冬休みが明け学校が始まる
奉仕部に依頼が無いときは裏・奉仕部の方は文芸部として活動している、
といっても小説やラノベを読んだり何かを書いたりと趣味に没頭する時間となってた。
休み明け初めの部活の時間
「海老名殿、正月はすまなかった」
材木座は海老名へ謝る
「私こそごめんね、ヒキタニくんに早く気が付いていれば・・・」
「何かあったのかい?」
葉山が会話に入って来たため、正月にあったことを話す。
「そっか・・・やっぱり俺が行って正直に話すか・・・」
「マテ、そんなことしても今の葉山殿の立場では信用してもらえぬ、第一もう良いと言ったであろう、遠くから見守るってことに決めたのだからな」
材木座はそういうがうつむいてしまう。
「・・・二人とも、正月早々から暗くならないでよ、そうそう、初売りでこれ買ってきたんだ」
そう言って海老名は3つのマグカップとインスタントコーヒーをバッグから出した。
「奉仕部は紅茶らしいけど私そういうのはわからないからインスタントだけどコーヒーで」
「海老名殿、気を遣わせてすまぬな」
「材木座くんのアイディアでしょ、あとはポットだけどどうやって調達しよう?」
「ああ、そういうことなら俺に任せてくれ」
そういうと葉山は携帯でどこかへ電話しているようだ
「使ってない電気ポットを放置している部活があるそうだからもらってくるよ」
「葉山殿、いったい今どこへ連絡を・・・」
「グループ追い出されて自由に一人で動けるようになってから色んな人から情報が入ってきやすくなってね、最も主に女子だけどね」
そう言って葉山は電気ポットを受け取りに出て行った。
「葉山殿はすごいな、やはり弁護士ではなく諜報員の方が・・・さて何もないとは思うがちょっと奉仕部の様子を聞いてみるか、さすがに年始早々情事を繰り広げたりますまい」
そういって材木座は無線機のスイッチを入れたところ話し声がする
『ねぇヒッキー、中二のこと許してあげたら?』
『出来るわけないだろ、結衣にあんなことしやがって、本当はぶち殺してやりたいぐらいだ』
『そうよ、結衣さん、あんな下賤な男のことなど許す必要なんてないわ』
『あたしはもういいって言ってるじゃん、それにあれがあったからあたしヒッキーに本音を言えたんだし、ヒッキーも本音伝えてくれたし、俺の女だなんて・・・』
『それは俺の黒歴史の一つになってるからもう言わないでくれ、それにあんなことが無くても俺は・・・』
『ううん、たぶんお互い言えなかった、もしかしたら卒業までずっとあのままだったかもしれない、ゆきのんも隼人君があんなことしたからヒッキーと本音言い合えたんじゃんか・・・』
『雪乃にだってあんなことが無くても俺は・・・』
『・・・いいえきっと無理だったかも知れないわね』
『おかげでさ、ゆきのんの誕生日に3人で心も体もつながれたじゃん』
「ん?今由比ヶ浜殿は心も体もとか言ってなかったか?」
材木座は海老名に向かって言う
「言ってたね・・・しかも三人とも名前で呼び合ってるね・・・」
「これはアレか、八幡のアレがナニしてアレしちゃった系か?
無線機の中ではまだ会話が続く
『そうだな・・・材木座と葉山のおかげで俺はお前たちと・・・一度礼を言うべきなんだろうか』
『ううん、違うよ、仲直りするの、たぶん中二も隼人君も何か意図があったんだよ、だって本気であたしにあんなことするならヒッキーがいないときにやればよかったわけだし、わざと見つかるようにやってたみたいだったもん、隼人君だってわざわざヒッキーの怒りを買うようなこと言ってたし・・・』
『そういえばそうかもな・・・考えてみる』
『うん、お願い、あとそれとは関係ないんだけどさ、ヒッキー休み開け久しぶりに会ったんだし・・・』
『おい、今までまじめな話していただろうが』
『そうよ、結衣さん、ここは私に任せなさい』
『お前ら、雪乃の誕生日にあれだけやったのにまだ足りないの?しかもここは学校だからね?平塚先生にばれたらファーストブリットどころじゃなくなるって』
『あら、物足りなかったらいつでも相手してやると言ったのはどこの八幡様かしら?それに平塚先生なら忙しくて今日はこないわ』
『雪乃?ちょっとどこ触ってるの?、あれはその場の勢いでだな、おいチャックを下ろすな!、結衣もボタンを外すな!二人とも落ち着け!』
「ブツッ」
材木座は無線機を切る
「き、今日はここまでにしておこうか」
「そ、そうだね、あー隼人君まだかなぁ、マグカップ早く使いたいよね」
材木座は海老名と二人っきりということを思い出し少々焦ってしまい二人の間には微妙な空気が流れる。
