ドラゴンボール超 宇宙サバイバル(超IF)   作:銀河人

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残り戦士


第4宇宙 シャンツァ

第7宇宙 悟空 ベジータ セル

第11宇宙 ジレン 


『』は回想です。


ついに最終回!!果たして勝者は!?

そして、勝者の願い言は!?



奇跡の決着!また会おう孫悟空! 前半

ジレン「・・・・」

 

 

ジレンの前に立つ超サイヤ人のベジータ。

 

悟空とジレンの激闘の中、体力も少し回復しセルからもエネルギーを受け取った為超サイヤ人なら長時間維持できるほどになっていた。

 

 

ベジータ「カカロットとの戦いで貴様は大きなダメージを受けた」

 

ジレン「何が言いたい・・」

 

ベジータ「今の俺でも貴様を倒すことは可能という事だ」

 

ジレン「その力は俺には通用せん!」

 

ベジータ「チャァァァアア!!!!!!」

 

 

ベジータはジレンに直進で向かっていく!

 

相変わらずジレンの振りかざす拳と拳圧は凄まじいがベジータは気付いていた。

 

スピードが大きく落ち攻撃がかわしやすくなりそして・・。

 

 

 

 

 

ズドッ!!

 

 

ジレン「ぐっ!!」

 

ベジータ「今の貴様には気のバリアーを張る余裕がない。立っているのが精一杯のはずだ」

 

ジレン「お前ごときに俺は負けん!」

 

ベジータ「その形相を見ても分かるぞ。ダメージは隠せないとな!!」

 

ジレン「黙れ!!」

 

 

腹部にベジータの拳がめり込み顔を歪ませるジレン。

 

本来ならばそのまま攻撃を受けても問題はなかったが弱ったジレンには気のバリアーがない影響もあり痛みが腹部に迸っていた。

 

ベジータは更にラッシュを掛けジレンを追い詰める!

 

 

ベジータ「全力の貴様を倒したかったが今の俺では全力の貴様には勝てない。だが、俺は負けられん!必ず超ドラゴンボールを手に入れなければならんからだー!!!」

 

ジレン「ぐっ・・き、貴様・・!!」

 

ベジータ「そして、第7宇宙は勝つ!!力を失った貴様に勝機などない!!」

 

ジレン「勝機などない、だと?」

 

 

 

 

 

ガッ!!

 

 

ベジータ「ぐぁぁああ!!!」

 

 

ビルス「ベジータ!!」

 

 

悟飯「まだ余力があるなんて・・」

 

ピッコロ「今の一撃・・ベジータの動きを覚えていたかの様な動きだ」

 

 

ベルモッド「そうだジレン!!お前は負けない存在だ!孫悟空が倒れたのもお前が耐えきったからだ!!」

 

 

ジレン「俺に勝機がないと言ったな?」

 

ベジータ「・・・・」

 

ジレン「本当に勝機がないかどうかその身をもって思い知れ!!」

 

ベジータ「チィッ・・しぶとい奴だぜ・・」

 

 

 

セルとシャンツァの戦いは体力を完全に回復したセルだが弱っているシャンツァ相手でも苦戦。

 

細胞の力を駆使するセルだがシャンツァも同様でセルよりも細胞を多くもつ為、相性がすこぶる悪い。

 

 

シャンツァ「貴様は俺の劣化だと分からないのか?」

 

セル「ブルァァァアアア!!!!!!」

 

 

シャンツァ「俺の前では無力だ!」

 

 

超サイヤ人の気、フリーザの気を解放しシャンツァに立ち向かうもシャンツァは瞬間移動でセルの背後に回り蹴飛ばそうと目論んだ。

 

だが、セルは動きを読み瞬間移動した途端に右腕を曲げラリアットでシャンツァの首もとごと武舞台に叩きつけた!

 

 

シャンツァ「ぐがっ!!」

 

セル「いつまで劣っていると言えるかな?」

 

シャンツァ「パーツが思い上がるなぁ!!」

 

 

怒ったシャンツァが破壊のエネルギーを纏わせながら連続エネルギー弾を乱射する。

 

セルも負けじと連続エネルギー弾で相殺させていく。

 

悟空との戦いで弱ってはいるがそれでもセルとは互角の戦い。

 

 

シャンツァ「ぐっ・・貴様ぁ・・!!」

 

セル「このまま落ちろ!!」

 

 

連続エネルギー弾をやめたシャンツァにセルが襲い掛かる。

 

苦しむ表情を見せるシャンツァ。だが・・。

 

 

シャンツァ「なんちゃって」

 

 

 

 

 

カッ!!!!

