呪われ編集者と焼死作家の物語   作:AugustClown

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どうも、作者のAugustClownです。
活動報告?に書いた通り、意見を聞いたら、書いてくれとの意見だったので書いてみました!(計二名!当人達は私がこれで手が回らなくなるのを望んでるとのこと……。まあ、手が回らなくなるのは今に始まったことじゃないんですが……。)


それでは本編どうぞ


第一話

 

この時私は何故こんなことをしなければならいのだろうって思っていた。まあ、何故かと言えば仕事だからなのだが。しかしそう思わずにはいられなかった。そう、少し小ぶりな和風な一軒家の前に立つ1人の男性を前にして……。

 

「帰れ。奴以外に俺の原稿をやる気は無い」

「渡して下さい。来る前にも電話しましたが今彼事故って警察で聴取受けてるんですから」

 

これが彼との対面での初めての会話だった。今言った通り彼にはここに来る前に事情を話している。にも関わらずどうにもこの人は聞き分けが悪いらしい。ホント、マジで何故私はこんなことをしなければならないのだろう……。

 

《3時間前》

 

「お〜い、詩葉(うたは)君」

「……編集長、何で自分の席からわざわざ私の前まで来て、お茶の商品名宜しく私の名前を呼ぶんですか?何時も苗字呼びのくせに」

「何か漆山(うるしやま)君が事故ったらしくてね?不知火(しらぬい)先生もとい、焔原(ほむらばら)先生の所に行って原稿貰ってきてくれない?」

「スルーですか……てか今翔真(しょうま)さんが事故起こしたって言いました?捕まりました?有罪ですか!?」

「何で君は上司の人間を嬉嬉として犯罪者にしようとしてるんだい!」

 

なんだ、アイツ今度こそ(社会的に)死んだと思ったのに。そんな事を私、編集者の月宮(つきみや)詩葉(うたは)は考えていた。アイツがまだ無罪と知り、ため息が出た。その様子を見ながら編集長は呆れながら言う。

 

「ガチのため息しないの!取り敢えず、漆山君原稿取りに行く途中だったみたいでさ、誰に行かせたい?って聞いたら選ばれたのは君でした」

「なんなんですか?そのお茶のキャッチコピーで攻めてくるスタイルは?」

「って事で電話連絡宜しくね〜」

「まっt……」

 

少し目を逸らした瞬間、編集長は跡形もなく姿を消していた。あの人なんなんだろう?偶に人とは思えない動きするよな〜。見た目50過ぎのおじさんなのに……。伊賀か甲賀で修行でもしてたのかな?そんな事を考えているとさっきの会話が聞こえたのか周りのモブ共から無駄口が聞こえる。

 

『今度"悪魔の詩葉"に"契約"されるのは焔原先生かぁ〜、かっわいそ〜!』

『止めろよ!ホントの事言ってやるなって!』

 

うん!今日も今日とてモブ共は私の編集者としての才能に嫉妬してるみたいだな!まあ、ぶっちゃけた話私はこの会社では浮いている。何故なら私の担当した先生達は売れるものの、必ず1年以内に何らかの理由で死を遂げていた。そんな事が三度以上も起きているのだ。そんなこんなでみんなは私の事を『悪魔の詩葉』と呼び、私が担当する事を『契約』と呼ぶようになった。この呼び方を決めたやつは14歳だったのかな?

……私誰に話してるんだろう?まあいいや、焔原先生に電話しよう。

 

 

 

 

『もしもし、焔原ですが』

「えっ?」

『えっ?』

 

今私の反応に違和感を感じた方もいただろうが私の反応は間違っていないのだ。(ついに私脳内で独り言を喋るようになったか〜。もう末期な気がする。まあ、いいや。)だって一人暮らしの男性であるはずの焔原先生の自宅の電話から到底男性とは思えない"女の子"の声がしたのだから。

 

