『7の月の終わりに生まれる男の子によって闇の帝王は敗れ去る。だが、その魂は潰えず、再び蘇ろうとするだろう。それと同時に、天才がこの世に現れる。その天才は闇の帝王を完全に倒す足がかりになる。しかし、心せよ。天才は、時に天災と成りうる事を』
ホグワーツ魔法魔術学校の校長室。アルバス・ダンブルドアはトレローニーの予言について考察していた。現在、魔法界は闇の帝王・ヴォルデモートによって未曾有の危機に晒されていた。前半に該当する男の子が産まれる予定のポッター夫妻とロングボトム夫妻は匿ったが、ポッター夫妻はヴォルデモートに敗れ、死亡、ロングボトム夫妻も精神に多大なるダメージを受け、病院に。だが、予言の通りポッター夫妻の子供がヴォルデモートを打ち破った。問題は、予言の後半の部分だった。
後半の予言はヴォルデモートが敗れ去ると同時に産まれる子供が、ヴォルデモートを完全に倒し切る鍵になりうるというものなのだが、分からない。そもそも、何故、現れるなどという曖昧な表現なのか。そんな事を考えていた時、
「ダンブルドア先生、お客様がお見えになってます」
マクゴナガル先生がお客を連れてきたようだ。
「して、お客とは…?おお、ノーレッジ先生ではないか。久しぶりじゃのう。まさか、ここで再会するとはのう」
「久しぶりね、アルバス。結構老けたのね」
ダンブルドアの目の前にいたのは、紫色の長髪を所々で括り、ぶかぶかの白い服を着た女性。名を、パチュリー・ノーレッジ。ホグワーツの元教師でダンブルドアの恩師でもある。自称200年生きている魔女。
その実態は、人間という種を超越した魔法使い。彼女は「魔法使い」という言わば、現代の魔法使い(と呼ばれている人間)の祖先に当たる魔法使いである。現に、彼女がいくら歳をとっても外見年齢は20代後半を維持したままなのである。
「さて、再会の挨拶はここまでにして…アルバス。貴方に見せたいものがあるの」
すると、虚空から赤ん坊のようなものが現れ、彼女の腕に収まった。
「私の夫から聞いたわ。この世界で、良くないことが起こる。そして、予言の子供は恐らくこの子だと」
「なんと!?あなたが認める相手がこの世に存在しておったのですか?」
確かに、パチュリーが結婚していたのには驚いたが、子供を見た時何故か納得した。この子供から尋常ならざる魔力を感じ取った。それも、ヴォルデモートと同等かそれ以上の。
「アルバス、聞きなさい。あなたはあのダーズリーとかいう一家に生き残った男の子ーハリー・ポッターを預けるつもりなのでしょう?賢いあなたの事だもの。恐らく監視役としてこちらの魔法使いを1人、近所に住まわせるはずよ」
「やはり、あなたには敵わんのう」
「私の夫は勘が鋭い人でね、ダーズリー一家は恐らくハリーをぞんざいに扱うかもしれない、それで人間不信になったら駄目だろ、そう言っていたわ。だから、近くに自分の子供を預ける」
ーーー私と彼の子供、セント・ノーレッジを…。
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そして、11年。プリベット通りのダーズリー一家の階段の物置部屋。額に稲妻の傷、ボサボサの髪型、ボロボロの眼鏡を掛けた少年ー魔法界で「生き残った男の子」として英雄視されているハリーは、
「多分、これとこれかな?」
歯車が付いた赤い機械と10種類以上あるだろうボトル。これは、自称天才の彼の友達が彼に預けた(本人曰く)世紀の大発明。その中から2本のボトルを取り出す。取り出したのは、ライオンの絵柄のボトルと掃除機の絵柄のボトル。それを、赤い機械ービルドドライバーに差し込んだ。
『ライオン!』
『掃除機!』
『ベストマッチ!』
ハリーが頼まれていたのはベストマッチと呼ばれる組み合わせを探し出すこと。そして、その友達の名前とは、
