呪われ編集者と焼死作家の物語   作:AugustClown

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お久しぶりです。作者のAugustClownです。
前回よりは早い投稿です!(そりゃそうだ)
ということで今回は奴がついに登場です。


ではどうぞ〜


第五話

 

 

 

 

「という訳で、事情聴取&謹慎から戻った漆山君が今日から復帰しま〜す」

「皆さんおひさっす〜。ちょっと今回はヤバかったけど何とかなったんで帰ってきた漆山翔真でっす」

「チッ」

 

はぁ…ついにこの時が来てしまった。なんで復帰するんだよ〜。折角平穏が保たれていたというのに…あぁ萌花ちゃん会いたい……なんだろう最近萌花ちゃんに会うのが心の癒しになってきてる気がする……。

 

「コラコラ月宮そんな聞こえる音で舌打ちするなよ〜」

「なんで戻って来たんですか先輩?豚箱ENDじゃなかったんですか?」

「なわけないじゃん。だってあっちの不注意で起きた事故だしね〜」

「じゃあせめて社会的死亡ENDになって下さいよ」

「俺何したっての?」

「……性犯罪者?」

「冤罪?冤罪を認めろと?性犯罪の『せ』の字もしてないのに?」

 

あっ、噂をすれば萌花ちゃんから連絡来てる。なになに?これから先生の家に行くから来ないか?勿論行くとも!なんせ萌花ちゃんからのお誘いだしね!

 

「おい、先輩の話は一応でもいいから頭に入れとけって言っただろ?」

「翔真さんの戯言より萌花ちゃんへの返信のほうが優先度高いにきまってるじゃないですか。それに今の会話頭に入れて何の得になるって言うんです?」

「萌花ちゃん?あぁ、焔原先生の所の妹さんか。先生の家行くなら俺も一緒に行く」

「止めてください、萌花ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。というか萌花ちゃんが穢れる」

「萌花ちゃんモンペガチ勢かよ。つか穢れるって何よ?俺は一体何なのさ!」

「…………ヘドロ?」

「酷い!」

 

 

 

 

そんなこんなで先生の家に一緒に向かうことになったのだが……何で事故った車に乗らなければならいのか…やだなぁ……事故物件ならぬ事故車体じゃん。そんなことを思いながら後部座に座りシートベルトをつけると車が発進する。しかし車は先生の家とは違う方向を進む。

 

「先輩焔原先生の家こっちじゃないですよ?遂に記憶力までイカれましたか?」

「んな訳ねぇだろ。すまんが先に俺の担当作家に挨拶してくる。迷惑かけたんでな」

「あぁ、なるほど……でも早くしてくださいね?その分萌花ちゃんとの時間減るんですから」

「お前俺がいない間に何があったんだよ?変わり過ぎじゃない?」

「先輩は萌花ちゃんの可愛さがわからないんですか!?人生十割損してますよ?」

「いや、俺ここ数年萌花ちゃん遠くでしか見た事ないし……」

「……?なんでですか?」

「フツーに考えろシスコンモンペがいるからだよ」

 

あ〜焔原先生か…賢明な判断だ。こんな人と関わったら萌花ちゃんに悪影響が出るに違いない。ただでさえおちゃらけていて軽いチャラ男なんだ純新無垢な萌花ちゃんに何をしでかすか分かったもんじゃないし。

 

「というか、飛鳥のやつよくお前を認めたな」

「初めは酷かったですよ……ていうかなんで先輩先生の事下の名前で呼んでるんですか?さっきまで違ったのに」

「なんでも何もアイツと俺は同じ高校だったんだよ」

「へぇ、そうだったんですか…だからさっきここ数年って…じゃあ『体質』のことも知ってるんですか?」

「……『体質』?なんの事だ?」

 

えっ?知らないのか?これは意外だった…てっきり先輩も知ってるものだと思って油断した…。これあんまり知られたくないことだろうな……なんとかフォローしないと。

 

「あっ、あれですよ!家の時は和服じゃないと落ち着かないって……」

「そりゃ体質って言うよりこだわりだろ。あいつそういうの結構気にするからな」

「そうなんですか…いやまぁこだわり強そうではありますけど」

「んだよ萌花ちゃんとは仲良くなったけど肝心の飛鳥とは打ち解けてないとかってパターンか?」

「ま、まぁそんな感じですかねぇ……」

「なんだよ含みのある言い方しやがって……ほら着いたから少し待ってろ軽く挨拶してくる」

「了解です」

 

あ、危なかった…危うくバレる所だったよ。取り敢えず萌花ちゃんに翔真さんも一緒に行くこと連絡しとこ。そんなことをしていると翔真さんが挨拶から帰って来た。

 

「お待たせ〜」

「案外早かったですね。先生何か言ってました?」

「なんでだろうな、お前と似たような反応をされたよ……俺嫌われてんのかな?」

「そりゃ締切一週間前に原稿催促なんてしてたら嫌われますよ」

「そりゃ飛鳥だけだよ。他の先生は早くて5日前だ」

「五十歩百歩ですよ。そんなんで良く出世出来ましたね」

「俺も不思議でなんねぇんだわ」

「どうです?一回まっさらになって平からやり直すってのは?」

「やだわ」

「チッ、なら早く車出してくださいよ。あっ、あと途中寄り道するんで」

「なんの為に?」

「萌花ちゃんにお土産をば……」

「まじでどうしたんだお前……」

 

