悟空はその頃、ベルガモと共に幻術戦士達を相手にひたすら戦い続けていた。
第3宇宙のニグリッシ、ザ・プリーチョ、ビアラ、ナリラーマの幻術が悟空に一気に襲い掛かる!
悟空「こいつら本物と比べたら大したことねぇんじゃねぇか?」
ベルガモ「バカが。大したことはなくともゾロゾロ沸いてくるだろ」
幻術ザ・プリーチョ「消えろ第7宇宙」
幻術ニグリッシ「滅びろ第7宇宙」
悟空「似たような言葉しか喋んねぇしな」
ベルガモ「細かい操作までは出来んのだろうよ。だが・・」
幻術カクンサ「ゴミ宇宙は消えるべきよ」
幻術ロージィ「消えてよ。ねぇ」
ベルガモ「幻術にしては技のキレは本体の時と変わらねぇ。お前達の宇宙がやってるんじゃねぇだろうな?」
悟空「そんな訳ねぇって。それだったらオラを落としになんて掛からねぇじゃねぇか」
ベルガモ「それもそうだな・・だとしたら怪しいのは・・」
クリリン「悟空が戦っているのは消滅した第2宇宙や第3宇宙の戦士達ですよね?」
亀仙人「あれは幻術じゃよ。ただ幻術にしてはまるで本体を召喚して操っている様に見えるわい」
天津飯「これを操る者はそれ程の使い手という訳ですね」
亀仙人「そうなのじゃがこれは恐ろしい使い手じゃ。幻術の力は本体よりかは弱いとは思うが場外に落としても倒しても現れるのじゃからの・・」
亀仙人「そして、何よりあの世にすらいない戦士達を幻術とはいえ傀儡の様に操り怨み辛みを吐かせて弄んでおる。操っている者の陰湿な人間性が伺えるわい」
17号「操っているのは第4宇宙なんだろうな」
18号「どうして分かるんだい?」
17号「搦め手をよく使う宇宙だからな。大方操る本体は大したことないだろ」
亀仙人「じゃといいのじゃが・・・・」
シャンツァ「~~♪」コツン
激しく踊りながら幻術を次々と召喚するシャンツァ。
踊っている時に武舞台の破片が足に当たり破片と岩柱がぶつかり合い小さな接触音が鳴る。
ベルガモがその音を逃さず音が聴こえた方面に向かった!
悟空「お、おい!どこ行くんだよ!?」
ベルガモ「お前は戦ってろ!!」
悟空「逃げる・・って感じじゃなかったな。まぁいっか」
ベルガモが崩れた岩柱の隙間で幻術召喚の構えを取りながら踊るシャンツァを発見する。
驚いたシャンツァは構えを取るのをやめ背中の管を使い空を飛んで逃げようとしたがベルガモの右手に掴まれてしまう。
ベルガモ「お前がバジルやラベンダを実質落とした元凶だな・・」
シャンツァ「シャシャ!シャンツァシャンツァ!!!」
ベルガモ「絶対に許さん・・!!潰してやる!」
悟空「おっ?なんか消えちまったな。あいつが止めたんだな!やるじゃねぇか」
ベジータ「貴様・・!何を考えていやがる!」
ヒット「・・・・」
質問に何も応えずひたすらベジータとのラッシュを続けるヒット。
フリーザも加勢に入ろうとしたがヒットが時飛ばしでベジータから離れフリーザの元へ一瞬で移動し止められる。
ヒット「疲労していてもあいつとお前を戦わせるのは危険だ」
フリーザ「・・どういう意味ですか?私が今のベジータに負けるとでも?」
ヒット「ダメージは負っているが戦いの姿勢は変わっていない。ムキになって殺す可能性がある」
フリーザ「大丈夫ですよ。加減はきちん出来ますので」
ヒット「逆にお前が殺される」
フリーザ「私がですか?ほっほっほ。あなた冗談が上手いですねぇ。ダメージを負っているベジータに私が殺されるなんて・・」
ヒット「あの状態でも俺の攻撃を予測している。完璧とまではいかないがおおよその位置を先読みしている」
フリーザ「だから何なのです?それが殺される理由になるとでも?」
ヒット「・・おとなしく尻尾を巻いて逃げる事を進める」
ヒットは再度ベジータの元に戻り戦いに入った。
ヒットの発言にフリーザは頭に来たのか指一本で頭上に赤々と燃え盛る球体『スーパーノヴァ』を作り出しベジータごと武舞台を破壊してヒットを場外に落とそうと目論んだ!
