7つの歌姫と音楽の仮面ライダー “ビート”   作:よなみん/こなみん

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皆さまこんばんは。小南 桐絵です。

コラボ話は別になります。多分だいぶ後・・・桐野様には申し訳ないです。

今回は前回予告した通りシリアス回になります。

それではお読み下さい!
桐野様の作品の読者様!お気に入り登録ありがとうございます!


第十六詞 化け物と呼ばれた仮面ライダー

話は霧夜 鈴夢が奏者として適合した時期になる。

 

俺達は卵を孵化させることは出来ず・・・そのまま化け物になったが・・・霧夜 鈴夢は違った。

 

あいつは己の意思で卵を孵化させ、転生の命を手に入れたのだ。

 

転生の命・・・名前の通り、転生する命を指す。

 

所有者が一度死に至ると、まだ、肉体を新たに組成して生命活動を続けると言うものだ。

 

しかし、デメリットやメリットも存在する。

 

まず、その者の肉体が完全じゃないこと。

 

『サルベージ』と呼ばれる、特殊な処置を施すことで、転生の命、所有者は蘇ることが出来るが、恐らく肉体の一部が完全ではないだろう。

 

もう一つは、その生き物の性格が変わることである。

 

これは稀なケースだが、ごく稀に、対象前と対象後で性格が真反対だと証明されたケースがある。

 

メリットは一定時間の身体強化。さらには脳の活性化である。

 

・・・転生する命は・・・卵を孵化させたものにこそ、あたえられる特権みたいなものである。

 

命あるもの必ず寿命が来る・・・

 

しかし、卵を孵化させた者に待っているのは数々の地獄である。

 

しかも、霧夜 鈴夢は卵を孵化させながらも化け物へと成りはしなかった。いや、自分から慣れないべきか。

 

ならどうするか・・・俺達が考えたのはただ一つ。その力を引き出せるものを作ろう・・・それが・・・

 

―ライダーシステムだ。―

 

 

 

 

あの後、セレナと二課の緒川さんと言う人が駆けつけてくれて一応鈴夢は医療室へ。

 

「姉さんは大丈夫なの!?」

「私は平気よ・・・それよりも彼が・・・」

「・・・わかってるわ。でもあのバカはここで挫けるような人間じゃないわ。」

「そうね・・・」

「それに彼が帰ってきた時に姉さんが笑ってなかったらバカも落ち込むわ」

 

セレナにそう言われ、私は急に悲しそうな顔を引っ込め、笑顔を見せる

 

「それそれ。姉さんに大事なのは笑うことだと思うわ」

「・・・そうね」

「・・・そうですね。笑顔が一番!」

 

と・・・隣にはあの化け物の少年が何故か立っていた

 

「え!?あなたは戦ってたはず・・・」

「うん。俺の幻影がね。あー・・・やられたか」

 

笑顔でそう言うと、改めて私たちに向けて

 

「初めましてお姫様方?俺は情熱のドーレム。フォーコ、またの名を南雲 優也だ。」

「ドーレム・・・」

「まぁ、音楽の化け物だな。中には面白いやつとか。あとはこわーいやつとかいるな」

「どういう連中なの?」

「・・・化け物って言うたやん。でも簡単に言うのなら奏者の成れの果て・・・もしくは失敗作・・・かな。」

「・・・奏者?」

 

・・・そう言うと彼は少し悩む仕草をする。

 

「そうだな。奏者から説明するのか」

「どうでもいいけど。みんなの前でね。一応二課の人たちには言っておくから、あとは自分から説明してね」

「きついなぁ。せめて慈悲は」

「慈悲なんかないわよ」

「デスヨネー」

 

 

 

美月side

 

 

「・・・で。奏者とは何か説明してもらおう」

「天性の音楽センス・・・そして俺たちを統括する天空の使者・・・」

「・・・一つにまとめて貰えるか?」

「簡単に言えばドーレムのリーダーだ。」

「それが、霧夜 鈴夢くんの存在なのか。」

「あぁ、実に愉快な話だろう?そして俺はそれを監視する者フォーコだ。」

「・・・情熱のと言ったか。もしかして彼の力に関係があるのか?」

 

そう言うとフォーコと呼ばれる少年。南雲は少し頭を抱える

 

「それはちょいと違うかな。あいつの力はあいつ自身が生み出したものだ。俺たちとはなんの関係もねぇよ。」

「・・・」

「それにビートはビートでちゃんと別の真名がある。それはそれで違うものと理解して頂きたいな。」

「分かった・・・では、霧夜 鈴夢はどういう化け物になる?それを聞かせてくれ」

「・・・あぁ、そうだな。」

 

そう言うと南雲は姿を変える

 

「・・・俺がクソ暑い人間であるように・・・俺達はそれぞれの個性によってそれぞれの姿を変える」

「つまり?」

「鈴夢には鈴夢の個性がある。どんな化け物になるかは想像つかないな。」

「あと一ついいか?」

「どーぞ。どうせ俺に拒否権はないんだろうが。」

「・・・あの仮面ライダーたちは?」

「・・・仮面ライダーカイザ・・・デルタか。正直こっちはオルフェノクとも繋がってたから言い逃れのしようがないからなぁ」

 

