ψ木空助の麻雀勝負   作:ジョー・ジャック

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麻雀が分からなくても楽しめるように書きましたが、麻雀漫画のネタがちりばめられています。
こうゆう矛盾に耐えられない方は我慢してみてください



前編

「お!相棒んちでクリパか」

「斉木から誘ってくるなんて珍しいな(まぁそういうこともあるか)」

 

そうだ。今年は盛大にしたいらしくてな、無理言って兄も帰ってくるらしい。

来てくれるか?

 

「おう!相棒のたのみってんならもちろんだぜ」

「亜蓮も誘っていいか?(遊ぶ約束しちゃってるしな~)」

 

もちろんだ。

 

「よし、じゃあちょっと誘ってくる(本当に大勢になりそうだな)」

「え?なになに海藤君なんの話?(本当は聞こえてたんだけどね)」

「あー…(これ言っていいのか?話したら断りずらいし、女子は流石にダメなんじゃ…)」

 

家でクリスマスパーティをするから誘ってるところだ。豪華にしたいらしいし、一緒にどうだ?

 

「えーいいの!じゃあ私心美ちゃんとか目良さんも誘っていい?(心美ちゃんも誘わないと抜け駆けみたいだしね)」

 

もちろんだ。

 

「じゃあ、俺は亜蓮に話聞いてくる(この調子なら、ほかの人も誘ってよさそうだよな。灰呂あたりにも声かけてみるか)」

「じゃあ私も二人を誘ってくるね~(これで海藤君とクリスマスを一緒に・・・)」

 

 

 

僕の名前は斉木楠雄。超能力者である。

それはさておき、優秀な読者様ならばこの出だしとタイトルで全て察することが出来ただろう。

まさか下手な二次創作特有のキャラ崩壊かと思ったか?それは違う。

僕が最近じゃ海外でも映画でしか見ないレベルのテンションの高い家に誘うだなんて、別の時間軸じゃ無い限りありえないだろう。

分からなかった読者に説明するためにも、僕は回想に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

それは僕が食後のデザートを食べている時だった。コーヒーゼリーの至福の時間は誰にも邪魔されずに静かに食べ・・・たかったのだが、突然の騒音で機嫌が悪くなるのだった。

 

「え!?じゃあくー君クリスマス帰ってこれるの(家族でクリスマスなんて久しぶりね!)」

『ああ、こっちじゃクリスマス休暇でどこも休みなんだ。去年まではずっと研究してたけど、今年はクリスマスには帰ってしばらく過ごしても良いかな~と思ってね』

「うれしー!じゃあご飯も一層豪華にしないと(くー君の好きなものいっぱい用意しないと)」

『そんな張り切らなくてもいいよ』

 

怪しい。奴が理由もなく休息を取るとは思えないし、なにより日本に帰ってくる理由も無い。

単刀直入に聞く。何が狙いだ?

 

『アッハッハッハ。僕が理由も無く家族のもとに帰るのは変かい?』

「そうよくーちゃん。そんなにピリピリしないの(二人とも変なところで意地っ張りなんだから)」

『僕だってちょっとしたホームシックになることぐらいあるさ』

 

いや、確実に何かある。お前がホームシックになるような神経をしていないことぐらい分かってるんだ。

 

『と、いうことで楠雄。僕とゲームをしよう』

 

そらきたことか。「と、いうことで」が使える文脈じゃなかっただろ。

 

『とは言っても聖なる日クリスマスに化学兵器を使って楠雄とガチバトルなんて罰が当たりそうだしね。ここは穏便に行こう」

 

神なんて信じてないやつ代表が何言ってるんだ。

 

『特注の麻雀牌を手に入れられたんでね。こいつを使って真剣勝負だ』

 

麻雀だと?前にやったときはもう麻雀はやらないとか言って拗ねてたじゃないか。

 

『透視で全ての牌を見て山と自分の牌をアポートして四暗刻なんてやられたら大人でも拗ねちゃうよ』

 

それを焚きつけたのは、バレなきゃイカサマじゃないって言って※燕返しで天和にしたお前だがな。

※燕返し…最初に配られた牌を、山を直す時に仕組んでおいた牌と総入れ替えすることで天保(役満)を生み出す技

 

『まぁ、それはお互いに子供だったってことで水に流そうよ。サイコキネシスで僕の番に牌を倒してチョンボ支払わせたことも水に流すからさ』

 

ドラ表示牌のすり替えでタンヤオドラ8とかやろうとしてたことは流さないでおいてやる。

 

『ハハッ。結構覚えていてくれて嬉しいよ。じゃあ、麻雀らしく賭けるものの話をしようか。ノーレートじゃ楠雄が動かないことは知ってる。もし勝ったらコーヒーゼリーをこれだけでいいかな?』

 

そう言って指を一本立てる。

一箱ってか?なら断る。今回はそうとう勝つ自信があるようだしな。

 

『一年分』

 

……………………………………………………………………………条件を一つ。

 

『珍しいね、いつもは条件を吞む側なのに。内容によるけど良いよ』

 

面子はこちらで用意する。お前に用意されちゃ面倒なことになるのは見えてるしな。

 

『なるほど。協力者がいることはバレてたか。せっかく裏の麻雀王とコネクションを持てたのに、残念だ』

 

どちらかが飛んだら終わり。他の人が飛んでも点数は継続。飛んだ人は抜けて別の人と交代する。イカサマはバレたら8000点。

 

『いいよ。せっかく真剣になってくれているんだ。それくらいは許容範囲さ。じゃ、前日には牌持ってそっちに行くから好きなだけ確認してくれ』

 

 

 

 

 

