょうど私たちが一般の人からは見えないように煙幕を撒く
「これなら!翼!」
「あぁ!行くぞ奏!」
私たちはそれぞれ聖詠を歌い彼と戦うために彼のところへ向かうが
「オラッ!」
そこにはノイズを無惨と言わんばかりに倒した戦士が立っていた
「あー終わった終わった・・・」
『おつかれ!今日も熱いビートだったぜ!』
その少年はこちらを見るなりこう言う
「ん?これって倒して良かったよな?」
◇
・・・煙から出てきたツヴァイウィングの二人はライダーみたいな鎧を纏っているが・・・そこは詮索せず
俺が質問すると二人は唖然とする
「・・・ん?間違ったこと言ったか?」
俺はそう言うと改めて店を見渡す
「・・・こりゃ、補修かな・・・めんどくせぇ」
「・・・いや、そこは大丈夫だぜ?」
俺がめんどくさいと思っていると赤髪の人・・・天羽奏が話しかけてくる
「そこのところは二課が責任もって対応するからさ」
「・・・二課・・・」
俺がその単語を呟くと翼さんが奏さんの口を封じる
「奏!」
「いやー、口が滑っちまった・・・わりぃ・・・」
どうやら機密事項・・・みたいなものらしいな
俺は深い詮索はせず。帰ろうとすると
「貴様・・・どこへ行くのだ」
翼さんに冷たく・・・質問される
翼さんの目は本気で・・・間違えば殺されそう・・・なのだ
「・・・決まってる。帰るんだよ。」
「その力を持っていながら!逃げるのか!」
俺はその言葉にカチンときた
「何が力だ!こんなの!力でもなんでもないんだよ!」
俺は周りを気にせず叫び始める
「力があるから!皆戦うんだ!いつだって!」
「・・・お前」
「俺はッ!殺したくないんだよ!ノイズも!人もッ!」
俺はそう言うと目から出てくる雫を拭い、バイクへと乗る
『The Fine』
「帰るぞ」
「貴様ッ!待てッ!」
俺は後ろで聞こえた叫び声を無視して家へと走った
◇
・・・そうか。
二課と呼ばれる施設で俺たちは報告を受けていた
「・・・で、その少年は」
「それが、バイク乗って逃げてよー・・・」
「追いかけれないのか」
「・・・申し訳ありません」
俺は少し考えると、彼女達へと言う
「いや、彼に発信機は付けたのだろう?なら俺が直接行こう」
「いいのか?」
「・・・こう言うのは大人の出番だ」
俺はそう言うと彼女たちを部屋から退出させる
そして一人になったところで俺は考える
「・・・まさかあの時の・・・いや、そんなことは無いはず・・・」
俺が思い出しているのはある一つの事件のことだ
彼が言った言葉・・・もし、当てはまるならあの事件なのだが・・・
「・・・まさかな。あの時の生存者はいないはずだ」
俺はそう言うと表へと歩き始めた
◇
・・・俺はバイクの後ろをちらりと見る
「・・・付けられてるか?でも・・・」
俺はそのままバイクを走らせ信号を曲がると・・・
後ろから何台か黒い車が俺と同じぐらいのスピードで着いてくる・・・これは
「・・・着いてきてるな」
『相棒、正面からも沢山来てるぜ』
ビートドライバーこと、トイがそう言うと俺は車線を変更する
「・・・レッツゲーム。」
そう言うと俺は加速し、着いてきた車の反対を通る
ドライバーはこの行動は予想外らしく、慌てて対応する
しかし、その中で格段に違う動きをする車が一台・・・
「・・・プロだな。」
俺はそう言うとバイクのスピードをさらに上げる
「・・・そろそろ振り切るか」
十分に距離を稼ぐと俺はバイクから飛翔し、歩道へと降りる
キィィィィ・・・
車は焦って止まるが・・・目の前は橋なので止まりようがない・・・
しかし相手もプロ・・・ドライバーを即座に変更し、自分は降りると言う行動を見せた・・・
「歩道あって助かった。さて・・・」
