どれだけ頑丈なのか・・。
セル「消えたか・・だが、貴様の一撃は軽い。速さを極めた所で同じだ」
大きめのバリアーを張り完全に守りの体勢に。まずは様子見といった所だ。
セルはディスポの気を探るが感じ取れない。
観覧席にいる戦士、はてには破壊神ですら気を感じ取る事が出来ない。
ビルス「ウイス。奴はどこにいる!?」
ウイス「何とかディスポさんの姿が見える程度です。ですが、捕まえろと言われたら至難の技ですね」
ビルス「な、何だと!?」
ベルモッド「神速か・・」
マルカリータ「あまりの速さに長く身体が持たないですます」
カイ「本当に死ぬ覚悟で・・」
コニック「過剰なスピードは気がまるで消えた様に感じます」
キテラ「放っておいたら死ぬのだろ?」
コニック「そうですね」
クル「生き残る為に死を・・私達の宇宙もですが宇宙存続の為に死を選ぶのはやはり残酷な・・」
キテラ「仕方のない事だ。それを覚悟して戦ってるのだったら見届けてやるのが神としての使命だ」
大神官「全王様。ディスポさんを捜すよりセルさんを視ていた方が面白いですよ」
全王「うん、分かったのね」
未来全王「セルの映像、映像・・」
セル「蒸発したのか・・?」
ザシュ!!!!
セル「ぐぉぉ!!」
突如セルの左腕が吹っ飛ぶ!
立て続けに右腕も吹っ飛ばされ両腕を失ってしまう。
バリアーは簡単に突き破られてしまいセルが一方的に攻撃を受け続けていた!
ビルス「み、見えん・・。やろうと思えば頭もかっ切れるだろうな」
ピッコロ「音も気も何も感じ取れん。打撃音も遅れて聞こえる」
悟飯「パワーアップしたセルが追い込まれる程に・・」
クリリン「破壊神を越えた存在と破壊神と破壊神ですら見えない速度で駆け回る戦士がいるなんて・・」
セル「調子に乗るな・・!」
即座に両腕を再生し身体を纏うバリアーを張り攻撃を受けている前面にエネルギー波を放つが当たらない。ディスポは間違いなく前面で攻撃を仕掛けているにも関わらず。
バリアーを張るも強烈な一撃はカウンターが出来ず身体を纏っていても身体に響く程だ!
セル「グファ・・」
たまらずセルは血を吐く。眼でも気でも終えないディスポに為す術がない。
そして、場外に追い込まれてしまう!今度こそ万事休す!
セル「ぐぉぁぁあああ!!!」
セルはあっけなく場外に落ちていく・・?
ドスッ!!!!
セル「くっ・・俺が一番目に落ちる等あってたまるか」
武舞台に尻尾を伸ばし突き刺した事で脱落は回避するが尻尾を踏まれた感触がして激痛が走る。
痛みに堪えるセル。だが、踏まれた感触が分かるとセルの脳内には一つの仮説が生まれる。
セル(先程の攻撃が当たらなかったのは単純に奴はかわしただけだ。奴に触れられないという訳ではない・・ならば)
瞬間移動でクリリン達がいる観覧席の前に現れそのまま武舞台に落ちていく。
観覧席に立ったりはしていないので反則にはならない。このままセルは武舞台に落ちていくがその間に両腕で両肩を掴む様な構えを取る。
その構えにセルが何をするのかをすぐに理解したのはピッコロだった。
ピッコロ「爆力魔波か」
クリリン「あの大爆発する技か!?」
天津飯「まさか武舞台ごと爆破させるつもりか!?」
亀仙人「そこまではしないはずじゃ。それをやると第4宇宙には空を飛べる戦士がおるからの」
ピッコロ「大方奴を吹き飛ばすという魂胆か」
ディスポ(持ってくれ・・俺の身体)
セルが地に着いた瞬間に爆力魔波を発動させ周囲がドーム状に大爆発を起こす!
観覧席に影響が及ぶ為、ウイスがバリアーを張り観覧席を守る。
どうやら武舞台に影響を及ばさない程度の大爆発であり近くで戦っていたベジータとジレンはジレンは大爆発に巻き込まれても無傷でありベジータは超サイヤ人ブルーのままバリアーを張り身を守った。
セル「近付けんだろ」
セルはまたも両腕で両肩を掴み爆力魔波の体勢に。
今度は先程より威力と範囲が落ちるも大爆発を起こす!
