私立グリモワール学園〜沖許陸の場合〜   作:ハラショー01

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だいぶ感覚が空いてしまって申し訳ないです!


第2話

「すみません!遅れましたー!」

校門の方から大きな声が聞こえた。

がしゃん、と門が開く音がする。

やっと案内役の人が来たのかー。

やって来た案内役の人は、俺たちの前で1度礼をしてから自己紹介を始めた。

「今回学園の案内をすることになった南智花です。よろしくお願いします」

元気の良い挨拶だったけど、目の前で自己紹介をしてくれた女の子…南さんの顔は少し引きつっているように見えた。

「あの…」

「どうかしたんですか?」

桜乃さんもその様子に気づいたのだろう。

俺の声をかき消すように、桜乃さんは問いかけた。

「色々順番がおかしくなってしまって…」

「と言いますと?」

「すみません、いきなりクエストに行くことになっちゃいました」

「え?」

嘘だろ?

俺はきっと今、すごく間抜けな顔をしているだろう。

多分、作野さんも。

「クエストは特殊な授業ですから、行きながら説明しますね」

クエスト。

ここで言うクエストとは、RPGゲームなどでよく聞くクエストではなく、グリモアでは授業の一環として取り入れられているれっきとした戦闘。

まだ覚醒して日が浅い上に、今日グリモアに入る俺が、不安を抱かない方がおかしいだろう。

「出発する前にクエストを受注する必要があるんですけど、デバイスを出してもらえますか?」

「でばいす…?」

聞きなれない単語に戸惑う。

直訳すると装置、という意味になる。

俺がしばらく黙っていると、南さんははっと、気づいたように説明した。

「あ、デバイスって言うのは、ケータイのことです」

「あー、なるほど」

それならスマホとかで良くないか?

ややこしいな。

スマホを取り出して南さんへと差し出すと、彼女は困ったような顔をした。

「そっちじゃなくて学園から支給されたやつです」

支給も何も俺はまだグリモアへと1歩たりとも足を踏み入れてないし、当然デバイスなんて支給されてない。

「桜乃さん持ってる?」

「持ってないですけど」

2人の反応を見て、南さんの表情は不安から焦りへと変わっていった。

「そんな…デバイスがないとクエストを受注できないのに…」

すると校門から、グリモアの生徒らしき少女がやって来た。

「彼らのデバイスを持ってきたわ」

「宍戸さん!」

「あなた達が転校生ね?私は開発局の宍戸」

開発局?生徒じゃないのか?

「兎ノ助からクエストに出ると聞いて持ってきたの。高価なものだから取り扱いには注意してね」

兎ノ助って誰だよ。

「ありがとうございます」

俺と桜乃さんは宍戸さんからデバイスを受け取った。

「無尽蔵の魔力、それが本当なら人類の希望になる。お願いだからこんな所で…」

「死なないようにね」

「…」

桜乃さんの体が少し震えた。

そうだ。

俺たちは今から魔物と戦いに行くんだ。

何か一気に緊張してきた…

「まぁ頑張って」

「あは、あはは…」

言うだけ言って、宍戸さんは学園の方へと戻って行った。

今から魔物と戦うって奴に言うことじゃねーだろ。

「だ、大丈夫ですよ!クエストはちゃんと私たちの力量に合わせられてますし!」

「気にしてないんで大丈夫ですよー」

そうだよな。

流石にいきなり俺たちにそんな難しいクエストさせるわけないよな。

「そうですか!じゃあ早速行きましょう!」

ま、こんな所で死なないようにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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