ということだ。キャラ崩壊は勝負のための仕方のない犠牲だ。

だが、この勝負は正直言って出来レースだ。運の要素の強いゲームである以上、ありとあらゆる神に愛されし女照橋さんが来て事情を話せば負けることは無いだろう。しかも今回は「飛んだ方が負け」というルールにすることができた。すなわち、誰があがって点を奪っても良いのだ。彼女が本気を出せば四槓子四暗刻大四喜字一色の4倍役満なんてことが起きても不思議ではない。

もちろん、照橋さんを呼ぶということはそれなりのリスクを伴う。一人で聖夜に呼ぼうものならフラグが立つだけではない。照橋心美ファンクラブからの呪いや周りからの白い目等のフルコースを味わい、他の人の好感度メーターがマイナス方向に限界突破してしまう。

その為の策がこのいつものメンバー作戦だ。この作戦ならば周囲から反感はあがりにくい。直接誘ったのは燃堂海藤の二人だけだから本命が照橋さんだけだともばれにくいのだ。

悪いが、今回もコーヒーぜr…勝負はいただきだ。

 

「~~ってことなんだけど、心美ちゃんどどう?」

「ごめんなさい。クリスマスはお兄ちゃんと過ごすって言っちゃったの」

 

何ぃぃぃ!!!

照橋さんが来れないだと?僕がやるイベントには確実に来ていた照橋さんが断るだと!?

そこまで考えの至らなかった僕の責任だが、だからって……その……ええぇぇぇ……

 

「本当にごめんね(あれ?斉木がちょっと悲しそう?私が来れなくて悲しいってこれはおっふと取っていいわよね!!)」

「仕方ないよ~、そっちもクリスマス楽しんで!(心美ちゃんはダメか~でも目良っちなら・・・)」

 

 

 

ック……ということは奴との一対一のガチバトルになるのか。やれやれ仕方がない、僕も本気を出さなきゃいけないようだ。

 

 

 

 

 

 

準備日

 

「今回使う牌だ。それと、父さんには今日の未届け人になってもらうからね」

 

ふーん。なるほど。ぱっと見は普通の牌だな。触っても?

 

「どうぞ」

「なんか、裏のカジノの取引現場見てるみたいでソワソワするな」

 

……なるほど。ゲルマニウムを牌全体にまぶしたな。

 

「牌を持っている間だけでも心が読めなければ心理的に制限がかかる。しかも、心を読んでいるタイミングが分かれば思考が多少は読みやすいからね」

「ゲルマニウムのことよく知ってたな~」

 

アポート対策に牌の中身が違うな。

 

「そうさ。中身はダイヤモンド・金・オリハルコン・ヒヒイロカネ・アダマンタイトを使って全種類の牌の価値がそれぞれ変えた。重さは同じになるように他の金属で調整したけどね」

「あ~それで普通の牌より重いと……ってダイヤモンド!!これダイヤで作ってあんの!?(これ作るのにいくらかっかってるんだ!?これ終わったら売って……いや流石にそれはダメか)」

 

さらっと空想上の金属出すな。

恐らくだが、サイコメトリーでこの牌を作った時の事を思い出させないように虫を這いずらせただろ。

 

「まぁそれくらいはね。聞くかい?汚いオッサンに嘗め回してもらった後に虫ツボの中に・・・」

「うわっ汚っ!(えんがちょしとこ)」

 

催眠や幻覚対策に少し深めに掘って、基本盲牌で確認する気だな?

 

「もちろん」

「徹底してるな~(そんなところに力入れなくても……)」

 

 

牌を削って白を作った場合すぐ分かるように外側は塗装でその下は真っ黒だな。

 

「楠雄なら、指圧で金属を削ることぐらいできるだろ?」

「発想からやばいだろ!そんなの漫画でしか見たことないぞ!(轟盲〇かよ!)」

 

コニャック編集部が他の雑誌のネタ引っ張ってくるんじゃない!

そして、僕が知り合いを呼ぶだろう予測でサイコキネシスを自粛させるよう誘導したと。

 

「戦いは準備期間から始まっているのさ。まぁ、そんなことは最初の時点で気が付いていただろうけど……」

 

さて、ひとまずはこれくらいか。

 

「あれ?これだけで終わりで良いのかい?」

 

なに、牌が金属なのを利用して電磁石や磁場でイカサマをしようとするのはお互い様だ。お互いが邪魔しあって手を出せないような場所はわざわざ口出ししない。

 

「なるほどね」

「磁場!?って体に影響でないだろうな!(スマホとか壊れそうじゃん)」

「一般的な磁場で壊れるのはスマホくらい薄い機器だけで、一日とかそこらで体は壊れないよ」

「そっか~良かっ……って、スマホには被害がいくんじゃないか!」

 

僕の磁場は一般的とは言えないがな。

 

「それってどういう(やっぱりヤバい気が)」

「じゃ楠雄、そういうことで」

 

ああ、そういうことだ。

 

「決戦は明日」

決戦は明日

 

「楽しみにしとくよ、楠雄」

 

楽しみにしとくよ、コーヒーゼリー

 

 

「最後締まらないな~(途中までライバルの勝負予告みたいだったのになー)」

 

 




参加組
海藤・燃堂 斉木に誘われた
夢原 海藤君がいるなら
窪谷須 海藤に誘われて
灰呂 窪谷須と一緒にノリで誘われる

不参加組
照橋 兄と用事が
目良 クリスマスのバイトは時給がよくて……
鳥束・相ト・明智 斉木が誘うわけ……
才虎 まず日本にいない
梨歩田 照橋さんとしか繋がりないし誘われない
涼宮 鳥塚としか繋がりないし誘われない
佐藤 普通に野球部のクリスマスイベント中
高橋 高橋は高橋
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