 

 

セル「ぐぁぁああ!!目、目が・・」

 

シャンツァ「俺を倒すのは貴様では不可能なのだ!!!」

 

セル「ぐぉぉああーー!!!」

 

 

太陽拳をまともに受け視界を失った瞬間に破壊エネルギーからの小さめのデスボールでセルを場外へと落とす!

 

思わぬ攻撃手段ではあったがセルは視界が戻り右腕に気を溜めてデスボールを弾き飛ばし左手で額に指を当て瞬間移動し脱落は免れた。

 

しかし、それも読んでいたシャンツァはセルの背に瞬間移動し気の刃を腹部に突き刺し爆発させ吹っ飛ばした!

 

 

セル「ぐふっ!!」

 

シャンツァ「ギジャハハハ!」

 

 

ベジータ「くっ・・くそったれめぇ。完全に俺の動きを読んでいやがる」

 

 

セルとベジータそれぞれが別々の武舞台の破片にぶっ飛ばされる。

 

弱っていてもあの二人には敵わないのか・・。

 

第7宇宙の面々はこれまでかと諦めムードが漂っていた。

 

 

ベジータ「ハァ、ハァ・・俺ではジレンに勝てん。だが、あいつならばどうにかなるかもしれん・・」

 

セル「ベジータめ・・私と同じ考えか。私もあいつならばどうにかなると思っていた所だ」

 

 

ベジータ「チェァァァアア!!!!」

 

セル「そいつは譲ってやるベジータ。だが、奴は私が倒す!!」

 

 

天津飯「戦う相手を変えたか!」

 

ピッコロ「確かにセルがジレンと戦うのは初めてだ。だが、力の差があれば動きを読む読まないは関係ないぞ」

 

17号「ジレンは弱っている。それに対しセルには余裕がある。作戦的には間違ってはいないと思うな」

 

 

ベルモッド「ジレン!お前のパワーでその馬の骨を捻り潰せ!!」

 

キテラ「シャンツァ!ベジータも弱っている!そんな奴に負ける事は許されないぞ!」

 

 

セル「私はベジータの様に甘くはないぞ」

 

ジレン「相手が誰であれ倒す・・。貴様の様な奴でもな」

 

 

ジレンはセルの邪悪な気に静かな怒りを見せる。

 

セルもシャンツァをベジータに任せたという他人を頼った事に怒りを感じていた。

 

だが、結果はどうであれ生き残らなければ復活は愚か自身も消滅してしまう。

 

 

四の五の言ってられない状況。だからこそ、どんな手段も辞さない。

 

 

セル「死ぬんじゃないぞ。出来損ない」

 

ジレン「・・・・!!」

 

 

怒れるジレンがセルにパワーインパクトを放つ!

 

安い挑発に乗り冷静さも欠けているジレンにセルはパワーインパクトをアイビームだけで相殺!

 

 

焦りの表情を見せるジレンとは逆に余裕の表情のセルがジレンの両肩にデスビームを当てた!

 

 

ジレン「ぐぁ!!」

 

セル「ルァァァアア!!!!!!」

 

 

ジレン「ナメるなよ・・!!」

 

セル「グゥァ!!」

 

 

顔面めがけたセルの拳を右手で掴み地に叩き付ける。

 

弱っているとはいえパワーならば自身を上回っている。

 

頭に来そうな物を抑えセルは身軽に後ろ向きに回転し地ごと破壊する右腕の一撃をかわし瞬間移動した!

 

 

そして、ジレンの後ろにつきバリアーを張り自らの身体を膨張させる!

 

 

セル「軽いケガではすまないぞ」

 

ジレン「・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

グワァァァアアン!!!!!!

 

 

ジレン「ぐっは・・・・」

 

 

セル「波ーーっ!!!」

 

 

トッポ「ジレン!!」

 

ビルス「あいつ、やりやがった・・!」

 

 

ジレン「ぐぅぁぁああ!!!!」

 

 

セルは自爆後、直ぐ様再生し太陽系破壊かめはめ波を放ちジレンに立て続けに大技をぶつける!

 

自爆でボロボロになり致命傷を負ったジレンに更なる追い討ちをかけたのだ!!