「申し訳ないのですが、焔原先生のご自宅の電話で良かったでしょうか?」

『あぁ、お兄ちゃんのお客様でしたか。あれ?でもお兄ちゃんからは編集者さんは男性だって……あっ、声高いんですね!』

「いえ!女性で合ってますよ!?」

『じゃあ何で女性の編集者さんがお電話を?』

「何時も先生の担当をしている漆山が少しトラブルがあったみたいで私がお電話させて頂きました」

『トラブルって?』

「交通事故で……」

『えっ?漆山さん大丈夫なんですか!?』

「いえ、捕まって今カツ丼食わされてるかと」

『……やった側なんですね』

「そんな訳で漆山が取りに行けないので私が取りに行くことになりましたのでお電話さしていただいた次第です。申し遅れました。私、編集者の月宮詩葉と申します。」

『初めまして、妹の焔原萌花(もえか)と申します。』

「焔原先生とは漆山戻るまでではありますが、担当することにもなりましたので重ね重ね宜しくお願いします。」

『こちらこそ、お兄ちゃんを宜しくお願いします。では漆山さんのこと含め、お兄ちゃんに説明してきますね。少々お待ち下さい』

 

 

 

 

そんな会話があってから2、3分後だろうか、外させたままで置かれているだろう受話器からドタドタドタとこっちに向かう足音が聞こえてくる。先生へ説明が終わったのだとばかり思っていた私は虚をつかれた。帰ってきた返事は"男性"の声で一言。

 

『来るな!!』

 

だった。そして雑に電話が切られる。そして今に戻る。そう、彼の真正面に立っている今に……。焔原先生だと思われる男性は険しい目つきのでコチラを睨んでくる。背もそれなりに高いし、黒髪で髪型もサッパリとしていてそんな目をしていなきゃモテそうなのに……。どうしてこうも兄妹で違うのだろう?萌花ちゃんが天使か何かに思えるほどだ。会ったこと無いけど。宛ら彼女の実家に来た彼氏に断固として結婚を許さない頑固親父のようだ。顔は若いのにな〜。てか先生未成年だったのか?知らなかったわ。デビュー作出したの4年くらい前だって聞いたけど中学生の時に書いた作品だったのかなぁ。

 

「なんだ!人の顔をジロジロ見て!」

「いや、先生って未成年だったんだなぁって思いまして……」

「未成年じゃない。これでも24だぞ?」

「えぇっ、嘘だぁ!」

「ホントだ!ただ、体質でこうなってる(・・・・・・)だけだ。」

 

そんな会話をしていると家の奥の方から可愛らしい肩までの黒髪の制服姿の少女が出てきた。こっちを見るなりこれまた可愛い笑顔をコチラに向けてきた。

 

「あなたが電話でお話した月宮詩葉さんですね?」

「はい。あなたは萌花さんですよね?」

「そうです!宜しくお願いします」

「こちらこそ」

「おい、俺はまだお前を担当だと認めてはないぞ!」

「お兄ちゃんは黙ってて!しょうがないでしょ、漆山さん牢屋入るんだから!」

「いえ、まだ決まったわけではないですよ?私はそれを望んでますが……」

「おい、フォローになってないぞ?」

「それはそうですよ、してませんもの」

「「…………」」

 

えっ?何?なんで二人とも見てはいけないものを見たような目で私を見るの?私はただ正直な意見を言っただけなのに……。

 

「……お、面白そうな担当さんだね、お兄ちゃん!」

「お、おう。そうだな我が妹よ」

 

何故でしょう?言葉上では褒め言葉に聞こえるのですが、全くと言っていい程褒められてる気がしません……。心做しか萌花ちゃんの笑顔が引き攣ってる気もします。

 

「お兄ちゃん。取り敢えず、家の前で話すのも近所迷惑に成りかねないし、家の中に入ろっか」

「そう思えばそうだな。お前を担当としての認めるかは別だが、まあ…なんだ……入れ」

「お、お邪魔します」

 

 




少し短かったかもしれんがどうでしたでしょうか?
この作品は前々から作者が恋愛物書いてみたいな〜と思ってたのと、色々な(癖のあるキャラを書いてみたいetc)思惑と、気まぐれや色々な要素によって書くことになった作品です。
時間はかかると思われますが、途中で投げるつもりはないので気長にお待ち頂き、読んで貰えたら嬉しいです!
感想・批判どちらも待ってます。誤字脱字などもあったら知らせて頂けると嬉しいデス!


ではまたノシ
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