俺は下を見る・・・そこには川が広がっていた
本来なら何も無いはずだが・・・
「おっ、ナイスだぜ。」
俺は何かを見つけるとそのまま飛び降りる
「ッ!降りられた!」
「死ぬ気かッ!?」
車から降りてきた黒服が何人か下を見るが遅かったな
俺は下までものすごいスピードで落ちるが・・・
ボフッ・・・
川を運航していたボートのクッションに助けられる
「いやはや、鈴夢様・・・お見事です!」
「出航!このまま振り切るわよ!」
俺を乗せたボートは、少女の声とともに走り出した
◇
俺はそのままボートを降りて・・・自分の家ではなく
「いらっしゃいませ。鈴夢様」
「上がっていいわよ。鈴夢」
友達である、少女“紫藤 玲奈”の家・・・豪邸へと来ていた
「相変わらずすごいね」
「当たり前でしょ?てか鈴夢!こっちよ!」
そう言い彼女に腕を引っ張られ、彼女の部屋へと入る
女の子の部屋に入るのは気が引けるが・・・今はそんなことではない
「ちょ、痛い痛い痛い・・・」
「あっ、・・・ごめん。」
彼女は気付くと、さっと、俺の手首から手を離す、そして、のぞき込むように心配し、落ち込む・・・
気を落とす玲奈に俺は
「ところで何か思いだしたようだけど・・・何?」
俺がそう言うと彼女は、はっ。となり俺に向けて
「そうだ!曲を演奏して欲しいのよ!もちろんクラシックでね!」
「わかったよ・・・」
俺は渋々言いながらもバイオリンを手に取り演奏を始める
初めは軽く・・・冷静を持ちながら演奏する・・・そして徐々に音を上げていく
その音楽は心を奪われるかのように優しい物だった
・・・あるものはその場で口ずさみ・・・
・・・あるものはその場で踊り始める
彼の音楽は彼女だけでなく。世界的にも評価されており、子供の時にはすでにコンクールに招待されるほどまでの実力を得ていたのだ・・・
そんな彼が曲を演奏するなど滅多にないのだ・・・なのである意味この時間は彼女にとっても、屋敷の者にとっても裕福な時間である
~♪~♪
曲は長く・・・彼は多少のアレンジを加えながらも演奏を続ける・・・
その演奏は・・・まるで夢の中で踊るような物だった
◇
「ふぅ・・・終わった」
俺は重度の緊張から開放されると、肩の力を落とす
玲奈の方を見ると彼女は子供のように手を叩いていた
「すごいわ!流石、鈴夢ね!」
彼女に素直に褒められ少し照れてしまう・・・
俺はバイオリンを元あった場所に戻すと机に置かれている紅茶を飲む
「・・・はぁ・・・癒される・・・」
「当然よ!私が淹れたんだもの!」
玲奈が?へぇ・・・意外だな
俺が不思議そうな顔をしていると、彼女は心配そうにして尋ねてくる
「大丈夫?今日・・・ノイズが出たんでしょ?」
「まぁね・・・って、知ってるのか」
「当然よ。ニュースはちゃんと見る派だからね。」
彼女はどこか、誇らしげに答える
・・・だけど、俺が落ち込んでるのはそんな事じゃない・・・
「知ってる。ビートに変身したんでしょ?」
「知ってたのか・・・」
「いや、表情を見れば嫌でもわかるわ」
・・・参ったな・・・そこまで表情に出てたのか
俺は少し恥ずかしそうにすると、彼女は約束するように言う
「隠し事はしない、何かあれば相談する!よ。」
「・・・そうだな。」
少し子供らしい彼女に、俺は微笑む
・・・そう言うと俺は席を立ち、荷物をまとめる
「どこに?」
「明日は学校だ。早めに寝る」
そう言い俺は外へ出て、新しいバイクへと乗るが
「鈴夢!また明日ね!」
そう叫ぶ彼女に
「またな。」
短い言葉だけ残し、俺は帰っていった・・・
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それでは失礼します