7つの歌姫と音楽の仮面ライダー “ビート”   作:よなみん/こなみん

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そろそろ休みが近づいてきて大変です。
どうも。小南 桐絵です。

コラボ話も中盤まできました。まだまだ続くのでよろしくお願いします。

それではお読み下さい。
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第25話 目覚めの福音・銀腕・アガートラーム その1

未来「響ー!」

響「待ってよー!未来ー!」

 

激しく輝きを放つ太陽の下、砂浜を走る2人の姿が海に映し出される。

さらにその光景の少し離れたところでは、ベンチを引いて寝そべる人影もある。

そんな中で、それを遠くから見守る人影が3つ。それも休憩所から皆を見守っていた。

 

玲音「・・・うみー。あつーい。」

一海「ほれ。ポカリ買ってきたぞ」

 

そこでは男3人が暑さに負け、机に寝そべっており、その中で一海の手にはポカリ、アクエリアスが握られていた。

 

シュンガ「はぁ、本当に来るんだから。」

玲音「弦十郎さんの提案が凶とでましたね。・・・まぁ、否定しなかった俺達も悪いですが。」

一海「そういえば、戦兎さんたちは来ないのか?」

玲音「訓練中ですって。なので遅れて来るそうですよ。」

 

ここ、鈴夢の友達である紫藤 玲奈の私有するビーチでは、この3人。そしてシンフォギア装者(奏を除く)がバカンスを楽しんでいた。

二課に残った人達はなんでもやることがあるそうで。

 

玲音「にしても、鈴夢が来ないのによく来る気になりましたね。彼女たち。」

シュンガ「来なかったら俺達が消されるぞ」

一海「まぁ。嫌でも緒川さんが連れてきてくれるからな。俺達は俺達でバカンスを楽しむとしようぜ?」

玲音「賛成です。」

シュンガ「んじゃあ、泳ぎに行きますか?」

 

と、休憩所の時計が鳴る音がする。

時間を確認すると、針はお昼を指していた。

 

玲音「ん。やばいな。」

一海「お昼・・・どうしようか?」

玲音「お昼はマリアさんとお先に作る予定だったんですけどねぇ。俺行ってきます。」

シュンガ「了解。美味い飯をよろしく頼む。」

玲音「心得た。」

 

そう言うと、玲音は上着を着て外へと走り出す。

外では、装者たちが思い思いの時間を過ごしていた。

と、玲音は一直線に、ベンチに寝そべるマリアへ向けて走っていく。

 

玲音「マリアさん!マリアさーん!」

マリア「あら、玲音。どうしたの?」

玲音「時間ですよ!時間!」

セレナ「・・・姉さん。12時ですけど・・・」

マリア「あっ。」

玲音「急がなくてもいいんで行きますよ!」

 

そう言い、玲音は2人の手を掴むとそのまま宿のある方へと向かって走っていく。

 

クリス「宿ってあのちっちゃい森を抜けた先だろ?」

美月「そうそう。森を抜けた先がお城・・・いや、館があるなんてロマンティックじゃない?」

クリス「・・・何もなければいいけどな」

 

 

―――

 

 

マリア「・・・玲音?1つ聞いてもいいかしら?」

 

宿へ向かう最中。マリアは突然、玲音へ声をかける。

玲音たちは向かう足を止めず、そのまま宿へ向かいながら会話を続ける。

 

玲音「なんです?」

マリア「貴方なら・・・困ってる人がいたら質問に乗ってあげるのかしら?」

玲音「どういう意味です?」

マリア「聞き方が悪かったかしら。・・・悩みがあるのに、それを誰にも言えなくて、自分で抱え込んでる人がいたら・・・貴方は声をかけれる?」

 

マリアの質問に対し、玲音は少し口を閉じると誰のことを言っているか理解したかのように、再び口を開き始める。

 

玲音「さぁ?俺はその時の流れ・・・ですかね?」

セレナ「答えになってないです、ちゃんと答えて下さい。」

玲音「・・・悩みがあるのはいつものことだろ?それこそ後悔とか・・・嫉妬とか・・・ましてや復讐心とか。悩みの種ってのはどこでも落ちてるもんなんだよ。それをどう拾うかってことじゃないのか?」

マリア「悩みの種?」

玲音「うん。人の悩みは突然出るもんじゃない。何か原因と言う餌があって、初めて悩みの芽が出るんだ。悩みが解決する時ってのは自分の因縁を断ち切った時なんだよ。」

セレナ「・・・因縁。」

玲音「そしてそいつの悩みってのは多分、断ち切るべきものなんだと思う。・・・少なくとも・・・ね?」

 

笑顔で答え、そのまま話すことのない3人。

しばらく進むと、玲音の足が止まり、後ろを歩いていた2人も足を止めてしまう

 

