人狼ゲーム 妖狐学校の悪魔 ~Fox Round~ 作:MOGIぴー
「5日目の話し合いだ。日没までに投票をし、最も票が多かった一人を処刑せよ」
いつもの教室に星樹は欠伸をしながら入った。
「なんだ欠伸をして・・・」
と湯野が呆れたように言う。
「なぁ、一人少ないと思うのは僕だけか?」
立ち上がって霧生が言った。
星樹は言われて、全員の顔を見回した。
霧生、湯野、鳳、桃木。いないのは・・・。
「加倉井がいないな」
と星樹が言った。
たしかに加倉井の姿は確認できない。
「やられたのか・・・? とにかく、加倉井を探そう」
鳳がみんなに言った。
10分後だった。
霧生が、階段の踊り場で死んでいる加倉井を発見した。
踊り場は血で覆われていた。
しかし、ここのところ毎日死体を見ているからか、誰も目をそむけることはしなかった。
「これは、足を踏み外して転落死というところか?」
霧生が階段を見上げて言った。
「事故死か。でもそれなら、人狼は別の人物を殺しているはずじゃないのか。人狼は加倉井が死んでいることを知らないわけだから」
鳳が具体的に言うが、湯野が、
「いや、人狼の標的が加倉井で、これが人狼の仕業という可能性もある」
「まさか、事故死を装った他殺だというのかい」
霧生は驚いて、湯野を見た。さらに湯野は付け加えた。
「もしくは自殺か」
しばらく静寂がその場を包んだ。
その静寂をやぶったのは星樹だった。
「自殺は無いと思うぜ」
「ほう、どんな根拠があるというのだ」
横目で、鳳が尋ねる。
「もし、自殺ならここで飛び降りなくても、上の階の窓から飛び降りることだってできる。いや、むしろこっちのほうが自殺しやすいかもしれない。この方法で自殺というのはちょっと考えにくいかと思うが」
「なるほど、一理あるな」
湯野がうなずく。
「投票の時間だ」
霧生が言った。
「俺は、基本的に事故死に決めつけようとしている霧生にいれるつもりだよ」
星樹が言う。霧生は目をむいた。
そして、星樹は紙に「霧生」と書いて、箱に入れた。
集計していた城がいなくなったので、代わりに霧生が集計を開始した。
「霧生3票 鳳1票 湯野1票。おいおいまじかよ」
「そろそろこのデスゲームも終わってくれないと困るねえ」
湯野が頭をかきむしって言う。
「市民側が勝てるはずですう」
拍子抜けな声を出す桃木。
そして、4人は霧生に毒を飲ませた。
さあ自分を含めて生存者は4人。桃木が狂人なのは既に知っている。
選択肢は2人。しかし、殺す相手は決まっている。
自分にあいつが殺せるわけがない。そんなことできない・・・。
何を怯えているんだお俺は。狐は全員死んでいるんだ。もう勝利は確実なんだ。なのに、何でこんなに気が重い。
俺は生き残るんだ。なんとしてでもな・・・。
どうも、個人的には刻んだねぎが好きなMOGIぴーです(知らねえよ)。
次回で最終回かと思われます。もうあの描写で人狼まるわかりな気がします笑
さて、この後どうなるのか、お楽しみに