 

 

カーセラル「ジレンはよくやった・・」

 

ディスポ「あいつが負けたら仕方ねぇ・・」

 

カイ「ジ、ジレン・・」

 

ベルモッド「・・・・」

 

 

セル「第11宇宙の面々はもう消滅の覚悟を決めているぞ」

 

ジレン「う、ぐぐ・・・・!」

 

セル「貴様も受け入れてさっさと散れぇ!!!」

 

 

かめはめ波に更に気を込めてジレンを落としにかかる。

 

苦悶の声を上げ両手で死に物狂いで抑えるがそれも限界に近い。

 

このまま脱落・・するかに思われた。

 

 

ベルモッド「・・・・まだだ」

 

カイ「ベルモッド様!?」

 

ベルモッド「ジレン!これで終わるお前なのか!!」

 

トッポ「そうだ・・。ジレン!この情けない姿がお前の最後か!!」

 

トッポ「お前がお前の強さを信じられなくとも俺達は信じている!!」

 

ベルモッド「お前は誰よりも強い!!お前こそが最強なんだとな!!!」

 

 

セル「ほざけぇ!!!」

 

ジレン「黙れ・・」

 

セル「なっ!?こ、こいつ・・!」

 

ジレン「ぬぅぅ・・オォォォ!!!!」

 

 

何とかめはめ波が気で押されている!

 

限界の中、ジレンの底力がセルのかめはめ波を気で掻き消したのだ。

 

そして、その強大な気の塊をセルに放ち逆にセルを追い詰める!

 

 

 

セル「こいつのどこにそんな力が・・!!」

 

 

ビルス「耐えろセル!!」

 

 

セルはバリアーを張り守りの体勢に入るがそれでもバリアーがひび割れていく・・。

 

バリアーが割れようものならばセルの脱落は免れない。

 

 

セル「ふさげるな・・死にぞこないの貴様に・・・・!!」

 

 

ひび割れが増えバリアーからエネルギーが漏れる。

 

ついに耐えきれず気がセルを呑み込もうとした時!

 

 

 

 

 

 

ピシュン

 

 

 

 

 

ーーあいつ、ほんとつえーだろ?

 

 

セル「孫悟空!?」

 

悟空「すまねぇな。任せっぱなしになっちまってよ」

 

 

ベジータ「カカロットめ・・」

 

シャンツァ「・・お前が俺に勝てるだと?」

 

ベジータ「貴様を倒す算段はついている」

 

シャンツァ「孫悟空のあれは想定外だったがお前の力などしれているぞ」

 

 

ベジータ「貴様に一つ教えておいてやる」

 

シャンツァ「あぁ?」ギロッ

 

 

ベジータ「サイヤ人の細胞は採取しただけでは本当の力を発揮出来んとな!!!」

 

 

 

悟空とセルは何とか気の塊を抑える。

 

ジレンも力を振り絞り気を更に高めていく。

 

 

クリリン「あいつに限界はないのかよ・・」

 

悟飯「凄い量の気がジレンに集中していく・・!」

 

亀仙人「これ程までとは・・なんと恐ろしい奴じゃ」

 

 

悟空「オラとおめぇでジレンを落とすぞ」

 

セル「孫悟空。忘れてはないだろうな」

 

悟空「・・・・」

 

セル「私が優勝すれば復活する事をだ。あいつを倒し第4宇宙の奴も倒したら次は貴様等を叩き落とす」

 

セル「貴様等の願いなど知ったものか。私は私の願いを叶えその後は貴様等を殺してやるぞ!」

 

悟空「あぁ。おめぇの約束忘れてねぇよ。だからそれまではオラとおめぇで手を組んでジレンに勝つぞ」

 

 

セル「・・ふん。今回だけだぞ」

 

 

悟空・セル「ハァァァァ!!!!」

 

 

ジレンの気を全力で押し返す二人。

 

今はジレンを落とす事だけに集中する。

 

悟空もセルもただその一つの思いだけで戦っていた!

 

そして、ジレンの力を振り絞った気の塊を打ち砕いたのだ!

 

 

ジレン「・・フッ」

 

 

悟空「ダダダダダダ!!!!」

セル「ルァァァアア!!!!!!」

 

 

クリリン「悟空とセルが一緒に戦ってる・・」

 

悟飯「セル。今だけは父さんと共にジレンを倒してくれ」

 

 

悟空とセルがジレンにラッシュを仕掛ける!

