転生完了~って、えっ⁉転生先ってインフィニットストラトスじゃなかったっけ?! 作:如月 霊
敵艦隊基地に突入する前、雫は艦長席の横に付けられている受話器を持ち艦内に通信を入れた。
「本艦はこれより敵艦隊基地に攻撃を仕掛ける」
「本艦の目的は敵艦隊をアメリカ本土に向かう事のそしだ!敵艦隊との戦力差は誰が見ても明らかである。しかし!私は諸君が一騎当千の強者だと思っている!我々が全力を出せば必ず勝てる!諸君らの奮戦に期待する‼」
雫はそう言うと受話器を置き、息を整えると指揮を取り出した。
「第一種戦闘用意‼航空隊全機発艦‼」
雫がそう指事を出して数分後、土佐から63機もの機体が飛び立っていった。それを見届けた雫は次の指揮を執った。
「各砲身!並びに垂直発射菅装填!撃ちィ~方初め‼」
「よし!一気に畳み掛けるぞ!最大戦速‼」
雫の指揮と共に土佐はレイテ島海軍基地に突撃していった。
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そして…
その数時間後、
敵駆逐艦からの雷撃が土佐に向けて放たれた。
「左舷より魚雷!数4!」
それを発見した艦橋要員が報告をあげる。
「取り舵一杯‼」
雫がそう叫び、舵が切られたが回頭速度が間に合わず魚雷が命中して艦が左に30度程傾いた。そして、次々に被害報告が入って来た。
「魚雷、左舷に命中!左舷機関室浸水!」
「機関出力低下!」
「艦、傾斜左30度!」
そして、被害報告が一段落する前に次の指事を出した。
「浸水部所ハッチ閉鎖!」
「右舷バラストタンク注水!傾斜復旧急げ!」
「各砲塔照準‼撃てェェ‼」
そして艦の傾きがやっと直ったとおもったのもつかの間。すぐに後方から衝撃が来た。
「後方格納庫に被弾!…グッ!格納庫要員総員戦死!」
「右舷バラストタンク満水!浸水、さらに拡大!」
後方の格納庫にいた乗員の戦死が報告される。それと同時に右舷バラストタンクの満水が報告され、艦の傾斜がまた広がりだす。そしてまた魚雷が接近して来た。
「右舷より魚雷!数3!」
「取り舵一杯!」
副艦長が指事を出した。しかし、それを切り壊して雫が別の指揮を出した。
「いや!進路そのまま!魚雷を右舷にぶつけて傾斜を戻す!」
しばらくすると魚雷が右舷に命中した。すると命中したところから浸水が始まった。
「右舷中央部に魚雷命中!浸水始まりました!」
「傾斜30度‼」
「なっ!…傾斜もとに戻りません!なおも拡大!」
艦橋要員の観測係が声をあげた。右舷からの浸水が左舷の浸水に及ばずに左舷に傾き出したのだ。
「傾斜復旧の見込み……クッ…ありません!」
「傾斜復旧見込み無し‼」
すると艦橋要員の残念がった声が聞こえだした。そして雫は艦長席から立ち上がると艦橋を見回し、口を開いた。
「全乗組員が一生懸命努力したが、この通り本艦は飛行甲板や主砲が使用不能にまでやられてしまった。しかし、米軍の足止めはできたのだ」
「諸君らの奮戦に感謝する…総員退艦‼」
雫がそう言うと乗組員達は敬礼をし、急いで退艦をしていった。その中で一人、観測係の更識修司(なかむら しゅうじ)少尉が質問をぶつけてきた。
「艦長!」
「早く貴様も退艦しろ!」
「艦長は…どうするのですか」
「…俺は…この艦に残る」
私は言いどよみながら答えた。
「いいんだ。私はこの艦と死にたいのさ…帝国海軍の一軍人として、この艦の艦長としてな」
「だから!貴様は生きろ!生きて、死んで行ったこの艦の…土佐の…帝国軍人達の存在した意味を見出だしてこい‼」
雫がそう言うと更識少尉は、敬礼をし、雫の遺品を求めてきた。
「はっ‼なら!、なら何か遺品になるものを下さい」
そう言われた雫は腰のホルダーから拳銃を抜いて更識少尉に渡した。
「ほら、くれてやるから早く退艦しろ!」
更識少尉は拳銃を受けとると急いで退艦していった。更識少尉が艦から飛び降りて退艦するのを見届けた雫は舵を握り、敵艦に進路を執った。
そして艦長席に座り、敵戦艦に突撃する瞬間一人呟いた。
「…日本は…勝ったな」
そう言って私は目を瞑る、それと同時に足元の床が張り裂け艦橋が爆発した。敵戦艦の中央部に見事突撃し、敵戦艦を道連れに沈んだのだった。
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その後の調査で土佐は戦艦4隻、航空母艦5隻、重巡洋艦11隻、軽巡洋艦13隻、駆逐艦78隻撃沈という大戦果を納めていた事がわかった。そして、肝心の聯合艦隊は見事本土攻撃を成功させ、その一ヶ月後に大東亜戦争は日本側の三国同盟軍が連合国に勝利する形で終結を迎えた。