博麗の兄   作:エンゼ

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いつもの喧嘩要素皆無。
そしてなんかキャラ崩壊してます...すみません。


喧嘩十三回目

 

 

 

 

「あなた、だあれ?」

 

 

──ここのボスがいると思って扉開けたら女の子がいた...いやどういうことだよ。その子かなり不思議そうにこっち見てるし、その子が持ってる人形めちゃくちゃになってるし...って、めちゃくちゃ?

そういや、ということで軽くその子がいる部屋を見渡してみると...とてもボスの部屋とは思えないような部屋だった。

まず簡潔に表すなら質素。外見も中身もそれなりに高級感があったのにも関わらず、この部屋だけはかなり雑な作りになっていた。てか壁とか床とか全部鉄製じゃないかこれ?

そして家具。所々置いてはあるんだ...が、かなりぐちゃぐちゃ。壊れてたり、もはやこれなんの家具だったんだよってレベルでだ...逆にどうしたらここまでなるのか謎だ。

最後に...もうこの扉開けた時点からなんとなく察してはいた。壁、床、その他に...赤い血の跡がたっくさんある。黒くなってたりするやつもある。多分...この子の血じゃあない。多分...あそこに転がってる肉みたいな何かの───

 

 

 

「ねぇねぇ、無視しないで!あなたはだれなの?」

 

 

 

推測に耽っているとその子から声をかけられた。

おっと、やっちまったな。こういう小さい子は待たされるのが大嫌いなんだよな。あの頃の霊夢もそうだった。

 

「悪い悪い、少しだけ考え事をしてた。俺はな、博麗霊華っていうんだ。宜しくな」

 

万が一を考えて先に触れておくために右手を差し出す。応じてくれればこれで一応一回は触れたことになるし、かなり自然だ。仮に叩かれたとしても接触はしてるから問題ない。

 

「わたしフランドール・スカーレットって言うの!あなたはれーかっていうんだぁ...うん、宜しくね!」

 

おっとある意味予想外、握手に応じてくれたみたいだ。そこからはこっちを警戒してる様子とかは全く見受けられない。本当に無邪気な子供みたいだ...ま、これで一応触れれた。さっきから変な殺気がビシビシと伝わってくるんだ。これで警戒するなって言われるのが難しいだろ。

 

「ねぇ、れーかって人間だよね?」

「ん?あぁ、そうだな...お前は?」

「お前じゃなくてフラン!フランって呼んでね!あ、フランはね、吸血鬼なの!」

「吸血鬼...あぁ、だからこの時間に異変を起こしたのか」

 

確か人里の書店で吸血鬼についての本に書いてあったな。曰く、太陽と流水が苦手だとか。

 

「?...異変って何?」

「そりゃ......おい待て。今外で何が起きてるか知らないのか?」

「うん。だってアイツが外に出るなって言うんだもん」

「アイツ...?」

「私のお姉さま。レミリアお姉さまよ。このこーまかんの主なんだって」

「はーなるほどね」

 

ってことはやっぱこの子はボスじゃないのか。ならそのレ...レ...レプリカ?のとこへ行かなきゃな。

...レプリカと言えば最近、ピーマン料理作って無かったな。そろそろ作らなきゃな...

 

「んで、フランはどれくらいここにいるんだ?かなり雰囲気悪いとこだが」

「うまれてからずっと。495年間ずっと閉じ込められてるの」

「......は?」

 

そんな永い期間ここに閉じ込められてたら誰でも発狂しちゃうだろ......何か理由でもなきゃただの虐待だぞ...

 

「あ、でもね!フランはぜんぜん退屈じゃないよ!だって......」

「...ん?」

 

突然、フランの雰囲気がガラリと変化する。先程までのただの無邪気な子供ではなく...例えるならそう──

 

 

 

 

 

 

 

───人を殺すことに快楽を覚えた害悪妖怪のような。

 

 

「れーかみたいなオモチャがたマにやッて来ルカら!!」

 

 

 

 

──ぐしゃり、と何かが潰れるような音が耳を掠めた。それはまるで料理をしているときに肉を誤って力一杯握りつぶしてしまったときみたいな、そんな感じの音。

そして飛びちる赤い血。どこから飛び散ったのかを見てみれば───

 

 

 

 

 

 

───そこにあるはずの左腕がそこにはなかった。

 

「ッ!」

 

沸き上がってくる左腕を失った物凄い痛み。すぐに左肩から先の感覚を感じる能力を無くし痛覚を遮断する。これで痛みは無くなったものの...きついな。

 

「アはハ♪キレイな血だヨォ、れーか!」

「...そういうことかよ」

 

フランは狂ってる。多分そういう方面で頭がイっちまってしまっているんだ。それを見てフランの姉のレプリカはフランを閉じ込める、という選択を取ったんだろう。その選択は正しいのかもしれない...が、俺は知っている。

この場合だと...フランに莫大なストレスがかかる。それは時間をかければかけるほど更に大きくなって...いつか爆発する。爆発しちまったらもう止められない。地獄の始まりさ。

こういうのに対応するなら...適度にストレス発散させたりして、暖かく見守りながら一緒に歩んでいくのが正解だと思う。

...ッチ、面倒なことになっちまった...だけどな、小さかった霊夢に似てて見捨てれないんだよ...畜生。

 

「ねェ、れーか...アソぼうよ!!」

「...あぁいいぜ?」

 

ここで、フランの持つ能力を消す。格上相手ならほんの短時間しか消せなかったりするんだが...

 

「...あレ?きゅっとしてドカーンが...デキない?」

 

...思惑通りかもだ。多分フランは自分の力の制御が出来てないんだろう。出来てるやつは相手にすればくっそ面倒。だから相手にはしたくないな...

 

「フラン、お前の能力は消した...もうそれは懲り懲りだしな」

「...アハ♪れーかは他のオモチャとは違ウンだね!」

 

...フランの相手もあんましたくないがな...

 

「──お前の遊びに付き合ってやるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 




あれ、話全然進んでないような...
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