そしてキャラ崩壊要素が今回かなりあります。
それではどうぞ。
雲ひとつ無い晴天。
心地のよい風。
そして──いつものように賑わっている人々。
「(本当に人食い妖怪なんているのかしら?)」
それが私の感想だった。
とりあえず人里付近に到着した私は人里を避け、その周りの森等を探索することにした。
まだ...あの視線は慣れないのよね。馬鹿兄貴が何であんなに平然と出来るのかが不思議だわ。
暫く森を探索するが...成果は得られなかった。
報酬のこともあるし引くには引けない...と、私が思い悩んでいるとき、
「お、霊夢じゃないか。こんな時間にこんな所で何してんだ?」
空から箒で飛んできた私の親友である魔理沙が声を掛けてきた。
まぁ、魔理沙も疑問も最もだと思う。
「依頼で動いてるのよ。人食い妖怪に関してね」
「あー、あれか...面白そうじゃないか!」
魔理沙は箒から降りた。そして私と視線を合わせる。
なんか...ニヤニヤしてる。キモいわね。
「霊夢!勝負しようぜ!どっちが先にその人食い妖怪を退治出来るのかさ!」
「嫌よ面倒くさい」
「少しは考えようぜ!?」
はぁ...どうしてこいつは私と競いたがるのかしら...
この前も出来たばっかりのスペルカードで勝負しかけてしたし...もしかして戦闘狂なのかしら?
「はぁ...でも、私も少しその人食い妖怪に興味が出てきたな。確かお前初出陣だろ?手伝ってやるぜ!」
さっきよりもニヤニヤしながら言う魔理沙。こいつ...まぁ、恥さえかかなければ大丈夫よね。
「良いわよ別に。それより魔理沙、あんたも何か用事あったんじゃないの?」
「空中散歩してたら偶然霊夢を見つけたから近寄っただけだ。用事なんて無いぜ?」
「それじゃあ手伝って貰おうかしら。あんたも人食い妖怪探しなさい」
「了解だ。あ、もし私が倒したら私の手柄な」
「私としては報酬さえ貰えればいいんだけどね」
なんて、いつものようにどうでもいい会話をしていると...
「iy:@yq@###!!」
人間の...いや、この世のものとは思えないほど気味が悪く、聞いてると吐き気がするような声が聞こえた。
「お、おい霊夢...」
「えぇ...多分ね」
私と魔理沙はその声がした方向を注意しつつ構える。
出てきたのは──
「7Zsq^@o;.!7Zq!7Zq!」
──巨大。あまりにも巨大。
今の今までどこにいたのか、と疑いたくなるレベル。
その表面の色は禍々しい黒褐色。形は見た人に気分を悪くさせるような感じ。
そして...生きている、という全く感じがしなかった。
相手は自分から動いて声を出しているはずなのに。
「う、うぷっ...」
魔理沙は案の定吐き気が出てきたようだ。
私も無くはないけど...まだ耐えれる。これも博麗の巫女の力か何かなのかしら?
「とりあえず...やるしかないわね」
私はお札、そしてお祓い棒を構える。
「5、qqt4k?」
とりあえず...修行の時みたいにやれば大丈夫よ。
あ、その前に...
「あんた...スペルカードルールって知ってる?」
「...?」
...まるで知らない様子だ。新たに幻想郷に入ってきた妖怪なのかしら?それなら─
「私が勝ったら、幻想郷のルールに染まって貰うわよ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
...う、嘘...
「ハァ...ハァ...」
「...3;、m460luk?」
...ここまで、私の攻撃が通用しないだなんて...!!
...やれることは、全部やったわ...
でも...どれも全く効かなかった。傷一つ負ってなかった。妖怪には効くはずの術が、あれには無傷...
まるで...そう、あれは
「3ffff!!d@'3q^@9Zs!!!」
「ヒッ...!」
何を言ってるのか分からないけど、完全に笑ったのは分かった。
そして...おそらく私を食べようとしてる。
私はこの瞬間、こいつに対して初めて抱いた感情を見つけた。
─怖い!
─死にたくない!
─食べられたくない!
─なんでこんな目に!
一度思ってしまえばそれが溢れ出てくる。もう止まらない。
─まだ生きたい!
─助けて!
...助けて...誰に?
私は博麗の巫女。助ける側の人間だ。
それなら...私を助けてくれるのは誰?
魔理沙?いや、魔理沙は違う。助ける人間だとしても、助ける対象は私じゃない。
紫?いや、紫は幻想郷のためにしか動かない。
...あぁ、いるじゃないか。来るはずの無い一人が。
いつも私と喧嘩してるあいつ。いつもは何にも役に立たなそうなあいつが...
『霊夢、泣くなって!大丈夫だから!』
...これは...誰の声?
『俺がお前を守ってやる!だから...本当に大変な時は、俺を呼べ!どんな所でも駆けつけてやるから!』
...そうだ、そうだよ...今がその時...例え、それがあり得ないことだとしても。
お願い、助けて...
「...お兄ちゃん...」
「...こんなのに手こずってんのか?霊夢」
あの妖怪が言ってた言葉は、実は適当ではありません。
あれを解読出来た人は...素直に凄いと思います。
まぁ、知ってるか知らないかの差なので、解読しなくても別に問題はないです。多分。