・・・彼は少し気まずそうに話す。その顔には明らかな動揺の色が見える

 

「まぁ。伝説の仮面ライダーたちだよ。ただ、あれは別世界から来たと言うより、刺客として送り込まれた感じかな?」

「刺客だと?」

「あぁ、こっちとしては実に不愉快なんだよな。」

「・・・で。君たちはどうするんだ?」

「んぁ?」

「戦争にはならないの?」

「おっ。痛いところつくねお嬢様。そうだなー多分大方戦争になるかな。まぁ・・・向こうの出方・・・かな?」

「・・・」

 

私達は唖然としていた。

 

仮面ライダーとの全面戦争。それは伝説を敵に回し、さらに世界を敵に回すことを意味することでもあった。

 

しかしこの少年は言葉一つ変えずに戦争の可能性を肯定した。つまりは今後の内容によって戦争を起こすと言っているのだ。

 

「・・・君は・・・人と調和を取るつもりはないのかな?」

「人は人だ。生きるか死ぬかで怯える動物だろ?だったら関係がないな。俺達は俺たちで好き勝手やるだけだ。殺らなきゃ殺られる。そんだけだ。」

「そんなのめちゃくちゃデス!考え直して欲しいデスよ!」

「そうだよ!戦争なんかやったら・・・っ!」

「・・・あ゙?戦争ふっかけたのはてめえら人間なんだよ。俺達は音楽さえあれば何もしない・・・ただの馬鹿なんだよ。」

 

切歌ちゃんと調ちゃんが戦争を否定すると、南雲は表情を変えて穏やかな顔から明らかな怒りの顔に変える

 

「言っとくが鈴夢がいるから調律が保たれるわけであってあいつが人のせいで死ねば俺達はそれを宣戦布告と受け取り戦争を始める。これは絶対だ。たとえ誰が否定しようと、友が目の前で死んで何もしないのは男ではないからな」

「「・・・っ!」」

 

・・・彼の言葉には覚悟があった。彼を守ろうとする覚悟が。

 

「だが、霧夜はそれを望まないはずだ。」

「うるせぇよ武人、あいつが望んでまいがこれは俺達が決めた絶対なんだよ。わかったら引っ込んでろ」

 

そう言うと彼は手に持ってた小太鼓を鳴らすと、足下に空間が出来上がる

 

「っ!これは!」

「転移!?」

「あばよ。また会う時は敵かも知れないけどな」

 

そう言うと彼は虚空に消え・・・この場には静けさだけが残った。

 

 

 

 

鈴夢side

 

 

ここはどこだ?

 

俺は再び身に覚えのない場所で、目を覚ます・・・そこは

 

「桜の・・・木」

 

そこには一つの島と桜の木がポツンと立っているだけだった。

 

「・・・ここで何をしろと」

 

そう考えてると、水辺に俺の影が映し出される・・・そして

 

『久しぶりだな。俺よ』

「!」

 

対面にもう一人・・・人が現れる・・・それは紛れもなく俺だった

 

「・・・お前は」

『ふん。今姿を見せてやる』

 

そう言いながら姿を変えると・・・そこには人ではなく。異形の怪物が立っていた

 

「それは・・・っ!そんな馬鹿な!」

『認めろ霧夜 鈴夢。これがお前のもう一つの姿だ。』

「そんな事は無い!僕は人間だ!」

『・・・果たしてそうかな?ではその腕はなんだ。』

「ーっ!」

 

俺は慌てて腕を抑える・・・そこには人の腕ではなく、化け物の腕があった。それももう一人の俺と似た・・・

 

「違う違う違う!俺はこんなのじゃない!」

『・・・まだ否定するのか?全てを』

「当たり前だ!俺は奏者なんかにはならない!俺はこんなのじゃ・・・」

『・・・変わらない。背負った運命は認めるべきだ。』

「・・・知らねぇよ。」

 

・・・桜の木の下・・・俺は今の思いを口にすることは出来なかった。

 

 

 

 

「鈴夢!?」

「あ・・・あ・・・」

 

私が病室に入ると・・・鈴夢は姿を変えていた

 

「鈴夢!?それは・・・」

「・・・っ!」

 

鈴夢は私を見るなり、窓から飛んで逃げていく

 

「鈴夢!待って!話を聞かせて!」

「ーーっ!」

 

鈴夢は背中に大きな翼を広げて、空を飛翔する。

 

「待って!鈴夢ー!」

 

私はその場に取り残され・・・飛翔した鈴夢を追うことは出来なかった・・・

 

 




次回のあらすじ。あれは嘘だ。

と言う訳で。本当に申し訳ございません。
とにかくコラボ回は桐野様の話が書き終わるまで無しとなります。申し訳ございません。

また、桐野様の作品。「IS魔法ビルド さぁ実験を始めようか」も是非ご覧ください!

お気に入り登録よろしくお願いします!
また次回!よろしくお願いします!
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