7つの歌姫と音楽の仮面ライダー “ビート”   作:よなみん/こなみん

9 / 102
どうも、小南 桐絵です。

久しぶりに更新するかと思います。遅くなり申し訳ございません。

相変わらずの駄文ですが、ご覧下さい。
それではお読みください


第8音 少年は苦しみ、少女は覚醒する

「あー!食べた食べた!」

 

私たちはふらわーでお好み焼きを満腹になるまで食べるとそれぞれ帰宅しようとしていた

 

黒いコートの人や、仮面の戦士のことなど忘れ、今、私たちはこの幸せを楽しんでいた

 

それにしても外は日が落ち始め、辺りは暗くなっていた

 

「うわー・・・暗いなぁ・・・」

「だね。気をつけて帰ろう?」

 

そう言うと私たちは歩き出す。

 

時々、学校のことや、皆の懐かしい話をしていたが

 

「それでねー・・・ほんとに面白かったんだー「止まるんじゃねぇぞ」ってさ!」

「それって・・・」

「ネタバレ禁止だよー・・・」

 

私の話はあまり出来なかった。

 

突然だ。なぜならあの事件の関係者や、さらには事件に巻き込まれたなんて言えない・・・

 

未来は心配そうにこちらをのぞき込む

 

私は「大丈夫だよ」と一言言うと、未来は表情を笑顔に戻すが、その笑顔は少し暗いものだった

 

・・・忘れよう・・・あれは悪い夢なんだ・・・

 

 

 

 

・・・クソっ・・・

 

俺は公園の木の上・・・一人苦しんでいた

 

俺の手には古ぼけたフルート・・・親父の遺品が握られていた。

 

それを吹こうと構えるが・・・

 

「・・・ダメだ・・・」

 

構えても手が震え、思うように演奏ができない

 

「・・・参ったな・・・このままだと・・・」

 

そう思い、ふと、空を見上げると

 

「〜♪♪」

 

・・・誰かの鼻歌が聞こえる・・・しかもこの曲は・・・

 

「・・・懐かしいな・・・“夜”・・・か。」

 

この曲は、子供の頃、俺が無我夢中で吹いていたものじゃないか・・・でも

 

「ここまで完璧に出来るものなのか?」

 

・・・この曲は知らない人からしたらここまで完璧にリズムを取れるものじゃないのだが・・・

 

そう思っていると、足音が微小だが聞こえてくる

 

「・・・誰だ?」

 

歩いてくる人に注目する・・・

 

公園の前を歩いているのは、青髪の少し和風の人だった

 

「!・・・風鳴翼・・・」

 

そこにいたのは私服姿の風鳴翼が一人、この公園に歩いてきている姿なのだ

 

しかし、俺は同時に考えた

 

「・・・何故あいつがここに?」

 

まずここに一人で来る理由がわからない。もし、アイドル・・・いや、それなりに有名なら護衛の一人や二人付けるはずなのだが・・・

 

今の風鳴翼は一人。つまり無防備の状態なのだ

 

「・・・馬鹿が。この時間に一人で来るやつがおるかよ。」

 

俺はそう言うと、風鳴翼へと近づこうとするが

 

『やめとけ相棒』

 

トイに冷静に止められる

 

「何故?」

『考えてみろ、今、お前が出れば、それだけでお前が生きていると噂になる。つまり』

「・・・二課とやらの護衛対象になるのか?」

『そこまではわからん。しかし確保はされるだろうな』

 

・・・トイの考えも一理ある。確かにあれだけの力を行使してかつ、彼らにも特定されている。

 

唯一・・・死んでいるのが救いか。

 

しかし、生きているのがバレればしつこく付きまとわれるだろうな・・・

 

「ちっ。」

『わかったら余計なことはするなよ?いいな?』

 

トイがそう言うと俺は頷き、そのまま闇へと消えた

 

 

 

 

・・・ぐー・・・ぐー・・・

 

まさかの休日。私はだらしなく寝ていた。

 

・・・んー・・・今日は・・・休みか・・・わーい。

 

一度起きてはそう言うが、私は布団の暖かさに再び寝てしまう

 

「響!起きてよー!」

 

隣で親友の未来が起こしているが、私は起きる気は無い。

 

「・・・ふらわー行かないよ?」

 

そう言う未来の心無い一言に私は飛び起きて

 

「ダメー!それはダメだよ!起きるから!ね?ね!?」

 

恐らく私の起きる速度にみんながビビったであろう。

 

・・・気がつけば、私は未来に抱きついた形になり、未来はその感覚に浸っているのか、表情が崩れてきている

 

「・・・はっ!?、嘘だよ嘘。ふらわーはちゃんと行くから」

「やったー!」

 

私の喜ぶ姿は・・・まさに子供のものだった。

 

 

 

 

・・・久しぶりに未来と過ごす休日は楽しいものだ。

 

話をしているだけで、私たちは盛り上がる。

 

もちろん、買い物もするが、未来が私を使って、ファッションを試すのもまた、楽しいものである

 

私が照れる中、未来が新しい物を持ってきては着せる・・・まるで、着せ替え人形のようだ。

 