 

激しい撃ち合いになるがジレンもそれと同じかそれ以上のラッシュで悟空とセルと撃ち合う!

 

そんな撃ち合いの中、悟空とセルの背後からエネルギー波が放たれる!

 

 

セル「しゃがめ!」

 

悟空「分かってっぞ!」

 

 

ジレン「ぐぁぁ!」

 

セルJr.「ウキャー!!」

 

 

セルJr.のかめはめ波がジレンの胸部に直撃し吹っ飛び浮かんでいる武舞台の破片にめり込む!

 

そのまま悟空とセルは武舞台の破片に飛び移っていき悟空は胸部にパンチを、セルはみぞおちにキックを浴びせた!

 

 

ジレン「ぬぅぅ・・・・」カッ!!!!

 

 

悟空「うぁぁああ!!」

 

セル「ぐぉぁぁああ!!」

 

 

ジレンの眼が紅く光ったと思えば目力で二人は吹き飛ばされる!

 

更に自身を吹っ飛ばしたセルJr.を拳圧で場外に叩き落とす!

 

 

 

 

ピシュン

 

 

ジレン「!?」

 

セル「いつまで生き延びるつもりだ!!早く消えろ!!!」

 

18号「あいつ、まさか!」

 

17号「自分ごとジレンを落とすつもりか!?」

 

 

瞬間移動したセルがジレンの右頬を殴り付けながら落ちていく!

 

ジレンのあまりのしぶとさに嫌気がさしジレンごと叩き落とそうと超サイヤ人とフリーザのゴールデンの力を合わせもったパワーで全力で落としにかかる!

 

 

ジレン「はぁぁああ!!!」

 

セル「ぐぅぅうう!!」

 

 

悟空「だぁぁああ!!!!」

 

セル「おぉぉおお!!!!」

 

 

超サイヤ人の悟空が武舞台の破片に残りかろうじで脱落を免れたジレンにそのまま右の腹部に頭突きを浴びせる!

 

セルも叩き付けられたが直ぐ様立ち上がり勢いよく地を反動に右拳を左の腹部に浴びせる!

 

ジレンは耐えるもその背には何もない。

 

耐えれなければ場外に、即ち第11宇宙の消滅となる!

 

 

ジレン「ぐっ・・・・!!」

 

 

キテラ「何をしているシャンツァ!!早く落とせ!」

 

 

ベジータ「貴様の全ての細胞を消す・・!」

 

シャンツァ「俺を消すだと?お前ごときに出来るかぁ!!」

 

 

シャンツァが空間移動でベジータの背後から気の刃を突き刺そうとしたがベジータはこれを難なくかわし気の刃を出した右腕を掴み投げ飛ばした。

 

投げ飛ばしたその瞬間に超サイヤ人ブルー進化になり大量の気を放出する!

 

 

ベジータ「貴様を倒すには2度と再生できない様、粉々に吹き飛ばすまでだ!!」

 

シャンツァ「ほざけぇ!!!」

 

 

クリリン「あ、あの技は・・!」

 

ピッコロ「ベジータの奴、死ぬつもりか!?」

 

悟飯「えっ!?」

 

ピッコロ「魔人ブウを倒す時に自らを犠牲に気を放出し爆発を起こした。結局魔人ブウは倒せなかったがあの時、ベジータは初めて誰かの為に命を掛けたんだ」

 

 

ビルス「あいつと共に死んで悟空かセルに優勝を譲るのか!?」

 

 

ベジータ「ハァァアアアー!!!!」

 

 

シャンツァが空間移動で攻撃を仕掛けるも強大な気の前にベジータに近寄る事すら出来ない。

 

ベジータの放つ気が大きくなりシャンツァは抑える。

 

 

キテラ「シャンツァ!!空間移動しろ!!」

 

コニック「空間移動も瞬間移動も出来ませんよ」

 

キテラ「な、何故だ!?」

 

コニック「ベジータ君の放つ強大な気が空間移動の次元すら掻き消し強大な気の前では瞬間移動ですぐに別の気を感じ取るのは至難の技なのです」

 

キテラ「そ、そんな・・!!」

 

 

シャンツァ「こ、こんなもの・・こ、こんなも・・・・」

 

ベジータ「デャァァアアア!!!!」

 

シャンツァ「ふざけ・・俺は最強なんだ・・お、俺は・・・・」

 

 

抑えていたシャンツァの両手が消滅し身体も消滅していく!

