呪われ編集者と焼死作家の物語   作:AugustClown

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どうも、AugustClownです。
いや〜、沖田オルタ実装決まりましたね〜!(唐突)
えっ?小説はどうなってるんだって?この作品を書くにあたり手を込まていていた悪魔二人の思惑通り手が回らなくなってますよ?特にもう1つの方が……。


それでは本編どうぞ


第二話

 

「お邪魔します……」

「いらっしゃい、詩葉さん!あっ、お茶用意しますね!」

 

そう言って萌花ちゃんは家の奥へとかけて行った。可愛いなぁ。家の中は見た目ほど小さくはなく、内装も純和風ではなく、それなりに洋風を取り入れられていた。まず、床全部フローリングだし。見える限りでは畳なんて一切見当たらない。まあ、個室が1、2個あるみたいだがそれ以外は基本的に壁というか、気の柱と柱の間を有効活用した収納があるだけだ。それだって柱と柱の間に板を何段か敷いているだけなので、壁とは言えないだろう。なんと言うか、全体的に木面が多く、自然を感じられて落ち着く家だと思った。

 

「どうした?周りをキョロキョロと見回して……そんな珍しいものなど無いだろう?」

「いえ、なんと言うか……落ち着くなと思いまして……」

「お兄ちゃん、詩葉さん、お茶用意出来たのでコッチにどうぞ〜」

「あぁ、今行く」

 

 

 

部屋に向かい、席につくとそこにはお茶を注ぐカップだけではなく、ケーキも用意されていた。……これは何で出来ているのだろうか?チーズケーキにしてはオレンジっぽい色をしている気がする……。

 

「あの、このケーキは……」

「これは私が作った南瓜のケーキです。お口に合えばいいんですけど……」

「萌花が作った物が美味くないわけがないだろ」

「……頂きます。……お、美味しいっ!」

「良かった〜」

 

タルト生地の中に入った南瓜のクリーム?は絶妙な甘さで、生クリームがいらないくらい甘さを感じるのだが、決して諄いあまさではない。私はものの数分で食べ終えてしまっていた。

 

「お口に合ったみたいでよかったです。良かったら残ったの持って帰ります?あっ、南瓜で作ったプリンもありますよ」

「是非!勿論プリンも頂きます!」

「用意しますね〜」

「……おい、お前当初の目的忘れてないか?」

「はっ!…………ソ、ソンナコトナイデスヨー(棒)」

「呆れるを通り越して感心するレベルの棒読みだな!」

「す、すいません……。それで先生、原稿は……?」

「出来てないぞ」

「えっ?」

「だから出来てないって言ったんだ」

「締切は守ってくださいよ!」

「何言ってるんだ!言っとくが締切は今日ではなく来週だからな!それなのに漆山のやつが『先生の事だからもう出来ますよね〜!んじゃ、今から取りに行くんで!』って勝手に言ってきたんだ!確かに9割がたは出来て入るが、詰めってもんがあるだろう!」

 

焔原先生の言ってることはご最もだ。だから彼は不機嫌だったのだろう。何でこうもあの馬鹿は無能なのだろう……。アレにそれなりの位が付いているというのが尚のことムカつく点である。

 

「先生の言う通りです。急に押しかけてすいません。……何かもう、アイツ有罪でいいんじゃないんですかね?」

「同意したいのは山々なのだが先程も話したが奴以外俺の担当ができるとは思えないのでな……。それに先程もだが、奴はお前の上司だろう?良いのか?そんな事を言っても?」

「構いませんよ。アイツはそん位の扱いでいいんです。それにここに来る前にも編集長にも似たような事言いましたし」

「へ、編集長に言ったのか……。お前もお前でチャレンジャーだな……」

「会社じゃ『悪魔』なんて言われて浮いてますしね私。まあ、ただの同僚の僻みだって割り切ってますけど。……それと、お前って言うのやめていただけませんか?」

「まず名前を知らん」

「先程萌花ちゃんが言ってましたよね?」

「右から入って左へスルーだ」

「はぁ……改めて、月宮詩葉と申します。苗字でも名前でもどちらでも」

「いや、家族や大切な人以外は名前では呼ばないと決めているのでな、月宮と呼ばせてもらう。それで?目的の原稿は出来てない訳だがこれから()はどうするんだ?」

「っ!」

 

不覚にも少しドキッとしてしまった。今までこちらに対して懐疑的な目線を送ってきていた人が不意に笑顔になられるとちょっとビックリするし、一回嫌だと言えば理解してくれる。現に呼び方が『お前』から『君』に変わっているわけで……。

 

「どうした?少し顔が赤い気がするが……」

「だ、大丈夫です!原稿は一週間後に取りに来ます。勿論、先に出来たならお電話頂ければ取りに伺うので……。あっ、これ私の携帯の番号です」

 

いつも持ち歩いているメモ帳に自分の番号を書き、先生へと差し出す。何を緊張しているのだろう自分は……!

 

「あぁ、分かった」

「あっ、あの、それで私は先生の担当と認めてもらえたということで良いんでしょうか?」

「いいも何も、認めてなかったら番号を受け取って無いだろう?」

「た、確かに……」

「それに君は何か漆山と通ずる部分があると見た」

「止めてください、吐き気がする……!」

「いや……今の表現は悪かったな。まあ、簡単に言えば信用出来そうだって事だ。あのクズが戻るまでだが宜しく頼む、月宮。今日は久しぶりに家族と漆山以外と会話出来て楽しかった」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これ!南瓜のケーキとプリンです」

「有難う萌花ちゃん。今度は私が作る……のは無理だから何か買ってくるね」

「はい、楽しみにしますね!」

 

あの後少し萌花ちゃんとお話して仲良くなれたのだ。心の中ではちゃん付で呼んでいたのだが、職務上ちゃん付けは失礼に当たるとさん付けで呼んでいたのだが、堅苦しいからと公式に呼ぶのを許可された。他にも今年高一になった事や、近所の私立女子高に通ってる事、まだ好きな人はいない事なども教えてくれた。まあ、出来たら出来たであの頑固兄貴が全力で立ちはだかって来ることだろう。まだ見ぬ萌花ちゃんの彼氏に同情を禁じ得ない。

 

「今日はお兄ちゃんといっぱいお話してくれてありがとうございます!お兄ちゃん人間不信なんで今日初めて会ってあそこまでお兄ちゃんが楽しそうに話すのは漆山さん以来誰もいなかったので、つい私も嬉しくなっちゃいました」

 

なるほど、先生が先程言っていた漆山と通ずる云々はそういう意味だったのか……。でも先生さんや、私と話すまで漆山ぐらいしか外部の人と喋れなかったってのはどうなのよ?

 

「詩葉さん、お兄ちゃんのこと宜しくお願いします」

「はい、あのクズが戻って来るまでですが、こちらこそ宜しくお願いします」

 

帰る道中萌花ちゃんはこちらが見えなくなるまで手を振っていた。萌花ちゃん、ええ子や……。因みにこちも萌花ちゃんの手作りだと言う南瓜プリンを帰ってから食べたが絶品だった。何なのだろうあの女子力の塊の少女は……。私は萌花ちゃんの事を心の中で萌花師匠と呼ぶと決めた。そして私も偶には家事をしようと決めた。

 

 

 




どうでしたでしょうか?
次回は焔原先生の秘密が明らかになります!
まあ、なるべく早くに上げることを心掛けようかと……。
感想・批判どちらも待ってます。誤字脱字などもあったら知らせて頂けると嬉しいデス!


ではまたノシ
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