裏・奉仕部もとい文芸部が始動してしばらくして葉山がサッカー部で一色いろはから相談されたことを伝える
「いろはが生徒会関係で困ってるらしい」
「ふむ、一年で生徒会長だからな、困りもするのではないか・・・なあ海老名殿、やっぱりこれ出すのやめない?ちょっとアレの描写リアル過ぎるのではないか?」
「愚腐腐腐腐、その辺の描写はリアルだらかいいって何度も言ってるじゃん、材木座くんもなにか出そうよ!この間読ませてもらったラノベとかどう?今ならギリギリ間に合うと思うよ」
「我は見知らぬ人に評価されるのが苦手だといっておろう・・・でも出品はしないが行くぞ、だからサークルチケットの方よろしく頼むぞ」
年末に開催される某イベントのことで、材木座は海老名の作業の手伝いをしていた
「俺はサッカー部があるからあんまり顔出せなかったけど、二人は漫画作ってるのかい?」
「うん、年末に向けてね、スケジュール厳しかったけど材木座くんが徹夜で手伝ってくれたおかげでなんとか間に合いそうだよ」
「え?徹夜ってもしかして材木座くん、海老名の家に泊まったのかい?」
「葉山殿が想像するようなことは一切ないからな?女子の家に泊まるなどウキウキするイベントのはずなのに、一晩中男のイチモツが描かれてる絵に消しゴムかけたりベタ塗ったり・・・気が狂いそうだったわい」
「でも材木座くんは文句言う割にはしっかり仕事してくれたし私としては好印象だよ!」
「お主の好印象なぞ犬にでも食わせてしまえ」
なんだかんだと言っても作業の手は止めずに手伝ってる材木座
「知らない間にずいぶんと仲良くなってるね・・・ところで二人とも話を続けていいかな?」
「うむ、ちゃんと聞いてるから早く話せ」
「私も大丈夫だよ」
二人とも手元の作業を止めずに返事をする
「・・・それでだ、なんでもクリスマスイベントってのを海浜総合高校と合同でやるらしいんだがなんかうまくいって無いらしいんだ」
「クリスマスイベント?そんなリア充の祭典なぞ消滅してしまえばいい!どうせカップルがイチャコラするイベントなんだろう!我には関係ない!」
「仲直りしたヒキタニくんと隼人君がイチャコラするイベントなら大歓迎だよ私、ああ材木座くんもついでだから入れてあげる、材木座くんも入れる?どっちに入れる?入れられる?いっそのこと三人連結とか愚腐腐腐腐腐」
「・・・うん、ちょっと二人とも落ち着こうか、それでね、困ってるなら奉仕部に相談してみてはどうかな?って言ったら今日早速相談してみますと言っててね・・・」
「それを早く言わぬか!、おいエビ!作業は一時中断だ!無線機を持てい!」
とたんに偉そうになる材木座
「やれやれ、君は本当にアレだな・・・」
「我を部長にしたのはお主だろう!部長は偉い!故に我がここでは一番偉いのだ!」
「はいはい」
そういいつつなんかうれしそうな葉山、それを見てまた鼻血を噴出する海老名
無線機のスイッチが入り奉仕部の様子が聞き取れる
ちょうど一色が相談事を奉仕部へ話しているところだった。
要約すると合同でやることになったクリスマスイベントだが海浜総合高校側の生徒会長がいわゆる意識高い系というものらしく、意味不明な横文字や提案を連発しそれに同調した海浜側のおかげでやることがどんどん増え、スケジュールが圧倒的に足りない状態になっているとのことだった、しかも具体的に何をするのか決まってないらしい。
「・・・意識高い系というのは本当に厄介だな」
「・・・そうだね、締切までに何をするかスケジュールを決めないといけないなんて私たちにもわかることなのに」
そう言いながらもうすぐ完成する原稿を海老名は見つめる。
「奉仕部としてはどうするんだろうね」
無線機の向こうでは生徒会のことだから一色が仕切るべきと比企谷が言っているようだが
一色が生徒会長にした責任を取れという発言によって雪ノ下が同意、今回は特別ということで結局手伝うことになったようだ
「雪ノ下さんなんか責任って言葉にずいぶんと敏感に反応してたね・・・」
「本当は自分がなりたかったみたいだからそういうのもあるんじゃないのかな?」
「しかし、これ我らはどう動けばいいのだ?会議なんぞに参加できぬし、おそらくイベント自体にもかかわることなんぞ出来ぬぞ?」
「まあそれを知る為の盗聴だし、海老名は結衣から情報収集してくれ、あと海浜に知り合いがいたりしないかな?」
「我のゲーセン仲間に確かいたような?」
「私も腐ってる同士が海浜にいるよ」
「俺も知り合いのつてでなんとか当たってみるよ、情報を集めてやれることはやってみようか」
3人は独自に情報を収集するが、わかったのはクリスマスイベントがあり老人ホームや小学校、保育園等に声掛けされているということだけで、具体的なことはなにも決まっていない状態だった。
「これは相当まずいのでは?本当になにも決まってないようだが」
「もう会議には雪乃ちゃんや比企谷が参加してるんだから話は進むはずなんだがね・・・」
「それなんだけど結衣から聞いたところによるとね」
