実力至上主義の学校に入学する。そして美少女と出会う。   作:田中スーザンふ美子

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祝☆よう実コミカライズ7巻来月発売


47話 とある2人の進化目録

 体育祭に向け本格的な準備が始まった。週に1度設けられる2時間のホームルームは自由にして構わないとのお達しがあり、時間の使い方はクラスの判断に委ねられた。

 まず最初に決めなければならないのは2つ。全員参加の種目に出る順番の決め方。そして推薦競技で誰が、何の種目に出るかだ。

 平田から仕切りを任された俺は教壇に立っていた。

 

「とりあえず全員参加の種目の順番の決め方と推薦競技の参加者を決めたいと思うんだけど」

 

 教室の一番後ろにいる茶柱先生のプレッシャーが凄いな。

 

「少しでも勝率を高めるために、能力の高い人を最善の配置にする方法でいこうと思うんだけど……どうだろうか?」

 

 みんなが楽しく参加するなら挙手制の方がいいだろう。ただそれでは勝率は低くなる。

 

「俺は界外の意見に賛成だぜ!」

 

 予想通り須藤が賛同してくれた。

 

「俺は勉強じゃ役に立たないからよ。運動くらいはみんなの役に立ちたいんだよ」

 

 須藤が健気なことを言ってる。そのおかげでみんなの反応は上々だ。

 

「確かに。私も勉強苦手だから……。体育祭くらい役に立ちたいかな」

 

 須藤に続いて小野寺が言う。ちなみに実家は洋菓子屋らしい。和菓子屋じゃないのが残念。

 

「平田はどう思う?」

 

 ここで普段リーダーを務めてる平田に振る。

 

「うん。いいんじゃないかな。僕も界外くんの意見に賛成だよ」

 

 予定通り平田が賛同した。平田には前もって俺の意見に賛同するようお願いをしていたのだ。これで俺の意見に反対し辛い雰囲気を作り出すことが出来た。

 

「ありがとう。えっと、この方法に不満を抱く人もいると思う。運動が苦手でも3位以内に入ればプライベートポイントが得られる可能性があるわけだからな」

「そうだよ。俺もプライベートポイント欲しいぜ」

 

 山内が不満そうに言う。お前この雰囲気でよく言えるな。メンタル凄すぎだろ。

 

「だよな。でもプライベートポイントは夏休みの特別試験でたっぷりゲット出来ただろ?」

 

 笑みを浮かべながら言う。

 

「うっ……。た、確かにそうだけど……」

「今月は全員クラスポイントとプライベートポイントを合わせて15万ポイント以上得たはずだ」

「そうね。5月の0ポイントから考えられないほどポイントを得られたわね」

 

 さすが堀北。みんなを誘導しやすいように補足してくれる。

 

「だから今回は我慢してほしい。……よろしくお願いします」

 

 ここで頭を下げる。これでみんなも納得してくれるはず。

 

「か、界外くん。頭を下げる必要ないよ!」

「そうだよ。特別試験勝てたの界外くんのおかげなんだから!」

「氷菓のおかげでござる」

 

 予想通りの反応で笑いそうになる。それと博士、余計なことを言うな。

 頭を上げて、教室中を見渡す。みんなの顔を見るかぎり、作戦は上手くいったようだ。後は保険でサービスもしておこう。

 

「それじゃ今回は勝つために能力制でいかせてもらう。その代わりと言っちゃなんだけど、もし俺が最優秀生徒に選ばれたら、みんなに夕食を奢るよ」

 

 ふふふ。これでみんな俺の言うことを聞いてくれるはず。

 

「マジでっ!?」

「本当かよ!?」

 

 うん。やっぱりうちのクラスの生徒は単純な人が多いな。これも反応が予想通りすぎる。

 

「本当本当。打ち上げも兼ねてって感じだな。まあ俺が最優秀生徒に選ばれたらの話なんだけど」

「界外なら絶対選ばれるぜ!」

 

 さっきから須藤のよいしょが凄いな。こんなに人から信じられるの生まれて初めてだぞ。

 

「お、おう……。それじゃ時間まで詳細を詰めようか」

 

 その後、堀北の補足提案により、運動能力がある生徒は優先的に好きな推薦競技に参加出来ること、全員参加の競技は運動能力がある人とない人の組み合わせで参加することが決まった。

 また、テストの点数を不要と感じる生徒が上位を取って得たプライベートポイントと最下位を取った生徒が失ったポイントを相殺すること。特別試験と同様にポイントの増減をクラス全員で分担することも合わせて決まった。

 堀北の補足提案に不満を言う生徒はもちろんいなかった。

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 体育祭までは、競技参加者を決める以外にもやることが沢山ある。