フリーザ「これくらいではあなたは落ちないでしょう。落ちてくれたらラッキーですけどね!」
ベジータ「フリーザの野郎・・!」
ヒット「ブレークタイムは終了だ。後は好きにしろ」
俺は仕事に戻らせてもらう。
スッ
ベジータ「チッ!!あいつ、はなから俺を狙ってはいなかった。攻撃も全て読みやすい様に動いていやがったか」
フリーザ「消えろ!猿野郎ー!!!」
ベジータは少し体力を使い超サイヤ人ゴッドからのファイナルフラッシュを放とうとしたが、突然スーパーノヴァがろうそくの火の様にフッ、と消えた!
フリーザ「な、何!?」
無数の透明の気弾がスーパーノヴァをかき消したのだ。
それを放ったのは・・・・。
フリーザ「うぁぁあああ!!!」
フリーザの身体のあちこちに透明の気弾が直撃し悲鳴を上げる。
仕事を始めたヒットは冷徹な眼をしている。
ベジータもヒットの一瞬の攻撃と読み取れない連続の気弾に歯を食い縛りながら汗を垂らす。
ベジータ「ヒットめ・・更に強くなっていやがる。フリーザでは相手にならんかもしれんな」
フリーザ「おのれ・・私に楯突くとは・・」
ヒット「本気になったらどうだ?」
フリーザ「言われなくても・・・・」
やってやるぞ!!
ロウ「おいおい!何やってんだ!!ベジータを落とせ!」
シドラ「あのヒットとやら最初から組むつもりなどなかったかもしれぬ」
ロウ「そんなバカな!!残り人数的に第7宇宙は即刻潰すべきだろ!」
シドラ「そうなのだが・・・・」
フリーザはゴールデン化しヒットにデスビームを乱射する。
が、ことごとく時飛ばしでかわされ当たる気配すら感じない。
背後を狙ってきたパンチを尻尾で守るも乗じて放った透明の気弾が胸部を突き抜けていった。
肉体そのものに穴は空いてはいないが内部にダメージを与える透明の気弾。
例えゴールデン化してもそれは防げないが単純な耐久力は上がっており通常の状態よりもダメージは少ない
フリーザ「ぐっ・・」
ヒット「お前を狙ったのは2つ訳がある」
フリーザ「2つだと・・?何なんだその訳は・・」
ヒット「わざわざ敵にそれは教えん。黙って脱落しろ」
フリーザ「俺が脱落だと?お前は許さないよ。本来ならじわじわといたぶりたかったがすぐにでも落としてやるぞ!!」
ヒット「・・・・」
痛みがあるはずなのにそれ以上に怒りで戦うフリーザ。
だが、ヒットから見れば乱れた精神と怒り任せで戦っている愚者にしか感じ取れず思わず鼻で笑ってしまう。
フリーザ「何がおかしい?」
ヒット「・・吠えるのだけは宇宙一かもしれないな」
フリーザ「もう許さんぞ!!!キエーッ!!!!!!」
挑発に乗ったフリーザがヒットに猛突進するもヒットの身体が通り抜ける。
背後にいると予測し尻尾で攻撃したが空を切る。
そして、前を向くと目の前に立つヒットがいた。
フリーザ「な、何故だ!?気はあるのに何故当たらない!」
次々と放たれる透明の気弾。
フリーザは半ばやけになりあちこちにデスビームを放つもヒットのパラレルワールドは通り抜ける。
透明の気弾に耐えるも何十発も当てられ続けるとゴールデンの身体でも耐えられず膝が地に付く。
フリーザ「ハァ、ハァ・・隠れているな。俺がビームを乱射をした時に逃げていく気を感じた」
ヒット「・・気付いていたか。流石だな」
フリーザ「認めましたね。種が分かった以上貴様なんか恐れる事はない。ハァァァ・・!!」
フリーザは念力で視界にある武舞台の瓦礫や岩柱をどかし全て場外へと落とす。
左側に驚いた顔をしたヒットを見つけ怒りのこもった特大デスボールをヒット目掛けて放つ!
スパークを纏った黒い球状の巨大なエネルギー玉がヒットの腹部に直撃し大爆発し場外へと飛んでいく!!
シャンパ「ヒ、ヒットーー!!!」
ロウ「よくやったぞフリーザ!!これで第6宇宙は二人だ!」
フリーザ「ほーっほっほ!!第6宇宙最強もこの程度ですか。笑わせてくれますよ!」
フリーザ「さて、ベジータをきちんと落とさないといけませんね。サイヤ人は何をしでかすか分からないですからね。孫悟空はジレンを倒せる可能性が僅かながらあるので今は泳がせて・・」
ズンッ!!
