東方十能力   作:nite

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正直言うと定晴よりも少女たちの心情書いている方が楽しいです


百四十五話 無意識少女の突撃記録

実は私はルーミアちゃんとはあまり話したことが無い。チルノちゃんによく遊びに誘われるのだけど、正直チルノちゃんとすらあまり話したことが無い。

そんなわけで私古明地こいしは友達を一人増やしたのである。そんなわけでっていう言葉便利だよねー、さっき定晴にも言われたけど何がそんなわけだっていう話なんだけど説明を省けるのがこの言葉の利点なのだ。説明などする気は元よりない。

かく言う定晴はキッチンでドーナツを作っている。定晴の料理は美味しいからね!太鼓判を押すよ!楽しみ!

 

「そういえば二人は何で急に地上に来たのかー?」

「んー、定晴に会いたかったから!」

 

これは私の正直な気持ちだ。

最近妙に定晴のことが気になったのでいっそのことってことで地上にやってきた。でも家なんて知らなかったからいつものように博麗神社に行ったら霊夢に寺子屋で授業しているって聞いて人里で寺子屋を見つけたから突撃したってわけ。

折角私が来たって言うのに追い出されたときには吃驚した。まさか定晴にもこんな冷淡な部分があったなんて思わなかったからだ。結局その後は授業終わりまで放置されちゃったし…凄い寂しくなっちゃった。

まあ家に泊まれたし、しかも意外にもお姉ちゃんに許可を貰えたからこれは合法的ってことになるよね。ラッキーって言うには幸運すぎるよねぇ…まあ紫さんに見つかったら強制送還されそうだけど。定晴は確か紫さんとも知り合いだから…でも冬だし大丈夫だよね。

 

「その服着ていたくないならお風呂からあがったら私の服を着てもいいのだー」

「その服?」

「この服でもいいけど私も普通に寝間着は持ってるぞー?」

 

なるほど…確かにルーミアちゃんと私は体格が殆ど変わらない。多分着れるとは思うけど…お燐が可哀そうだね!でも私の服と違ってお燐の服は飾りも少ないし寝る分にはあまり気にしなくてもいいのかもしれないなぁ。

うーん、よし!ルーミアちゃんの服を着せてもらおう!珍しい体験というのはいつでもするべきなのだ!珍しいことは積極的にせよっていう古明地こいしという偉い人が言った名言もあるもんね!流石私!

 

「じゃあお風呂入る時は言ってくれたら脱衣所に着替えを置いておくのだー」

「ありがとー」

 

私達がこんな風に話している間お燐はずっと落ち着かない様子。

お燐は私と違ってあまり他の人の家に押しかけるっていうのはしないし地霊殿じゃないからだろうけど、そんなに緊張しなくてもいいのに。っていう私も何故か他の人の家に行くのと同じなのに定晴の家に来てから妙にそわそわする。

うーん、なんか知らないけど定晴が絡むと妙にソワソワする…知らない間に定晴に毒でも盛られたのかな。定晴がそんなことする人じゃないってのは分かってるけど。

そうこうしてたらドーナツができたみたい。霊力とか使えば普通よりも早くできるんだってー、凄いね。私あまり妖力をそんな風に日常生活に利用するって出来ないから尊敬するなー。

ドーナツ実食!美味しい!

チョコレートの甘みもそうだけど、チョコのサポートをするような若干の甘みを持ったドーナツが程よく混ざってとても美味しい。なんて食レポみたいなことをしてみる。地底に天狗の新聞は届かないけど博麗神社に置いてある新聞なら読んだことがある。そこには食レポの記事が書いてあったのだ。

私達がドーナツを楽しんでいたらドアのチャイムが鳴った。

 

「はいはーい」

 

定晴が開けに行った。

ルーミアちゃんが一瞬隠れるような素振りをしたけど私達を思い出したのか普通に座り直した。…そういえば何でルーミアちゃんは普通にここにいるんだろう。とても自然にいるし、というかあれここに住んでるの?あれぇ…?怪しい…

