博麗の兄   作:エンゼ

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内容極薄、分かりづらい文章等が含まれています。許してください...


喧嘩十一回目

『猿も木から落ちる』ということわざがある。これは、どんなにその部門に精通していたとしても失敗することがある、という意味...だと思ってる。言葉事態は知ってるやつも多いと思う。

余談になるが、俺は方向音痴じゃない。博麗の名を背負ってるからかは分からないが、勘で大体どこへ向かえば正解なのか分かるのだ。

話は変わって現在。俺はこの赤い霧の異変の元凶がいるであろう屋敷...紅魔館だっけ?そこに入ったんだ。だが───

 

 

 

「...どこだよここ」

 

 

 

──完全に道に迷っちまった。

全く、勘は機能しないしやけに静かだし...どこへ向かえばいいのかさっぱり分からん。

...なんとなくだが、下に行けばいい気がしてきた。これもなんとなくだが、地下室がある気がする。急にそこへの嫌な予感が発生したんだが...とりあえずそこに向かってみるか。

ということで、俺は地下室へ繋がってるであろう場所を勘で探しながら紅魔館をさ迷い始めたんだ。さっきも言ったんだが、物音が全然しない。さらに、見られているという気配も全然感じない。こんだけ大きな屋敷だしお掃除係みたいなやつが一人や二人いると思ったんだがなぁ...誰もいないじゃないか。

こんな調子で進んでいくと......他の場所とは違う感じの扉の目の前まで来た。どこが違うかって言えば...両開きなことだな。他は片開きになっているんだが、ここだけは両開きなんだ。デザインは同じだがな...ここになにかある。これは勘じゃなくても分かることだろう。

最大限の警戒をしつつ、俺はその扉を開けると───

 

 

「...おぉ」

 

 

───無数の本棚がそこにあった。

軽く見渡すだけでざっと一万はあるだろう、というレベルの量。料理の本や文庫、魔法の本もあるのか...凄いなこれ。

にしても...広いなここ。屋敷でもくっそ広かったのにここも広いとか...空間を操る程度の能力を持ってるやつがいたりでもするのか?なら相当面倒くさそうだが...

そこで歩き回っていると...なんか階下への階段があった。なんか凄く...あれだな。うん、あれだ。何て現せばいいのか...凄くここにこの先に何かいますよーって雰囲気出てんな...

もしかしたらこの先に霊夢や魔理沙がいるのかもしれないな...行ってみるか。

 

...くっら。めちゃくそ暗いぞここ。階下へ向かっているのは分かるが暗いから方向が掴めない...

そして今感じてるこのピリピリした空気はなんだ?殺気のような...そうでもないような...変な感じだ。

お、階段が終わったな...おおぅ、なんか物凄く頑丈そうな扉があるな。鉄で出来てら...この先がボスか。

迷ってても仕方ないか...いくか。

俺は扉へ全力で殴って扉を破壊する。そこには───

 

 

 

 

「あなた、だあれ?」

 

 

 

 

とてもボスとは思えないような、金髪のとても小さな女の子がいた。


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