マリア「玲音?どうしたの?」

玲音「・・・?」

 

しばらく周りを見る玲音。彼女たちが周りを見ても、何も無いように見えるが、玲音は何かを追うようにしっかりと森の暗闇を見続ける。

 

セレナ「何かいるの?玲音!?」

玲音「っ!来る!」

 

玲音が叫んだ直後、マリアとセレナの身体が吹き飛び木々へと叩きつけられる。

玲音はギリギリ回避し、姿勢を立て直して飛んできた場所から視線を外し、別の暗闇に視線を通す

 

玲音「ザビー!」

 

腕のブレスレットと、手にはザビーゼクターが握られ、玲音は変身体勢へと入るが、敵の姿は未だに見えない。

と、油断した直後に、先程と同じような斬撃が玲音を襲う

 

玲音「っ!変身!」

 

玲音は変身し、斬撃を近くの木を蹴って跳躍することで回避し、飛んだきた方向を睨む。

 

玲音「誰だ!・・・って。言うまでもないな。」

 

そこにはパーカーに帽子、そして半ズボンと言う夏の格好をした聖剣使いが立っていた。

彼女は剣を背中の鞘にしまうと、玲音と対峙するように現れる。

 

???「驚きですね。私の斬撃を避けるとは。」

玲音「こう見えても戦いには慣れてる方だ。セイバーさんよ。いや、謎のヒロインXさん?」

 

サーヴァント。アサシン。謎のヒロインX。

他のセイバーが嫌いとか言うド畜生で、自称セイバー。正直だが、強い。

アサシンの癖して宝具EX近いんだぜ?やばいよ。

 

謎のヒロインX「ふん。調子に乗るのも今のうちですよ。今にボコボコにしてあげます!」

玲音「天然キャラ乙。」

謎のヒロインX「3枚に卸してやりますっ!」

 

謎のヒロインが地を蹴ると、そのまま聖剣を引き抜いて玲音を斬ろうとするが、玲音は高速化、そのまま彼女に接近して聖剣を引き抜く手を抑え、左手を自分の手と絡ませる。

 

謎のヒロインX「―っ!?」

玲音「残念だな。お前とは乗り越えてきた逆境の数が違うんだよ。自称セイバーなのはいいが。そのクラスに恥じない戦いをすべきだったな。」

謎のヒロインX「こいつ!私を馬鹿にして!」

 

怒りを見せる謎のヒロインXの聖剣は、玲音を掠めることなく、ただ残像のみを斬り裂いていく。

その間に体勢を立て直したセレナは、アガートラームを身にまとい、剣を持ってこちらに向かってくる。

 

セレナ「玲音!変わるわ!」

玲音「了解!」

 

そんな簡単な会話だけを交わし、玲音とセレナは位置を交代し、今度はセレナが聖剣を打ち合う。

白銀の剣がぶつかる中、玲音はマリアを起こしに走る。

 

玲音「マリアさん!しっかり!」

マリア「・・・玲音?ぐっ!」

玲音「今動いたらダメです!安静にしてください!」

 

マリアを横にし、玲音はサソードゼクターが背負っていた包帯、ガーゼを傷口へと当て、応急処置をテキパキとこなして行く。

 

マリア「私にも・・・装者としての力があれば!」

玲音「・・・マリアさん。」

 

その時、セレナの悲鳴と共に、アガートラームを纏ったセレナが吹き飛ばされてくる。

セレナの身体はそのまま玲音たちの近くの木へと叩きつけられる。

 

マリア「セレナ!?」

玲音「んなっ!?」

 

吹き飛ばされた事が意外なのか。玲音たちは呆気に取られるが、すぐさまセレナの方へ向かう。

 

玲音「セレナさん!大丈夫ですか!」

セレナ「大丈夫じゃないでしょ!一体何が・・・」

 

玲音たちの視線の先には・・・謎のヒロインXと、その隣には男が見える。

 

謎のヒロインX「・・・カルナ。何故邪魔をしたのですか!」

カルナ「お前が危なかったから助けた迄だ。アサシン。」

謎のヒロインX「私はセイバーです!」

 

サーヴァント、ランサー。カルナ。

ランサーのトップサーヴァントと呼べるほどの実力を持つサーヴァントで、アーチャーのアルジュナとは犬猿の仲だと聞くが。敵に回ってるとは・・・

 

カルナ「俺は自分の目的のために大帝へと手を貸した迄だ。」

玲音「サーヴァントってのもクソ野郎だな。正義はどうこう言うくせに、善悪の判断がつかないなんてな。」

カルナ「・・・何を言ってくれてもいい。」

 

玲音は拳をカルナと謎のヒロインXへと構えるが、2人は剣と槍を構える。戦力だけを見れば玲音の劣勢は必然である。

 

玲音(どうする?2対1じゃあ勝てないな。出来ればセレナさんの援護が欲しいところだけど・・・)

