実力至上主義の学校に入学する。そして美少女と出会う。   作:田中スーザンふ美子

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東京喰種、アニメでセッ○スシーンやりやがりましたね
原作見てたからやるかもとは思ってたけど


56話 堀北のストレス発散方法

 

 放課後。先週と同じく下駄箱で一之瀬と落ち合った後にコンビニに向かった。そこでお菓子とジュースを多めに購入した。買い物を済ませ、寮に戻り打ち上げの準備をする。一之瀬は水着を自室に取りに行くため一旦別れた。

 20分ほどして紙袋を持参した一之瀬が部屋にやって来た。

 

「お待たせ」

「いや。準備は出来てるぞ」

「ありがとう。私も準備してくるね。脱衣所借りていい?」

「……本当に水着になるのか?」

「なるよ。それじゃ着替えてくるね」

 

 そう言い、一之瀬は脱衣所に入って行った。

 まさか水着姿の美少女と自室で飲み食いするイベントが発生するとは夢にも思わなかった。

 

「……」

 

 クッションに腰を下ろすが落ち着かない。自室で一之瀬が水着に着替えてるのだ。落ち着けるわけがない。

 

「……大丈夫だ。水着姿を見ても興奮するだけだ」

 

 彼女の泣き顔を見るわけではない。だから嗜虐心は刺激されないはず。

 ここ二週間は青ざめた表情の櫛田に嗜虐心が刺激されただけで、一之瀬に対しては欲望は抑えられている。

 だから今日だって大丈夫だ。

 そう自分に言い聞かせながら一之瀬が着替え終わるのを待った。

 

「お待たせっ」

 

 脱衣所から現れた一之瀬は、あの日と同じオレンジのビキニを完璧に着こなしていた。

 

「久しぶりの水着姿どうかな?」

 

 身体を回転させながら一之瀬が聞いてくる。

 たった一枚の布で支えられた大きい二つの乳房、桃のような大きなお尻をこれぞとばかりに見せつけてくる。特に回転してるのではちきれんばかりの双丘は激しく揺れている。

 

「え、えとぉ……界外くん? もしもーし?」

 

 すぐ目の前にある、わけわからんくらいエロい存在。

 久しぶりに見た最愛の人の水着姿に、俺は言葉を失ってしまった。

 

「……あ、ああ。……うん、綺麗だな」

 

 ぽりぽりと頬を掻きながら、何とか感想を言う。

 

「あ、もしかして……界外くん、照れちゃってる?」

 

 こちらの胸の内に気づいたらしい一之瀬が、問いかけてくる。

 素直に答えるのが悔しいので、沈黙する。それが答えになってしまった。

 

「……ふーん。そっかそっか。私の水着姿を見て照れてくれてるんだ」

 

 一之瀬は口角を上げ、妖艶な笑みを浮かべる。

 

「今日は本当に界外くんの為だけの水着姿だよ。だから……たっぷり堪能してね?」

 

 一之瀬は前かがみになり、挑発するように近づいてくる。

 このままではマウントを取られると思った俺は、テーブルの上の携帯を手に取る。

 ホーム画面のアイコンをタップし、カメラアプリを起動。

 そして一之瀬の水着姿を撮影した。

 

「……なんで撮ったの?」

「堪能しろと言われたから」

「そ、そっか……。ほ、本当に堪能しちゃうんだ……」

 

 どうやら一之瀬はエロいことを想像しているようだ。

 

「それよりそろそろ打ち上げ始めようぜ」

「え、あ、そうだね」

 

 カルピスを注いだコップを一之瀬に渡し、乾杯をする。

 喉が渇いていたのか、ごくごく飲む一之瀬。

 俺は動作するたびに揺れ動く彼女の胸にどうしても目がいってしまう。何とか目を逸らそうとすると、彼女の膝に貼られた絆創膏が目に入った。それは先週の体育祭でDクラスの生徒に巻き込まれ転倒した際に負った傷だ。

 

「一之瀬、膝大丈夫か?」

「膝? あー、これね。うん、大丈夫だよ」

「でも絆創膏張ってあるけど」

「これは水着姿で傷跡見せたくなかったから。もう治りかけてるから安心して」

「……そっか」

 

 まあ擦り傷なので跡は残らないだろう。しかし女子とはいえ、俺以外の人間に一之瀬が傷を負わされるのは気に入らない。……駄目だ。矯正できたと思ったけど根本的な部分が直ってない。これは時間が掛かりそうだな。