 

死ぬ覚悟で放ったファイナルエクスプロージョンがシャンツァの細胞を身体を何もかも掻き消していく!!

 

 

ビルス「決めろ!!!悟空!!ベジータ!!セル!!」

 

第7宇宙メンバー「いけぇええー!!!!」

 

 

ベルモッド「ジレーン!!」

 

 

 

ジレン(これが信頼・・第7宇宙の力なのか・・!)

 

 

悟空「ハァァァァ!!!!!!」

 

セル「ブルァァァアア!!!!!!」

 

 

ベジータ「ハァァァアア!!!!!」

 

 

シャンツァ「ギィャァアアアア!!!!!」

 

 

キテラ「シャ、シャンツァーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーファイナルエクスプロージョンの大爆発が終えると一気に静寂に。

 

力の大会が始まる前の様な静かな空間・・だが、もう戦いは終わったのだ。

 

勝ったのは誰か?消滅する宇宙は?超ドラゴンボールは誰の手に?

 

緊張が走る中、観覧席に戦士が移送される・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャ、シャンツァ!!

 

ジレン・・!!

 

 

ビルス「あいつ等はどうなったんだ!?」

 

 

うぁっ!!

 

ぐっ!!

 

 

亀仙人「二人脱落か・・」

 

クリリン「もし第7宇宙からも3人脱落したらどうなるんだ・・!?」

 

大神官「その場合は3宇宙共消滅とさせていただきます」

 

クリリン「そ、そんな・・・・」

 

天津飯「ダメか・・・・」

 

 

キテラ「ざ、残念だったなビルス。お前達第7宇宙も消滅する事が決まった!!」

 

悟飯「待ってください!武舞台から気を感じます!」

 

ピッコロ「あいつ・・!」

 

キテラ「なっ・・ま、まさか・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー情けない姿だ。これで勝ったといえる物か。

 

 

だが、生き残る事が勝者の条件だ・・。

 

 

だからこれでいい。これでいいんだ・・・。

 

 

 

爆風が完全に消えるとボロボロになりながらも武舞台に立っている戦士がいた。

 

足をフラつかせながらもその目元はいつもの変わらないプライド高き戦士の眼。

 

戦闘ジャケットがなくなり上半身が露になりながらも戦士は少し弱々しい声で言葉を放った。

 

 

ベジータ「勝手に殺すな・・・・くそったれめ」

 

 

クリリン「ベジータ!!」

 

悟飯「ベジータさん!!!」

 

ピッコロ「ベジータめ。前に同じ技を使った時とは比べ物にならない程強くなったんだな」

 

悟飯「新たな超サイヤ人ブルーの力の影響もあってそれであの技に耐えられるようになったんですね!」

 

 

キテラ「ま、待て!シャンツァは消滅して死んだはずだ!!ならば殺したベジータは失格・・」

 

コニック「シャンツァ君は生きてますよ。どうやら奇跡的に細胞の一欠片が消える前に場外判定になったようです。証拠に頭に輪っかはありません」

 

キテラ「くぅっ・・どうして生きたんだ!バカ野郎!!」

 

 

悟空「へへ・・サンキューなセル」

 

セル「ふん・・貴様に感謝などされたくもない」

 

 

悟空はベジータが生き残った事で第7宇宙が勝ち消滅が免れ安堵の表情を浮かべる。

 

この激しすぎる戦いでも大神官の容赦なき一声が待っていた。

 

 

大神官「第4宇宙シャンツァさん、第11宇宙ジレンさん脱落により第4宇宙、第11宇宙消滅でございます」

 

 

悟空「あっ・・・・」

 

 

トッポ「ジレン」

 

ジレン「・・・・」

 

トッポ「ありがとう」

 

ジレン「何故だ・・俺は敗者だ。何も守れなかったのだぞ・・・・」

 

 

キテラ「何で俺達が消えなきゃならないんだーー!!!!」

 

 

消滅を受け入れる第11宇宙の神々と戦士、何がなんでも認めないキテラ。

 

 

パニックになるキテラが右手を第7宇宙に向け暴挙に出た!!