フリーザ「グォオ・・」
ヒット「誰も信じないのではなかったのか?」
フリーザ「き、貴様ぁ・・」
ヒット「1つ。お前を狙ったのは時間まで逃げられると判断した」
フリーザの背中に強烈な右拳が浴びせられダウン。
それでもヒットは続けざまに話す。
ヒット「2つ。お前に超ドラゴンボールは渡したくない。俺の宇宙にもお前と似た奴がいてそいつはお前と同じで・・」
小物だ
フリーザ「こ、小物だと・・!このフリーザに向かって。小物は・・貴様だー!!!」
ゴールデン化が解けたフリーザは力を振り絞りデススライサーをヒットの首もと目掛けて放つがヒットは軽々と親指と人差し指で掴んでしまう。
そのデススライサーをフリーザに返す!
フリーザは過去この技で自らを切断したトラウマがあり逃げようとするが身体が動かない。
ゴールデン化から放った特大デスボールの影響で身体が言うことを聞かない。
フリーザ「やめろ・・やめろー!!」
デススライサーはフリーザの右肩に本の少しかすり切断は免れた。
が、情けない醜態を晒してしまい逆上する!
ヒット「・・これ以上戦士として恥を晒すな」
フリーザ「・・戦士?宇宙の帝王のこのフリーザが一端の戦士だと・・」
思うなぁぁー!!!!
地球を破壊した時の様に今度はフリーザがいる武舞台の回りを破壊しヒットを道連れに!!
ヒット「ミッションコンプリート」
当然ヒットには通用せず時飛ばしで移動しフリーザのみが武舞台から落ちていった・・・・。
大神官「第9宇宙フリーザさん。脱落です」
フリーザ「あいつは・・」
カリフラ「いいぞヒットー!!」
キャベ「ヒットさーん!!」
ヒット「・・・・」
殺し屋として生きた中で応援される等初めてでヒットは何も語らないが内心は期待に応えるべく仕事を続ける。
第6宇宙を勝利へと導く為に・・。
俺に殺されるべきなんだー!!!!
ロウ「バカ!!やめろフリーザー!!!」
全王「ダメー!!」
キュッ!!
フリーザが攻撃しようとした途端に消滅。
フリーザのみが消えロウとシドラ、第9宇宙の戦士全員が恐怖で顔が引きつり先輩を消されたフロストも驚きの顔を隠せない。
全王「次やったら第9宇宙消滅させちゃうよ」
未来全王「させちゃうよ」
フロスト「フ、フリーザ先輩が・・」
ロウ「すすすすみませんでしたー!!!!」
シドラ「もも、申し訳ございません全王様!!!」
ロウとシドラが何回も頭を下げ謝罪する。
その姿をバカにするかの様にニタニタとするモヒイト。
コニック「無責任ですね」
キテラ「どうしたコニック?」
クル「コニック様?」
コニック「いえ、何も・・。さて、始まりましたね」
キテラ「そうだな!キキキキ!!」
クル「一体何が・・?ん?・・・・あ、あっ・・あれは!!」
第9宇宙はこれでベルガモとソレルのみになってしまった。
ロウは頭を抱え消滅が近付き身体を震わせ怯える。
ロウ「ベルガモ、ソレル・・何とかして生き残ってくれ・・頼む・・頼む・・・・」
大神官「第9宇宙ベルガモさん。脱落です」
ロウ「ひぃっ!?」
シドラ「なっ!?」
バジル「兄者!!!」
ラベンダ「兄者が傷だらけで・・・・」
悟空「なっ・・何だ!?感じたことのねぇ気だ!!」
キシャシャー!!!!!
ベルガモ「ぐぅ・・し、信じられん。あのチビが・・・・」
バジル「兄者、無理しないでくれ!」
ラベンダ「あのチビって・・武舞台に残ってる奴でチビってまさか!?」
悟空「な、何だあの四角い集まりは?」
カラフルな無数のキューブが悟空の前に1つになり一人の戦士が現れる!!
水色を基調としたスマートな人間大のボディに長い二本角と尻尾を生やした悪魔のような姿。
悟空を見や否やニタリとしながら立ち尽くす。
悟空も瞬時に感じたことのない気がこの戦士から放たれているのが分かった。
???「キシャシャシャ!!!!」
悟空「ヒットやジレンとは全くちげぇけど・・こいつはやべぇぞ・・!!」
突如現れた謎の戦士。悟空は果たしてどうなるのか!?
ベルモッド「あいつも気にはなるが今はヒットを落とさねばならん」
マルカリータ「既にジレンが動いてですます」
カイ「ジレンもヒットを危険と見なした様ですね」
ベルモッド「危険というよりかはさっさと落とさないと逃げられるかもしれん」
第9宇宙はフリーザが消滅。いよいよ、消滅が近付く。そして、悟空は?ベジータは?ヒットは?激しいバトルが予想される力の大会。
終了まで残り12分!
続く
シブ時代から思った事はもしも本当にシャンツァが強キャラならどうなるか?を書いてみたかったのですよね。シャンツァのキャラはまんまジャネンバの色違いみたいな存在と思ってもらえれば。後、フリーザ好きな人には申し訳ない・・。