お昼は、パフェを食べに例のカフェへ。

 

そこには髭をいい感じに生やしたマスターおじさんと

 

「「え!?玲奈さん!?」」

「響ちゃんと、未来ちゃん!?どうしてここに!?」

 

そこにはバイトとして働いていた玲奈さんがいた。

 

玲奈さん曰く、鈴夢くんの働いてた場所が気になる上に、ここの店長が「ここにいれば鈴夢くんも来るかもよ?」と言ったとか・・・

 

玲奈さんも、まだ鈴夢くんが生きていると考えているんだ・・・

 

その思いは私達も一緒であり、私達も鈴夢くんは生きていると思っている

 

「じゃあ、ごゆっくり〜」

 

そう言うと玲奈さんは厨房へと戻っていく

 

「いいところだね。」

「早く食べたいなー」

 

私の頭の中は、食べることしかなく、既に未来の言っていることは頭に入っていなかった

 

数分待つこと

 

「・・・お待たせ致しました。」

 

店長さんが、話題のパフェを持ってきてくれる

 

「わーい!いただきます!」

「いただきます」

 

私たちは、それを一口ずつ頂くが・・・

 

「「んー!美味しいー!」」

 

話題のパフェは、予想より美味しかった。

 

 

 

 

・・・その後、バイトが終わった玲奈さんと、話をしていた。

 

「へー、すごいね・・・」

「まあ、慣れてくればこんなものよ」

 

私たちの前では、学園とは違う話し方をしているというが、やっぱりこの方がしっくりくる。

 

私たちがそのまま会話に花を咲かせていると・・・

 

ヴー・・・ヴー・・・

 

聞きなれた音が私たちの耳に聞こえてくる

 

「これは!?」

「ノイズだ!ここら辺に近いぞ!」

 

店長が言うからにノイズの出現位置はここから近いらしく、しかし、逃げればノイズの出現位置から逃げれるとのこと

 

「なら逃げよう!ここから離れようよ!」

「え、ちょっと!響待ってよ!」

 

私は未来と、玲奈さんを連れ、カフェを出る。

 

「・・・空にも・・・」

 

玲奈さんが空を見ながら呟くと、空にも大量のノイズがいるのを肉眼で確認した。

 

「どうして!?どうしてこうなるの!?」

 

未来は今にも泣きそうな声でそう言うが

 

「急ごう!」

 

私は焦りながらも二人を連れて逃げ始めるが

 

ズドォォン

 

「!ノイズが!」

 

私たちの前にワームのようなノイズが現れる

 

「なんなの!?」

 

未来がそう言うが無慈悲にもノイズは酸みたいなのをはなつ

 

「っ!避けれない!」

 

このまま私達もやられる・・・そう思った時

 

「間に合ったか」

 

そういう声と共に、白の仮面の戦士が私たちを守るようにして立っていた。

 

気づけばワームのようなノイズはやられていた。

 

「えーっと・・・あなたは・・・」

「・・・まさか。」

 

恐る恐る尋ねる未来に、何かを確信したような玲奈さん。しかし、仮面の戦士は嫌がらず、冷静な声で話す

 

「・・・君たちはここから離れるんだ。遠く・・・できるだけ遠くな」

 

そう言うと仮面の戦士は剣を手に持ち、ノイズを切り裂く

 

私たちは彼の戦う姿に唖然としていた

 

声からしてまだ大人・・・青年にも達していない人が、まさか戦うなどとは思っていないからだ

 

しかし、いち早く正気に戻った玲奈さんが

 

「逃げましょう!」

 

私たちは彼女の指示の下、逃げようとするが

 

「だめ!こっちにも!」

 

未来が叫ぶ方向には、大量のノイズが出現していた

 

人形から飛行形まで・・・様々なノイズが地上から空も埋めつくしていたのだ。

 

「だめだよ・・・だめ・・・」

「・・・力があれば・・・」

 

・・・私がそう呟くと・・・

 

ドクン・・・

 

心臓のあたりから熱を感じる・・・

 

しかも今日が初めてではない・・・でも、前感じた時より暑くなっている・・・

 

ドクン、という音と共に、私の頭に一つの歌が流れる・・・この歌は

 

「・・・行こう。皆を守るために」

 

そう言い、私は駆け出す

 

「っ!?あいつ!」

 

仮面の戦士は叫ぶが私は歌う

 

「ーBalwisyall Nescell gungnir tronー」

 

すると私の身体をあの時、助けてくれた人と同じプロテクターが私を包み込む

 

「・・・あれは・・・」

『間違いない。“ガングニール”だ!』

 

私は目を開け、自分の身体を確認する

 

私の身体はプロテクターに包まれ、ところどころに装甲が施されている

 

そして、不思議と湧き上がる力を握りしめ覚悟を決める

 

「これなら・・・皆を守れる!」

 

私は戦う。皆を守ってみせる!

 

その覚悟と共に私はノイズへと拳を向け、戦いはじめた・・・




お読みいただきありがとうございました。

また、この作品を見て、気にいってくれた方、気になる方はお気に入りに追加よろしくお願いします!

それでは失礼します
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。