海浜側の生徒会長はかなりの難物らしく、雪ノ下が相手を痛烈に批判したのだが、相手側はまるで話を聞かないタイプだったのでいくら雪ノ下が言っても暖簾に腕押し状態とのこと、比企谷もかなりの皮肉を言ってるそうだがまるで通じず連日無駄な会議を繰り広げているとのことだった。
「俺も会議を録音した音声データを手に入れてね」
「葉山殿どっからそんなものを・・・」
「会議に参加している生徒会役員の女の子とは面識があってさ」
「・・・葉山殿は007とかのスパイか何かになったほうが良いのでは?」
音声データを聞くとなるほどさっぱり意味が分からなかった、ただやることが増えているということだけはわかる
実際盗聴器で聞く奉仕部の話し合いの内容もどうやって相手の生徒会長を説得するかという話に終始してるようだった。
「これは相手の生徒会長を何とかする路線で考えた方がいいかもな」
「何とかするって葉山殿どうするのだ?」
「弱みを見つけて手籠めにするとかどうかな?名前も玉縄だし縛って・・・愚腐腐腐腐」
「おいメガネエビ、気持ちの悪いことを言うな」
「いやまてよ、それはいいアイディアかもしれないぞ」
「葉山殿がそんな変態的な案にのるとはな・・・」
「いや手籠めとかじゃなくて、誰だって弱みの一つや二つあるって話さ、例えば好きな人とか苦手な人とか」
「ふむ、しかしそれを調べてなんとする?こんな下らない会議してると嫌われるよーとでも言うつもりか?」
「地味にそういうのは結構きくもんだよ・・・そういう人が分かればあとは俺がなんとかする。二人とも調べてもらえないか?」
「そういうことなら結衣に聞いたんだけどね・・・」
海老名は海浜側に折本という比企谷の関係者がいたことを話す。
「うーむ、八幡が今のような性格になるきっかけを作った者か、それで、その者がどうしたのだ?」
「うん、その人別に生徒会役員ってわけでもないし、なにか役割があるってわけでもなくて、ただ生徒会長の意見に「それあるー」って言ってるだけなんだって、参加理由もただ誘われたからなんとなく来てるって言ってたそうよ。だからもしかして玉縄って人が折本さんって人の気を引くため参加させたんじゃないかな?」
「折本さんか・・・」
「葉山殿、知っているのか?」
「うん、ちょっと前の話なんだけどね・・・」
そう言って比企谷とダブルデートをした話をする。
「左様か、葉山殿なりに色々考えてはいたのだな、でも仲が微妙な時にそれをするのは悪手だな」
「うん、俺も思い知ったよ、あんな3人の悲しい顔を見るのはもう御免だ・・・」
「・・・うおっほん、まあ、それではその折本なる人物と玉縄との関係について調べるということでよろしいか?」
「それでいいね、では来週までに調べるとしようか、時間が無いがしかたない、できるとこまでやろう」
「了解だ、海老名殿もそれでよいな?」
「二人とも助かる、ところで週末なんだが俺ディスティニーランドに誘われてるんだ」
「ほう、さすが葉山殿、グループから追い出されても週末はリア充らしく過ごすのだな?この裏切り者め!」
「ああ、いろはに誘われててね・・・雪乃ちゃんたちも来るそうだ・・・」
「ええ?それはちとつらいな、つかよく八幡達はおぬしと遊ぶ気になったな」
「ちがうと思う、たぶんいろはの告白の手助けのつもりなんだと思う」
「ん?告白って?」
「いろはが俺に告白するつもりなんだと思う」
「はぁーヌシはなんだかんだ言ってモテモテだな、クソ!爆発すればいいのに!」
「前も言っただろ、誰とも付き合うつもりは無いんだよ、しかもたぶんいろはは俺のことはもう眼中にないんだと思う」
「それは好きでもない人にわざわざ告白するってことか?意味が分からぬな」
「おそらくだけど・・・けじめのつもりなんだと思うよ、前にも一度告白されたんだがその時諦めないとか言ってたからね、それにいろはの今の好きな相手って・・・」
そういい葉山は上を見る
「まさか八幡か?するとなにか?ヌシから振られること前提で告白してその足で八幡に泣きつくつもりか?まるでビッチだな!本当になんでこの学校の美人はこうも外見と中身が釣り合ってないのだ?」
嘆く材木座、
「ふーん、ねぇ隼人君、それって私たちも行っていいのかな?」
「いろはからは知り合いもつれてきていいとは言われてるな、姫菜はいいと思うが・・・」
そういって葉山は材木座の方を向く
「ふん!仲間外れにされても我悲しくないもん!我週末はモニターの中の彼女と一緒に過ごすから平気だもん!」
「姫菜は雪乃ちゃんに嫌われていて、俺は雪乃ちゃんと比企谷、材木座くんは雪乃ちゃんと比企谷と結衣だからな、厳しいなこれは」
「うーんこっそり行けばいいんじゃない?私も雪の下さんとはアレだし知り合いと回るからってことにして、そうした方がみんなペアになっていいんじゃない?奉仕部は3人だけど」
「我も!我も行ってよいのか?」
「大手を振って一緒に居られないけどいいんじゃないかな?いろはは任せてくれ、そっちは材木座くんを頼んだよ」
「あれ?もしかして我、海老名殿と一緒?」
「やったね、材木座くん、私しっかり腐教活動するからちゃんと聞いてね?」
「記念すべき女性とのディスティニーランドが腐敗臭にまみれそうだ・・・」
またも膝をついて嘆く材木座だった。