 そしてその大半は体育祭を円滑に行うための準備が占めている。行進や競技の入場から退場までの練習を繰り返し行う。正直だるくてしょうがない。体育の授業は自由時間が多く割かれることになり各自が各々練習したい競技に取り組む許可が出されていた。

 

「借りてきたよ」

 

 翌日の体育の時間。平田が学校に申請し握力測定器を入手してきた。目的はもちろん各生徒の握力を測るため。男子が参加する競技には純粋に力を必要とするものが少なくない。今回の測定で力自慢の生徒を集める作戦だ。

 

「悪いな」

「ううん」

「それじゃ順番にやっていくか。測るのは利き腕だけでいいだろう。2台あるから効率よく測るぞ。結果は俺と平田に申告してくれ」

 

 男子全員を2列に並ばせる。そして先頭の沖谷と博士に1台ずつ渡す。

 10分ほどかけて全員の測定が終了した。結果は82・4キロの数値を出した須藤が1位だった。次に70.5キロの俺が2位。3位は綾小路の60キロ。恐らく綾小路が本気を出せば須藤より高い数値を出しただろう。

 男子全員の測定が終了したので、測定器を堀北に渡した。女子にも男子と同様に力を必要とする共通競技があるので測定は必要だ。

 俺は集計した結果を元に推薦競技の枠を埋め、ノートにまとめた。

 

「四方綱引きは俺、須藤、綾小路、平田の4人だな」

「おう。ところで四方綱引きってなんだ?」

 

 須藤が訊ねる。

 

「四方で綱を引き合う競技みたいだ。4クラスで選抜された4人ずつの計16人が一斉に網を引き合う勝負だな」

「お?」

「これは駆け引きが重要な競技だな」

「お?」

 

 須藤。お前はいつから”お”しか言えなくなったんだよ……。

 

「なー界外。俺たちが出れそうな競技ってないのか?」

「池。推薦競技の項目をよく見ろ。一つだけあるだろ」

「……借り物競争か?」

「正解。これは運が重要だからじゃんけんで決めるか」

「よっしゃー!」

 

 一つくらい運動能力がない人でも参加する競技があってもいいだろう。運動能力がない生徒にも参加するチャンスが与えられたことにより雰囲気もよくなるはずだ。

 公平なじゃんけんの結果、借り物競争の参加者は俺、綾小路、池、幸村、森、小野寺の6人になった。

 

「なんでオレが……」

 

 綾小路が肩を落としてる。

 

「諦めろ。運がよかったんだ」

「運がないの間違いじゃないのか?」

「いいや。……なあ綾小路」

「なんだ?」

「取引をしよう。もしお前が本気を出すなら一週間手料理を振る舞ってやるぞ」

「……なん……だと……」

 

 俺の魅力的な提案に綾小路が驚愕する。

 

「しかも毎日お前の食べたい料理を作ってやる」

「オレの食べたい料理……」

「ああ」

「しかし活躍すると目立ってしまう」

「そうだな。ただ目立つのは期間限定だ。体育祭で活躍したからといってずっと注目されるわけじゃない」

 

 つーか高校生なんだから足が速いくらいでちやほやされたりしないだろ。

 

「最優秀生徒に選ばれれば話は別だが、各競技で1位を取ったからといって、そこまで目立つことはないぞ」

「……そうなのか?」

「ああ。足が速くてモテるのも小学生までだからな」

「…………いいだろう。お前の取引に応じてやる」

 

 落ちた。俺の料理の虜になっている綾小路を落とすのは簡単だった。

 綾小路との取引を終え、俺は全ての競技、生徒個人個人の出番がどこかを決め終えた。そしてそれを書いたノートをクラスメイトに回す。

 もちろんこれはあくまで暫定的なものであり、今後の練習や他クラスの情報次第で変更する可能性もある。……いや、必ず変更する。

 

「今取り決めた情報は重要なものだから他クラスに知られないように気をつけてくれ。ノートが回ってきたら自分の番とパートナーだけをメモして残してくれ。撮影も禁止だ」

 

 まあ変更するから撮影してもいいんだけど。万全を期した風に言わないと怪しまれるからね。

 

 次のホームルームからは体育祭に向けて自主的に練習していくことが決まった。

 休み時間の間に、体操服に着替えてグラウンドに出る。

 

「うお、ちょいアレ見てみ?」

 

 露骨に嫌そうな顔をした池が校舎を見つめる。すると教室から顔を覗かせる生徒が何人もいた。

 

「あそこってAクラスだよな。早速偵察か?」

「隣のBクラスも偵察してるようでござるな。我の力は隠さねば」

 

 博士の力を隠してもしょうがないと思うんだけど。

 

「早速始まったわね」

 

 着替えてきた堀北も好奇の視線に気づいたようだ。

 

「そうだな。Dクラスは俺たちに興味ないようだな」

 