「そ、それにしても八幡の奴、これから我らに対して何か言ってくるのであろうか?」
「そ、そ、そんなこと言ってたね、隼人君にも知らせないとね」
海老名も微妙な空気を感じとり声が上ずる。
そんな中、材木座が思い切ったように言う
「あ、あの海老名殿、その、わ、我々の仲も、も、もう少し進展してみたらど、どうであろうな、海老名殿が良ければだが、嫌なら今の台詞忘れてくれ、いや忘れてください。お願いします。」
海老名は材木座をじっと見ながら
「・・・私、そういうのには少し抵抗があるの、ほら私腐っているでしょ?」
「すまぬ、海老名殿の気持ちを考えていなかった忘れて下さい」
そういって土下座する材木座
「んーそうじゃなくて、だから気持ちの準備ができたらね?」
「え?」
「君とそういうことするのは嫌じゃないかなってこと、現物の取材にもなるし愚腐腐腐」
「そっちがメインではないだろうな・・・」
「さぁ?どちらでしょう?」
海老名がニコッとした笑いを材木座へ向ける
「二人ともなんか楽しそうだね、いいことでもあった?」
電気ポットを受け取った葉山が帰ってきた。
二人は先ほどの雰囲気をごまかしながらも由比ヶ浜が言っていたことを葉山へ話す。
「そっか・・・結衣がそんなことを・・・」
「まあ八幡も微妙に納得してない感じだったしどうなるかはわからぬがな」
「その時はその時さ、ところで彼らは会話だけだったかい?また変なことしてたりしなかったかい?」
「無線で聞く限りだとたぶん上では新年早々おっぱじめてると思うぞ、聞くのは精神衛生的に良くないと我は思う」
「ヒキタニくん、二人のこと名前で呼んでたし、雪ノ下さんの誕生日に心も体もつながったとかいってたから少なくとも童貞じゃないみたいだね、私としては隼人君で童貞捨ててほしかったな」
「マジか・・・雪乃ちゃんは大人になったんだね・・・複雑な気分だよ・・・ん?誕生日?」
葉山は海老名の台詞を聞いたあとちょっと考え込む
「信じて送り出した幼馴染が・・・って奴かな、そういうシチュエーションは我はちょっと好かないのう」
「えーはちはや中に材木座くんが隼人君に電話するとかいいじゃん!!NTR!超興奮するよ!!」
「せぬわ!つか毎度言っておろう!身近な人で妄想するのは勘弁してくれと、アニメのキャラだったらいくらでも付き合うぞ、ってかどうした葉山殿、雪ノ下殿の誕生日がどうしたのだ?」
「・・・そういえば正月のことなんだが、1月3日は雪乃ちゃんの誕生日でね、今年は雪乃ちゃん実家に戻れないと言っててさ、雪乃ちゃんのお母さんから来るように説得しろって言われてね、陽乃さんだと電話に出ないかもしれないからって俺が電話させられたんだよ」
「ほうほうそれで?」
「電話したんだが具合悪そうではぁはぁ言ってたんだよ」
「ふーん・・・それはいつの話だ?」
「ちょうど当日の誕生日の日なんだ・・・酷い風邪にかかったとかで呼吸も荒くて苦しそうになんかを我慢してる感じだった・・・インフルエンザらしいから絶対にお見舞いに来ないでと言ってたな・・・」
「え・・・?誕生日の日って・・・海老名殿たしか・・・」
「・・・心も体もつながっていた日だよね?」
「んで陽乃さんが演技じゃないかとか、もしかして比企谷が入れ知恵してたりとか勘ぐって比企谷に電話したんだがこちらも同じく具合が悪そうで、風邪をひいたとかではぁはぁと電話越しに言ってたそうだ」
「・・・」
材木座も海老名も察してしまい何とも言えない表情になってしまう
「んで結衣に様子を見に行ってもらえないかと思ったがこちらも風邪だとかで呼吸が荒くて苦しそうでね・・・結局今年は実家の雪乃ちゃんの誕生会は無くなったんだが・・・これってもしかして・・・」
「もしかしなくてもアレに決まっておるだろう!!なにそれ!?どんなエロゲだよ!リアルに信じて送り出した幼馴染と女友人が!って展開だろこれ!電話の向こうじゃ同じベッドの上で3人とも背徳感で大興奮って流れだろこれ!」
材木座は呆れつつ叫ぶ
「そうだよなぁ・・・雪乃ちゃんや比企谷からすれば復讐みたいな感じだったのかな・・・確かに諦めてはいるがこの仕打ちはちょっと無いよ・・・」
がっくりと落ち込む葉山
「まあ、コーヒーでも飲んで気を落ちつけようぞ、海老名殿頼む」
「うん・・・それにしてもヒキタニくんすごいね・・・これじゃ本当にエロゲの主人公だよ・・・」
「なあ葉山殿、二次元に逃げるのも一つの手だぞ」
「あ!それいいかも!隼人君、新しい扉を開こうよ!」
「ヌシはコーヒーの準備をはよせい!」
そんな感じで落ち込んでる葉山を慰める二人だった。