 

 

キテラ「こうなったらテメーら全員道連れに・・」

 

クル「おやめくださいキテラ様!!」

 

キテラ「黙れクル!!黙って消滅しろとでもいうのか!?」

 

クル「全王様が決めた事なのです。それを受け入れないのは神として恥ずべき行為」

 

キテラ「ふざけんじゃねぇ!!!どうせ消えるのならお前から消してやろうか!!」

 

 

シン「クル様!!」

 

クル「シン様。シン様のご先祖様。第7宇宙優勝おめでとうございます。第7宇宙にあって私達の宇宙にないもの・・それは信頼関係でしたのでしょう」

 

クル「私達が負けるのは必然だったのかもしれません・・。けれども、また一つ勉強になりました」

 

 

消滅の光が第4宇宙と第11宇宙を照らす。

 

悟空はダメージを受け重く感じる身体を持ち上げる様に立ち上がりジレンに顔を向け話し掛けた。

 

 

悟空「ジレン。おめぇは嫌がるかもしんねぇけんど・・」

 

悟空「闘う事でオラ達は一緒に強くなれたんじゃねぇかって気がすんだ」

 

ジレン「孫悟空・・・・」

 

 

 

 

 

 

また会いてえ。

 

 

ジレン「・・・・」フッ

 

 

ジレンに少しの笑みがこぼれる。

 

後悔はなかった。むしろ本気にさせてくれた悟空に感謝の気持ちもあった程に・・。

 

 

悟空「トッポ。おめぇともまた闘けぇてぇ」

 

 

トッポ「悟空・・・・」

 

 

トッポともすっかり今では好敵手(ライバル)であった。

 

出会ったあの時は憎まれていたが戦士として拳を交えていく度に武闘家として正々堂々とした闘いに変わっていった。

 

破壊神になってもそれは変わりがなかった。

 

 

悟空「シャンツァ。おめぇともな。でも、殺し合うのはやめにしてくれよな」

 

シャンツァ「無理無理!ごめんなさい」

 

 

元の小さな姿に戻ったシャンツァ。

 

どうやら体内に眠っていた邪悪な魂がなくなりシャンツァ本来の人間性が戻ったのだ。

 

それは今までの悪魔の様な人間性とは全く違い気弱で臆病な性格だった。

 

 

悟空「そうか」

 

 

キテラ「くっ・・第7宇宙め。消滅すべきはあいつらだというのに」

 

 

クル「シン様。あなたといたこの短い時間忘れません。・・ありがとうございました」

 

シン「ク、クル様・・・・」

 

 

クルはシンと握手を交わす。

 

良き神々、良き友として最後の・・・・。

 

対称的にパニックのキテラ。

 

今まで消滅した宇宙を嘲笑っていたが逆に自分達が消滅してしまう事実にコニックにすがる。

 

その姿は惨めで哀れ。消滅したどの宇宙の神々よりもみっともない。

 

 

キテラ「おいコニック!!何かあるのだろ!?消滅から免れる手段が!」

 

コニック「キテラ様。これはノーコンティニューのアクションゲームみたいなものですよ。消滅は絶対なのです」

 

キテラ「じ、冗談やめろよ!!俺とお前の仲だろ!?」

 

コニック「・・私は所謂キャラ選択を行うカーソル的存在。あなたがたはプレイヤー。負ければゲームオーバー。ただそれだけです」

 

キテラ「・・消えたくない!!消えるべきは第7宇宙の奴等なんだーーー!!!」

 

 

全王・未来全王「キュッ!!」

 

 

キテラ「うわぁぁあああーー!!!!」

 

クル「・・さよなら!」

 

 

 

第4宇宙、第11宇宙消滅・・。

 

残ったのは第7宇宙、武舞台に残るのはベジータ。

 

ベジータが超ドラゴンボールの願い事を叶えられる権利が与えられる。

 

 

コニック「ゲームオーバー。とても楽しい最期でしたよキテラ様。フフフフ」

 

ビルス「あいつも嫌な付き人だな・・・・」

 

ウイス「・・・・」

 

 

 

シン「クル様・・くっ、うぅっ・・・・」

 

 

シンはへたりこみうなだれる。

 

老界王神も寂しげな表情を浮かべながら誰もいなくなった第4宇宙の観覧席を眺めていた・・。

 

 

ピッコロ「凄い奴だったな・・」

 

悟空「あぁ・・・・」

 

 

大神官「ベジータさん」

 

ベジータ「・・・・」

 

大神官「願いは決まっていますか?」

 

 

観覧席にいる悟空達と神々が一人の戦士に注目している。

 

果たしてベジータの願いとは!?




長くなりました!けれど、これで力の大会は終わりました!果たしてベジータの願い言は!?

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