 他のクラスと違い龍園率いるDクラスは、誰一人目を向けていない。

 

「そうね。……何か企んでるのかもしれないわね」

「例えば?」

「他のクラスの生徒を買収して、生徒たちの出場種目の情報を入手していたり」

 

 確かにその可能性はあるな。実際CクラスとBクラスには裏切り者がいるからね。

 

「界外くん、参加表なのだけれど、そのまま茶柱先生に提出はしない方がいいと思うわ」

「わかってる。既に茶柱先生にはもう一枚参加表を貰ってる」

「そう。私が言うまでもなかったわね」

「そんなことないだろ」

 

 前から堀北のスペックは高いと思ってたけど、船上試験以降成長が著しい。更に佐藤を含め堀北を慕う女子生徒も増え始めている。近いうちに女子のリーダー格まで上り詰めるかもしれない。

 

「堀北。龍園が仕掛けるとしたら他に何が考えられると思う?」

「そうね……。競技中の妨害かしら? 一番可能性が高いのは騎馬戦。事故を装って運動能力に優れた生徒を怪我させること。……私が考えられるのはこれくらいね」

 

 これくらいって俺もそれくらいしか考えられないぞ。

 

「そうだな。つまり堀北が狙われる可能性が高い。怪我しないように気をつけてくれ」

「あ、ありがとう……」

 

 ここ最近の堀北はすぐに頬を紅く染めるな。素直にお礼が言えるのはいいことなんだけど。

 

「界外くんも気をつけてね……?」

「ああ。お互い高得点を狙わないといけないからな。怪我なんてしてられない」

 

 運動能力に優れた堀北は、推薦競技に出場する予定になっている。

 

「期待してるからな」

「ええ。期待に応えてあげるから楽しみにしてなさい」

 

 なんて頼もしいんだ。こんな自信に満ち溢れた表情をする堀北を見るのは久しぶりかもしれない。

 

「ああ。楽しみにしてるよ」

「なんの話してるの?」

 

 櫛田が近寄って話しかけてきた。

 

「お互い怪我しないように気をつけようって話してたんだ」

「そうなんだ。確かに怪我には気をつけないとねっ」

「櫛田も推薦競技に参加するんだ。怪我しないでくれよ」

「うん。堀北さん、一緒に頑張ろうねっ」

「ええ。それじゃ私は練習してくるから」

 

 堀北はそう言うと、トラックに行ってしまった。彼女のあからさまな態度に苦笑いしてしまう。

 

「界外くん、二人三脚なんだけど……」

「堀北から話を聞いてる。タイムが速い方と組めばいいんだろ?」

「うん。よろしくねっ」

「こちらこそ。それと櫛田、お前に聞きたいことがあるんだけど……」

「なに? 何でも聞いてっ」

 

 近い近い。顔そんなに近づけないでいいから。

 

「他のクラスの運動能力に優れた生徒の情報を教えてほしい」

 

 俺が知ってるのって柴田と正義だけなんだよね……。

 

「任せて。それとよかったらなんだけど、土曜に一緒に偵察に行かない?」

「偵察?」

「うん。もちろん情報はすぐに教えられるけど、界外くんも実際その人たちを見たほうがいいかなって思って。どうかな?」

「土曜ってことは部活中の生徒を偵察するってことか?」

「うん。私が知ってる人たちってみんな運動部に所属してる人なんだよね」

 

 確かに実際に見たほうがいいかもしれない。体育祭だけでなく球技大会にもその情報を活かせるだろうし。

 

「わかった。一緒に行ってくれるか?」

「うん。それじゃ詳しい時間は前日に決めよっか」

「ああ。……悪いな。休み潰させてしまって」

「ううん。むしろ界外くんと一緒に休日を過ごせてラッキーって感じだよ」

「そ、そうか……」

 

 ここまで言われるのは生まれて初めてだな。櫛田の本性を知らなかったら、この子俺のこと好きなんじゃないかと勘違いして告白してたまである。

 

 室内での簡単なチェックの後は、本格的な適性を見極めるための練習が始まった。

 強制参加は促さなかったが、高円寺以外の生徒は全員参加していた。……俺って意外と人徳があるのかも。

 

「おい、大丈夫かっ!?」

 

 走ってる最中に転倒した女子生徒に向かう男子が一人。

 

「あ、ありがとう。須藤くん」

 

 座禅の須藤だ。いや、この時間に限っては救急箱の須藤にチェンジしている。

 

「膝を擦りむいてるようだな。水道で洗ってから、消毒した方がいいぜ」

「え、たかが擦り傷で大袈裟じゃない?」

 

 転倒した女子生徒こと小野寺が言う。

 

「馬鹿野郎。傷口から黴菌が入ったら大変だろうが。それに小野寺は女の子なんだぜ。傷跡が残ったらどうするんだよ」

「あ、うん。……ごめんなさい……」

「へっ、こけたのは小野寺が一生懸命走ってた証拠だ。謝る必要なんてないぜ」

 

 おいおい、小野寺が顔を赤くしてるよ。まさか須藤にも春が来るのか!?

