博麗の兄   作:エンゼ

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あー...文章力欲しい。


喧嘩五回目

「...こんなのに手こずってんのか?霊夢」

 

 

 

 

「...え?」

「まったく...嫌な予感はしていたが、まさか霊夢のことだとはなぁ...」

 

お兄ちゃん...いや、馬鹿兄貴は頭をかきながら面倒くさそうに私のほうを見る。

 

「魔理沙に感謝しろよ?あいつが俺に場所を教えてくれなきゃ、遅れるところだったんだからな」

 

魔理沙が?...そういえば姿が見えないわね...なるほど、馬鹿兄貴の所に行ったのか。

 

「魔理沙はその後どうするって?」

「けーねに報告に行った...はずだ。多分だから知らん」

 

さぁて、と言いながら馬鹿兄貴は妖怪のほうを向く。その表情はさっきと打って代わり、完全に殺る気の顔だ。

 

「霊夢...分かってるだろ?俺の仕事をさ」

「...えぇ、まぁ一応は」

 

馬鹿兄貴の仕事。それは一言で言ってしまえば、博麗の巫女の補佐的な感じだと思う。

スペルカードルールが制定されてから、肉弾戦での決闘はほぼ無くなった...けど、まだ制定されたばかりなので、中には暴れたいといってスペルカードルールを無視する者も少なくはない。そういうのは基本的にスペルカードルールで戦う博麗の巫女では抑えるのは難しい。

それを抑える役割に入るのが、馬鹿兄貴だ。その為、馬鹿兄貴は特別として、スペルカードルールで戦わなくて良いことになっている。ただし、戦う際は博麗の巫女の許可が必要だ。

だから...今あの馬鹿兄貴が求めてることは、私の戦闘許可だ。

 

「見たところ言葉は通じなさそうだしな...ここで倒しておいたほうがいい気がするが?」

「...あんたは暴れたいだけでしょ?」

「お、少し威勢が戻ってきたじゃないか。もっと甘えてくれてもいいんだぜ?『お兄ちゃん』ってさ」

「ッ~!!う、うるさい!!さっさとやりなさいよ馬鹿兄貴!!」

「へいへい...了解したぜ巫女サマ」

 

改めて妖怪の方を向いて手を鳴らす馬鹿兄貴。そこにはもはや、いつも馬鹿騒ぎしてるあの面影は無い。

 

「まずは...小手調べっと!」

 

──刹那、馬鹿兄貴の拳が妖怪に炸裂する。

 

「eqe!!!」

「あら、割とかてぇな...ま、これで俺の能力が発動出来るってもんだ」

 

そういえば...久々に見るかもしれない。馬鹿兄貴の能力なんて。

確か...馬鹿兄貴の能力は『能力を無くす程度の能力』...だったかしら?うん、多分合ってるわね。

一度触れた相手の能力を一時的に無くすことが出来る...みたいな能力のはず。

そして能力って言っても、幻想郷にいる者が持ってるような『~程度の能力』のような能力だけが対象じゃなくて...

 

「さぁてまずは...お前から攻撃、防御『能力を無くす』」

「...5、3;?」

 

...出た。あのチート能力。相変わらず意味わかんないわよね...あれでもう、あの妖怪は肉壁同然よ。

 

「さぁてこれでいけるか?...『博麗脚術奥義』」

 

馬鹿兄貴が一瞬で肉壁と化した妖怪の後ろに回った。そしてそのまま──

 

 

 

「『抄地昇天脚』!!」

 

 

 

──真上にぶっ飛ばした。

って...え?あの妖怪...馬鹿兄貴から受けた傷が治ってる?

 

「再生能力か...なら、その再生『能力を無くす』」

「...jd@w@?」

 

あ、これは...

 

「さて、止めだ...『博麗拳術奥義』」

 

馬鹿兄貴はどこからか陰陽玉を取り出して、回転させる。加速、加速、さらに加速。もはやこちらから見たら止まってるかのようだ。さらに、静電気を帯びて凄いことになってる。

 

 

「はぁぁぁぁ!!!『陰陽宝玉』!!!」

 

 

その回転してる陰陽玉を相手にぶつける。

妖怪はその回転と共に回転し───遥か彼方へ飛んでいった。

 

「...とりあえずこんなもんでいいだろ。あの回転だし...ほっときゃ死ぬさ」

「そうね...ッ!馬鹿兄貴!!あんたが妖怪飛ばした方向って...!!」

「んー、あっちって何かあったっ──」

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッッゴォォォォォォン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「──っけ...」

 

私達は爆発したかのような音がした方角を、おそるおそる見る。

見上げると...倒壊した博麗神社と、先程飛ばされた妖怪がいた。

 

「あ...やっちゃったぜ☆」

「...こぉぉんのぉぉ!!馬鹿兄貴ぃぃぃ!!!」

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

「あ、そうそう。今日の晩飯はハンバーグだからな」

「え!?......あっそ。馬鹿兄貴にしては気が回るじゃない」

「そこは素直になろうぜ...ほら、さっきの『お兄ちゃん♩』みたいにさ」

「ッ~!!!さっさと忘れろ糞兄貴!!!!しかもなによその発音の仕方は!!!」

「あれ、こんな感じじゃなかったかぁ?可愛いかったぞ霊夢♩」

「...かっ消す」

「おぉ怖」

「あなた達!さっさと神社に戻ってきなさい!!誰が神社修復すると思ってるの!!」 

「あら、紫いたの?」

「全然気づかなかったなぁー」

「ハァ...ホントに変な所で息ぴったりよね...あなた達」

「は?誰がこいつなんかと息ぴったりですって?」

「同じく。だが『こいつなんか』とはなんだ?お前助けてやったの俺だろ?」

「あんなの私一人でもやれたわよ。余計なお世話だったわ」

「おう、それなら試してみるか?」

「えぇ、早いとこ決着つけてあげるわ」

「あーもう!!なんなのよぉぉぉ!!!」




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