転生完了~って、えっ⁉転生先ってインフィニットストラトスじゃなかったっけ?! 作:如月 霊
報告が上がると直ぐに雫は指揮を取り出した。
「総員!第一種戦闘配置!対潜水艦戦闘用意!」
「各艦にモールス打電!『我、敵潜水艦隊発見セリ!速度二十五ノットデ左舷ヨリ我ガ艦隊に接近中』」
雫の号令と共に各乗組員が持ち場に着いた。そこで雫は通信要員にまた新たな指事を出した。
「戦艦長門に敵艦接近の打電を打て」
それを聞いた通信要員はなぜ戦艦に?と言いたそうな顔で雫をみた。それに気がついた雫はその通信要員に怒鳴った。
「バカかお前は‼戦艦長門には対潜ソナーがないんだよ‼さっさとしろ!」
「は、はい‼」
雫の怒声にビビりながらも長門に打電を打った。
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あれから数分後、やはり雫率いる第ニ十八駆逐隊が敵潜水艦隊と遭遇した。しかし戦いはこちらが有利に進んでいった。何故なら海戦が始まってすぐに雫が艦隊全艦に
『ハチノカリ』
と打電していたからだった。この暗号文は第ニ十八駆逐隊流の戦術でその戦術とは各艦ごとにジグザグに動き網を描くように爆雷を投下するとゆうものだった。そして、敵潜水艦6隻の4隻目を撃沈した時にまた敵潜水艦の接近を感知した時と同じ稲妻が頭に落ちた。それとほぼ同時に通信要員から報告が上がる。
「長門の左舷に敵潜水艦の接近を確認‼」
それを聞いた雫はしまった!と一瞬焦ったが、直ぐに冷静さを取り戻し、艦の指揮を取る。
「面舵一杯‼180度完全回頭を確認の後機関最大!長門の横に滑り込め!」
それを聞いた高瀬大尉は驚きを隠せないまま雫の指揮のもと回頭する艦の艦橋で詰め寄った。
「艦長‼何をしてるんですか‼」
「本艦隊の任務は天皇陛下が乗艦されている戦艦長門の護衛だ。敵の魚雷を受けてでも守るんだよ」
それを聞いて放心状態の高瀬大尉をよそに雫は通信要員に指事を出す。
「第ニ十八駆逐隊全艦に打電!『我、長門付近ニ敵潜水艦ヲ発見ス。本艦は長門ノ護衛ニ入ル、至急敵潜水艦ニ網ノ縄ヲ実行セヨ』」
それが打電し終わると、島風の艦橋から長門の中央部、弾薬庫付近に向かって長門の左舷200m付近から三数本の魚雷が向かうのが見えた。雫はヤバイ!と感じとると更に無茶な指事をした。
「機関最大!全速力で長門の横に滑り込んで艦を盾にして長門を守るぞ!」
それを聞いた操舵者の伊川三治(いかわ さんじ)曹長が雫に意見した。
「艦長!それではこの艦から多大な犠牲が出ます!」
それを聞いた雫はそうかもしれないと考え直し、新たに指揮を出した。
「ならば駆逐隊朝潮に救助を頼め!それから総員退艦!」
そして総員退艦という言葉を聞いて放心状態から回復した高瀬大尉が質問してきた。
「艦長!それでは艦を動かす者が居なくなりますよ!」
「私がいる。なぁ~に、艦は動かせるしいざとなれば海に飛び込んで退艦するさ」
それを聞いて高瀬大尉は渋々ながら引き下がってくれた。それから全員が最大戦速で進んでいた島風に朝潮が横付けし、退艦すると雫は艦の舵を自ら握り、長門の横っ腹に滑り込んだ。
すると直ぐに島風の左舷に三本魚雷が命中した。そして島風は魚雷が命中した左舷に大きく傾き、転覆してしまったのだった。そしてその数秒後、艦中央部から真っ二つに折れて沈んでいった。
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これはあの海戦の後の話だが、雫は雫の捜索に来た駆逐艦夕暮に回収されたらしい。そして敵潜水艦はというと長門の攻撃を自分の艦を盾にして守った島風に恐怖を感じ、島風の沈没後直ぐに撤退していった。