2041年全世界の総人口が120億人を超えた。その時地球人の何人がそのことに喜びを感じたのだろうか?何割が祝ったのだろうか。そんなことを考えていた。人は常に結果を残してきた。しかし、それがすべて正しいといえるのだろうか?もし、と何回も起こりもしない事を考え想像してきた。
いきなりだが世間話をしよう。120憶の人は、もうしない、消滅したわけではない。人類によって減らされた。
つまり、殺されてしまった。
2034年に地球から石油が消えた、その時誰もが思っただろう人の無力さに。
2035年国連が消滅1900個もの独立国家が誕生した。
2039年それまで日本と呼ばれていた国の8割が地球温暖化によって水没した。
2041年1900の国の代表が人類存続計画、大量虐殺を開始。WPK、虐殺のための機関が設立した。
私もその機関の1人、殺した人の数が指では数えられのくなったとき、自分は何を考え思ったのだろうか?
何度も神に助けを求めた、でも助は永遠来なかった。そして、気が付いた、既に、人類は神に見擦れられたのだと。
「立花、そっちに女が逃げた殺せ。」
「りょ、了解。」
直径2cmの魔力生成によるエネルギー弾が人間を貫くとき、肉の焼ける匂い、大量に湧くウジ、流れる血、そのすべてが自分の視界に入る、さっきまで動いていた人が肉塊に変わるとき、無力さを感じる。
繰り返すうちに慣れる、隊長は恐ろしいことを口にした。人の命を奪うことに慣れる。
ありえない。
今思えばバカだったと思っている。
「隊長、貴方が殺した人たちのために一緒に死にましょう。」
「な、なんだその口の利き方は」
「さようなら」
「よ、よせ」
直径2cmの魔力エネルギー弾が隊長を貫いた。
私の体も貫いた。痛みを感じる余裕はあるようだ。
もし、死後の世界で罰があるのなら、あったのなら、喜んで受けただろう。
しかし、現実は実に簡単で難しすぎるのだということを知ってしまう。
「あなた、殺しすぎですよ。」
「こちらでの処理が大変なのもいらずに」
「あなたは?」
「あなたたちの言葉で表すなら神というのが正しいでしょう。」
「神?え、ありえないですよ。」
17の魔力所有個体を検知。
場に走る戦闘ナヴィゲーションシステムの機械音声。
「個体、捕捉抹殺可能魔力量です」
特殊魔力弾で神って死ぬんだなと思った。なぜかといいますと、殺せてしまったから。
17は16になり辺りは騒然とした。人類が、いや、私が神殺しとなった瞬間である。
16は私を警戒した、しばらくするとそのうちの1つが私に問いかけた。
「あなたは大罪人です。でも、罪を償うことができるとしたら、どうしますか?」
「たとえ一生かかっても償うと誓えますか?」
「そんなことができるならそうしたい、しかし、これはもう罪を超えている。償うこと、そんな考えに至ることすら許されない、と思うのです。」
「では、あなたが、奪った命と同じ、いや、それ以上の命を救いなさい」
大規模な魔力検知。警告。
生まれ変わって救うのです。
「警告、魔力消滅術式起動します」
「NGS、機能停止せよ。」
「分かりました、全力で救います」
意識が遠くの方に行くのを感じた。
「GPS機能オフライン、WPKの管理下にない土地です」
「ここは、町なのか?」
「文明レベルが中世のようです」
「中世、嘘だろ、ありえない。」
どうやら神は私を中世で人を助けさせたいようだ。
そこには、数えきれないほどの人がいた。しかし、奴隷のような存在が多かった。現代日本ではありえない制度だ。でも決して勘違いしてはいけない。奴隷という存在は真っ先に殺されたからである。
「あんた、男前だね。うちの店寄ってかないかい?」
中年の女性が話しかけて来た。言語は日本語。
「いえ、お金持ってないんです。お聞きしたいことがあります。ここはどこですか?」
「ここって、ランドールだけど。」
「脳内スキャン完了」
NGSによると今は302年で地球ではなく201からなる国と43の大陸がある別惑星、異世界と言うのが正しいのだろう。
この世界は魔力の強さで人間の価値が定められているらしい。NGSの測定によると現代日本のパワースーツの魔力生成量の0.7パーセントの魔力しか存在していない。しかし、魔力をほぼ全ての人が持っているようだ。つまり、この世界の魔力はとても微弱なものだと推測できる。
「あなた、もしかして異世界からの転生者ですか?」
若い女性が話しかけて来た。
「はい、でも何故それを知っているのですか?」
「あ、予言魔法でそうでたもので」
その子の話によると丁度今日この座標に転生者が現れると言うものだった。
「私がこの世界のこと案内してあげるわ」
「あ、じゃあ是非お願いします」
「まずはギルドに名前を登録しに行かないといけないわね」
まるでゲームのようなスタートだった。ギルドに到着すると魔力量測定を受けろと言われた。 魔力量が高すぎると怪しまれるのではと思ったのだがNGSはその心配はないと判断した。
「ここに手をかざせばいいんですか?」
そこには石版のようなものが置かれていた。
「うん、そうそう、それで魔力ランクが出るわ」
石版は光ら始めGランクと記された。Gランクは奴隷と同じ魔力量である。そしてGと書かれた印が腕に現れた。その瞬間周りは私に取る態度を変えた。2人の男が寄って来た。
「Gランクだって?なんで奴隷がこんなところに?」
奴隷商人のようだ。その男たちは私に魔力決闘をしろと命令して来た。この世界では魔力決闘は有名で負けた相手の全権利を奪えると言うものだった。つまり命すらこの決闘で動いてしまうと言うことだ。
「相手の推定魔力量比率1:0.0000000000000000000000000023勝率100パーセント」
この世界で殺しは絶対にやってはいけない。
「わかった、いいですよ、勝負したいんでしょ」
私はこの男たちとの勝負に買勝って奴隷を解放しようと考えた。
「警告、この人間2人は殺すべきです。解放した場合の奴隷商売復帰の確率は100パーセントです。奴隷に性的暴行なども行なっており今までに53人が命を落としています。」
仕方ないこの世界のためだ。でも殺しはしない。無力化できればいい。一生商売できない体にしてやろうと思った。
「兵装をカットレーザーに切り替え。腕を死なない程度に切断してくれ」
次の瞬間、男2人の腕がレーザーによって切り落とされた。そのあと止血魔法で血は止めた。しかしその行動はとても悪かったらしい。ここでは一般魔力では人間の手を切り落とすものはなくそれが出来るのは軍用魔力だけだった。周りが騒然とした。私の人助けは最悪の形での幕開けとなった。
ご観覧頂きありがとう!これからもよろしくお願いします!