「さて、セントに連絡しないとな」
取り出したのは、この時代にそぐわない四角い機械。所謂、無線のようなものだが、中身が全然違う。と、ここでセントから連絡が来た。
「セント?どうしたの?」
『ハリー。俺が初めてお前に会った時の事を覚えてるか?』
セントとは1年前、唐突に出会った。ダーズリー一家が外出中、自分が留守番を頼まれていた時のこと。
突然、ガチャリと玄関のドアが開けられる音を聞いた。この時、ハリーは違和感を覚えた。確かに叔父さんは鍵をかけて家を出た。普通ガチャガチャと音がしてもおかしくない筈だ。だが、その鍵はいとも容易く開けられた。何故だと考えていた時、
突然、自分の部屋の扉が誰かに開けられた。しかも、ここの鍵は叔父さんしか持っていない。それに、なんの前触れもなく鍵がかかってるこの部屋に(内側からは開けられない仕様)どうやって、誰が入ったのかと思っていたがそこにいたのは、なんと自分と同い歳と言っても過言ではないであろう少年だった。
「キミがハリー・ポッター、だよね。俺の名はセント・ノーレッジ。セントって呼んでくれ。今日はあの一家が帰ってこないうちに要件だけ言っておくね」
彼が言ったことを要約すると、自分と彼は魔法使いであり、1年後に、ホグワーツ魔法魔術学校と呼ばれる場所から手紙が来ると言うこと、それと、自分の発明である60あるフルボトルからベストマッチと呼ばれる組み合わせを探し出してくれという事だった。彼はそれだけ言い残すと10本のフルボトル、ビルドドライバー、連絡手段であるビルドフォンを自分に預け、指を鳴らしてどこかに行ってしまった。
「確か、そろそろだっけ?ホグワーツから手紙が来るって日付」
『その日はホグワーツの使いと俺がそっちに行く。大丈夫、あの一家は絶対にキミをホグワーツに行かせる』
「そんな保証あるの?」
『強力な後ろ盾が有るからね…』
うん、何度も彼と連絡してるけど、たまに黒い声出すよね。気にしないけどさ。
『ついでに、そろそろベストマッチが1つ見つかったかなと思って』
「凄いね、その通り。今回はライオンと掃除機だよ」
本当に、セントは何者なんだろう?
『よし、把握した。じゃあ、近いうちに』
そう言うと通信が切れた。コンパクトな無線機だなと思ってるが、本当に凄い発明だ。さて、今日は従兄弟のダドリーの誕生日か。準備しないとな…、叔父さん達が怒り出す前に。
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「お前さん、その箱みたいなのでハリーと連絡が取れるのか!?」
そう言ったのはホグワーツの使い、半巨人のハグリッドと言う髭を大量に蓄えた大男。
「そうだね。日本屈指の財団『八雲財団』の資金力と俺の天才的頭脳の結晶だからね。でも、実用化は少し先、いや、かなり先だな」
そう言うのは濃ゆい紫色の髪、青い瞳が特徴的で、かなり(年齢の割に)傲慢な態度をとる少年。名を、セント・ノーレッジ。
トレローニーの予言で、「闇の帝王を完全に倒し切る鍵」とされている魔法使いである。
オリ主
・セント・八雲・ノーレッジ
年齢:11?
性別:男
外見:髪の毛が濃ゆい紫色。瞳の色は青色。目は少し切れ目。身長はハリーと同じくらい。モデルはエボルト戦兎。
詳細:トレローニーの予言で「闇の帝王を完全に倒し切る鍵」とされる少年。趣味は発明。性格は冷静だが、時に熱くもなる。一人称は俺。ちなみに、ハリーの事は母親のパチュリー・ノーレッジから聞いており、ダーズリー一家がいない隙を狙って会いに行った。鍵を開けた手段は、魔法は使っていません。実は、ある物を使って開けています。ヒントは、この小説のタグです。それ以上は言えません。
オリジナル設定
・八雲財団
日本屈指の財団で、世界にその名を轟かせる団体。通称世界で最も敵に回しちゃ行けない団体。