東方十能力   作:nite

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すみません。暫くさぼ…休んでいました。本当に心底謝罪します。




二十一話 冥界

「すみませんすみません!」

「いやもう、俺も悪かったからさ」

「それじゃあ私の気が収まりません!」

 

ここは白玉楼の一室。畳の上に座る俺と妖夢、そして幽々子。

目の前では絶賛妖夢が俺に対し平謝りするという謎状況が引き起こされていた。

俺も本当に悪かったと思っている。なんせアポは取らずに急に来たのだ。だから妖夢には気にしなくて良いと言っているのに、剣士たる由縁なのか非があったのは自分だと謝り続ける妖夢。

このままだとずっと謝罪をしそうだ。そこで幽々子が助け船を出してくれた。

 

「ほら妖夢、定晴さんも困っているからもう止めたら?」

「しかし幽々子様…」

 

それでも妖夢は渋っている。

 

「そもそもちゃんとした自己紹介もしてないじゃない?」

「はっ!」

 

そういえばそうだった。戦闘前に軽く名前を教えあっただけだ。白玉楼に入ってからずっと妖夢が謝っていたので忘れていた。

 

「私は西行寺幽々子よ。この冥界を管理しているの。私自身が亡霊なんだけどね。貴方のことは紫から聞いているわ」

 

ゆったりとした話し方で話す幽々子。少しふよふよしているのは亡霊だからといった理由以外もありそうだ。

 

「私は魂魄妖夢です。ここの庭師と共に幽々子様の剣術指南役も担っています。」

 

対してこちらはきっちりとした喋り方で、性格は幽々子とは正反対のように思える。幽々子のふわふわとした部分を補うためにしっかりとした従者になったのだろうか。

 

「俺は堀内定晴だ宜しくな。紫の友人がいると聞いてここに来たんだ」

「まあそうだったの!私も会いたいな~って思ってたのよ~」

 

紫から話を聞いてると言っていたが、果たして紫は何て言って俺を紹介したのだろうか。

話題もなくなりまたもや妖夢が謝罪の態勢になるのを感じたので俺が矢継ぎ早に話題を追加する。

 

「妖夢、その剣はなんなんだ?随分と使い慣れているようだったが…」

「こちらはですね長い方が楼観剣で、短い方が白楼剣です。家の家宝なんですよ。定晴さんが持っていたのは…」

 

妖夢が俺を見るが、今の時点ではどちらも装備していない。家宝の剣は幻空に入れてあるし、輝剣は召喚しなければ存在しない。

 

「光っていたのが輝剣っていう俺の能力で創った剣で、もう一つは家の倉庫にあった。家宝らしいんだけどな」

「えっと…定晴さんの能力って剣を創る能力何ですか?」

「いやいや、剣は一つしか創れない。その代わり他にも色々出来るけどな」

 

たまに勘違いされるのだが、剣を創ったり結界出したりするのをまとめて能力としているのだ。紫に一度ズルいと言われた事がある。俺からするとスキマを操る方が断然ずるいと思うんだがな。俺の十個の力を使っても本気の紫には勝てそうにない。

とそこで妖夢が何かを言いかける。

 

「あの…」

「ん?」

 

深呼吸。

 

「よろしければ私に剣術を教えて下さい!」

「え?」

「この二振りは私の叔父から譲り受けた物なんですけど、私自身の腕はまだ全然駄目で、叔父にもっと近付く為にもっと腕を上げないんです。聞いたところによると定晴さんの二振りは特殊な力があるというわけでもないのに普通に私の攻撃を受け止めていて…」

 

確かにこの世…正確に言えば幻想郷のような裏の世界には魔剣とも呼ばれる武器がある。魔法を使えたり何でも斬れたり…そういう意味で言えばフランのあれも魔剣かもしれないな。

そして俺の剣はどちらもただの固いだけの剣である。まあ輝剣にはある程度の浄化作用があったりもするのだが…

 

「あぁ…いや別に良いけどさ」

「そうで…え!?良いんですか!」

「うん。こっちに来て俺も時間ができたからな。俺は暇な時であれば」

 

教えるのは俺としても全然構わない。白玉楼に来るのが面倒だから移動は紫に頼むかもしれないが。それにしても…

 

「俺で良いのか?」

「はい!私のスペルを普通に受け止めれた貴方なら不足はありません!」

「そ、そうか」

 

妖夢が良いのなら良いんだが。納得のうえの合意であればこちらとしても文句はない。

妖夢とそんな会話をしていたらスキマから紫が現れた。

 

「丁度良いところで来たな紫、実は…」

「そんな事より定晴!彼が来たわ!」

 

俺と紫の両方が知っていて、尚且つ紫が慌てる相手となれば…あいつしかいないだろう。

 

「え、まじで?なにそれ面倒だなぁ…」

「え?え?」

 

幽々子は笑っているが、きっと妖夢と同じような気持ちだろう。そりゃ突然話を遮られたら驚くだろうな。

きっといつか二人も知ることになるだろう。俺と紫二人がかりでも苦労するあいつの存在を。

 

「すまない妖夢。この話はまたいつかってことで。用事が出来たんだ」

「は、はい。それは別に構わないのですけど」

 

妖夢に断りを入れてから立ち上がる。

 

「よし、行くぞ紫」

「ええ」

 

こうして俺らはあいつが来た場所に行くことになった。

多分全世界を探しても一番厄介で、一番面倒な存在はあいつだけなのだろう。さっさと帰ってもらうためにも行かねばならない。

 


 

幻想郷の端、博麗大結界の近く。そこにはつい先ほど特別な方法でむりやり幻想入りをした青年が立っていた。

 

「ここが定晴が来たところか。初めて来たが紫も凄いことをするよなぁ…俺もこういうの作ってみようかな…」

 

定晴と同じくらいの身長の青年は白いフードを被って森の奥を進んでいった。

 




オリキャラ二人目登場です。オリキャラは大体四人くらいになると思います(多分
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