18号「あいつ何をしたいんだい!?」
17号「近付かせない作戦か?それにしては派手なやり口だな」
セル(・・命を捨てる覚悟か。あれほどのスピードを出すという事は限界がいつか来るはずだ)
ズンッ!!
セル「グォアッ!!!!」
ディスポ(この程度の爆発なら突っ切れる)
セルの腹部に槍の様な鋭い衝撃波がぶつかり左膝が地につき悶絶する。
半端な爆発ではどうやら効果がないと分かりセルも一つの覚悟を決める。
セル「いいだろう・・貴様の覚悟と俺の覚悟・・どっちが強いか勝負だ!!」
そういうとセルの腹部が膨らみスラッとした姿からふっくらと風船の様に膨らみ肥満体の様な姿へと変貌しそれがどんどん膨らみ大きくなる。
ディスポは攻撃を仕掛ける前にセルへの攻撃がどれ程までに危険かを察し仕掛けられなかった。
悟空とベジータはもちろん観覧席にいるクリリン達も驚きの顔を出し特に武舞台にいる二人は戦いの手を止めてしまっていた。
トッポ「どうしたのだ?」
ジレン「ん?」
ダモン「何だあれ・・」
ガミサラス「やばくないかあれ?」
シャンツァ「・・・・」クークー
クリリン「何やってんだ!!やめろー!!!」
18号「あれは何なんだい!?」
ピッコロ「お前は気を失っていて知らなかったな。簡単に言えば自爆だ。・・地球を爆破させるほどのな」
18号「地球を爆破させるほどだって!?」
悟飯「やめるんだセル!!父さんやベジータさんも殺すつもりか!!」
ビルス「正気ではないな・・」
大神官「いけませんね」
大神官も二人の全王を守るべくバリアーを張る。
セルの身体の膨らみが完了し野太い声でディスポを挑発する!
セル「攻撃するか!?しようものなら貴様を巻き込み武舞台も木っ端微塵だ!観覧席に逃げれば守ってくれるぞ。潔く脱落するべきではないか!?」
ディスポ(野郎・・・・嫌な思い出を掘り起こしてくれるじゃねぇか)
ダモン「ガミサラス!」
ガミサラス「分かっている!シャンツァの体内に逃げるぞ!」
悟空「まずいなこりゃ・・」
ベジータ「バカさ加減は相変わらず治らなかったか」
ベルモッド「自爆か。トッポとジレンの耐久力なら何とかなるかもしれんがディスポだとまずいな」
カイ「自爆とは何と愚かな・・あの姿といい醜い」
キテラ「まぁ、問題ないだろ」
クル「勝つためには手段を選ばないですね・・」
シン「私的にもやめてほしいのですけどね・・」
クル「まぁ、私達も細胞を採取して強化をしているので人の事は言えませんが・・」
ディスポ(・・自爆を防げず罪無き市民を巻き込み敵も死なせてしまった)
ディスポ(自爆した奴も元は悪人ではなかった・・あの頃は手柄がほしかったあまり俺一人で事件を解決しようと先走って失敗したのさ)
セル「どちらにせよ爆発する!!貴様はもちろん他の戦士も全員皆殺しだ!!!」
ジレン「・・・・」スッ
ディスポ「ジレン、俺がやる!」
ジレン「ん!?」
ジレンが拳圧でセルを吹き飛ばそうとしたがディスポがセルを押し出しそのまま場外へ更には照明のある場所にまで突っ込む!
神速の脚力は照明まで飛び跳ねれる力がありあっという間にセルは照明に置かれディスポは武舞台へとすぐに戻った。
セル「無駄だ!この界ごと爆破してやるまでだ!!」
トッポ「ディスポ!」
ディスポ「こ・・これ・・で終わ・・だよな・・」
トッポがバリアーを張りディスポとジレンをバリアーに入れる。ディスポは弱っている。このままでは死んでしまうかもしれない。
悟空はベジータと共にバリアーを作り自爆から身を守る。
悟空「とんでもねぇな」
ベジータ「ムキになって手段を選ばん性格は変わっていない様だな」
セル「消えてしまえーー!!!!」
ドーーン!!!!!!!!!!!!