 

マリアの方を見ると、マリアがセレナを抱えて、悲しい顔で首を振ってきた。援護は望めないだろう。

玲音はザビーの装甲を弾き、2人と向き合うが・・・

 

???「おっと。無駄な事をしてもらっても困るな。」

 

カルナ、謎のヒロインXの後ろに謎の空間が広がり、そこから金ピカの甲冑を纏った男が現れた。前見たギルガメッシュとは違う大男だ。

 

玲音「・・・」

???「初めまして。かな?双龍 玲音。」

玲音「そうかい。俺はお前が嫌いだよ。」

???「我が名はカール大帝なるぞ!物の言い方には気をつけるんだな」

 

そう言い、剣を玲音に向けるカール大帝。

サーヴァント、セイバー。カール大帝。同化することを得意とし、宝具を2つ持つとは言うが、その真意は定かではない。

 

玲音「で?大帝が何の用だ?」

カール大帝「何やら手こずっているようでな。私自らが出向いてやったのだ。」

カルナ「何も大帝が出向くことは無いがな。オレが来たからには心配はない。」

カール大帝「そうではないのだ。ランサーよ。」

 

カール大帝が謎のヒロインXに掌を向けると、謎のヒロインの心臓がある部分に光が発生する。

光は輝いていた色から、黒く染まる。それと同時に謎のヒロインXの首から黒い枝みたいなものが顎の辺りまで侵食する。

 

謎のヒロインX「あ―――っ!!!」

玲音「何をしてる!お前!」

カール大帝「反転させているのだよ。サーヴァントの意識は乗っ取りやすいものでな。」

玲音「反転・・・?」

カール大帝「さぁ!アサシンよ!我の思いに応え冥府の闇に染まるといい!」

 

叫び声を上げる謎のヒロインXは、そのまま闇が身体を包み込み、晴れた時には謎のヒロインXは前の綺麗な美少女の原型を留めてはいなかった。

 

謎のヒロインオルタ「・・・」

カール大帝「さぁ。目の前の敵を倒すといい。」

 

その時、隣にいるはずのカルナは槍を俺ではなく大帝へと向ける。それと同時に謎のヒロインオルタも剣をカルナへと向ける。

 

カール大帝「どういうつもりだ?ランサー」

カルナ「何故、彼女を闇へと堕とした。答えろ。」

カール大帝「心に迷いがあるようでな。少し霧を晴らした迄だ。」

カルナ「・・・俺の思った答えとは違ったな。どうやら無理に貴様らに味方する暇もないようだな。」

 

そのまま火花を散らすカルナと謎のヒロインXオルタ。その時、玲音の前にまた、空間が広がるのだった。

 

 

―――

 

 

マリア「・・・セレナ」

 

目の前の妹の頬を撫でるマリア。その目には微かな雫が映っていた。

 

マリア(私に・・・装者としての力があれば!ガングニールがあれば・・・っ!)

 

その時、セレナの身体が震え、その手がマリアの手を掴む。マリアは思わず、両手で掴み返す。

 

マリア「セレナ!無事なのね!」

セレナ「・・・姉さん・・・!」

 

セレナのアガートラームは既に解除されて、ペンダントの状態に戻っている。

セレナはそんなアガートラームを、マリアの手に掛ける。

 

マリア「セレナ!?これはダメよ!アガートラームは・・・貴女の物なのよ!」

セレナ「姉さん・・・違うわ!これは・・・私たちの遺産なのよ!独奏という名の血が残した!母さんの・・・私たちの!」

 

セレナは震える身体で、マリアの手を握る力を強くしながら強い、確固たる意志を持った声でマリアに言い聞かせる。マリアも、そんなセレナに驚いたのか動揺を隠せないでいる。

マリアの手を握る手が弱くなり・・・セレナ自身の身体の力も消えていく中。セレナは震える口でマリアに囁く

 

セレナ「姉さん・・・私の・・・命で戦って・・・」

マリア「――っ!」

 

セレナの意識はそれを最後に落ちてしまうが、息はある。

後ろから危険を察した一海と、シュンガが来るが、マリアはアガートラームを手に走り出す。

 

一海「マリアさん!?」

マリア「一海!シュンガ!セレナをお願い!」

シュンガ「・・・っ!分かった!死ぬなよ!」

 

2人はセレナを抱え、その場を離れる。マリアはそのまま玲音のいる方へと走り続ける。

 

マリア「アガートラーム・・・私にも!装者の資格があるならっ!そして!鈴夢の、皆の未来を守る力なら私に力を貸して!」

 

その瞬間。力強い歌がマリアの口から歌われると共に、マリアの身体をアガートラームは包み込んだ・・・

 

 





しばらくはイグナイト回です。

それではお読み頂きありがとうございました!
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