 

「たのもー!」

 

私が怪しんでいると玄関から大声が聞こえた。

この声は魔理沙だ。今日も元気だなぁ…何お燐あなたに言われたくないみたいな顔して。

どうやら魔理沙はキノコを手にお菓子を求めてやってきたみたいだ。キノコで作るのではなくキノコは定晴に渡す対価みたい。ちゃんと食べられるキノコを選別して持ってきてるみたいだし、毒でも定晴には効かないけどそこらへんは律儀だなって思う。

魔理沙がキノコを定晴に渡して家の中に入ってきた。

 

「あれこいし?それに…お燐だっけ?それとルーミア。何してるんだ?」

「「遊びに来たー」」

「お!ドーナツじゃないか!いただきまーす」

 

魔理沙は私達の返答に反応することなく定晴が作ったドーナツに興味が移動したみたい。私達<ドーナツっていう構図は正直ちょっと納得できないけど…仕方ないかな。今日の魔理沙のお目当てはドーナツなんだし。

それにしても…なんかルーミアちゃん遊びに来たって感じじゃなくない?定晴もルーミアも普通にしてて違和感が無かったから何も思わなかったけど、ルーミアちゃんの寝間着が普通に置いてあるのっておかしくない?家が無いのかな…なんとなくルーミアちゃんの遊びに来たって返事も嘘みたいな気がする。無意識の妖怪の私から無意識下の判断を誘うなんて二人とも結構やるじゃん…

 

「はぁ…あ、魔理沙。前に持ってきたキノコの中に俺が知らないのが混じってたぞ」

「どれだー?」

 

魔理沙はドーナツを食べる手を止めてキッチンへ向かった。

ドーナツ<キノコ…?じゃあ私達<キノコ…なんかうーん、負けた感じがするなぁ。

 

「んー?新種だ!じゃあな定晴!ドーナツ美味しかったぜ!私は帰ってこれを調べるぜ!」

 

そう言って魔理沙は浮足立って玄関から外に飛んで行った。新種♪新種♪って小声で言っていたから本当にうれしいんだろうなぁ…それに負けるドーナツと私達。魔理沙の優先順位はよく分からない。

その後私達はドーナツを食べながら他愛無い会話をして過ごした。会話の中にちょっとルーミアちゃんと定晴のことで探りを入れてみたりもしたんだけど何かどれもはぐらかされてしまった。後でルーミアちゃんの部屋に突撃するとしよう。フランちゃんもそうだけど私達は突撃は得意なのだ!

お風呂の時間になったから私はお風呂に入った。一人暮らしにしては大き目なお風呂だったけど、その分ゆっくりできた。流石に地霊殿とか紅魔館にあるお風呂よりは小さいけどね。

お風呂から出たらルーミアちゃんが持ってきたであろう寝間着が置いてあった。やっぱり大きさに問題はないみたい。ただ…ルーミアちゃんって服の上からじゃ分かりにくいけどスタイル良いんだなぁ…胸周りとか少しスカスカする。負けた!

夕飯もそのまま食べて後は寝るだけ!でもその前にルーミアちゃんの部屋に突撃するしかない!

 

「ルーミアちゃーん!突撃ー!」

「わあ!」

 

ドアにカギはかかってなかったけど敢えてドアを吹き飛ばしながら突撃。壊したわけじゃないよ。

ルーミアちゃんは驚いてるけどいつもとそんなに変わらない。ただ…昼間から感じてたけどやはりルーミアちゃんはここに住んでるみたい。私の部屋と違って完全にこの部屋はルーミアちゃんの私物となっているようで、ルーミアちゃんの私物と思われる物が置いてある。

ここは単刀直入に聞くしかない!ドアはちゃんと閉めて…

 

「ねえルーミアちゃん。単刀直入に聞くね」

「な、なんなのだー?」

「ルーミアちゃんって…定晴の恋人かなんか?」

 

それを口に出して少し胸がズキってしたのは気のせいだろう。

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