 

「凄いね、須藤くん」

 

 いつの間にか隣に来た平田が感心したように言った。

 

「そうだな」

 

 なぜ須藤がみんなのサポートをしているのかいうと、自身は部活動で運動を十分しているので、体育祭の練習はサポートに専念するとのことだった。

 サポートに専念してくれるのはありがたいが、リレーや二人三脚など連携が必要な種目もあるので、それらは練習に参加するよう指示を出している。

 

「高円寺くんのやる気がないのは痛いけど、これなら体育祭もいい成績が残せるんじゃないかな?」

「ああ。まさか須藤がクラスの雰囲気を良くしてくれるなんてな。一学期が嘘みたいだ」

「あはは、そうだね」

 

 人が変わった須藤に、最初は戸惑っていた生徒たちもようやく慣れてきたようで、今では須藤を温かい目で見守っている。

 

「ちっ、消毒液が切れそうだ。保健室に行ってくるぜ」

 

 忙しそうに救急箱を抱えながら走り回る須藤。意外といい運動になってそうだな。

 須藤の手当てを受けた小野寺がこちらに歩み寄ってきた。

 

「小野寺、大丈夫か?」

「うん。足擦りむいただけだから」

「でもプールに入ったら染みるんじゃないか?」

 

 小野寺は水泳部に所属している。ちなみにFreeでは遥推しのようだ。

 

「これくらい大丈夫だよ。……それに須藤くんがすぐに手当てしてくれたから」

「須藤くんの手当ては適切だね」

 

 平田が小野寺の膝に当てられてるガーゼを見ながら言う。

 

「確かに見事だ」

「え、えっと、そんなに見られると恥ずかしいんだけど……」

 

 しまった。男子二人で女子の膝をガン見してしまった。

 

「ご、ごめんっ!」

「悪い」

「ううん」

 

 その後、小野寺は早めに練習を上がった。小野寺も水泳部で毎日運動しているので須藤と同様に連携が必要な種目だけ練習すればいいかもしれない。

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

「堀北さん、楽に足を速くなる方法教えてくれない?」

「そんなのあるわけないでしょ……」

 

 クラスにいい雰囲気を与えてるのは須藤だけではない。

 室外での練習を始めて2日目。

 堀北は自身を慕う女子生徒たちに囲まれ、質問攻めにあっていた。

 

「そこをなんとか!」

「佐藤さん、人の話を聞いてるかしら?」

 

 こめかみを押さえながら佐藤に対応する堀北。これも一学期では考えられない光景だ。

 

「堀北さん、変わったよね」

 

 隣に立つ松下が言う。

 ちなみにケヤキモールで一之瀬を泣かしてたところを見られた俺だったが、何とか誤魔化して、以前と同じように接してくれるようになった。

 

「だな。でも堀北と一緒にいると佐藤がより馬鹿に見えるな」

「うん。それは否定できないかも」

 

 俺のなかで佐藤はアホの娘になりつつある。

 

「松下は運動得意なのか?」

「普通かな。やる気はないけど最下位を免れる程度には頑張るつもり」

「そ、そうか……」

 

 つまり最低限は頑張るってことか。松下が頑張るって似合わないな。

 

「界外くんさ」

「ん?」

「最優秀生徒に選ばれたら本当にみんなに奢るつもりなの?」

「そうだけど」

 

 俺がそう答えると松下は不満そうな顔を浮かべる。

 

「10万ポイントもあったら欲しかったバック買えたのに……」

「おい俺はお前の財布じゃないぞ」

 

 とうとう焼肉だけじゃ満足できなくなったようだ。今度松下にお願い事する時は契約書を用意した方がいいかもしれない。

 

「ねえパパ。秋の新作が発表されたの」

「誰がパパだ」

「……うん。私、このノリ苦手みたい」

「でも様になってたぞ。さすが経験者だな」

「は?」

「すみません冗談です許して下さい」

 

 怖い怖い。ケヤキモールで最低と言われた時と同じくらい怖い顔してるよ……。

 

「今ので傷ついたから、カフェ奢ってね」

 

 全然傷ついてないだろ。でも怖いから言うことを聞かないとね。

 

「……わかった」

「今日の放課後よろしく」

「今日かよっ!?」

「だって私予定ないし」

 

 俺の予定は確認しないんですかそうですか。

 なんか付き合ってないのに松下の尻に敷かれてるような……。




本気出す綾小路、進化した堀北、夏目を見た須藤、櫛田のおっぱい
体育祭で負ける要素がありません

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