 

「心配してくれてありがとねっ」

「いや」

 

 自分の性癖に嫌気が差しながらも打ち上げは続いた。

 最初は対面に座っていた一之瀬だったが、時間が経つと寄り添うように隣に座ってきた。

 

「あのね界外くん」

「なんだ?」

「Bクラスの女子バレーが優勝したの知ってるよね?」

「ああ」

 

 わがCクラスの女子バレーは惜しくも2位だった。一之瀬のおっぱいバレーには勝てなかった。

 

「約束覚えてる? 優勝したらお願いを一つ聞いてくれるって」

「もちろん。俺も男子バスケ優勝したからお願い事していいんだろ?」

「うん。それでね……先に私のお願いを聞いてほしんだけど……いいかな?」

 

 肩に頭を乗せ、上目遣いで聞いてきた。

 櫛田よ。俺をドキドキさせたいならこれくらいのことをしてくれなきゃ駄目なんだぞ。

 

「……ねえ」

「ん?」

「今他の女子のこと考えなかった?」

 

 ひぇ。まさか一之瀬は学園都市第五位さんだったのか。

 

「考えてない。水着の一之瀬に寄りかかれて他の女子のこと考えるわけがないだろ」

 

 ごめんなさい。うちのクラスの問題児のこと考えてました。

 

「そ、そう? えへへ……照れちゃうな」

 

 頬を染めながら一之瀬が笑う。

 

「それでお願い事って?」

「……うん、それなんだけどね」

「ああ」

 

 一之瀬のお願い事って何だろ。また耳責めを要求されるんだろうか。水着姿であんな体勢で抱きつかれたら秒で昇天しちゃうんだけど。

 

「私のこと……名前で呼んで欲しいの」

「名前で?」

「うん。もう付き合いも長いし、そろそろいいかなって……。どうかな?」

 

 まさかそんな純粋なお願い事だとは。

 

「いいぞ」

「ほんと?」

「ああ」

「やったっ。……それと私だけ名前で呼ばれるのもアレだから、帝人くんって呼んでもいいかな……?」

「……っ!」

 

 やべえ。一之瀬に名前で呼ばれたよ。女子に名前で呼ばれたのなんて幼稚園以来かもしれない。

 

「いいよ」

「あ、ありがとう……帝人くん」

 

 一之瀬に名前で呼ばれるだけで胸が熱くなる。

 

「それじゃ……私のことも帆波って呼んで?」

 

 情感を込めた声でお願いをしてくる。

 

「……帆波」

「帝人くん」

「帆波」

「帝人くん」

 

 なぜかお互いの名前を連呼し出す俺と帆波。二人とも壊れちゃったかな。

 

「……慣れないな」

「そのうち慣れるよ。帝人くん」

「だといいんだけど」

 

 今日は青春ポイントが大分溜まったな。これで帆波が水着姿じゃなければ爽やかな青春ものだったんだが。

 

「帝人くんっ」

 

 帆波が俺の名前を呟きながら腕に抱きついてきた。

 水着越しの胸の感触が腕に伝わる。強く抱きついてるので、帆波のたわわな果実が形を変え、押し潰したビーズクッションみたいになっている。

 

「えへへ」

 

 帆波も俺と同じく名前で呼び合うことに幸せを感じてるようだ。

 

「あ、そうだ!」

「ん?」

「帝人くんのお願い事ってにゃにかなー?」

「うーん、そうだな……」

 

 特に考えてなかった。球技大会中はほぼ赤司モードだったからな……。

 

「なんでもいいよ。私、帝人くんのお願いなら何でもするよ?」

 

 ん? 今何でもするって言ったよね?

 ……ネタは置いておいて。さて、どうするかな。あまりエッチなお願い事は出来ないからな……。

 

「……決めた」

「なになに?」

「耳掃除をお願いします!」

「いいよ。それじゃ今からやる?」

「お願いします」

 

 棚から耳かきと綿棒を取り出し、帆波に渡す。

 

「それじゃここに頭乗せてくれる?」

 

 帆波はそう言って、俺の頭をゆっくりと自分の太ももの上に導いた。

 俺は帆波の両足の間に頭を置く形で体を横たえた。左耳が上に向くよう顔を傾けると、顔の右側が柔らかい感触に包まれた。

 無人島試験でも膝枕をしてもらったけど感触が全然違う。帆波はあの時ジャージを穿いていた。今回は水着姿。つまり帆波の生足に頭を乗せている。正直たまらん。

 

