巴柄さんの父親、巡 円粋。
退魔の家の中でも伝統のある巡家現当主。
実力は最上級悪魔にも並ぶ力を持っていて、恐らく四季崎記紀の完成形変体刀を持っているだろう。
勝てるのか、私はこいつに勝てるだろうか
「頑張ってください椿姫さん、あいつなんてぶっ倒してください」
匙くんが応援をしてくれた。それに続いて他のみんなも応援してくれた。
みんなのためにも勝たないとな。
「ハッハッハ、いやー、本当はお前らが絶望している状態で殺してやろうと思ったんだが。うちの娘は役に立たないな。あの女は本当に死んでも後を残すな。こんなゴミを産みよがて」
「母さんを悪くいうなーーーーーー、私は母さんを殺したあんたに復讐するために会長に頼んで悪魔にしてもらったんだ。母さんをその刀で切り殺したあんたを切り殺すためにな!!」
巴柄さんは父親に向かって叫んでいた。
自分の母親を殺した父親に………。
「若いのも役に立たない。巴柄が悪魔に騙せれて悪魔になったと発破をかけてみたが役に立たない。やはり、俺しか頼れる人間はいないようだな」
円粋は刀を構えてきた。こちらもすかさず黄金の鎧を纏った。
そして、無言で戦いは始まった。
「虚刀流 牡丹」
私は腰の回転を加えた回し蹴りを放った。
「ほぉ、貴様は虚刀流が使えるのか」
円粋には難なく防がれた。
「私達の一族は四季崎記紀の完成形変体刀全てを把握している。それは虚刀流もだ。貴様がどんな技を出そうが私に虚刀流の技は効かん」
おいおい、それはないでしょ。
あいつには虚刀流の技は通じないとでも言うのか!
「虚刀流 銀杏 山茶花 蓮華草」
「無駄だ。俺には通じない」
三連撃も円粋に効かなかった。
こいつには普通に挑んでも勝てないなら…………。
「起きてるか、ファーブニル」
『なんだよ、宿主様よ。俺の力を貸せってか?』
「いや違う、burstを使うからサポートを頼む」
『あ~、あれね。おい宿主様、あれは余り使わないほうがいいぞ』
「今回は相手が相手だ。出し惜しみをすれば負ける」
『わかったよ。手伝ってやるよ』
「ありがとな」
実は今は人工神器に宿るドラゴン、ファーブニルと話ができるようになりました。
恐らく、赤龍帝である一誠君と接触したからだと思うのですが、そんな訳でファーブニルさんとの連携技を作りました。しかし、ファーブニルさんには極力使うなと言われています。
恐らくこの技を使えばあいつを倒せるはず。
『burst』
ファーブニルさんが全身の魔力を圧縮させて、そしてその魔力を爆発させました。
これは一時的に僕の魔力量が増えて体に強力な魔力をめぐらせて身体能力を劇的にあげる技です。まぁ、あまり便利ではないんですが、
「虚刀流一の奥義 鏡花水月」
burstをした状態で一番速度が速い奥義を繰り出した。これなら避けられないはずだ。
円粋の体に手刀が突き刺さった。
しかし、円粋は何事もなかったかのようにしていた。
「何でだよ。人間の体で耐えれる攻撃ではなかったはずだ」
「あぁ、確かに良い一撃だった。しかし、俺は今悪刀『鐚』も使っていてな。この程度の攻撃では死なないぞ」
おいおい、毒刀と悪刀のコンビだと。
良かった、花戒さんが賊刀『鎧』を破壊してくれていて、もう少しであれも使われていたな。
けど、状況が悪い事には変わり無い。しかし、ここでためらったら負ける。
「それはどうかな、この身体能力を劇的にあげた状態で七花八裂を使えばお前を倒せるんじゃないか」
「ハッハッハ。強がりを。俺は気がついているぞ。今、お前が自分自身を回復させているのにな。恐らくお前が使っていたburstってやつは魔力を爆発させて力を爆発させるが本人にも相当な負担になるんじゃないか!」
ちっ、バレたか。burstを使うと元々の量をはるかに越えるために体が体の内側からボロボロになるのだ。だから何度も回復させながらじゃないと使えない。回復系の神器を持っていて始めて出来る技だ。
しかし、このままではマズイ。何かアイツを倒す手を考えないと……………。
次回で決着をつけるつもりです。
最後はド派手にいけたらと思っています。