大爆発が無の界を眩しく包む。
照明がないと真っ暗闇な無の界が真っ白な光に包まれそれはむしろ輝いて美しくも見えた。
二人の全王から見ればそれは美しい輝きに見えるが武舞台で戦う戦士達の事を思う3つの宇宙の戦士、界王、破壊神達は不安な気持ちに。
ビルス「大丈夫なのか・・?」
キテラ「シャンツァなら大丈夫だろ」
ベルモッド「爆発範囲は凄まじいが威力はそこまでないな。トッポのバリアーなら耐えられる」
大爆発がおさまると武舞台は暗闇に包まれる。
照明が大爆発に巻き込まれ跡形もなくなり武舞台も前にトッポが破壊神となって破壊した時の様にバラバラになっていた。
悟空「何とか耐えれたな・・」
ベジータ「ちっ・・照明が壊れて何も見えん。気で感じ取って戦えという訳か」
トッポ「無事か?」
ジレン「下らん事をする奴だな」
ディスポ「あ、あぁ・・」
ビシッ!!!!
ディスポ「うぉっ!!」
トッポ「ディスポ!?」
ガミサラス(終わりだぜ!!)
暗闇の中奇襲されるディスポ。トッポは駆けつけようとしたが何かにぶつかる。
武舞台が砕けた為に出来た岩柱かと思われたが感触が違う。
硬い身体にぶつかった感触がしたのだ。
トッポ「何者だ!?」
ズドッ!!!!
トッポ「グフォア・・」
シャンツァ「夜になったら・・こんばんはだったな?こんばんは」
頑丈なトッポでも苦しむシャンツァの一撃。危機を感じたトッポは破壊神になる準備に入るが・・。
悟空「ハァァ!!!!」
シャンツァ「んっ!?」
悟空が超サイヤ人ブルーに変身しシャンツァを蹴り飛ばしトッポを見つけ戦闘体勢に入る。
ベジータもジレンを見つけ悟空と同じく戦闘体勢に入った。
悟空「戦いの続きやろうぜ!なっ!」
トッポ「わざわざ目立つとは。全くお前という奴は・・」
ジレン「・・・・」
ベジータ「貴様を逃がすつもりはない!」
悟空はトッポに、ベジータはジレンに立ち向かういつもの構図が戻る。
が、神PADで何も見えない全王が不満に。
全王「何も見えないよ~」
未来全王「見えないよ~」
大神官「そうですね。観覧席にいる皆様も戦いを観たいと思われますので照明は元に戻させてもらいます」
大神官が指をパチンと鳴らすと照明のみが巻き戻され武舞台にまた光が灯される。
すると、真っ先に目立ったのはディスポが追い込まれ脱落寸前になる所だった!
ディスポ「ぐはっ・・ぐぅ・・」
神速の影響で身体が言うことを効かないディスポはガミサラスに追い込まれてしまう。
砕けた武舞台の破片の端に詰められ下は真っ暗。場外が見えていた。
ディスポ(くそぉ・・だが、自爆して実質一人は撃破できた。後は・・)
ガミサラス(じゃあな!)
ディスポ「見つけたぞ」
ガミサラス「うわっ!!は、離しやがれ!」
人差し指と親指でガミサラスを捕まえ離さない。ディスポの身体が動かない。
指だけに気を使い静かに落ちていく。ガミサラスは動けずディスポと共に落ちていくのだった。
ガミサラス「やめろー!!」
大神官「第4宇宙ガミサラスさん、第11宇宙ディスポさん。脱落です」
キテラ「バカ!何してるんだぁ!!」
ガミサラス「す、すみませーん!」
ベルモッド「驚いたぞディスポ。あれほどの能力を隠していたとはな」
ディスポ「禁断・・の能力なので」
マルカリータ「身体の構造も大きく変化してしまっているですます。これ以上使い続けていれば死んでいたでしょう」
マルカリータに傷を治してもらいディスポは静かに座った。
後はトッポとジレンに任せる。ただ悔いがあれば第4宇宙のもう一匹の虫の戦士を落としたかった。
カーセラル「大丈夫かディスポ?」
ディスポ「何とかな。この大会を通して俺も変われた気がするぜ・・」
ディスポの顔は清々しい物があった。トッポは変わったディスポを見て戦いにやる気が入る。
一人の男が覚悟を決めて戦い抜いた。
苦しみながらも二人を倒した。
拳が熱くたぎる・・!!
トッポ「お前の分は私とジレンが必ず・・行くぞ!」
悟空「そうこなくっちゃな!!」
セルは自爆してしまい現状は不明。それを気にせず戦う悟空とトッポ、ベジータとジレン。
シャンツァは悟空に蹴飛ばされたが気にもせずまた眠りについた。
激しい戦いがまだまだ続く!
セルが自爆!!・・・・ん?どこかで見たことある展開・・?
次回は悟空VSトッポ、ベジータVSジレン。
ベジータが遂に・・!