「かゆいところあったら言ってね」

 

 そう言い、耳かきが左耳に挿入された。

 帆波の太ももを堪能しながら、耳の中が掃除されていく。どうやら大分耳垢が溜まっていたようで、次々と耳垢が取り出されていった。

 

「気持ちいい?」

「気持ちいい」

 

 特に太ももが。帆波の肉付きのいい太ももは膝枕として最高級だ。

 

「そっか。よかったら定期的に私が耳掃除してあげよっか?」

「いいのか?」

「うん。この溜まり具合を見る限り、帝人くんは自分で掃除しないでしょ?」

「そうだな」

 

 するとしたら耳の中がガサガサした時くらいだな。

 

「だから私がしてあげる」

「それじゃお願いするよ」

「お願いされましたっ」

 

 可能であれば水着姿で耳掃除されたい。もちろんそんなことは言えずに帆波による耳掃除が終わった。

 耳掃除を終えると、俺と帆波は録り溜めたアニメを一緒に消化した。そして夜の10時ごろになると帆波は自室に帰っていった。

 

 風呂から上がり携帯をチェックすると帆波からチャットが来ていた。

 

『今日は楽しかったね。今度は私も耳掃除して欲しいな』

 

 どうしよう。帆波に耳掃除したら大変なことになりそうな気がする。けれど俺だけして貰うのも何だかな。

 

『わかった。して欲しい時は言ってくれ』

 

 帆波の喘ぎ声が自室で響いたのは翌日のことだった。

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 2学期が始まってから1ヶ月以上が経とうとしていた。

 他人を受け入れ始めた私を慕ってくれる生徒が増えていた。特に松下さん、佐藤さん、篠原さんの3人組と一緒に行動することが多い。

 彼以外の人と親しくなるのは非常にストレスが溜まるが、彼が喜んでくれるので我慢した。

 それにストレスを発散する方法も見つけた。

 自慰。

 自分がマゾヒストだと自覚してから毎日行っている。

 毎日入浴中に自分を慰めてから就寝している。

 ストレスの発散方法は人それぞれだろうけど、私には自慰がストレス発散に最適だった。

 

 自慰以外に性欲を満たす行為を毎朝行っている。

 それは日課の彼とのランニング後のストレッチだ。正確にいうと柔軟体操。私は体が硬く、彼にいつも激痛が走るまで背中を押して貰っている。

 本当は頭をはたいてもらいたいのだけれど、2学期になってから彼に一度お願いをしたら強く拒絶されてしまったので、控えているのだ。

 その為、彼から痛みを与えてもらう方法を考え、運動後の柔軟体操にいきついたのだ。

 ランニング後の疲労困憊してる体に痛みを与える。

 それも彼から痛みを与え貰えるのだ。

 私は毎日至福の時を感じている。

 ストレッチが終わると私はあそこを濡らした状態で彼と寮に戻る。それを毎日繰り返している。

 

 朝の柔軟体操と夜の自慰行為。

 この二つがあるから今の堀北鈴音は成り立っている。

 

 2学期はスポーツのイベントが続いた。

 まずは体育祭。本番の1ヶ月前から体育祭のために時間割が変更されるほど大がかりなイベントだ。

 体育祭では平田くんの指名で私と彼が仕切ることになった。入学してから初めて平田くんに感謝した。

 私が女子を仕切ることに軽井沢さんは少し面白くなさそうな顔をしていたが、面と向かって不満や文句を言われることはなかった。

 また体育祭ではBクラスと同じ赤組になった。

 Bクラスと手を組む団体競技があったので、Bクラスの学級委員長である一之瀬さんと彼や神崎くんを交えて何回か打ち合わせをした。

 その打ち合わせの時間は、無人島の時と同様に私を惨めにした。

 明らかに彼と一之瀬さんの距離が縮まっているのがわかった。彼女に勝てないのはわかっていたが、やはり嫉妬してしまう。

 そんな劣等感を払拭すべく練習に打ち込んだ。

 彼のパートナーとして戦えることに満足しようと思った。

 けれどクラス内でも私を嫉妬させる人物がいた。

 櫛田桔梗。

 私と同じ中学出身でクラスの裏切り者。

 彼女は私を押さえて彼の二人三脚のパートナーに選ばれた。もちろん私は彼のパートナーに立候補したが、タイムで負けてしまい、櫛田さんが彼と二人三脚に出場することになったのだ。