 

 

 

先生方への挨拶が終わり、途中萌花ちゃんへのお土産を買って(勿論翔真さんの奢り)焔原先生の家へと向かう。もう少しで着くという時に翔真さんが口を開く。

 

「あっ、そう言えばこれからの飛鳥の担当お前になったから」

「えっ?そうなんです?」

「あぁ、なんせ先生(あいつ)直々のご指名だからな」

「へぇっ!?」

「しょ〜じき驚いたよ、お前とは合うんじゃねぇかとは思ってはいたがあの人間不信がここまで気を許すとはな」

 

まぁあらかた(リャナンシー)の件がデカいのだろうが先生に指名されることなんてまず無いことなので編集者としては喜ばしい事である。

 

「それにお前も顔付きが大分良くなったしな」

「えっ?そんな悪かったですか?」

「酷いもんだったぞ?寄らば斬るみたいなオーラダダ漏らしして仕事してたしな。そら、着いたぞ降りろ〜」

「は、はい」

 

 

 

 

何度も訪れている為かもう何も疑問に思わなくなっている最新式のインターホンを鳴らすと元気の良い萌花ちゃんの声が聞こえた。

 

『はい、焔原です。どちら様ですか?』

「萌花ちゃん、私だよ」

『あっ、詩葉さんですか?どうぞ入ってください。今玄関の鍵開けますね』

「は〜い」

 

門を通り玄関の前に着くとガチャという音がして扉が開かれる。そしてそこには笑顔の眩しい萌花ちゃんがいた。美少女ってのはこういう子の事を言うんだろうなぁ…。肩にかからないくらいの黒髪はダメージなんてものはないくらいツヤツヤだし……。あぁ萌花ちゃん可愛いなぁ……。そう思いながら私は無意識に萌花ちゃんを抱き締めていた。

 

「おい月宮、お前は人の妹に何をしてるんだ」

「はっ!しまった無意識に!ごめんね萌花ちゃん」

「大丈夫ですよ〜私詩葉さん大好きですもん!」

「萌花ちゃん!」

 

我慢出来ず再度萌花ちゃんを抱き締める。あぁええ子や……。養子にしたい……。私もうこの子抜きじゃ生きていけないかも知れない。そんな様子を若干引き気味で見ている男性二人の片方が口を開く。

 

「よ、よう飛鳥お久しぶり。月宮ってここ来る時何時もこんな感じなのか?俺こんなに月宮初めて見たんだが……」

「いつもと言う訳じゃないが今日は一段とスキンシップが激しいな。それで久し振りのシャバの空気はどうだ?」

「いや、俺懲役終えて出てきたわけじゃないからね?」

「そうなのか、今俺の妹に抱き着いて形容しがたい顔をしている編集者からは有罪確実と聞いていたんだが……」

「あっちからなんでな無罪さね…………そろそろ月宮を萌花ちゃんから剥がすか」

「……そうだな」

 

止めろ!私から萌花ちゃんを奪わないでくれ!そう伝えると先生から萌花ちゃん接触禁止令を出すと脅された為、泣く泣く離れる事にした。そして翔真さんに買わせたお土産を萌花ちゃんに渡し、何時もの部屋へと向かう。そして部屋に着き座ると翔真さんが口を開く。

 

「そういや、さっきはちょっと色々と衝撃的過ぎて触れられなかったけど萌花ちゃん大きくなったな」

「まぁなもう萌花も高校一年生だしな」

「へぇ〜萌花ちゃんもついに花のJKって訳だ。そりゃ大きくなってる訳だ」

「お前が最後に近くで萌花を見たのって何年前だ?」

「小6って言ってたから四年前かな?なんせどっかのシスコンモンペが会わせてくれなかったしな」

 

そう言いながら翔真さんはジト目で焔原先生の方を見るが当事者であるところの先生は我関せずと言った感じで気にした様子を見せずに口を開く。

 

「会わせる理由がないんでな。それにお前と一緒にいさせると悪影響を及ぼしそうなのでな」

「お前もか……」

「"も"ということは月宮、君も同じようなことを思っていたか」

「ええ、なんか萌花ちゃんが穢れてしまう気がして……」

「おーい、そろそろ泣くぞ〜」

 

そんな軽口を言い合いながら仕事関係の話をしていると先程買ってきたお土産とお茶をお盆に乗せて萌花ちゃんが戻ってきた。わたしと萌花ちゃんはお土産に舌鼓を打ち、先生と翔真さんは取り調べはどんなだったとか色々発展して修学旅行で翔真さんが帰りの新幹線に乗りそびれて置いてかれた話などをしてた。かく言う私は萌花ちゃんとお喋りしながらあぁ、幸せってこういう時間の事を言うんだろうなぁなんてことを考えていた。

 

 

 

 




ということで漆山翔真君の登場回です。
こういう奴って小説とかゲームによくいますよね〜
とても弄りやすくて好きなキャラです!www
感想・批判どちらも待ってます。誤字脱字などもあったら知らせて頂けると嬉しいデス。

ではまたノシ
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