どうしようもない状態になった女・センリを保護室と言う名の牢屋に入れ、ナルトたちは小会議をしていた。
「ただの酔っ払いの妄言じゃねーのか?」
もっともなことをうんざりそうにシカマルが言う。
当然の考えである。正直サクラとナルトも同様な考えであるが、サクラには少しだけ引っかかる所があるようだ。
「でも、うちはセンリっていう人物は確かにいたみたいなの」
シカマルがすかさず反論する。
「んなもん誰でも調べられる。うちはの歴史だって、図書館に行けばある程度は分かる。さっき照会したら、アイツは図書館にいたみてーだしな。」
檻の内側でうんうん唸っているセンリに目を向け続ける。
「心配しすぎだ。あとは警備に任せとけばいいだろうが。うちはしか知らないような事実を知ってれば別だが、今のとこそうじゃねぇ。酔っ払い1人に気を張ってたら、体が持たねーぞ」
シカマルのもっともな意見でその場はまとまりつつあった。あと1つの謎を残して。
「にしてもこいつ、今日初めて木の葉に入ってきたんだよな?なんでボルトのこと知ってたんだ?」
親なら誰しも、不審者に子供のことが知られていれば不安になる。
「それは流石に分からねーな…。ナルト、一旦家に帰ってボルトにも確認して…「ううーーん!んうふーん!んんーん!」
檻から獣のような声が響いた。3人ともうんざりした顔をつくる。
「すまねーけど、後任せていいか?」
ナルト達は警備に後を任せ、その場を離れた。
ようやく家に着いたナルトはヒナタに出迎えられた。
「お帰りなさい。早かったね」
「そうなんだけど、めんどくさいのに絡まれて大変だったんだ…。」
「そうなの?」
「ああ…。ボルトはまだ起きてるか?」
「居間にいるはずよ。」
「分かった。ありがとう。」
「ただいまー。」
ナルトが居間へ入る。
「…」
「あ!おかえりー!」
ヒマワリは真っ先に父の元へと向かう。
「いい子にしてたか?」
「うん!」
元気に返事をする。
「そっか。母ちゃんが呼んでたから、行ってきな。」
「はーい!」
パタパタと足音を立てながら廊下に出て行った。
「ボルト。ちょっといいか?」
テーブルを挟んで、ボルトの向かいにナルトが座る。
「…なんだよ」
今日のいたずらのことだろうか、いやに真剣な表情の父親にうんざりする。だか、父親の口から出てきたのは意外なものだった。
「今日、センリと名乗る奴と何かあったか?」
ボルトは目を見開き、父親に向き直る。
「親父の知り合いなのか?」
「いや、そういうわけじゃねーんだが…何かあったのか?」
「あぁ、今日メシを奢ってもらったんだ!」
「メシを?どこで?」
「えぇ〜っと…駅から結構歩いたとこにある、オシャレなやつ!」
ナルトはすぐにピンときた。ヒナタと結婚する前に行こうとして、高すぎる価格帯に狼狽したのを見抜かれ気を使われて一楽に変えたあそこだ。
「え、えぇ〜…あそこかよ…。何を話したんだ?」
息子に何か吹き込んではいないか問いただす。
ボルトは、センリが別れ際に言った言葉を思い出した。えらく上機嫌だったセンリの顔を思い出された。
「…家族を大事にしろって言われた。」
ボルトとヒマワリも寝付いた後、ヒナタに事情を話した。するとヒナタから以外な言葉が出た。
「白眼で見れば、確実なんじゃないかな?」
ただ、ナルトはいつもヒナタが苦労して家を支えていることをちゃんと分かっていた。
「けどよ、ヒナタは…」
「大丈夫。ちょっと見るぐらい、なんてことないよ。何か問題が起こると、また大変でしょ?」
ヒナタはにっこりと笑う。
「…ありがとう。ヒナタ。」
(結局アイツはなんなんだ…?)
いい奴なのか変な奴なのか、とりあえずめんどくさいやつということだけは分かったのであった。
今のところ全てノープランで進めてる