東方十能力   作:nite

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九話 スターダストな弾幕のレヴァリエ

「さあ、こっちはいつでもいけるぜ!」

「そうかい…」

 

正直あまり乗り気ではない。先程萃香と闘ったばかりで、体力もまだ完全ではないからだ。正直既に疲れている。

まあ、闘うのであれば勝ちを狙っていくけど。大人気ないと言われても、勝負事には勝っていきたいのだ。

 

「じゃあ俺からいくぞー」

「来い!」

 

魔理沙が構える。先程の闘いを魔理沙は見ていたので、あまり同じスペルは使いたくない…まあ良く分からなかったとは言っていたが…という訳で、まず小手調べでスペル発動。

 

突風【まきあがる風】

 

「簡単だぜ!」

 

余裕で魔理沙が避けていく。しかし、そんな簡単なスペルを俺が作るはずが無いだろう? やるからにはしっかりと作り込むのが俺の理念だ。

 

「なに?!」

 

魔理沙が大声を出す。それもそのはず、弾幕が魔理沙の周りを回りだし、魔理沙に近づいていく。このスペカのイメージは竜巻だ。周囲のものを巻き込みながら最終的には中心で衝突し、吹き飛ばす。そんなイメージで設計した弾幕だ。

中にいる時間が長ければ長いほど不利になる弾幕、我ながら良いできである。

 

「くそー!」

 

一瞬の隙を縫って、外に飛び出す。魔理沙が俺の方を見ていないので俺は、すかさずもう一枚スペルを発動する。不意打ちではないが、宣言をキャンセルされるのも面倒だ。

 

再生【大地の恵み】

 

このスペルを使ったとたんに俺の周囲には緑色の弾が飛ぶ。それと同時にさっきの闘いの疲れがとれていく。これは俺にとってはありがたい回復なのだが、魔理沙にとっては毒でしかない。毒と薬は紙一重、ってな。

 

「いい加減にするんだぜ!」

 

恋心【ダブルスパーク】

 

魔理沙も堪らずスペルを発動。二本の極太レーザーが弾幕をかき消す。そして俺の回復も終わる。魔理沙のスペルは、攻撃特化型なのかな?

 

「喰らえ!」

 

魔符【スターダストレヴァリエ】

 

とうとうこちらにも弾幕が飛んできた。しかし俺は、あまり動かず全てを避ける。弾幕を見極めて攻撃を凌ぐことであまり動かずに回避が可能となる。具体的には避けにくい弾には結界をぶつけることで相殺、もしくは輝剣によって弾く。

どうもこのスペルカードには俺を狙ってくるレーザーはないようで、弾くことが容易だ。まあレーザーを撃ってきても躱すことはできるのだが。

 

「ふざけんな!」

 

恋符【マシンガンスパーク】

 

沢山のレーザーが俺を襲う。だがレーザーは真っ直ぐしか進まないので避けるのは簡単だ。しかして魔理沙よ、そんな連続でスペルを使っても大丈夫なのだろうか。

今回の闘いにおいてスペルの枚数は特に決めてはいないのだが、スペルは有限である。それでも俺より沢山魔理沙はスペルを持っているので、全然余裕なのだろうが。

 

結界【三重結界】

 

びゅんびゅん飛び回る魔理沙の行動範囲を狭める。このスペルは三角形を描く様に弾が飛ぶものだ。

結界によって囲まれているのでそう易易と飛ぶことはできない。小回りがきくように地上で走り回った方が躱せるかもしれないな。

 

「な、壁が邪魔だぜ!」

 

一気に畳み掛けることにする。密度が高い技をかければ、試合終了だろう。

俺は輝剣を手に持ち焦っている魔理沙目掛けて…一閃。

 

剣術【一閃斬】

 

「ぬわー!」ピチューン

 

魔理沙は箒から落ちて勝負あり。俺の勝ちだ。今回は低空飛行をしていたので魔理沙も特に問題なく背中から落ちる。衝撃はあるだろうが怪我をするような高さでもない。

 

「大丈夫か?」

「いてて、定晴!」

 

心配してあげたら大声で呼ばれた。何かやらかしてしまったかと心配するが、魔理沙の顔に浮かんでいるのは笑み。

 

「何だ?」

「楽しかったぜ!」

「そりゃ良かった」

 

こうして、俺と魔理沙の勝負は終わりを迎えた。魔理沙とて手を抜いているわけではないのだろうが、俺とはどうも相性が悪いようである。

 

「ねえ、定晴さん、魔理沙?」

「な、なんだ霊夢?怖い顔して」

「神社に傷がはいったんだけど?」

「あー…逃げろ魔理沙ー!」

「了解だぜ定晴ー!」

「待ちなさーい!」

 

霊夢に悪いことしたな、と今は反省しています。後悔はしてません。

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