 クラス内で彼の隣は私の場所だ。私の居場所を奪った櫛田さんが憎くて憎くて仕方がなかった。

 彼は櫛田さんのことを何とも思っていないようだが、それでも彼の隣にいるのが許せなかった。

 

 彼の二人三脚のパートナーに選ばれなかった夜。

 私は試しに自分を傷つけてみた。

 けれど痛みを感じるだけで、気持ちよさは感じられなかった。

 結局、その日は早朝まで残虐非道な彼に乱暴にされる自分を妄想しながら自分を慰めた。

 

 体育祭の一週間前。この日は参加表の提出期限だった。櫛田さんが参加表をDクラスに流出させると予想した彼と私は、ダミーの順番をみんなに発表した。

 翌日。参加表を無くしたことを理由に、順番を変更したことをクラス全員に発表した。その時の櫛田さんの顔は傑作だった。あんな青ざめた表情をする彼女を見るのは初めてだった。

 

 10月上旬。体育祭が開催された。私たちCクラスは順調に得点を重ねていった。また櫛田さんがDクラスにダミーの参加表を流出してくれたおかげで、Dクラスの得点を抑えることにも成功した。

 上級生が不甲斐なかったせいで、赤組としては負けたけれど、学年別で私たちCクラスは1位になった。

 また彼は最優秀生徒賞に選出された。出場した個人種目は全て1位だったし、最後の1200メートルリレーでも6位でバトンを受け取ったにも関わらず3位入賞を果たした。兄さんとの激闘は今後も語り継がれると思う。

 

 体育祭から一週間後には球技大会が開催された。私はバレーに出場することになった。体育祭と違い一週間しか練習期間はなかったが、最善は尽くしたと思う。バレーの練習では彼にコーチをお願いした。彼は快く引き受けてくれた。

 彼にコーチをお願いしたのには理由が二つある。一つは純粋に技術的指導。もう一つは私の欲望を満たすため。レシーブ練習で彼に強めサーブをお願いし、わざと顔面で受けたのだ。間接的だが彼に痛めつけられ幸せだった。

 大会は90clを獲得し2位で終わった。Bクラスには突き放され、Aクラスとの差は縮まらなかった。……球技大会の結果だけならば。

 恐らく11月のクラスポイントが発表されれば全員驚愕するだろう。なにせ私たちがBクラスに昇格するのだから。Cクラスに降格する一之瀬さんの顔を見てみたい。

 

 スポーツイベントはこれで打ち止めだろう。今後は学力による特別試験が行われると予想している。

 私たちCクラスは学業優秀な生徒がAクラスより少ない。1学期の期末では学年1位から3位を独占したけれど、須藤くんを筆頭に勉強が苦手な生徒もいる。彼らの平均点を伸ばすことが重要になるだろう。

 もちろん私自身の点数も伸ばすつもり。前回同様学年2位を目指す。彼とのワンツーフィニッシュ。学力では一之瀬さんに負けたくない。

 

「だから勉強に集中したいのだけれど」

 

 私は自室で予習をしているがいまいち集中できないでいた。

 原因は彼だ。

 バスケの試合中の彼の目が忘れられない。自分以外のすべての人間を下に見るような冷たくて強い目だ。

 試合中はずっと彼の目を見ていた。

 あの目で罵倒されたい。蔑まれたい。暴力を受けたい。

 精神的にも肉体的にも傷つけられたい。

 私は球技大会中ずっとそう思っていた。

 彼は私に優しいので、私が彼にあんな目を向けられることはないだろう。

 あんな目を向けられるのは彼を怒らせた人間だけ。

 わざと彼に怒られるようなことをすればいいのだろうか。そうすれば私にあの目を向けてくれるかもしれない。

 けれど怒らせて嫌われるのは嫌だ。

 彼に嫌われたら私は生きていけない。

 今勉強してるのだってテストで2位を取るためもあるけれど、一番の理由は彼に褒められたいからだ。

 彼に怒られたい自分と褒められたい自分がいる。

 恋愛は複雑だ。

 

「……駄目ね。今日はもう寝ましょう」

 

 枕の下に彼の写真を入れる。これは以前漫画喫茶で彼が寝ていた時に撮影した写真だ。

 この写真を枕の下に入れると、高確率で彼の夢を見る。それも彼に犯される夢だ。

 現実では無理だからせめて夢の中では彼に犯されたい。

 

「今日も犯してね」

 

 そう願い事を口にしながら私は眠りについた。




次回から櫛田メインの話が暫く続きます
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